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後悔涙。

17まかろん:2012/08/13(月) 20:35:23 HOST:i125-204-95-55.s10.a045.ap.plala.or.jp
どうしよう、話しかけようかな・・・。

で、でも何て?

「おはよー、龍さん」でいいの?

ちょっと軽くない?

あ、そーだ!

あんだけ顔が似てるんだから、もしかして、センパイと兄弟かも!

よし、これをネタにしよう!

私は立ち上がって、龍さんの方へ行く。

龍さんの目の前に立つと、龍さんは頬杖をついて、めんどくさそうに顔を上げた。


「何か、用?」


ドキンッ。

鼓動が早くなる。


「えっ、えっと! たいした用じゃないんだけ・・・」

「じゃー話しかけないで」


龍さんはバッサリ言った。

うぅ、冷たい。

でも、これでへこむ私じゃない!


「龍さんってさ、お兄さんいる?」

「・・・なんでアンタに言わなきゃいけないワケ」

「いーでしょ! あ、あのね、龍さんとそっくりな、憧れのセンパイがいて・・・」


龍さんは読んでいた本から目を離し、私と目が合う。

ドキンッ。

やめて、そんな目で見ないで。

私の心臓おかしくなっちゃうよ・・・。


「アンタまさか、俺の兄ちゃんに告ったヤツ?」

「へ? お、おそらく・・・」

「バカだろ。兄ちゃん女嫌いなんだぜ。ま、俺もだけど」


そう言うと、再び本に視線を落とす。

私はカッとなって、叫んだ。


「センパイ、私に優しくしてくれたもんっ!!」


教室中が静まり返る。

みんなが私と龍さんに注目する。

龍さんもビックリして私を見る。


「せ、センパイは、バレンタインチョコもらってくれたっ・・・! 『瑞穂ちゃんのチョコだったら食べる』って嬉しそうに笑って・・・」

「アホか、アンタ」


龍さんの言葉がグサッと胸に突き刺さる。


「兄ちゃんチョコ嫌いだぞ。帰ってきたらソッコー捨ててたし」


ドクンッ・・・。

う・・・そ・・・。

捨てた・・・の・・・?

私が、悩んで、悩んで、頑張って作ったチョコ。

センパイ、捨てちゃったの!?


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