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「付き合ってあげますよ、あなたの茶番劇に」

6セッション:2012/04/01(日) 12:57:32 HOST:wb005proxy08.ezweb.ne.jp
 私は幼なじみの雅也に想いを寄せている。けれど告白するつもりはない。だって結果が目に見えてるから。


『先輩は悲劇のヒロインを浸りたいんですか?』


 屋上で問われた言葉が脳裏を過る。


『それとも、「あわよくば」と思ってるんですか?』


 違う。そんなつもりじゃなかった。
 でも、彼が私に突きつけたのは本当のことで。それを私は認めたくなかった。
 面と向かって私にそんなことを言った人は初めてだ。


 一年の芦田冬真。陽菜の想い人。陽菜は彼があんな人間だということを知っているんだろうか。私個人的にはオススメできないのだけど。


「さくちゃん?」
「桜?」
「え?あ、なんでもない!」


 考え事をしていた私を心配そうに顔を覗かせる陽菜と、同じく心配そうにしている雅也に慌てて答えた。


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