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雪降る夜に

2Nana♪:2012/05/22(火) 22:55:07 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ー私は、春の雪が降る夜に生まれた。
普通、降るはずのない、雪が降る日に生まれた。

私はね、私の名前はね、
   リン
   リン.カイム。
私が住む場所を母は"トリスオン"と呼んでいた。ハズだ。
1話 約束
「行ってきまーす」
リンは今日も学校。リンは今、14才だから。
「母さんとの約束!」
母の声が聞こえてくる。私はそれをいつものように返す。
「1、誰にも、国名を聞いてはいけな   い。
 2、社会に興味を持っていいのは、   歴史だけ。」
なんとも意味不明な”約束”だ。
母いわく、”1”は、知ったら死んでしまう。”2”は、この国の事はよく知るべき、という理由から。
これでも、意味不明だが、私は今まで、一度も約束を破ったことはなかった。

外に出ると、春なのに、雪が降っていた。そう、私が生まれた時のように。
「わぁ。桜と雪。綺麗だわ。」
私はそんな事を呟きながら、学校へと歩き始めた。
「鈴!鈴!おっはよー!」
そういいながら飛び付いてきたのは、高橋 枯乃実 たかはし このみ
だ。
「枯乃実、何回も言うけど、鈴じゃなくって、リン!」
私がそういうと、枯乃実は、
「いいじゃんか。どっちでも。」
と言い返す。さらに、
「それにしても、春にしては大雪だねぇ。」
なんて呟く。
その時。急に強い風が吹き、私と枯乃実を引き離すかのように私と枯乃実は違う方向へと吹き飛ばされた。
その時に私は頭を打ってしまったようで、意識をうしなった。


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