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闇色

17ピーチ:2012/10/18(木) 23:17:12 HOST:i121-118-222-157.s11.a046.ap.plala.or.jp
『使命②』

 ―――とある日の朝早く。
「……またですか!?」
「毎回毎回申し訳ありません! しかし、あの姫は逃走すると決めたら絶対にやる人でして…」
「まぁ…それなら仕方ありませんね、急いで国全体を包囲しましょう。国外に逃げられたら、後が大変だ」
「ですね」
 ……朝っぱらから何言ってんだぁ?
「何言ってんの? こんな朝早くから」
 いきなり出てきた俺に驚いたのか、回りに居た兵士やら執事やらメイドやらが一斉にこっちを向く。
 ったく、こっちは今さっきまで寝てたってのによ。
「それが……アーリー王女がまた脱走したと仰られて…」
「またかよ!?」
 …ちょっと待て、ちょっと待ってくれアーリー王女? 今年入ってから何回脱走した? そして何回引きずり戻された?
「どこら辺とか、ちゃんと検討ついてるわけ?」
「あ、いえ…それがまだ、」
「なら」
 俺が調べてやるよ。
 にっと笑った俺を見て、コーランが慌てて言った。
「い、いえっ! もう少しお休みになられてても…」
「さっきからあんだけの大音量で話されれば、寝れるものも寝れねぇよなぁ?」
 俺の言葉を受けて、コーラン達がうっと言葉に詰まる。
 しめた。
「とりあえず、俺が調べる。だめなら別に構わねぇけど」
 俺は、探しモノは結構得意。者にしても物にしても。
「……申し訳御座いません。お願いいたします」
「りょーかい」
 軽く応じながら、俺は全神経を集中させる。
 ……で、現在のアーリー王女の居場所は。
「―――………北の果て。本人はかなり頑張って急いでるみたいだけど、あれじゃあすぐ見つかるわなぁ」
 たったかたったか。
 …良くやるな、王女。


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