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天使も悪魔もカンケーないっ☆
10
:
ピーチ
:2012/09/20(木) 23:52:39 HOST:i121-118-221-80.s11.a046.ap.plala.or.jp
『第七話・プリンセス』
淡い白銀色の光に包まれ、それが輝きを失った時、二人の目の前に一人の少女が佇んでいた。
年の頃は十代後半、と言った所か。
「―――初めまして。プリンセス・ライル」
先に口を開いたのは、リュルだ。
その後で、ミューラが慌てて礼をしながら言う。
「初めてお目にかかります。私は、聖天使・ラルクの娘、ミューラです。以後、お見知りおきを」
ふわりと微笑みながら、ミューラがプリンセス・ライルと呼ばれた少女は、小さく笑みを返した。
「初めまして、プリンセス・リュル、プリンセス・ミューラ」
そう。
ライルがプリンセス(王女)なら、当然この二人もプリンセスの部類に入るのだ。
ライルの母が、今この冥界を支えているだから。
二人が自分にしたことを全くその通りに返し、しかしその表情は困り果て。
「どうか、なさったんですか?」
いち早く気付いたミューラが、心配そうに問う。
「……プリンセス・ミューラ」
唐突に名を呼ばれ、彼女はえ、と洩らしながらも、一応答える。
「何ですか?」
「貴方は……貴方のお父様と貴方が入れ替わる時、今の天界を引っ張っていける、そんな自信がありますか?」
「………え?」
突然の質問に虚を突かれたミューラは、しかししばらく考え。
「そう……ですね。今の私には、それは荷が重いかな…って所です」
苦笑気味に笑いながら答えるミューラを見て、ライルが薄く笑う。
「……そう、ですか…」
「お父様に、こちらに来たら何か手伝えることをしなさいと言われたんですが、何かすることは?」
リュルの言葉に、ライルはしばし考えた後(のち)に。
「じゃあ―――村に、出てもらえませんか?」
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