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―ヤサシイコト―

31鳳凰:2012/09/01(土) 16:31:27 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 ――――

 「…っで、お前いつからこんな野郎を好き好むようになったんだ?」

 玄次郎のところまで来た、紫呉と影楼の二人。 そしてここまでのあらすじを話した直後に玄次郎から返ってきた言葉がこれである。

 『ほざけ。儂は元々普通ではないものに興味があるのだ』

 悪霊退治にほとんどの者が出払い、今この場には紫呉、影楼、玄次郎の二名しかいない。 そんな中で、玄次郎と影楼は小さな口喧嘩をしていた。

 「俺はこんな奴と契約しても良いこと何ざ一つもないと思うがな」

 玄次郎は困り果てた顔になりながら、頭をかく。

 『別に貴様に議論される覚えはない』

 「契約するかどうかは俺の決まることだ!!!」

 バチバチと二人の目から火花のようなものが出てくるのではないかと思うくらい、二人は睨み合った。

 「………お前ら、どっからどう見ても俺の事シカトしてんだろ」

 そんな二人に対して呆れながらツッコミを入れる紫呉。

 「今はお前なんかに構ってられないんだよ!お前はどっか行ってろ!!」

 玄次郎は顔だけを紫呉に向け怒鳴る。

 「…………ヘイヘイ。んじゃ俺はどっかに行くよ…」

 「ん、あぁ…」

 いつもなら言い返してくる紫呉が、今日は珍しく何も言い返してこない。

 『待て、紫呉!今は我々と離れるな。いつ悪霊が襲ってくるか分からんのだぞ!!』

 どこかに向かおうとしていた紫呉の肩を掴んで影楼はそう言った。 確かにその通りだ。 いつ先ほどの悪霊が来るかわからない。 だが、

 「んなの、さっきのライフル持ってたアンちゃん達に任せとけばいいだろうが。俺はもうこんな事に首突っ込みたくないんだよ」

 もう疲れまくりだ。 目の前に化け者が現れるは、変な奴に契約しろとか言われるは、親代わりの男にアッチ行ってろと説教かまさせるは、もう散々な一日だ。

 『……一体、貴様はいつまで逃げるつもりだ…』


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