したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

天使も悪魔もカンケーないっ☆

17ピーチ:2012/09/29(土) 00:08:29 HOST:i121-118-221-80.s11.a046.ap.plala.or.jp
『第十三話・捜索』

「ねぇお願い! リンディアも一緒に探して!」
 リュルの、あるいはエルをも凌ぎそうな勢いに押され、思わず一歩後ろに下がる。
「て、手伝うのは構わないけど……俺達だけで探せると思う?」
「っ…………!」
 リンディアの冷静な問いに、リュルが悔しげに俯く。
 確かにリンディアの言う通り、このまま闇雲に探していても埒が明かない。
「どう、しよう……」
「あのさぁ? 確かリュルって、“あの一族”に貸しがなかったっけ?」
 リンディアの言葉を聞き、リュルがはっと顔を上げる。
 彼は薄く微笑しながら、小さく頷いた。
「今は、あの家に頼るしかないだろ?」
「……そう、ね…」
 ふわりと微笑んで、漆黒の翼を翻した彼女に、慌てた風情でエルが追って行った。

「―――で、その天使族の次期女王様が姿眩ませたことと、その視線がなんらかの形で繋がっているかも知れない、と?」
「…えぇ……」
 優しそうな顔をした中年くらいの男が、リュルの話を聞いて頷きながら問い返した。
「お願い…貴方の家系には、必ず場所を特定することができるものが生まれるはずよね?」
「えぇ、百年に一度の確率ですがね」
「そして、貴方はその場所を特定する能力を持ち合わせている」
「えぇ。……リュル様に対してのご恩は、決して忘れてはいません。私で良いのなら、喜んで協力させていただきますよ」
 彼の言葉を聞き、リュルは仄かに笑んだ。
「ありがとう…ミスター・リーゼント」
 そう言って、彼女の後ろに居たエルに、小さく囁いた。
「―――彼が居れば、絶対にミューラは見つかります。その後は、私達で対処していきましょう」





何となく出したかった閻羅族以外の優しい悪魔キャラww


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板