したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鈴扇霊

26ピーチ:2012/08/26(日) 11:56:43 HOST:i118-18-142-51.s11.a046.ap.plala.or.jp
『第一話・出会い』

「だーかーらっ!ちかよるんじゃねぇって!!」
そうどなりながら、おれがうしろをふりかえる。そして、おれがタイショウにしてるザコれいをなぐりつけた。
まわりでは、クラスメイトやそのおやたちがきみわるそうにおれをみてる。
まぁ、とうぜんだろうな。こんなものがみえるやつ、いるわけが―――。
「あれ?どうしたの?」
……いきなり、うしろからこえをかけられた。そっちをみたら。
―――かたよりもすこしながいくらいの、まっくろなかみ。それとおんなじ、まっくろなひとみ。
かみはうしろで一つにくくってて。やさしそうなかおからは、ジャキなんてまるで見つからない。
そうおもって、おれがこたえずにむししてたら。
「…あ」
いきなり、そういっておれが見てたほうとおなじほうを見た。
「……きみ、あれが視えるの?」
しばらくぼうぜんとした後、そいつがいった。それをきかれて、おれのほうこそびっくりして、
「お、おまえこそ視えるのか!?」
と、おおごえできいた。まわりから、よけいにへんなシセンをおくられる。けど、そんなのきにしてるひまもない。
「うん。まぁ、いちおう」
にがわらいみたいなかおでつぶやいたそのかおは、どこかこまったような。
「でもさ、きみさっきなぐってなかった?あれを」
そいつのことばに、
「あぁ。うざかったから」
ってかんたんにかえした。するとそいつが、
「…へぇ…すごい、ねぇ…」
なんか、わらいをかみころしながら、そういわれた。
「…るせ」
おれがそのままかえろうとしたとき、そいつがいった。
「ねぇ、そういえばさ。なまえ、なんていうの?」
「へ?」
そういえば、たしかにおたがい、まだなまえもしらなかった。
そのかんがえにおもいいたって
「飛鳥井 昇」
なまえだけ。ほんとうになまえだけをいって、そいつにきく。
「で、おまえは?」
そいつの口からつむがれたなまえは。
「そういえば、まだいってなかったよね。はじめましてって。おれは天神 柊一」
―――それが、であいだった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板