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Love the square

95ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/09/03(月) 16:37:18 HOST:EM117-55-68-36.emobile.ad.jp


「でも莉乃、なんか顔赤くね?」


 健人くんにさらに顔をのぞきこまれ、もっと真っ赤になってしまったような気がする。
 すると健人くんは動揺してわたしの腕を掴みながら言った。


「莉乃やっぱ具合悪いだろ?」


 近くにあったベンチに座ると、翔も焦りながら言った。


「やべえ莉乃! ごめん、ジェットコースター嫌がってたのに乗らせて!」
「ちが、その所為じゃないよっ!」


 あわてて否定したけど、ジェットコースターの所為じゃなく健人くんの所為だなんて言えない。
 翔は何か冷たい飲み物買ってくると何処かへ行ってしまい、奈々ちゃんもそれについて行ってしまった。
 健人くんと二人残されたわたしはポツリと小さな声で言う。


「健人くん」
「ん?」
「最後にお願い、聞いてもらえないかな」


 健人くんは不思議そうにわたしを見つめながら、それでも頷いてくれた。
 これが、最後の我侭だから。


「二人で、観覧車に乗りたい」


 これ以上一緒にいるともっと好きになってしまう。
 だから、離れなきゃだめだ。


「いいよ」


 わたしの言葉の意味を察したのか、寂しげにさらりとわたしの髪の毛を撫でる健人くん。
 心地よくて涙があふれてきた。


「……最後、だからっ」
「…………うん」


 少し遅れて聞こえてきた、健人くんの返事。
 涙を隠すように顔を覆いながらも健人くんを見つめると、健人くんも顔を隠すように手の平で覆っていた。


「泣いてる、の?」
「ちが、目にゴミが……」
「健人くん」
「な、なに?」


 泣いていることを誤魔化す健人くんに、わたしは思わず微笑んで言った。


「ありがとね」


 笑わせてくれただけじゃない。
 健人くんは短い間でわたしにたくさん思い出をくれた。
 わたしも健人くんには幸せになってほしいから。



 だからね、最後にするの。


 まるであの時の感覚がよみがえったようにそっとお互いの指を絡めた。
 翔と奈々ちゃんが帰ってくるまで、ほんの少しの間の幸せ。


 ずっと離れたくなかったのに。


 翔と奈々ちゃんの声が遠くから聞こえて、わたしたちはそっと手を放した。


     ‐


 切ない(´;ω;`)
 や、切なくもないかな……((


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