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ただのま相談所

5のーと:2012/03/26(月) 16:26:11 HOST:137.87.183.58.megaegg.ne.jp
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「こんにちは〜!」

山木の陽気な声が室内に響く。
大きなビルの間にひっそりと建つ家。その2階の奥の部屋に山木は訪れていた。
山木の隣には数分前までチラシを配っていた少年もいた。

「いやーこのこ便利ですね。さすが最新型の『ロボット』」

「ロボットロボット言わないでください山木。僕に失礼だと思わないんですか?」

「ごめんごめんロボ君。でも本当に命令したことしかやらないし、言わないんだね」

ふんっとロボ君と呼ばれた少年はそっぽを向く。
ロボ君と呼ばれた少年はロボットだ。最新型のお手伝い用ロボ。
命令されたことを忠実にする世界で数体しかないロボットだ。

「自分を馬鹿にされたら感情を出す。面倒くさい実に人間に近いロボットだよ」

そう言う人間は大きなイスに座っている。
整った顔をしていて、白いシャツに黒いベストを着ている。それに似合わずぼさぼさの黒髪。

「唯野間さん何してるんですか?」

山木の問いにあからさまに嫌な顔をする。「君は馬鹿か・・・本を読んでいる。それ以外にオレが何をしている」
そう言うと唯野間はゆっくりと立ち上がった。
本を近くの机に置き、窓の近くに立った。

カーテンをゆっくりとあける。

「あの女が依頼者の幼馴染か?」

「ああ、そうみたいですね。ちょーっとガード固いですけど」

「それは山木がチャラそうな見た目だから警戒されたんですよ」

「うっわあロボ君ひでえ」


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