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不思議な学園

1Mako♪:2012/06/29(金) 01:25:06 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
 __お父さん!お父さん!

 __何度呼び掛けても父は目を開くことはなかった。

  私の父はこの日、亡くなった。
 娘を一人、残して__

☆.・。★.・。☆.・。★.・。☆.・。★.・。

皆さん、どうも。
初めましての方が多いと思います。
 Mako♪といいます。
これは2作目(といってもまだ途中ですけど)になります。

えっと、これは両親のいない少女が不思議な学園で奇想天外な生活を送る物語です。
よろしくお願いします。

2ピーチ:2012/06/29(金) 19:55:33 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

おっ!二作目だー(・0・)

何か面白そー!!楽しみにしてるねー♪

3Mako♪:2012/07/26(木) 23:23:28 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
物語の始まり

コツコツコツ……
薄暗い体育館。
整った顔をした一人の少年は自分の方へ近付いてくる足音を聞くと、小さな声で呟いた。
「…ステルス」
途端、少年は姿を消した。
少年を追いかけてきた足音は先程まで少年がいた場所まで来ると、止まった。
そこにいたのは、長髪の男。
男は少年がいた場所を見つめて、ニタリ、と不気味に笑った。
危険を感じた少年は駆け出した。
それを追うように男は手を伸ばす。
男は何かを掴み、自分の方へ引き寄せた。
……カツラであった。
途端に少年のステルスが解ける。そこにいたのは先程の少年ではなく、
海よりも深く、それでいて水のように透き通った青色の、腰まで伸びた真っ直ぐでさらさらな髪。
髪と同じ色をし、キリッとした真っ直ぐな瞳。
一言で言えば、美少女。
少年__いや、少女は体育館を飛び出し、門へと向かう。
だが、そんな少女の前に、立ちはだかる多数の影。
そこにいたのは、中学生くらいの男達。
少女は後ろに逃げようとするが、そこにも前と同じように中学生くらいの男達がいた。
少女は四方まで囲まれ、逃げることが不可能な状況になった。

4Mako♪:2012/07/27(金) 01:23:56 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
物語の始まり(2)

四方を塞がれ、絶体絶命の危機に陥った少女は、自分を囲む”人形”を哀れむように笑う。
「……私に斬られる為だけに作られた、哀れな人形(ドール)。……本体じゃないだけ、まだマシ、か。」
少女はそう呟くと、何処からか、青色をした剣を出した。
少女がそれを構える間にも、人形達は近付いてくる。
一番近い人形と少女との間が1m程になったとき、少女が動いた。

剣を手にしたまま、人形よりも高く飛び上がりながら、人形を蹴りあげる。
空中に舞う人形を斬り、地面に着地するのと同時に少女が一回転。
すると、最前列の人形達は、真っ二つになった。
飛び散る液体。
__血のように紅(あか)くなく、鉄のような匂いもしない。ただの、液体。

少女はそれを飛んで避ける。
近くの人形に1つ、水滴が当たった。
途端、人形の、水滴が当たった部分を始めとし、人形がぐじゅぐじゅ、と嫌な音を立てて溶けていく。
それを見た少女に、悪寒が走る。
(__ッ。当たっていたら、自分がああなっていたかもしれない。)
これでは、液体を出さずに人形を斬ることなど、到底不可能。

「__まさか、こんな奴等に使うなんて。思ってもなかった。」
少女はそう呟き、なにやら呪文を唱え始める。

「__火龍よ、炎の力を授かりし龍よ。今、我の力となり、かの物を焼き尽くせ__。」
稟とした声で少女が唱えると、少女の足下が朱色に輝いた。
その光は、少女の身体にも巻き付き、
やがて、少女の髪と瞳が赤く染まっていくとともに、少女の身体も朱色に輝きはじめる。
途端、少女の身体から、朱色に輝く一匹の龍が現れた。
龍は、口から真っ赤な息(炎)を吐き、少女の周りにいた人形達を焼き尽くした。

龍は、役目を果たしたとばかりに、再び少女の身体へと吸い込まれて行った。
少女は、ふらふらと門へと歩き始めた。
門から出るまで、あと一歩の距離までたどり着いた時。
何かが少女の腕を掴んだ。
その拍子に、少女はバタリ、と倒れる。

少女の腕を掴んだのは、体育館にいた長髪の男。
「__まったく。校外に出ればどんな目に会うか、わかんねーのに。」
男はそう呟くと、
「ワープ」
と呪文を唱えた。
少女は自室へと帰された。

タッタッタッタ……軽い足音が聞こえ、一人の少年が走ってやってくる。
「カルジャ先生!人形(ドール)は?」
カルジャと呼ばれた男は、灰と、液体を指差すと、
「まだまだだな、キル。まぁ、相手が悪かったって言うのもあるが。」
と言う。
キルは、そうですかー。と言うと、
「ま、いつでも俺が頂点(トップ)、奪ってやりますよ。」
と呟いた。
「さぁ、どうかな。頂点(トップ)と2番目(君)とじゃ、差が在りすぎる。」
カルジャはそう呟いた。
カルジャとキルは校舎へと戻り始める。

「いや、しかし龍華にも困らされるものだ。これで、脱走は何度目だ。」
カルジャは苦々しげに呟く。
「ホントですよね。龍華、小さな身体でよくやってくれて……」
キルは少し迷惑そうだ。
二人はそれぞれ、龍華_先程までそこにいた少女に対して、違うが似た感情を抱くのだった。

5Mako♪:2012/07/27(金) 23:49:12 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
1 王 龍華

赤髪の少女、龍華は昔の夢を見ていた。

「お父さん!お父さん!」
何度叫んでも、もう二度とかえっては来ない。
龍華は泣き崩れた。
一分前まで"生きていた"父と龍華だけの病室に、何色もの光が瞬き。
病室は水色にぼんやり光る。
先程まで、茶色だった龍華の髪と瞳は、今は青色に輝いていた。
 ー封印が解けた。……少女よ。力を  悪用するでないぞ。

どこからか声が聞こえ、少女は気を失った。


__あれから、どうなったんだっけ。
龍華は自室のベッドから体を起こす。

___あれから、六歳の龍華は、目が覚めると、今の自室に倒れていた。

あれから、七年がたった。

王 龍華(おう りゅうか)
小柄で、小学生に間違われるが、龍華は一応14歳。天馬魔法学園(ペガサスまほうがくえん)の中学二年生である。

龍華は自分の髪が赤いのを見て、慌てて魔法を解く。
龍華の髪と瞳は、次第に青くなっていく。
それに伴って、龍華は心が静まって行くのを感じた。

(はぁ……。また、失敗。次はいつ作戦を実行しようかな。)
龍華は、ため息をついて、ベッドから立ち上がる。
クローゼットから制服と”特待生”の証であるネクタイ(水色)を取りだし、着替える。
特待生とは、学園の頂点、2番目、3番目のことである。
特待生は、いろんな任務を出されたりするのだが、生活面で、いろいろとお得なサービスがついていて、学園の生徒の憧れだ。
龍華が部屋を出て、食堂へと入ると、百数名しかいない学園の生徒の大半が龍華の方を見、黄色い声が上がる。
「龍華さん!今日もカッコイイっす!」
「龍華様ー!vip席、取っときましたよー☆」
いろんな声が聞こえる中、龍華は、騒ぎ立てなどしない友人の元へと歩いて行った。
「おはよう。龍華」
龍華に挨拶したのは、吸い込まれるような黒色をした、ショートヘアの女の子。
「……おはよう。ミーナ」
そういうと、龍華は魔法も使わず、歩いて食堂の料理長の元へと行き、
「和食セット」
と頼む。
__食事代は、特待生の特権で無料なのだが、龍華はメニューの中でも最も安いものを選ぶ。
これも、生徒達に人気な理由の一つであった。
「本当、龍華って変わってるよね。」
朝食を持ち、戻ってきた龍華にミーナが言う。
「……?」
どうして?というように首をかしげる無口な友人に、ミーナはため息混じりに言う。
「だってさ、食事代がせっかく無料なのに、一番安いメニューにするなんて。贅沢すれば良いじゃん。」
そう言うミーナの前には、"オーダーメイドメニュー"。
これは学食の中でも最も高い物なので、これを頼む人はそういない。だが、ミーナは頂点から3番目。
学食は無料なのだ。
「……。私、日本人だから。」
龍華はポツリと呟いた。
ミーナは、ああ、と納得の様子。
「そうね。日本人って龍華しかいないわよね。今のところ。そう考えれば特別メニューね。」
そう。天馬学園に日本人(と言うより、日本育ち)は、"今のところ"龍華しかいない。
今のところ、というのは、いつ、誰がこの学園に来るか、分からないのだ。
この魔力界で生まれ、普通に入学した者もいれば、
人間界に移住した者の子は、生まれつき遺伝で力を持ち、人間界で過ごすために親が魔法でその子の魔力を封印することがある。
だが、不意に、__親がその世界から存在しなくなり、封印が解けてしまったり__魔力が覚醒し、人間から逃げなければならなくなったり。
そういった場合、その者は自動的にこの世界に引き取られる。
子は学園に。
大人は先祖の住まいに。

龍華は両親が死に、封印が解け、この学園に引き取られた。
親が人間界に移住した理由は、家系の問題だろう。
龍華の母は、この世界の、10ある国の内、一つの国の王族である。
つまりは、自動的に、龍華は姫になる。

龍華の一族の力__。
それは、龍(ドラゴン)を操る力。
人によって、水龍だったり、火龍だったりと、使う龍は違うのだが、100年に一度のペースで、"選ばれし者"が生まれる。
全ての龍を操る力を持つ者だ。

___そして、龍華は、その"選ばれし者"なのである。

6波希:2012/08/22(水) 12:18:37 HOST:KD106169170133.au-net.ne.jp
すごい面白いです

憧れちゃいます
続き楽しみにしていますね

7ピーチ:2012/08/22(水) 13:40:48 HOST:nptka207.pcsitebrowser.ne.jp
まこ〉〉

え、これってファンタジー?

やっぱ天才ですなぁw

8Mako♪:2012/09/03(月) 18:32:12 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
最近来てなかったので、返事が遅れました。すいません (>.<)

波希さん>>

本当ですか!?ありがとうございます!
面白いと思っていただけて、大変嬉しく思います!
ただ今、スランプ真っ最中でして…。
なるべく早く続きを書きたいと思ってます。

ピーチ>>

そだねー(笑)ファンタジーかな。
天才じゃなく、凡人以下でして、分かりづらいかな。

スランプ抜け出し次第、続きを書きますので、楽しみにしててください!

9ピーチ:2012/09/03(月) 19:06:01 HOST:i118-18-142-51.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

あ、やっぱり?

いやいや、天才だから簡単に分かるんだけど、念のための確認的なw

あたしもスランプ中ww

10波希:2012/09/04(火) 19:25:49 HOST:KD106169137172.au-net.ne.jp
遅くなっても大丈夫ですょ
スランプ大変ですね
うちも今スランプ中です

お互い頑張りましょうね☆


 >>Makoさん

11Mako♪:2012/09/04(火) 19:37:47 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ピーチ、波希さん、みんなで頑張りましょう!

いざ、スランプ脱出へ!←ww

12ピーチ:2012/09/04(火) 22:17:58 HOST:i118-18-142-51.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

頑張ろーう!!

えいえいおーっ!←何の掛け声だw


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