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紫の歌×鈴扇霊
1
:
ピーチ
:2012/06/22(金) 18:16:24 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
ここでは主につっきーの小説とのコラボ小説を書こうと思いまーす。
荒らしはスルーでーす。
2
:
ピーチ
:2012/06/22(金) 20:00:36 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
紫の乙女 〜瞳が持つ奇跡〜
「―――ソフィア?」
ソフィア、と呼ばれた紫の瞳を持った少女が、声に反応して振り返る。
「どうかした?シュオン?」
同じくして、シュオンと呼ばれた彼も、彼女に向き直る。
「それはこっちの台詞だよ・・・どうしたの?ボーっとして」
シュオンの問いに、ソフィアはその澄んだ瞳を、ほんの少しだけ震わせた。
「何か・・・ヒースの声が聞こえたような気がして・・・」
それで外を見てみたら、ヒースと見知らぬ人間が三人、居たと言う。確かに。彼女の部屋から確認できる。
「でも、大丈夫じゃ―――」
シュオンがそこまで言った時。
「失礼しまーすっ!!!」
そう言って、半ば叫びながら、ドアを蹴飛ばさんばかりの勢いで開けたのは、ソフィアの専属メイドのシェーラ。彼女の持つ青灰色の瞳が、何もない空(くう)を見回している。
「あら・・・どうしたの?そんなに慌てて」
「あの・・・ヒースが」
「大丈夫じゃないかな。ヒースのあの剣術があれば」
笑顔でそう言って、しかし半ば強引にヒースの話題を切り離そうとするシュオン。
―――刹那。
「―――え・・・?」
ソフィアとシェーラの短い悲鳴が、ソフィアの部屋に響き渡った。
「―――何だ、お前ら」
そう言って、包帯を巻いた方の腕を庇いながらも、剣(つるぎ)の切っ先を見知らぬ人間に向けているのは、従僕(フットマン)のヒース。
「何・・・って言われても、ねぇ・・・」
困惑気味に剣の切っ先が向けられている少女が後ろを振り返る。彼女の長い黒髪が、その動きに合わせてゆっくりと踊る。彼女の視線の先には、大学生くらいの二人の青年。三人に向かって、ヒースの持っているその剣の先が、鈍く光っている。
「何をどう説明したらいいのか・・・」
「此処に来た理由は?」
ヒースは、間髪入れずに目の前の少女に向かって尋ねた。
「んー・・・ここに迷い込んだ経緯(いきさつ)話せばいいの?」
「・・・あぁ」
「・・・じゃあ」
そう言った後、彼女はこう切り出した。
「それは省かせて貰います。単刀直入に言いますけど―――この邸の中に異形のモノが入り込みました。入れていただけませんか?」
「・・・はぁ?」
そう言った彼女の瞳は、真剣そのもの。しかし。
「イギョウ・・・って何だよ?」
ヒースの問いに、少女がほんの少しだけ、苛立ちを露にした口調で答えようと、した。
「だから・・・」
そう言った瞬間。
どこか部屋の一室で、誰かの短い悲鳴が木霊した。
3
:
ピーチ
:2012/06/22(金) 20:38:20 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
紫の乙女 〜突然の来訪者〜
「い・・・」
「な・・・に、これ・・・」
ソフィアとシェーラが、途切れ途切れになりながら言葉を発する。
彼らの目の前にいた『それ』は。
「少なくとも・・・こんなモノ見たのは、初めてだね・・・」
さすがのシュオンまでもが、少し青ざめながら言った。
そう。真っ黒な毛皮を持ち、しかしその瞳は全てが紅(あか)。その体躯は異常なほど細長く、尖った爪や牙は、人間の身などあっさり切り刻めるだろう。
「良く分からないけど、下手に刺激はしない方がいいかも・・・」
シュオンがそう言った直後、『それ』が動き出した。
「うわ・・・っ!」
その声が聞こえた少し後。その黒い獣の後ろに、うっすらと人影が映った。
「今の悲鳴・・・」
「遅かったか・・・」
くそ・・・っと舌打ちした青年の前にいる少女が、苛立たしげに言った。
「・・・今の悲鳴、聞こえたわよね?もう、ただ事じゃないの」
「だからって・・・どこの誰ともつかねー奴を、ほいほい入れられるかっ!」
「私は神代 天音」
「・・・へ?」
「あの異形を追って来たんだけど・・・ここであなたに足止め食らわされて、その隙に逃げられたのよ」
彼女―――神代 天音は苛立ちを露にして言った。
「それに、“奴ら”は危ない。中に人がいるなら、その人達は外に避難させた方がいい」
天音の横にいた人物―――彼は天神 柊一と名乗り、もう一人は飛鳥井 昇と名乗った―――はそう言って、何やら鈴のようなものを手にしている。
「・・・そ、れは・・・」
さすがのヒースも、ここまで言われると自分が悪者になると思ったのだろう。ゆっくりだが、すっと剣をおろし、
「わぁったよ。ただし、少しでも不審な動きしてみろ―――その時点で斬りつけるぞ」
と、乱暴に言い放った。
「・・・分かったわ。ありがとう」
そう答えると同時、ヒースがくるりと回れ右をしながら、歩き出した。
4
:
ピーチ
:2012/06/23(土) 08:20:19 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
紫の乙女 〜〜
「ったた・・・」
そうぼやきながら、シュオンが己の右腕をさすっていた。良く見ると、そこに三本の赤い線が走っている。
「シュ、オン・・・」
「だ、大丈夫ですか!?」
言葉を失っているソフィアとシェーラを見て―――主にソフィアだが―――シュオンは小さく笑った。
「うん。大丈夫だよ、これくらいで済んだから」
「で、でも、手当てした方が・・・」
シェーラのその言葉とほぼ同時。部屋のドアが勢い良く開いた。
「・・・随分と、広いのね・・・」
「・・・あぁ」
「天音・・・」
辺りを見回している天音に、昇が小さくその名を呼んだ。
「分かってるわよ・・・ねぇ」
「あ?」
突然呼ばれ、ヒースは首だけを後ろに向けながら答える。
「あの部屋―――誰か使ってる?」
「・・・え?」
彼女が指したその部屋は。
「―――御嬢様・・・」
ヒースがそう呟いた瞬間。天音が勢い良くそのドアを開け放った。
5
:
月波煌夜
:2012/06/23(土) 21:57:53 HOST:proxy10082.docomo.ne.jp
>>ピーチ
新スレ立てお疲れ様!
ああソフィアたちが動いてるよー( ´艸`)
シュオンがソフィアしか見てないのとか、上手く特徴押さえててくれて嬉しい限りです←
続き気になるよー!
これからも応援してるぞ(`・ω・´)
6
:
ピーチ
:2012/06/24(日) 00:30:34 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
紫の乙女 〜扇〜
「あ、あれ・・・?」
さすっていた手を止め、慌てていた体勢のまま、シュオン達が呆然と、開け放たれたドアの先にいる少女―――恐らく、三人よりもいくらか上だろう―――を、見つめている。
「・・・見つけた」
それが、彼女が最初に発した言葉だった。
そう呟いて、少女は手にした紅い扇をかざした。
「え?」
事情が飲み込めず、三人揃って問い返す。
「お、おいっ!お前何やって―――」
慌てて飛び込んできたヒースが、即座に少女の手首を掴む。しかし、彼女はそれを、ものともせずに振り払った。
「緋扇(ひせん)に宿りし、時の守官(しゅかん)よ・・・」
小さく一言、そう呟いた。しかし、その声は小さいながらも、どこか威圧感がある。
そして。
「あ、あれ・・・?」
そう呟いた青年のアイスブルーの瞳が、天音の視界を一瞬かすめた。しかし、その瞳はすぐに消え失せる。なぜなら。
「・・・見つけた」
そう呟いて、彼女は手にした扇をかざした。
「え?」
青年達が、状況が飲み込めないように、首を傾ける。
「お、おいっ!お前何やって―――」
そう叫びながら、飛び込んできたヒースが慌てて天音の手首を掴む。しかし、天音はそれを振り切って小さく呟いた。
「緋扇に宿りし時の守官よ―――」
その直後に扇を大きく振りかぶり、その後再び、小さく呟く。
「―――この扇に、新たなるモノを封じ込む力を与えよ」
天音がそう言い、扇を天へと掲げた直後。シュオン達は目を丸くした。
―――消えていたのだ。あの、獣が。
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