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Love the square
158
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2012/10/07(日) 19:03:49 HOST:EM117-55-68-140.emobile.ad.jp
「なんか、莉乃先輩に泣かれたらあたしまで泣きたくなってきた」
「な、奈々ちゃんっ」
わたしがいつまでもめそめそ泣きつづけていたらいつのまにか奈々ちゃんまで泣き始めていた。
失恋の悲しみはわたしも痛いほど知ってるから、罪悪感が残る。
「莉乃先輩っ、幸せになってください」
泣きながら、奈々ちゃんがわたしをぎゅっと抱きしめた。
それが嬉しくて、はずかしさまぎれにわたしも抱きしめ返す。
「あ、そういや莉乃」
翔がわたしたちの青春を止めるように抱きしめていたのを引き裂いて話し始めた。
「前俺健人のこと好きになれないっつったじゃん?」
「あ、うん……て、今ここに健人いるんだけど」
わたしが軽くつっこむと、健人が翔そんなこと言ったの?というような目線で翔を見ていた。
「あれさ、嫌いになれないの間違いだったわ」
「ほ、ほんとに?」
「んー、前の奈々の莉乃に対する嫌いになりたかっただけと同じみたいな感情だったのかも」
昔のことは関係ないだろというような冷たい目で奈々ちゃんが翔を見つめたのをみて、思わず微笑んでしまった。
わたし、この人たちと仲良くなれて本当によかった。
そう、思うことができた。
×
教室に戻ると数人の女の子たちが話しかけてきた。
「あ、莉乃ー」
「どこいってたのー?」
普段いっしょにいる萌未(めぐみ)と里咲(りさ)だ。
萌未はみんなにめぐと呼ばれて慕われているし、里咲もクラスの中心人物みたいな人。
クラスになかなか馴染めなかったわたしに優しくしてくれたのもこの二人だ。
「ごめんね、ちょっと幸せになってきた」
ふざけた様子でそういうと、二人は笑いながら言った。
「なにそれ!」
「ていうか莉乃、もしかして後輩くんと付き合うことになった?」
里咲の勘は鋭い。
それに比べてめぐは鈍感なんだけどね。
「な、なんでわかったの?」
「幸せになってきたってそれくらいしか思い浮かばなかったからさ」
里咲が笑ったのを見て、めぐは驚きながらも笑い始めた。
「莉乃って嘘つくの下手だよねー」
「めぐに言われたくない!」
わたしは今、すごく幸せです。
-
めぐと里咲の登場。
そういえば二年生の人って莉乃しかいないなーって思って!
せっかく莉乃編なんだし莉乃ちゃんのモテっぷりとか日常も書いちゃいますw
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