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闇色
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ピーチ
:2012/10/26(金) 22:36:20 HOST:i121-118-222-157.s11.a046.ap.plala.or.jp
『使命⑤』
「れ、レオン様にも、そのようなけいけんが…?」
「おいちょっと待て俺は脱走しようかなと思っただけで実行に移してまではないぞ?」
半ば本気で言う俺に対し、アーリーはへぇ、と感心した素振りをする。
「だからさ」
そんなアーリーを抱き上げ、俺が笑いながら言った。
「お前も勉強ばっかで、嫌になることも大いにある。でも、それは将来のためには絶対に必要なことで、今それをしっかり勉強しておかないと、大人になってからが大変だぞ?」
どっちがいい、と言う俺の問いに、アーリーが本気で考え込む。
「アーリーは……」
そう呟いて考えに考え、幼い少女が出した答え。
「大人になってからくろうした方がいいです」
……………つまりあれかな?
子供のうちは思いっきり遊び倒して、んで大人になってから苦労した方がいいと?
「いやそれはさすがに不味いだろ」
いくら何でも、それはさすがに。
「え? なぜです?」
「……あのな」
そう言ってから、俺はアーリーに説教に近い勉強を教えてた。
勉強の大切さや自分の経験、更には王自身の意見を添えて。
「―――分かったか?」
「…はい」
「よし」
なら、さっさと帰ろう。
そう言って歩き出した俺の服の袖を、アーリーの小さな手が引っ張った。
「…? どうかしたのか?」
「もう少し…もう少しだけまってください…」
泣きそうな目で言うアーリーに根負けして(と言うよりその目に負けて)、俺がしばらくアーリーに付き添う。
そして。
「―――ャー」
「…へ?」
今、何か聞こえなかったか?
それを肯定するかのように、茂みから白いものが飛び出してきた。
「おわっ」
少し本気で驚いて、俺の真横を通っていったそれを見る。
「にゃあ」
ごろごろと声を出して(?)鳴いているそれは、鳴き声の如く猫。
でも、何でこんな所に?
それを問うと、アーリーが首を傾けた。
「アーリーも分からないんです。何回かここにくるようになってから、よくこのねこを見るようになって…」
「そんなに脱走してたのか。お前は」
半ば呆れながら、俺がその猫を抱きかかえる。
「あっ」
「連れて行くんだろ? でも、ドレスを汚すわけにもいかない」
アーリーもれっきとした王女だからなぁ。
そう言った質素な感じじゃ、多分誰も気付かないけど。
「ほれ。帰るぞ」
そう言って、俺はアーリーの手を引いて空中に浮き上がった。
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