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×KY探偵×
34
:
寿
:2012/09/29(土) 17:00:42 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
「……さっき、聞いたんだけど、光里ちゃんと七星ちゃんって昔から仲良かったんだね。小中高と同じクラスで、家も近所!昔はよくパジャマパティーしてたんでしょ?」
さっきの真面目さは、一気に裏返り、いつものヒョウキな四葉へと戻った。
「…だから何よ……」
「光里ちゃんにとって、七星ちゃんは、たった一人の良き理解者だった…だよね?」
ニコッと笑う四葉の顔を見て、光里は言葉を飲み込む。
ここまで笑顔で光里を押すことはそうそう出来ない。
「ソンれが動機!」
ビスッと人差し指で光里を指した四葉は、トンッとステージの下に降りる。
「光里ちゃんにとって七星ちゃんは、妹てきな存在。そんな存在であるからこそ、自分が『転校』することになった時、気が弱く、自分で物が言えない七星ちゃんを一人にするわけにはいかなかった…」
『転校』という言葉に四葉以外の者は全員、口を少し開く。
「転校って…、光里、そんな話…」
「光里ちゃんは、今月で転校する予定だったのだよ、璃央ちゃん!だから次の劇が最後の劇…。七星ちゃん本人、主役が光里ちゃんである事に、何の不満もなかった。でも、光里ちゃんは違かッたんだよな〜…」
四葉と光里の顔を見比べる皆。
「…ちょっと、タンマ。私は自分で役になりたいって言ったのよ。それに、一体どう言う意図で死ぬギリギリを体験しなきゃいけないのよ…」
「元々、証明が落ちてくるとは、思わなかったんじゃない?ただ単に少しグラついてくれれば良かった。そうすれば『こんな怖いステージで、劇なんてできない!』とでも言っておけば役から降りれたもん」
皆は首をかしげる様な気持ちになった。役を降りる?どういう意味なのだ?
「…役から降りる?どう言う意味ですか?」
皆が一番聞きたかった事を聞いたのは、七星。
「……七星ちゃんを、1歩だけ、前に進ませるためだよ…」
その言葉に光里はピクリと肩を震わせた。
「光里ちゃん…一体どう言う……」
七星は、戸惑いながら光里に近付き、ソッと肩に手を置く。
「………あとは、直接聞いたほうが良いと思うよ?」
体育館に四葉の優しい声が響いた。
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