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Love the square

48ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/08/21(火) 16:05:44 HOST:EM117-55-68-148.emobile.ad.jp


「……だめ?」


 ダメかどうかと聞かれれば、俺にはそれを決める権利はない。
 そう思い、奈々の頭をくしゃっと撫でて微笑んだ。


「来たきゃ来ていいよ」
「ほ、ほんとっ?!」



 奈々は俺のことが好きで、だけど俺は莉乃のことが好きで。
 なのに莉乃は翔のことが好きで、その翔が奈々のことが好きだと言っている。
 三角関係ならぬ四角関係に俺はため息をついて、奈々と一緒に路地裏へ向かった。


     ×


「ねえねえ、もう八時になるよー?」
「そうなんだけど……莉乃がこないからさ」
「僕そろそろお腹空いたにゃん――って猫ちゃんも言ってるよ?」


 すっかり奈々に懐いてしまった猫がにゃあと鳴いた。
 奈々も猫の言葉を現すようにしゃべっていて、内心可愛いなと思ってしまったのは心の奥深くと頭の引き出しの百六十五個目に閉まっておこう。


「その猫男だったのか?」
「いやあ、僕のほうが可愛げあるかなって。ていうか猫がわたしとかあたしって似合わないしさ」


 そういわれれば、この猫には僕が一番合ってるかもしれない。
 とりあえず猫もお腹が空いたようだし莉乃の代わりにミルクをやったが、もう八時十分になっている。


「奈々、暗いし危ないからそろそろ帰ろうか」
「え、莉乃先輩はいいの?」
「奈々家に送ってから俺はまた此処来るよ」
「だめ、あたしは健人が帰るまで此処にいる!」


 ときどき思ってしまう。
 こんなに俺のことを考えてくれて尽くしてくれる奈々がどんな気持ちなんだろうって。
 俺が莉乃に対する気持ちと同じようなものだとはあまり思えない。
 同じ好きでも、いろんな種類があるのだろうか。


「……奈々はさ」
「んー?」
「いつから俺のこと好きでいてくれたの?」


 奈々は少し動揺しながら、ぎゅうっと愛おしそうに猫を抱きしめて言った。


「幼稚園で会ったときに一目惚れしちゃったの」
「そんな昔から?!」
「うん。幼稚園のときは友達の好きも恋愛の好きも変わらなかったけどね、大人になるにつれてあたしって健人のこと好きなんだーって実感して」


 頬を赤らめて話す莉乃につられて俺の頬も赤くなったような気がした。


「……健人」
「ん?」
「……明後日、暇?」
「ああ、暇だよ」


 そういえば明日学校に行ったらもう土曜日か。
 部活に取り組みたい気持ちも少しあったけど、やっぱり部活がない高校は楽で良いと改めて思った。


「その、二人で、遊べない……かな」


 幼馴染として二人で遊んだことは何度かあったけど、お互い意識してデート感覚で遊んだことは一度もなくて少し戸惑った。
 でも、奈々を傷つけてられないし俺だって奈々と遊びたいと思い微笑む。


「ん、いいよ」
「本当っ?! やったあ」


 目の前ではしゃぐ奈々に微笑ましく感じてしまった。
 やっぱり奈々は、俺にとって妹っていう存在になってしまうのだろうか。

 
「……莉乃と何処が違うのかな」


 ポツリとつぶやいた。
 幸い奈々には聞こえていなかったみたいだけど。


     ‐

 奈々ちゃんの猛アタック!(猛アタックっていうほどでもないけど)←
 はたして莉乃と翔はどうなったのでしょうk(ry


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