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Love the square
96
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2012/09/03(月) 16:54:26 HOST:EM117-55-68-36.emobile.ad.jp
「ただいまー……ってあれ? なんか健人も目元赤くない?」
奈々ちゃんが健人くんの変化に気づき、背伸びして健人くんの目元に触れた。
彼女だからとかじゃなくて、これは幼馴染でずっと一緒にいたから余裕でできることなんだと自分に言い聞かせる。
でも、ずるい。
「莉乃」
「な、なに?」
翔が真剣な顔でわたしを見つめてきて、思わず動揺してしまった。
「ちょっと来て!」
強引に腕を掴まれ、ちょっとびっくりしてしまい引っ張られながらちらっと健人くんのほうを見てしまった。
健人くんも、不安そうな表情を浮かべている。
心配してくれてるんだなって思って、少し安心してしまった。
×
「健人に何かされた?」
何かのアトラクションの列なのか、とても人が並んでいるところの最後尾にわたしたちも並んだ。
翔はぎゅっとわたしの腕を掴んで聞く。
「別に何もされてないよ」
嘘じゃない。
嘘じゃないけど……進展もしてないけどちゃんと話せるようにはなった。
「嘘だ。なんか様子変だし」
わたしってわかりやすいタイプなのかなあ、と少し自分の性格に自信をなくしたあと、わたしは曖昧に答えた。
「何もなかったって言ったら嘘になるけど、何かされたわけでもないもん」
その瞬間、不意打ちで翔の顔が近づいてきた。
キスされると思ったわたしはとっさに翔から離れてしまう。
翔は驚いた顔をしながらわたしを見つめた。
「ごめん、なさい……」
「俺のこと、嫌いになった?」
なんかよくわかんない。
涙があふれてくる。
ふるふると首を左右に振りながらわたしは言った。
「嫌いじゃない、けどっ……よくわかんないの……」
‐
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