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ソラの波紋

298心愛:2013/07/18(木) 19:31:24 HOST:proxyag049.docomo.ne.jp






「そして、何度も何度も自分の運命に絶望することを繰り返して―――やがて俺は、俺を呼び出した小さなお姫様の、気高く美しい魂に魅せられた」





“ぼくはシルヴィア。天より紅薔薇の紋章を戴く、誇り高きファローズ王家の末裔―――シルヴィア=ファローズ”





「……もう沢山だ。俺は自分の意志で、シィの命と引き換えに、俺の不死の身体を捨てることを選んだんだよ」





“―――仰せのままに、俺の姫君”





あのときと同じ、何処か含みのある微笑で、アレックスが告げる。





「これで、本当の意味で君の隣で生きられる」





―――“悪魔の命は永遠。その全てを、貴女の為に捧げよう”





「……そう、だったのか」



元から端正な顔立ちの男だ。
優しげな眼差しで微笑まれれば、胸の奥で変に気恥ずかしいような、いたたまれないような、じんわりとしたくすぐったいものが生まれる。



シルヴィアの為とはいえ勝手に命を捨てるような真似をしたのは許し難いが、それも当の本人が強く望んだ結果なら仕方ない、のかもしれない。


照れるべきか怒るべきか、それとも悲しむべきなのか、シルヴィアは真剣に迷った。


が、それを決める前にこれだけは確かめておこうと口を開く。



「……アレク」



「うん? 何、感動しちゃった?」



アレックスの混ぜっ返すような発言は無視することにする。
一旦思考を切り替え、シルヴィアは彼に疑いの目を向けて。



「ぼくの杞憂だと良いんだが……この話、偶然にしては出来すぎていないか?」



黙ったままにこりとする悪魔の笑み。

シルヴィアは自分の考えが正しかったことを確信した。


アレックスは今回の事件の流れのことをあらかじめ全部分かっていて、サミュエルの動きもリリスの決断も、全て最初から知っていて。
それでも敢えて手を出さず、自分の“利益”の為に事態を傍観していたのだ。

事前にシルヴィアに知らせていたなら、このような大事に発展する前に回避できたにもかかわらず。



「だから、ごめん、って言ったでしょう? 自分の欲の為に、シィに痛い思いさせたんだから」



……確かに負傷の点で見れば、今回の一番の被害者はシルヴィアだ。

シルヴィアはわなわなと震えた。



「優秀な指揮官のお陰で奇跡の犠牲者ゼロ。シィも復讐の機会を得られたし、あいつはこれで、地獄行きが決定されたし。何より、これが一番面白くて、最も盛り上がる展開だろう?」



「こ、の悪魔……っ! ミレーユたちに土下座して詫びてこい!」



やはり怒るべきだ。

シルヴィアはようやく決断すると、迷わず傍にあった枕を悪びれない眷属に叩きつけた。

299ピーチ:2013/07/19(金) 03:14:28 HOST:em114-51-161-122.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

この際方向性は気にしない!←

気のせいだよ主役はちゃんと居るから!((

300心愛:2013/07/20(土) 21:33:06 HOST:proxyag054.docomo.ne.jp





とん、と窓枠を踏む小さな物音が、客人の訪れを知らせる。
月影の下、夜風に煽られ輝くストロベリーブロンド。



「おや。いと畏きエルゼリアの姫君が、こんな時間に何の御用ですか? 女性から夜這いとは大胆ですね」



「それ以上頭の悪いことを仰ると殴りますわよ」



冷ややかなワインレッドの視線をくれるリリスを見て、アレックスは軽やかに笑った。

自身の城を抜け、ファローズ王宮までお忍びで来たらしい。
あのときとほぼ真逆の状況だ。


リリスは我が物顔で当然のように部屋へ上がり込み、アレックスと向き合った。
面白いことを好むアレックスは疑問を呈することなく、流れに身を任せることにする。



「……お怪我は治ったようですわね」



小さく呟いたきり、ふっと黙り込む。
こちらを見透かすような静かな眼差しにも臆することなく、アレックスは笑みを返した。



「夜遅くに申し訳ありませんわね。貴方に、是非とも言っておきたいことがありまして」



「俺に、ですか?」



彼女の心を読み取ることはできなくはないけれど、敢えてスリルを楽しむ為にアレックスは自然体のままでいることにする。



―――さあ、どう来る。



リリスは唇で弧を描いた。
挑むような目つき、表情。
そして甘い毒を含んだ、嫌みたっぷりの猫なで声を発する。





「―――良かったですわね、長年の片想いが叶って。それで、今のは何人目の“シルヴィア様”なのです?」





動揺は一瞬。
高速で巡る思考を経て、そしてだんだんと、胸の奥から歓喜のようなものがせり上がってきた。

……面白い。

しかし決して顔には出さない。にこやかな笑顔を保ちながら、黙って続きを促す。



「お怒り心頭のシルヴィア様から、色々とお聞きしましたの」



―――何が『俺が望んだこと』ですか、白々しい。

腕を組むリリスはアレックスを糾弾するかのようだった。



「へぇ……驚きましたね。話を聞いただけで、そこまで?」



「正確には違いますわね。お話だけではありませんから」



小首を傾げ、愛らしくにっこりとする。




「わたくしに貴方の心は読めなくても、貴方に関するシルヴィア様の記憶を視させて戴くことは容易ですわ。お陰で全部繋がりました」




全部、とは。
最初の発言から鑑みるに、この騒動の件だけでなくシルヴィアと出逢った時点の過去にまで遡って、彼女の記憶を“視た”ということ。


逆に言えば、それ以前のアレックスについては分かるはずがないのだから、後は完全に彼女の推理だと言って良い。



「覗き見ですか?」



「ミレーユのようなことを仰いますのね。無論、本人の許可のもとです」



くすくす笑うリリス。



「ご安心を。シルヴィア様には適当に誤魔化しておきましたから、貴方の重すぎる愛情については言っていません」



「………」



「『愛する者が死んでいくのを、何度も見てきた』―――何度生まれ変わってもたった一人の存在を愛し続けるなんて素敵ですけれど、思いに任せて事に及ばなくて正解でしたわね。ファローズの王位継承者が、危うく地獄に連れ去られるところだったのですから」



「……この数億年余りの間に、俺はすっかり、綺麗で純粋すぎるシィの魂に惚れ込んでしまいましたからね。色々と限界だったんですよ」



アレックスをやり込められることが嬉しくてたまらないらしい。
仕返しですわ、とウインクを決めてみせる。


アレックスは降参の意を示して肩を竦めた。



「まさか、魔族の身で転生のことまで知っているとは」



「わたくしの知識量を甘く見ないで下さる? どんな時でも、努力は怠らない主義ですの」



常にその気概を以て、冥界を纏め上げているのだろう。
改めて、好い君主だ、と思う。



「……とは言っても、肝心のシルヴィア様はお気づきになっていないようですがね。最低限の条件は揃いましたけれど、あのシルヴィア様が相手では報われるかどうか」



「はは。姫君こそ、不毛な片恋は諦めてしかるべき相手を見繕うお年では? ……ああ、そういえばユリアス様も適齢期でいらっしゃいますね」



「余計なお世話ですわよ性悪男」



月下、若き女王と悪魔は笑顔で毒の応酬を交わしていた。

301ピーチ:2013/07/20(土) 23:10:32 HOST:em114-51-159-112.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

怖いよリリス姫ぇー!? いや殴っちゃ駄目だって可哀そうだよ!

毒の応酬って、しかも笑顔でって!

……何だかふたりとも怖いと思うのはあたしだけですかね?←

302心愛:2013/07/21(日) 09:32:32 HOST:proxyag024.docomo.ne.jp
>>ピーチ





二人とも頭脳派だから衝突しちゃうんだよw
お互い賢いから、口だけで大事にはしないけどね!


複雑な上にここあの書き方に問題があるからごちゃごちゃしてるんだけど…
アレクの事情、わ、分かった…か、な?



太古の昔、アレクがシィに惚れる
→シィが転生を繰り返す(人間だったり魔族だったりするシィが死んでいくのを、そのたびに歯がゆく思いながら見てた)
→ファローズの姫として生まれ変わったシィがアレクを召喚して契約成立(初対面みたいに振る舞ってたけど、シィが家族甦らせようとしたら代償と称して攫ってやろうと思ってた)
→サミュエルにやられてシィが一回死んだけど、アレクが不死を捨てて生き返らせる(狙ってた)
→これで先立たれずに、シィと一緒に生きられるよ良かったね



っていうw
まあとりあえずアレクはずっと昔からシィが好きで、傍にいる為なら周りもシィ本人も利用して、自分の命だって犠牲にしちゃうよ、って奴だったってことで!

アレクの誤魔化しと本人の鈍さの所為でシィは微塵も気づいてないけどな!

303たっくん:2013/07/21(日) 10:56:21 HOST:zaq31fa59cb.zaq.ne.jp
昨日まこちゃんとお話してました。
ちなみに、まこちゃんというのは私の愛人(彼女)の名です。
御紹介が遅れて申し訳御座いませんピーチさん

304たっくん:2013/07/21(日) 10:57:05 HOST:zaq31fa59cb.zaq.ne.jp
当スレは私の知り合いを
ピーチさんに紹介するスレで御座います。

305ピーチ:2013/07/21(日) 18:38:10 HOST:em49-252-192-63.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

その衝突で火花が散ったように思えたんですが!?

アレックス一途すぎる! やっぱ不死ってそういう意味では羨ましい!

攫ってくつもりだったのかアレックス……←

306心愛:2013/07/21(日) 20:35:30 HOST:proxyag068.docomo.ne.jp
>>ピーチ

うーん、ここあはどんなにつらいことがあっても死ねないって嫌だなあとか思っちゃうんだよね。焼かれても埋められても死ねないとか…

アレクも好きな相手が死ぬのを見るのが耐えられなってこういうことになっちゃったし! 寿命あっても、大切な人と最期まで一緒にいられるのが一番幸せだと思うのよね!

…でも不老ならいいな←(ぇ


リリスも割と寛容な方だよ、アレクのせいでかなーり危ない橋渡ったのに、腹いせに弄るだけなんだからw



あと二回、全員でわいわいして完結になります! ここまで本当にありがとう!
……邪気眼少女……番外編込みで終わるか……?(絶望の顔)

307ピーチ:2013/07/22(月) 05:25:46 HOST:em1-114-73-120.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

焼かれてもまたすぐ再生するってことなんだよね…確かにそれは可哀そう

確かに! ……不老は羨ましいけど←

腹いせに弄るだけって寛容な方の部類に入るの!?

空牙くんミレーユちゃん始めとする皆様方ー! 寂しいよー!

308心愛:2013/07/23(火) 16:18:44 HOST:proxyag098.docomo.ne.jp
>>ピーチ

痛いのつらいのやだけど不老なら大歓迎w


ありがとう!
今までで、空牙もミレーユも一回り成長したんじゃないかなw


次で本当に最後になります、二人の結末を見届けてやってください(`・ω・´)

309心愛:2013/07/23(火) 16:23:36 HOST:proxyag098.docomo.ne.jp






「空牙! ミレーユ!」



エルゼリア王宮の門前。
満面の笑顔で駆け寄ってくるシルヴィアを、空牙たちは驚いて出迎えた。



「シィ! だ、大丈夫なのかよ、そんな走って」



「うん、もうすっかりいつも通りだよ!」



ほらほら、と軽快なステップでくるりと回ってみせる。

確かに『こちら』の人格がでているのだから、ある程度余裕がある状態なのだろう。
リリスから無事だと聞いていたけれど、改めて良かったと胸を撫で下ろす。



「……それでも、シィには一人で危ない目に遭わせた。ごめんな」



「ううんっ、ぜーんぜん大丈夫だよ! 空牙が謝ることなんかないって! ……むしろ、悪いのは全面的に……」



「シィ?」



「全くですわね」



一瞬だけリリスと共に、素知らぬ顔をしているアレックスにじとっとした目を向けたような気がしたが、シルヴィアはすぐに視線を戻すと愛らしい微笑みを美貌に浮かべた。



「ミレーユも無事で良かったね」



「……です」



ミレーユがぺこりと頭を下げる。
まだ苦手意識はあるらしいが、これでもミレーユなりの努力の現れだろう。
シルヴィアの意識が他に逸れた途端、空牙の背後にささっと隠れた。



「有難う。こうしてまたミレーユが戻って来れたのも、シィのお陰だ」



「戦ったのはぼくだけじゃないけどね。ほんのちょっとでも役に立てたなら良かったよ……あれ、綺紗は?」



「綺紗ならさっき挨拶しに来て帰った。色々ミレーユの世話焼いてったんだけど……すれ違いだったみたいだな」



「そっか、それは残念」



そのとき、ぱたぱたと忙しない足音が聞こえ、空牙たちがそちらを見る。
此処まで走ってきたのか、肩を上下させているユリアスだ。



「ま、間に合った……!」



「ユリアス様」



一息つくと、にっこり笑う。



「良かった。まだ出発してなかったんだね」



「わざわざ来てくれたのか」



申し訳ないような嬉しいような、と空牙もつられて苦笑した。



「これは、ユリアス様。結界の方はもうよろしいのですか?」



「あ、アレックスくんっ?」



アレックスに声を掛けられるなり、ユリアスはぱっと嬉しそうに表情を輝かせた。



「うん、さっき兄と交代してきたから」



「それは御苦労様です」



尊敬、いや、憧れのようなものを滲ませ、キラキラした眼差しでアレックスを見上げるユリアス。



「アレックスくんこそ、やっぱりシルヴィア姫を助けてくれたんだよね! 凄いよ!」



「いえ。大したことではありませんよ」



ぽかんとする空牙に、リリスが呆れたように声を潜めて。



「……何故か、ユリアス様はアレのことを酷く気に入っていらっしゃるのです。穢れなき心の持ち主は、真逆のものを魅力的に感じるのでしょうか」



「魔族と悪魔と言うより、天使と悪魔だな。……悪い影響を受けなければ良いが」



がらりと口調を変えて、シルヴィア。

確かに清らかな金髪の貴公子には、ダークエルフよりも天界の住人の肩書きの方がしっくりくるような気がする。
対して優しげな、また見ようによっては裏のありそうな微笑を湛えるアレックスは翼の色も相俟ってなんとも悪魔らしい。
……それにしても酷い言われようだが。


と、空牙は不意にある疑問に思い当たって首を捻った。



「……あれ? そういえば、アレックスさんがいれば大丈夫、みたいなことユリアスが言ってたけど、本当に何かして」



「深く突っ込まない方が身の為ですわよ?」



「は、はあ」



リリスの笑顔とシルヴィアの無言の圧力に押され、空牙は素直に黙った。




「―――……それより、空牙」




リリスのその一言で、全員の顔が空牙へ向けられる。



「本当に、行くのですね?」



「はい。……俺たちはこれからも、旅を続けようと思います」



ぴくりと身動ぎしたミレーユに『大丈夫だ』と伝え、空牙は背筋を伸ばした。

310心愛:2013/07/23(火) 16:25:56 HOST:proxy10003.docomo.ne.jp







「覚醒したとはいえ異能もないようなものだし、コントロールも利かない。ミレーユのことだって、色々不安はあります」



そして、飾らない笑顔を見せる。




「―――でも、やれるだけやってみようと思うんです。こいつと二人で戦って、助け合って生きていくのが、俺にとっては一番大切なことだから」




戦闘特化型の機械人形(マシンドール)、それが今のミレーユにとっての存在意義。
欠陥はあれどそれを含めて受け入れてくれると言う空牙の言葉に、照れたミレーユはもじもじと爪先を動かした。



「うん。空牙くんにとってもミレーユさんにとっても、それが一番良いと思う」



「ぼくたちも、もしまた何かあったら喜んで助けるよ。いつでも頼ってくれていいからね」



「……有難う、二人とも」



じーんと感じ入る空牙。
リリスが微笑んで、皆の意を纏めるように口を開く。



「安心なさい、空牙。貴方は才能より、もっと大事なものを持っているのですから」



不思議そうに瞬いた空牙に、リリスはふふっと小さく笑う。




「お人好しであること。貴方ほど、打算抜きで機械人形の―――ひとの為に親身に、真剣に、身を投げ出せる者をわたくしは知らない」



空牙たちを囲む全員が、優しく微笑んでいる。
二人にとって、新たな意味を持つ旅立ちを祝福するかのように。



「その気持ちは誇るべきもの。いつかきっと、かけがえのない財産となります」



リリスはそこで空牙へと一歩近づき、ミレーユと視線を合わせると。



「貴方たちなら、大丈夫。……本当に、良いパートナーを持ちましたわね、ミレーユ」



「……ふん。言われるまでもないです」



ミレーユは頬を染め、ふいとそっぽを向きつつも。



「どうも、この件では世話になりましたですね端た女。礼を言ってやるです」




「有難く受け取っておきますわ。あと、あまり空牙を振り回さないようにね」



リリスの対応も慣れたものだ。
最後ににっこりとすると、二人からすっと離れる。



「それでは。いつでも帰っていらっしゃい、わたくしは此処で待っていますからね」




「が、頑張ってね!」



「お気をつけて」



「またねー! 次会ったら、今度こそぼくと力比べしよっ!」



「の、望むとこ―――」



「それは勘弁して!」



彼らに見送られ、手を振ると空牙とミレーユは前へと進み出した。



「色々大変だったけど、あのひとたちと逢えて良かったよな」



「……ですね」



そしてしばらく歩いた後、ミレーユが何度も話しかけようとして口を開いたり閉じたりを繰り返した末に、やっとのことで小声で尋ねた。



「あの、それで……一緒に生きる、ってことは、空牙は、み、ミレーユを、大切に思ってる……ん、ですよね?」



「ああ。勿論、凄く大切だ」



「そ、それは、どういう意味で……」



緊張に所々突っかかりながらもなんとか言い終え、僅かな期待を込めて隣の少年を見る。



「うん? どういうって、大切な相棒だからに決まってるだろ?」



「………そうですか………」



やっぱりです、と肩を落とすミレーユ。
きょとんとしていた空牙は、可笑しそうに笑うと沈み込む彼女の背中をぽんぽんと叩いた。




「良く分かんないけどさ……そんな暗くなんなよ、ミレーユ。可愛い顔が台無しだぜ?」




「だ、誰がかわ………………え?」



不意打ちの一撃に、ミレーユの肌がぶわわっと赤らむ。

相棒の明らかな異変には気づかず、それに、と空牙は首を傾げて。




「ミレーユが笑ってた方が、俺も嬉しいような気がするんだよな。……何でだろ」




「………こ、この天然! ドニブ! 無自覚たらし! ふざけんなです!」




「何で蹴るのっ!? 妙なエラーでも起こしたか!?」




「虫ケラ! タコスケ! 腐れ犬! 空牙なんか、空牙なんかっ、とっとと行き倒れて鳥に啄まれて菌や虫に分解されて土に還りやがれですーっ!」




「え、今度は魔法っ!? 三途の川にプチ旅行は遠慮させてくれ!」




―――人形遣いと機械人形の賑やかな、いや、やや賑やかすぎる叫び声が、今日も遥かな空へと響き渡る。

311心愛:2013/07/23(火) 17:02:56 HOST:proxyag042.docomo.ne.jp


*あとがき的な何か



一日二桁時間勉強って…つらいよね…(´・ω・`)
えー、それはともかく。ソラの波紋、ようやく完結致しました! いやー長かったね! 短めに抑えるとか言ってたのどこのバカだろうね! ここあだけど!


そんなこんなであんまり時間も余裕もないんで、ちょっとだけ喋って終わろうと思います。


で、ソラの波紋は人形遣いと人形の魔法バトル書きたいなーと思ったここあが、中二心と遊び心のままに書きなぐったお話でございます。ぶっちゃけ最後のバトル書きたかっただけですえへ。

あと異能とかのルビは全部超にわか知識のドイツ語を無理矢理当てはめた。

フォル・モーント(リリス)…満月
シュテルン(ユリアス)…星
トレーネ(ユリアス)…涙
ローゼン・クランツ(シルヴィア)…薔薇の十字架。まんまだな!
フリューゲル・ヴェルト(アレックス)…翼の世界
レーツェル(綺紗)…謎
シュピーゲル・シュロス(サミュエル)…鏡の城

って感じです。すごいテキトーなんで使っちゃダメ絶対。
空牙とミレーユの異能&魔法は、異端アピールってことであえてカタカナつけてないんですよー。


邪気眼少女と微妙にリンクさせるため、あと設定だけ作って放置してた話からシィとアレク、リリスとユリアスを引っ張り出すために書いたいわばおまけ的な話だったんですけど、こうして終わってみるとやっぱり愛着はわいてしまうもので。これで空牙たちとお別れなのか…と思うとちょっと寂しいです(つд`)

でも、紫の歌のときも思ったけど、放っておいてもみんな、何だかんだでうまくやっていくんじゃないかな。
空牙とミレーユも、シィとアレクも恋愛的には全く進展してないんだけどそれなりにわいわい楽しくやってそうだし。
空牙たちは相棒カップル(?)のジルとユーリエみたいになればいいと思うよ!
空牙とられちゃったリリスがユリアスに励まされて微妙にいい感じになったり、それをアレクにからかわれてリリスがぷっつんしたり。
ふらっと立ち寄る空牙とミレーユを、綺紗がリリスと一緒にお城で待ち伏せしたり…うわあん短編できそうな勢いだよー!(>_<。)
でも書かない! 妄想だけ!


だってまだ邪気眼少女が残ってるんです。ええ。どうしようね。終わる気がしないよね。
忙しい身の上なんで、夏で小説終わりにする! と宣言しているここあですが、どうしてもだったら美空と昴の話はカットするか…と泣く泣く考えております。
でも、いくら短く圧縮してもやりたいな。これだけ引っ張ったし…


とか何とかつぶやいていても仕方ないのでそろそろ。


紫の歌に引き続きコラボもやってもらって、ソラの波紋は本当に幸せな作品でした! ピーチありがとう! 愛してる!(ぇ
話としては終わってしまいましたが、まだまだ空牙たちの旅は続きます。
本当に今までありがとうございました!

ではまた、邪気眼少女でお会いしましょう!

312ピーチ:2013/07/24(水) 07:14:56 HOST:em114-51-134-142.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

終わっちゃったよ……とうとう終わっちゃったよー……←

読者としては長い方が嬉しいんだよ! 終わっちゃったのは寂しいな…

紫の歌に引き続きコラボやらせてもらったあたしの方が幸せだよ! あたしだって愛してるもん!

空牙くんもシルヴィア様も早く気持ちに気付いてあげればいいのにね! アレックスはポーカーフェイスだからだけど!

邪気眼少女も待ってます!

313心愛:2013/07/25(木) 16:27:33 HOST:proxy10015.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ありがとううう…!

そう言ってもらえると、本当に今まで書いてきて良かったなって思うよ…!
ここあは幸せだー!

アレクはポーカーフェイスなぶん損しそうですが頑張ってもらおうw



邪気眼少女は、ここに来て大忙しで伏線回収しまくります! 新しい人出てくるし!
あともうちょい(だと思いたい)お付き合いくださいませ(`・ω・´)

314たっくん:2013/07/25(木) 18:49:23 HOST:zaq31fa59cb.zaq.ne.jp
↑貴方も頭悪いです。

315ピーチ:2013/07/25(木) 18:56:24 HOST:em1-114-139-120.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ここにゃんがずっと書いてきてくれてよかったよ! だってそのお陰で神文読めたんだもん!

ポーカーフェイスってカッコいいなーって思ったことあるけどそういう面では損しちゃうよねやっぱり←

あともうちょいかー……永遠に続いてほしい((こら

316心愛:2013/07/26(金) 16:52:06 HOST:proxyag113.docomo.ne.jp
>>ピーチ

うううう(TOT)
こんな駄作をずっと読んできてくれて本当にありがとう……!


ここあも永遠にやってたいとこだけど、ずるずる書いてたら決意が鈍るんで…
スッキリ終われるように頑張るよ!

317ピーチ:2013/07/26(金) 22:38:46 HOST:em114-51-65-67.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

こんな神文を読ませてくれたここにゃんに感謝感激だよ!

スッキリ終わって欲しくないのもあるけど仕方ないよね!←開き直り

頑張ろーねお互い!((

318名無しさん:2013/09/29(日) 15:14:19 HOST:wb78proxy07.ezweb.ne.jp
あげい

319ピーチ:2013/10/30(水) 00:40:01 HOST:zaq31fa4964.zaq.ne.jp
あたしピーチだよ〜(*^_^*)
鉄拳はじめたんだけど、みんなやろ〜よ〜♪



         【様子見】
レバーを←に入れ常にガードしておく。相手の出方をうかがう行動。
ガードしてる間は攻撃できない状態なので、攻め込まれるというリスクがありますが
相手の技が空振った際に反撃できるという利点があります。
開幕時は必然的に後ろダッシュをする事が多くなる(^−^)

注)様子見は基本的に壁際がないステージ有効!
壁際で様子見やガードばかりしていると気がついたら画面端に追い込まれていて抜け出せなくなっていた!
なんて事になりかねません。その場合いは横移動などで対処して下さい。

          【けん制技】

向かってくる相手に対して、けん制技を繰り出しヒットされる
右アッパーなどの比較的スキの小さい浮かせ技等を繰り出すという選択肢。
ガードされても大きな反撃を受ける心配は多分ないと思います(確証はもてませんが)
技を置く・・と表現される行為です。



          【暴れ】

相手の攻撃をどう対処していいのか分からなくなって困った場合いは、
暴れという選択肢もあります。発生の遅い技に対して、発生の早い技で対処します。
相手が技と同格もしくはそれ以上に発生の早い技を繰り出し、先にヒットさせるという選択肢です。

     
           【当て身投げ】

こちらは、ここぞ、という時に使用します。
通常は打撃技で攻めますが、たまには当て身投げを使ってみるのも良いかもしれません。
当て身投げというのは、いわゆる返し技です。相手の技をいなす、相手の力を利用する、跳ね返す、みたいな技です。
この技が成立すると相手の打撃技ダメージを無効にした上に、投げ飛ばす事ができるのでお得です。
ただし、失敗すると空振りモーションが発生し大きなスキを与えるので反撃されてしまいます。

注)当て身で返せるのは基本的に、立ち技のみ
一部の技、しゃがみ技、遠距離技等は跳ね返せない場合が御座いますので予めご了承下さいませ。



        【確定反撃】

確定反撃というのは、相手がガード不能の硬直中に技をヒットさせる事です。
ガード後、自分側が有利な状況になる技の中には、その後に即座に技を繰り出す事で
相手の無防備状態に反撃を決められるものが存在します。
浮かし技や下段技の多くはガードしてしまえば確定反撃のチャンスが訪れるでしょう。


           【対戦中の選択肢】

細かく分けると・・『様子見』 『立ち技』 『下段技』 『中段技』 『上段技』『しゃがみステータス技』 『ジャンプステータス技』 『投げ』 『当て身投げ』 『上段ガード』 『下段ガード』 『ジャンプ』

大きく分けると・・・『通常技の攻め』 『様子見』 『ガード』 『投げ』 『返し技』 『けん制技』

↑選択肢は数多く御座いますが、正解は存在しません。相手のクセを読み取ってそれに勝つ選択をするのみです。

320たっくん:2013/11/01(金) 01:37:26 HOST:zaq31fa4964.zaq.ne.jp
>>371
ピーチさん最近スレッド立て過ぎですよ
いくら鉄拳好きだからってあれは頂けない

これからスレッド立てる時は、一つにして下さい。

321たっくん:2013/11/05(火) 12:07:44 HOST:zaq31fa5299.zaq.ne.jp
おいっピーチ
早く酒買ってこいや
お前のこづかいでな

322レトロマニア:2013/11/09(土) 16:06:10 HOST:zaq31fa4826.zaq.ne.jp
貴方に一つ忠告しておきます。
この世の中にね〜無駄なんて言葉は存在しないのですよ。
もしあるとしたらそれは、ピーチさんと千春さん、その他の女性の雑談文くらいかな・・あれ以上の駄作は無いでしょう。


扇子、茶碗、陶器、全ての物に生命が宿っているのだという事をまず理解してもらいたい。


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