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Love the square

18ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/08/18(土) 19:47:47 HOST:EM117-55-68-147.emobile.ad.jp


「じゃあ、明日も学校だしそろそろ行きますか」
「そうだね」
「明日もまた会おうな」
「うんっ」


 手を振りながら無邪気にこの場を去る莉乃。
 俺は莉乃がいなくなったあと、一人で猫に話しかけてみた。


「なあ猫、莉乃ってやっぱ、一途なんだろうな」
「にゃあ……」


 可愛らしい声で鳴く猫は。
 俺の言葉に頷いているみたいで。


「俺もそんな莉乃に一途に思われたかったよ」


 そう、ポツリとつぶやいて、俺も家に帰ることにした。


     ‐


「おはよー健人」
「はよ、今日翔は?」
「寝坊したから二時間目終わるころに行くって」
「翔、中学でもサボり魔と女子に人気な人として有名だったけど、きっと高校でも変わらないよな」
「いやあ、少なくとも女子からの人気は健人のほうが高いし、健人も中学で頭良いサボり魔として有名だったよ?」
「……気のせいだよ」


 朝からお騒がせなやつめ。
 俺は昨日何度も莉乃のキスしたことを思い浮かべていたので寝るに寝れなかったというのに、どうやら翔は俺と真逆で寝すぎているようだ。
 奈々に連絡がいっているということは、きっと一度起きてまた一眠りしようと考えたのだろう。

 俺は中学の黒歴史を思い出してフッとちいさく笑うと、何事もなかったかのように奈々に微笑んだ。


「ねえ」
「んー?」
「健人の好きな人の話、もっとききたいな」
「え」
「何よ、なんかヤバイことでもあんの?」
「や、まあ、はい」
「……健人の好きな人教えてくれたら、あたしの好きな人教えてあげるからさ」


 きゅっと制服の袖をつかんで上目遣いする奈々。
 思わず、莉乃の顔を思い出してしまった。


「……高校二年生で、莉乃っていう名前の子だよ」
「先輩なんだ」
「ああ。俺と莉乃はまだ付き合うような関係じゃないし、莉乃には好きな人もいるから片思いなんだけどさ」
「その莉乃って先輩、付き合ってないの?」
「付き合ってないらしいよ。好きな人に彼女がいるんだって」
「そっかあ、辛いね……」


 莉乃は、好きな人を一途に一途に思いつづけている。
 きっとその人じゃなきゃぜったい、ぜったいぜったいだめなのだろう。
 俺じゃだめで、その人にしか莉乃を幸せにできなくて――


「まさか健人、自分には莉乃先輩を幸せにできないとか思ってんじゃないでしょうね」
「な、なんで知ってっ」
「そんなこと思ってたら恋は進まないよ〜!」
「や、でもさ……本当付き合ってないけど昨日流れでキスしちゃったんだよね」
「はあっ?!」


 大声を出す奈々の口を塞いだ。


「ちょっとお前、静かにしろよ……」
「ご、ごめんなさい……」


 奈々の顔が赤いような気がした。
 具合悪いのかな。


「奈々、顔赤いけど平気? 熱あるとかじゃないよな」
「ん……平気平気」
「そっか」


 ひらひらと手を振りながら大丈夫だよーと言う奈々にちょっと安心した。
 朝から恋バナをしているといつのまにか学校についていて、俺は今日も憂鬱な学校生活を送ることにした。


     ‐


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