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私の先生!
52
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つばさ
:2012/08/01(水) 21:36:23 HOST:p6154-ipad203gifu.gifu.ocn.ne.jp
〈翼ver.〉
「おーい翼。おせぇよー!」
「自転車で来たんだもん!見てよ、こんなに汗かいたし!
汗はがんばったときに出るんだよ!」
「わぁったわぁった!…つかあっちぃ!中はいれー。」
私たちは蒼くんの部屋に行った。
男子のくせに、わりと整頓されていてちょっと感心。
「…ん〜。涼しい!やっぱクーラー最高!!」
「はい、ジュース。…リンゴジュースしかないけどOK?」
「うん。好きだよ、リンゴジュース。ありがと。」
私はガラスのコップに注がれたジュースを一口飲んだ。
「おいしっ!…あぁ…。勉強しなきゃ。」
私たちは机に例のサマースクールを広げて黙々と勉強した。
4時間後…――
「翼…。そろそろ終わらん?俺疲れた…。」
「うん。私も。でも久々にこんなに勉強したよ…。」
私は帰るために勉強道具をカバンにしまった。
「じゃぁ私…。」
「あ…。ちょ、ちょっと待って!」 「ん?」
蒼くん…どうしたんだろう…?
「お前さ、細川先生のこと…好きってほんと?」
「ん?…あぁ。うん。」
?
蒼くんは私が想像もしない事を言い出した。
「やめとけよ…。先生なんて…。無理に決まってるし…。」
…!
「なんで…。いいじゃん。好きになっちゃったんだし。」
「やだ。お前が傷つくのなんて見たくねぇ。それに…。
それにお前は先生が好きかも知んないけど、おれだって…。」
「…?蒼くんも先生好きなの?」
「ちげぇよ!やめろー…。BLはカンベン。」
あれ?違った。
今絶対そうだと思ったんだけど。
「じゃぁ、なに?」
「俺は、お前が好きだって言ってんの!どんだけバカなんだよ…。」
「…それはないでしょー…。」
だって信じられないし。
でも、こんなに頑張って告白してくれる蒼くんを見ていると
うそだとは思えなかった。
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