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後悔涙。

20まかろん:2012/08/14(火) 23:31:51 HOST:i125-204-95-55.s10.a045.ap.plala.or.jp
#4

私は耐えられなくなって、教室から出て行った。

屋上に続く階段を上る。

屋上に着くと、私はフェンスにしがみついた。

涙は止まらない。

こんな話、聞かなきゃよかった。

そしたら、こんなに泣かなくてよかったのに。

何で人間は恋をしてしまうの?

傷つくって分かってて、恋ってするんでしょ?

そのとき、屋上の扉が勢いよく開いた。


「相川さん、大変よ!」


振り返ると、ポニーテールの女の子がいた。

私は涙を拭って、振り返る。


「どうしたの?」

「純也さんと永野さんがっ・・・」

「え?」

「とにかく、来て!」


ポニーテールの女の子は、私の腕を引っ張る。

私は立ち上がって、屋上までの階段を下っていく。

教室に着くと、横田さんが龍さんの襟首を掴んでいる。

先生が止めに入ってるけど、他の男子(横田さんの取り巻き?)が先生を止めている。


「は、早く止めないとっ・・・」


私は横田さん達の間に割り込んだ。


「二人とも、やめて!」


二人は無視する。

私が二人を引き離そうとすると、横田さんに突き飛ばされた。

床に尻餅をつく。


「いったぁ・・・」

「大丈夫っ!?」


ポニーテールの女の子が私に近寄る。


「オイ答えろよ!!!」


横田さんが怒鳴る。

みんな肩を震わせる。

中には泣いてる女子もいる。


「はぁ? 俺は何にもしてねぇ。アイツが勝手に泣いたことだろ」

「あぁ!?」


私のこと・・・?

横田さんが龍さんを殴る。

教室中がざわめく。


「やめてって言ってるでしょ!!」


気がつくと、叫んでいた。

やっと横田さんが私の目を見る。

その目は、とても怖かった。


「龍さんの言う通りだよ。私が勝手に泣いたの! 龍さんは関係ない!」

「じゃあ何で・・・」

「謝ってっ!」


横田さんが目を見開く。


「何もしてないのに、殴られるっておかしいよ! 謝ってよ!」


横田さんは龍さんから手を離し、目をぎゅっとつぶった。

そして、小声で「ごめん」と言った。


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