[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
| |
天使も悪魔もカンケーないっ☆
14
:
ピーチ
:2012/09/28(金) 22:30:35 HOST:i121-118-221-80.s11.a046.ap.plala.or.jp
『第十一話・訪問』
開け放たれたドアの先には、額を押さえた状態のリンディアと、なぜか、純白の翼を持ち得た天界のもの。
「……また、ギュールで遊んでたのか」
「貴方は……確か、ミューラの…」
リンディアの言葉にあ、と言いながら急いでその悪魔(ギュールと言うらしい)を奥に放り投げ、そのエンジェルに向き直った。
「はい。ミューラ様とラルク様に仕えております、エルと申します。以後、お見知りおきを」
「あ、はい……宜しくお願いします」
何が宜しくなのだろう。ぼんやりとそんなことを考えながら、しかしエルの尋常ではないその表情を見て。
「……何か、あったんですか?」
「ミューラ様と、いつどこでお別れになりましたか?」
「…え?」
唐突なエルの問いに、思わずリュルが問い返す。
「ち、ちょっと待って下さい? まさかミューラ、まだ帰ってないですか?」
「はい……ですから、普段人界で行動を共にしていると言っていた貴方なら、何かご存知かと思いまして」
エルの言葉に、リュルの顔からさっと血の気が失われる。
それに気付いたエルが、訝しげにリュルに問う。
「何か、ご存知なのですか?」
「貴方こそ、聞いてないんですか!?」
「え?」
わけが分からないと言った体(てい)で問い返すエルに、リュルは半ば混乱しながら言った。
「ミューラ、最近変な視線感じるって言って…だからてっきり、貴方達にも話してるのかと…」
「な………っ!?」
リュルの言葉に驚愕の色を滲ませ、エルが小さく呟く。
「そ、そんなことが……!?」
「とにかく、探しましょう!!」
呆然とするエルを怒鳴りつけ、リュルはさっさと己の部屋を出て行った。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板