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天使も悪魔もカンケーないっ☆
9
:
ピーチ
:2012/09/20(木) 22:37:35 HOST:i121-118-221-80.s11.a046.ap.plala.or.jp
『第六話・それぞれの世界』
―――あの、娘か。
―――聖天使・ラルクの娘……。
殺せ。殺してしまえ。
それよりも、あの……何と言ったか、様々な世界を飛び回っていると言う、あの世界……。
あぁ、あれは―――
「あ、天羽さん」
その声を聞いて、はっとその場で立ち止まり、そしてそそくさと後退してくる一人の少女。
ミューラ改め、人界で言う、天羽 未央だ。
「ごめん……待ってた?」
「いや…別に私も今来たし……」
そう言った少女は、いつの間にか己の身の丈より伸びていた髪を払い、そして小さく息を吐いた。
リュル改め、人界での影下 闇菜。
「…にしても、冥界かぁ……」
「あれ、ひょっとして天羽さんも初めて?」
「うん、天界と人界と魔界しか行ったことない」
それを聞いたリュルが半分呆れ顔で。
「…それだけ行けば、十分じゃないかしら?」
人間達の知っている世界は通常、一つだけだが、人ならざるものの知っている世界は、もっと広い。
上から順に、天国・天界・人界(人間界)・魔界・地獄。
そして、その人界と魔界の間に存在する世界こそが、彼女達が今から行こうとしている世界―――冥界である。
正確には、あと一つだけ、人間の知らない世界があるが。
それは。
―――未界(みかい)。
その世界は、今までに挙げた例とは全く異なる、別の世界。
まるで、世界そのものが、生きているような。
「……とにかく、さっさと行って、用件済ませるわよ」
闇菜の言葉に小さく頷き、二人が同時に呟いた。
「―――冥界の、番人よ」
「我らは、天界と魔界のもの」
「父の命により、今馳せ参じた」
「どうか、我らを招きいれよ」
直後。
月光をそのまま封じ込んだかのように淡く、優しい光が、二人を包み込んだ。
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