したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

後悔涙。

26まかろん:2012/08/15(水) 20:41:06 HOST:i125-204-95-55.s10.a045.ap.plala.or.jp
#5

翌日。

バスに乗り込むと、横田さんがいた。


「あっ。横田さーん」


私は横田さんに駆け寄る。

横田さんは席に座っていた。

まだバスはガラガラで、横田さんの隣もあいていたので、私は聞いた。


「隣、座ってもいい?」

「ああ」


私は横田さんの隣に座る。

あれ? もしかして、横田さん、機嫌悪い?

あっ! もしかして、昨日のコト!?

謝った方がいいかな?

うん、謝った方がいいね!


「「昨日はごめん!」」


二人の声がぴったりハモる。


「え? なんで相川が謝んの?」

「だ、だって! 出しゃばったというか何というか・・・」

「えぇ? 相川全然悪くねーよ。原因俺だし」

「イヤイヤ、泣いた私が悪いんデス」

「あ・・・うん」


会話終了。

えーっと、うん。

気まずい。

あと25分はあるよ〜!

どーしよ、何の話がいいかな・・・。


「・・・あのさ」

「えっ!? あ、うん! な、何?」

「相川のコト、〝瑞穂〟って呼んじゃダメ?」

「ううん。いいよ」


私は微笑む。


「それって、俺のコト好きだから?」


横田さんが近づいて、ニヤリと笑う。

バスが大きく揺れたら、キスしちゃいそうな程近かった。


「ばっ・・・!! 好きじゃないっ」


私は目を逸らす。

びっ・・・くりしたぁ。

超顔近かった。

横田さんが顔を遠ざける。


「そっかー。瑞穂、永野のこと好きだもんな」

「えっ!?」


な、何でバレてるの!?

私は自分でも顔が赤くなってるってわかった。


「ははっ。瑞穂単純。わかりやすーい」


横田さんがクスクス笑う。


「アイツのドコがいーわけ? 確かに俺と違って勉強はデキるけど、愛想ないぜ? 俺、永野の笑ってる顔見たことねーもん」

「えっ・・・」


じゃあ、私だけ・・・?

そんな、やめてよ。

前みたいに勘違いしちゃう。





〝永野は私に気がある〟って―。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板