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Love the square

90ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/09/02(日) 15:51:04 HOST:EM117-55-68-136.emobile.ad.jp


 ――早く着きすぎてしまっただろうか。
 翔とは中学のころも何度か遊んだことがあったけど、やっぱりこういうのは慣れない。
 わたしは予定より三十分も早く駅についてしまったことを後悔しながら、ぎゅっと携帯をにぎった。

 とぼとぼと、改札口近くへと足を進める。
 その途端に鳴りだす携帯。


「もしもし、翔?」


 電話の相手は翔で、きっと遅れるとかそういうのなんだろうなあと思っていた直後、人混みの奥に翔の姿を見つけてしまった。


「翔? なんでいるのっ?」


 電話を切って翔の元へ走ると、翔はいつもの悪戯っぽい笑顔を見せて言った。


「何でって、莉乃を一人にしないために決まってんじゃん」
「でもまだ三十分も前だよ?」
「莉乃ならそれくらいに来るだろうなって思ってさ」


 翔は、わたしのことなんでもわかってる。
 わたしがさみしいときは知らないふりして傍にいてくれるし、何も言わなくても慰めてくれたりする。
 今日こそ、ちゃんと言わなきゃ。

 そう、思ったとき。


「あ、翔! 莉乃さんもー」


 楽しそうに手を振る奈々ちゃんの姿。
 隣にはそわそわして落ち着かないような健人くんの姿もあって、この二人はあいかわらず仲良しだなあと思った。


「なんだ、予定より二十分以上早いのにみんなそろったじゃん」


 翔がつまらなさそうにつぶやいた。
 もしかして、わたしと二人の時間をつくってくれるつもりだったのかな。
 翔の優しさにわたしは笑って言った。


「遊園地、二人になりたいね」


 もちろん健人くんや奈々ちゃんには聞こえないように小声で。
 ぽっと顔を赤く染める翔を見て、楽しい日になりそうだなと思った。


     ×


「遊園地っつったらやっぱジェットコースターだろー!」
「早く乗ろうよ!」


 はしゃぐ翔と奈々ちゃんに苦笑するわたしと健人くん。
 わたしは翔にやや強引に腕を引っ張られて、初っ端からかなりハードそうなジェットコースターへと連れていかれた。

 並び順は一列目に翔とわたし、二列目に奈々ちゃんと健人くんという形になってしまった。
 何でわざわざ一列目なんだろう。


「ね、ねえ翔……これっていつ出発するの?」


 ジェットコースターに乗せられたまま、わたしは小さく震えていた。
 だって絶叫系なんてあんまり乗らないし、やっぱりわたしはベンチに座って見ていたほうがいいんじゃないのかな。


「そろそろ行くと思うぜ」


 翔がそう言ったところで、ジェットコースター出発のアナウンスが入った。
 ああ、もう逃げられない。
 覚悟を決めてぎゅっと目をつむった。

 ジェットコースターが動き出す。
 そしてカタカタとゆっくり、上へ上へとのぼっていった。


「しょ、翔……」
「大丈夫、死なないから」


 死ななくても怖いものは怖いよ!
 いったい翔の頭の中はどうなっているんだろうと思いかけた瞬間、一気にジェットコースターがスピードをあげた。


「っ!!」


 落ちるような感覚。
 口の中から魂が飛び出てきそうだ。

 わたしは声にもならない悲鳴をあげていたのだが、翔といえばやっふー!なんて楽しそうに叫んでいる。


 ジェットコースターが止まった。
 一気に力が抜ける。


「楽しかったな!」
「楽しかったねえ!」


 翔と奈々ちゃんの楽しげな声が聞こえたけど、わたしはそのまま固まってしまっていた。
 そのとき、健人くんがわたしの背中に触れて顔を覗き込んできた。


「莉乃、大丈夫?」


 じんわりと、健人くんに触れられたところが熱くなる。
 顔も赤くなってきたような気がした。


「だ、だいじょうぶ……だよ」


 翔に優しくしてもらっても。
 健人くんのことを忘れられないよ。


     ‐


 いい加減莉乃健人のこと呼び捨てにしないかな←
 くん付けめっちゃ書きにくいですw

 そして遊園地でのハプニング!といえるほどのものじゃないけどハプニングでした。
 これからどうしようかなあw


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