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Love the square

97ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/09/03(月) 17:18:12 HOST:EM117-55-68-36.emobile.ad.jp


「今俺に付き合ってって言われて、莉乃は自身持って頷ける?」


 翔が優しくわたしの頭を撫でてそう聞いた。
 さっきの健人くんの顔が思い浮かび、わたしはふるふると左右に首を振る。


「ごめんね……わたし、やっぱり健人くんが好き」


 あふれる涙を袖でふいて、真っ直ぐ翔を見つめて言った。
 翔はもっと嫌な反応をするかと思っていたら、にこりと笑顔になって言った。


「そっか、それなら応援するわ!」
「え……?」
「でも、いつか絶対俺の彼女にするから覚悟しとけよなー」


 無邪気に笑ってくしゃくしゃ髪を撫でる翔。
 そしてわたしの腕を優しく引っ張って列を抜けた。
 残りあと少しでアトラクションに乗れたのに、と思っていると、翔は笑ったまま言った。


「だってこれ観覧車の列だぜ? 最初に乗るのは俺じゃないだろ」


 翔、わたしと健人くんが話してたこと知ってたんだ。
 ということは奈々ちゃんも?と考えるがそんな恥ずかしいこと聞かれてたらわたしの心が持たないから考えないことにした。

 なんだかわたしと奈々ちゃんのあいだには大きな壁があるような気がする。
 恋のライバルっていうのかはよくわからないけど、その所為だけじゃなくてもっと大きなもの。

 わたしが奈々ちゃんに対していいなとか、ずるいとか思う気持ちもあるんだろうけどそうじゃないような気がしてならない。


 疑問を抱えながらも、わたしと翔は健人くんと奈々ちゃんのところへ戻った。


     ×


「はい! てことで次はお化け屋敷な!」


 テンションMAXな翔の提案により強制お化け屋敷の時間がやってきた。
 あいかわらず大はしゃぎな奈々ちゃんと翔に苦笑すると、翔がかしこまったように言う。


「えー、本日はハラハラに加えドキドキ感を出そうと思いましてですねえ」


 どうせ翔のことだからよからぬことを企んでいるのだろう。


「くじ引きでペア決めして行きたいと思いまーす!」


 翔が提案した瞬間、大喜びだった奈々ちゃんのテンションが急激に下がっていった。
 健人くんのお化け屋敷に行きたかったのだろう。


「まあ、同性同士になっても我慢すること」


 ドキドキ感なんて全然ないじゃんそれじゃ!とツッコミを脳内でいれながらくじを引くと、わたしが引いたくじにはAと書いてあった。
 そして翔と奈々ちゃんと健人くんも結果を見る。


「あたしBだったー!」


 奈々ちゃんがそう言うと、翔もそれに乗っていった。


「俺もBだ」


 奈々ちゃんと翔で「え、お前かよ」の言い合いをし始める。
 てことはわたしのペアって。


「俺、Aだった」
「わたしもA……てことは、健人くんとペア?」


 嬉しいような、そわそわするような気持ちになってわたしは思わず俯いてしまった。
 ドキドキを通しこして心臓が止まりそうだ。


「はーい……じゃあ各自適当に楽しんでこーい……終わったらここのベンチ集合な……」


 テンションが下がりまくった翔がぼそぼそと小さな声で言った。
 なんだか罪悪感がうまれて苦笑してみたけど、健人くんと一緒にいれる時間が増えて嬉しい。


 これ以上好きになったらだめなのになあ。


     ‐


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