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天使も悪魔もカンケーないっ☆
19
:
ピーチ
:2012/09/29(土) 18:28:19 HOST:i121-118-221-80.s11.a046.ap.plala.or.jp
『第十五話・絶対的な違い』
「へぇ…わざわざエンジェル一匹助けるために、敵陣まで乗り込んで来るんだ?」
さも可笑しそうに言いながら、しかし浮かべている笑みが瞬時は消え失せて。
「でもさ…どう足掻いたって、俺から逃れることは出来ないんだよ? だったら、無駄な悪あがきなんかせずに、さっさと取り込まれた方が楽なんじゃないかな?」
その言葉を聞き、リュルの墨色の髪がさわりと揺れた。
「ふざけたこと……言ってんじゃないわよ…………!」
そう言ったかと思った直後。
「≪―――天をも打ち抜く、闇の力よ≫」
唐突に、彼女の周りの空気が豹変した。
「≪その力を従えし者こそ、真(まこと)の後継なり。そして我は、それを護るために使おう。………氷刃よ、いざ参られよ≫」
「あ、あれ………?」
さすがに色を失ったリバードを一瞥し、リュルは片手一つ分の大きさまで依り集めた能力(ちから)を氷の塊に変え、それを勢い良く投げつける。
「うわ……っ!」
そう言いながら、しかしエルが抱えていたはずのミューラを素早く己の許に寄せ付ける。
「あ………!」
「―――リョウバ」
「はい」
主の呼びかけに、一つの影が現れる。
「あの娘……俺がやってやろうと思っていたが、どうやら無理がありそうだ。………代わりに、お前がやっておけ」
「……承知致しました」
厳かな返答があり、瞬時にその影とミューラの姿が消え失せた。
「―――え……?」
「邪魔をされちゃあ、困るからな…まぁ、今だけなら見逃してやる。どうする? …どうせ、あの娘の次はお前だ」
リバードがそう呟いた、直後。
―――短い悲鳴が聞こえた後、妖気とも邪気とも取れない“何か”が、辺りを支配した。
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