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Love the square
21
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2012/08/18(土) 20:46:39 HOST:EM117-55-68-147.emobile.ad.jp
騒めく廊下の中、特に人集りができている教室。
俺はそこを目指して歩いていたのだが、周りの先輩たちの悲鳴――いや、歓声か?
「健人くん?!」
「何でここにいるの〜っ?」
「超かっこいい!」
「初めて実物目の前でみたあぁっ」
「ヤバイ、もう死んでもいいかも」
「てか誰か探してない?」
「もしかして転校生?」
「あの子超可愛いから健人くんもそれきいて来たんじゃね?」
「え〜っ、まさかの女好き?」
「いや、ないでしょ」
なんだろう、どうすればいいんだろう。
とりあえず先輩だし、礼儀は必要なのだろうか。
俺は苦笑に近い笑顔を浮かべて早歩きながらに言った。
「おはようございます、先輩」
あれ、今回も失敗だろうか。
沸き上がる歓声に俺は更に早歩きになる。
一番奥の教室にできている人集りに、俺はみつけた、と思った。
人集りからチラチラとみえる先輩の姿――
あれはやっぱり莉乃だ。
俺は嬉しくなって、つい大きな声で名前を呼んでしまった。
「莉乃っ!」
先輩たちの目が一気にこっちに集まる。
けれど莉乃はその人集りを寄けながら、俺の傍まで来てくれた。
「健人くん! この学校だったんだ」
「莉乃がこっち来るなんて知らなかったから、噂きいて走ってきちゃった」
「わたしもね、健人くんの噂はきいてたんだけどまさかあの健人くんじゃないだろうなって思って」
「俺そんな噂流れてるっけ?」
「うん、かなりモテモテ」
「それなら莉乃もかなりモテてるけど」
俺たちはしばらく黙り込んだあと、声をそろえて言った。
「なんか複雑だな……」「なんか複雑だよね……」
俺的に、莉乃がモテるのが気に食わないっつうか。
「……なんか、莉乃がモテてやだ」
「な、何で? わたしモテてないし」
「独占したいんだよ! ……まあ、付き合ってはないんだけどな」
「わたしも健人くんのこと独占したいよ」
二人で会話しているうちに、なんだか付き合ってるっぽく思えてきた。
さすがにここでキスはまずいけど、したくなってくるし。
突然莉乃が微笑みながら言った。
「なんかわたしたち、お互いのことが好きみたいなこと言うよね」
好きみたいじゃなくて好きなんだけどな、と心でつぶやくが、莉乃はそんなこと思ってないみたいだ。
ふふっとおかしそうに笑いながら、周りの男子たちの頬を赤らめさせた莉乃。
俺はそんな莉乃をもっと独り占めしたくなって、少し強引ではあったが腕をぐいっと引っ張った。
「学校案内するよ」
「え? でもそろそろ一時間目始まっちゃう」
「具合悪くて保健室行ったってことにしとけば大丈夫でしょ」
「でもわたし、そんな華奢じゃないから無理があるような」
実は俺も数回しか行ったことのない屋上に向かおうとしていたのだが、莉乃は自分が華奢じゃないと思っているらしい。
手首だって、俺の手で思いっきり握れるほど細いし触れたら壊れそうなほど華奢なイメージなのに。
周りで騒ぐ先輩たちに、俺は何だかみせつけたくなってふわりと莉乃を抱き上げた。
「わ、ちょっ! 健人くん重いよっ!」
「これで重いとか華奢じゃないとか、莉乃って無自覚だよな」
「……そんな恥ずかしいこと自覚するはずないじゃん!」
最初は足をバタつかせていたものの、段々と落ち着いてきた莉乃に俺は笑みを浮かべてみた。
相変わらず恥ずかしがり屋だよな、とつぶやくと、屋上へつづくドアをあける。
朝から輝く太陽が眩しくて日向が暑かったから、俺は校舎の陰に莉乃をおろした。
「屋上……人少ないんだね」
「てか、基本的に利用禁止だし」
「じゃあ何で開いてるの?」
「わからないけど、授業時間になったら鍵閉まるよ」
「え!」
「……だからさ」
俺は一単語分空けてから、莉乃の肩に手を置いた
「もう一回、キスしちゃだめ?」
‐
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