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Love the square
109
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2012/09/06(木) 21:16:25 HOST:EM117-55-68-138.emobile.ad.jp
「翔めっちゃビビってたじゃーん!」
「ビビってねえし! 奈々だって俺の手握ってきただろー」
翔と奈々ちゃんの明るい笑い声と会話が聞こえてきて、わたしは思わず健人の手を放してしまった。
だけど健人はこっちを見て微笑んで、きゅっと絡めた手を握ってくれる。
わたしはもう一度、健人の指にわたしの指を絡めた。
「あ、健人たちいたー!」
奈々ちゃんと翔がわたしたちを見つけて笑いながら手を振ってきた。
健人も奈々ちゃんたちに微笑み返すが、わたしは恥ずかしさと不安で思わず俯く。
案の定奈々ちゃんはわたしと健人の手を気にしてさりげなく言った。
「お化け屋敷、そんな怖かったんだ?」
ちらっとわたしを見てそう聞く奈々ちゃんがわたしにはとても怖く思えて、びくんと肩を揺らした。
「なんか、あったかかったから」
健人が陽気に言う。
けどそんなこと言ってる場合じゃないと思うな!
「……夏なのに?」
「ん、今日涼しくない?」
「そりゃそうだけどさ……」
奈々ちゃんの疑いの目をさらりとかわしていく健人にすごいなと思った。
でも、これがいつまでつづくんだろうと思うと不安になってくる。
「ならあたしと繋ごうよ! あたしの手のほうがあったかいもん」
奈々ちゃんが、健人とわたしが繋いでいる反対側の手をぎゅっと握った。
「莉乃の温もり消えちゃうのかー」
健人が物欲しそうにわたしの目を見てきた。
なんか、悪戯しようとしている顔だ。
「わ、わたしはこのままがいい……なあ、とか、その……」
緊張しながらそう言うと、健人は奈々ちゃんに握られた手をやんわりと放してわたしの頭を撫でてくれた。
なんか、とっても奈々ちゃんの目線が痛いような気がする。
「意地悪健人……」
「こっちのほうが莉乃が素直になりそうだからさ」
健人は鈍感で無自覚のくせに、変なところで鋭いんだ。
わたしは顔を赤くしながら心の中でそうつぶやいた。
そろそろ終わりの時間かな。
‐
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