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ただのま相談所

4のーと:2012/03/26(月) 16:10:59 HOST:137.87.183.58.megaegg.ne.jp
 〇
 少年に案内されるまま歩いていると見慣れた景色からどんどん離れていく。
思っていたよりも遠い場所に住んでいるようだ。

「ねえ、君はどこに住んでるの?」

そう言葉にした後、少年の方を向くと「え・・・」横にいたはずの少年がいないことに気づいた。
 しまった歩くペースが速すぎたか・・・。
すぐに後ろを振り向いた。
するとそこには少年の頭を優しくなでながら話しかけている・・見知った顔があった。

「山木・・先輩?」

「やあ、玲ちゃん」

山木は笑顔で返し「この子ここまで連れてきてくれたんだ。ありがとう」と続けた。
どうやら二人は知り合いらしい。

「いえ、先輩の・・・弟さんですか?」

「うーん。そんな感じかな」

「その子チラシ配ってました」

「だろうね」

その後山木が何か言った気がしたが聞こえなかった。
 

 〇
 山木はもうここで大丈夫と言い玲と別れた。
玲は山木に軽く頭を下げ微笑みながら少年に手を振った。
しかし少年は無表情のままだった。玲の表情を見て山木は少年が無表情であることに気づいた。
山木は少年に何か言うと

「ばいばい!お姉さん!」

少年はいきなり笑顔で手を振ってきた。
突然すぎて言葉を出すことができなかった。


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