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×KY探偵×
20
:
寿
:2012/09/29(土) 09:21:28 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
先ほどから30分ほど経ち、学校には救急車とパトカーが数回ほど出入りした。
運良く、落下してきた照明をよけた光里だったが、ステージに落ちた衝撃で照明の部品が光里の足に刺さり病院行きになってしまった。
教師たちはすぐに会議をはじめ、学校の外には既に多数のマスコミが来ていた。
「…光里ちゃん……」
体育館の外から、七星は呟く。命に関わる怪我ではなくとも、今後、怪我が治るまで、劇はできない。
「国谷さん…」
「でぇも、なぁんで照明落ちたんだろう?チェーン腐ってたのかな?」
またもここで暗い空気を読まない四葉が突拍子もないことを言う。救急車もパトカーも呼んだのは、四葉なのだがその冷静さに皆呆気を取られるほどだった。こういう場合、焦って電話するものなのだが四葉はKYのせいか、全く焦ってはいなかった。
「…どうせ、俺らには関係ない。あとは警察に任せればいいだろう…」
青葉は冷静な口調だが、その声には少し焦りも見える。
「どぅも〜、君たちが被害者のご友人ですか?」
すると、刑事であろう、男が四葉たちに近付いてきた。この妙にハイテンションの男が刑事なのかと思うような喋り方をする刑事に皆は「…はい」と戸惑いがちに言う。
「して、この中に警察署と病院に電話してきた人はいますかね?」
探偵小説に付きもののオチャラケ刑事は、両手を頭ぐらいに上げながら聞いてきた。それに対して「はぁい、私でぇすけどぅ」とまたも四葉が空気を読まずに片手を上げる。
「そうですかぁ〜。おい、手錠…」
刑事は挙げた手を自分の後ろについている、刑事に向ける。するとその刑事から、黒い手錠が手渡され、受け取った刑事によって四葉の手にかけられた。
超長い沈黙を挟み、四葉は「…ハイ?」と言葉を返す。
「イヤねぇ、どうやら話によると、電話をしてきた女の方はとても冷静だったそうです。目の前で照明が落ちぃ、友達が怪我をしたというのにぃ、そんなにも冷静に電話できたわけ、それは、あなたが犯人だからっです!」
パチパチと今の推理を披露した刑事に拍手が送られる。
「……いや、イヤ、嫌。むり、ムリ、無理。私学校に忘れ物して、取りに来ただけなんですから。ソレだけじゃなくても私体育館には一回も入ってなかったんですから。絶対無理。…はい、これ外して」
手錠をガチャガチャと言わせながら外して、の動作をくり返す四葉は、直ぐ様、手錠を外された。
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