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キツネのお面
77
:
燐
:2012/03/30(金) 11:27:16 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
シカリオはニヤリと微笑む。
「…何でそこまで私に手を貸す」
「…お前の力になりたいからだ」
その言葉が心に波打った。
“お前の力になりてぇんだ”
そう言えば元彼もそんな事言ってたなぁ…。
私がクラスでイジメられてる時に、声を掛けてくれてさ…。
私の私物が捨てられてる時、拾ってくれてさ。
“お前の力になりてぇんだ”
とか言って来たんだもんね。
78
:
燐
:2012/03/30(金) 11:41:57 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
どうしてだろう…。
シカリオと元彼が重なって見えるのは気のせいだろうか。
性格は全く違うけど、言葉や仕草は同じって…。
此処まで偶然って有り得るの?
「ネルヴィ…」
その声に現実に引き戻された。
79
:
燐
:2012/03/30(金) 12:03:12 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
「ごめん…少し考え事」
私は急に身体の力が抜け、地面に倒れ込んだ。
「おい!ネルヴィ!!!」
シカリオの声が聞こえる。
てか、身体が動かないのは何故だ?
まるで、腹の上に巨大な石が乗ってるかのように重たくて動かない。
安心したのか?
一瞬でも安心したからこんな風になったのだろうか…。
80
:
燐
:2012/03/30(金) 12:09:58 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
馬鹿だな…私は。
一瞬でも人に気を許してしまうなんてな…。
殺し屋失格みたいなもんか…。
「シカリオ…お前にとって私はどんな存在だ?」
と、唐突に言う私。
「さぁな、でも俺には無い物を持ってる奴だな。
俺はずっと人を殺し続けて来たから感情って言う物がないんだ。
お前はあるだろ?内に秘めてる物がな」
シカリオは私の首元を右手の人差し指で触る。
81
:
燐
:2012/03/30(金) 12:15:46 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
「シカリオには無い物が私にはある。
それって何?さっぱり分からないんだけど」
「何時か分かるさ、お前にも。
分かる時が来るさ」
「そうか…」
と、静かに呟く。
「じゃ逆に聞くが、ネルヴィにとって俺はどんな存在だ?」
「…信じあえる友達かな」
その言葉にシカリオは爆笑する。
「アハハハハ!!何だその解答!!俺が友達だって?
面白い答えだな」
ニカッと笑うシカリオ。
82
:
燐
:2012/03/31(土) 10:35:50 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
「…笑う事ないじゃん」
私は頬を膨らまして、そっぽを向く。
「でもよォ…やべぇ…笑いが止まんねぇ……」
未だにシカリオは爆笑している。
83
:
燐
:2012/04/04(水) 21:22:48 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
※お知らせ※
最近、全然更新出来なくてすみませんm(__)m
何かと忙しいので…更新率が低くなると思います^^;
一週間に1回程度になるかもしれないです…。
でも、ちゃんと完結させるので宜しくですノシ
では、今後ともよろしくお願いいたします。
84
:
燐
:2012/04/04(水) 21:52:24 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
「シカリオ…アンタ笑い過ぎ」
それにつられて私も苦笑いする。
「お前だって笑ってんじゃん」
「私は…別に」
「お前まさかのツンデレかよ」
シカリオは完全に私を弄んでいる。
85
:
燐
:2012/04/04(水) 22:02:30 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
「煩い、お前は笑い過ぎだ」
「お前だって笑ってるだろ?俺とおあいこじゃねぇか」
笑う姿も元彼とそっくりだ。
まさか本当に同一人物?
「なぁ…シカリオ」
私は急に話を切り出した。
「な、何だよ…そんなに改まって」
「いや…お前の本名を聞きたくてな」
私は単刀直入に言った。
「何?本名?なら、お前も教えろよ、俺の本名は…鳴海だ。
高藤鳴海だ!!」
シカリオは自信満々に言う。
鳴海…かぁ……。
元彼じゃない…んだ。
86
:
燐
:2012/04/06(金) 15:20:22 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
「私の本名は…藤代紗希だ」
私がそう言うと、鳴海は少し驚いた顔をした。
「そうか…紗希って言うんだな」
そう言う鳴海は嬉しそうだ。
「だから別に紗希と呼んでくれても構わない」
「じゃ紗希と呼ばせてもらうわ、それの方が親しみやすい気がするしな」
鳴海はニカッと笑う。
87
:
ゆい
:2012/04/06(金) 15:28:07 HOST:162.250.227.121.broad.sz.js.dynamic.163data.com.cn
すがいねー!!!
おもしろい!!!
めちゃくちゃ
ホラーわたしすきなんだよー
つづきおねがい
88
:
燐
:2012/04/06(金) 15:33:24 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
ゆいちゃん>>私もホラーLOVEやわw
昔からやけどw
了解(^^ゞ
89
:
ゆい
:2012/04/06(金) 15:35:35 HOST:162.250.227.121.broad.sz.js.dynamic.163data.com.cn
そうなんだー
一緒だねーWW
なんかおもしろいよねー
ホラー!
まんがのホラーもってる?
90
:
燐
:2012/04/06(金) 15:36:41 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
ゆいちゃん>>漫画でホラーが持ってないなw
小説やったら結構持ってんねんけどなw←無くしたやつもあるけどw
91
:
ゆい
:2012/04/06(金) 15:39:54 HOST:162.250.227.121.broad.sz.js.dynamic.163data.com.cn
なにもってるの?
こわいやつ?
92
:
燐
:2012/04/06(金) 15:41:25 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
ゆいちゃん>>山田悠介さんの小説とか東野圭吾さんの小説とか…etc
山田悠介さんの小説は20冊以上持ってる。
てか、チャット化なってるから感想控えめに。
93
:
ゆい
:2012/04/06(金) 15:43:23 HOST:162.250.227.121.broad.sz.js.dynamic.163data.com.cn
そうだねー
あそこのせきとかおもしろいよねー
東野さんって?
94
:
燐
:2012/04/06(金) 15:44:32 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
ゆいちゃん>>あれ?
知らん?有名なのに…関西人なのに…。
あの人の作品もヤバイなw
映画化いっぱいされてるからさw
95
:
燐
:2012/04/06(金) 15:47:29 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
「さてと、ちょっと風呂入って来るわ」
私は立ち上がり、部屋から出て行こうとした。
「じゃ、俺は辺りを偵察してくるわ、じゃあな」
鳴海はそう告げると、部屋の窓から出て行った。
身勝手なのか…?
アイツは。
96
:
燐
:2012/04/06(金) 15:50:03 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
※お知らせ※
こんにちは、燐です。
えっと…少し注意事項と言うか、最近此処のスレが物凄くチャット化になってきてるような気がします。
なので、感想は控えめにお願いしますm(__)m
チャット化にならない程度ならいいんですけどね;
後、100レスは取らないでくださいね。
記念すべき100レスなもんで;
97
:
燐
:2012/04/06(金) 16:03:49 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
私はそんな事も気にせずに部屋を出た。
下に行くと、誰かの姿が目に映った。
「おかえり〜紗希」
そう私の名前を呼ぶのは、1個上の兄の淳。
はっきり言って私は淳が嫌いだ。
何故かと言うとだな…。
「今日は何時もより遅いんだね、何かあったの?」
どうも馴れ馴れしい口調で私に抱きつく淳。
「何もないよ、てかくっつかないで。キモイから」
私は棚からコップを取り出して、コップにジュースを注ぐ。
「意地悪な妹だな、お前は」
淳はそう言うと私の注いでるジュースの紙パックを取り上げる。
98
:
燐
:2012/04/06(金) 16:10:50 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
「当たり前でしょ、淳は性格も外見も腐ってるから彼女一人も出来ないのよ」
「そーゆう所も可愛いよ、さすが俺の妹だよね」
淳は嬉しそうに私の頭を撫でる。
この通り、私の兄は極度のシスコンなのだ。
妹の私に何かと愛着があるのか、私の姿を見るとすぐ子供っぽい仕草をする。
皮肉な事に、私と兄の淳は一緒の高校に通ってる為、よくカップルだと勘違いされる。
ただの兄妹なのに…。
ただ、幸樹先輩とは同じクラスらしいが、仲があまり良くないらしい。
99
:
燐
:2012/04/06(金) 16:13:54 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
ライバルと呼んでもいいのかもしれない。
噂では淳は幸樹先輩の次にモテるらしいが詳しい事はあまり知らない。
淳の性格は一言で言うと、キモイ。
シスコンで成績優秀で文武両道な兄に比べ、私は中の中。
何処にでも居る普通の女子高校生だ。
100
:
燐
:2012/04/06(金) 16:20:16 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
祝100レス!!!
こnです。
燐です。
この度は100レス達成致しましたので、少し小説の特典を書こうかと思います。
所謂、ミニ劇場的なw
ではでは、これからも宜しくお願いいたします!!!
101
:
燐
:2012/04/06(金) 17:05:41 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
特典 1 ※あまり本編とは関係ありません。番外編とでも思っておいてくださいm(__)m
少しネタバレ入ってます。
第1話 ご挨拶
紗希:皆さん、この度は「キツネのお面」と言う小説に足を運んで頂きありがとうございます!!
鳴海:何改まってんだよ…真面目な面してんじゃねぇよ。
紗希:何だ!!文句あるか。
鳴海:…別にないよ。
そこに、淳登場!!
淳:紗希〜♪
紗希:(げっ…)
淳:紗希〜♪何固まってるの?
紗希:…いや。
鳴海:おいおい淳さんよォ…紗希が嫌がってんじゃねぇか、分からねぇ?
淳:そんな事ないよ、君は早とちりなんだね。紗希がそんな訳…。
淳は紗希の顔を見る。
紗希:淳の馬鹿…。
紗希はどっかへ逃げる。
淳:紗希〜!!何処行くの〜!!
淳は紗希の後を追いかける。
鳴海:行っちまったか…では、今日はこの辺で。(微妙すぎる展開だな…)
102
:
燐
:2012/04/06(金) 18:26:39 HOST:zaq7a66fc0a.zaq.ne.jp
Episode.3 二人の関係
「淳はいいよね…何も知らなくて」
私がぼそっと言うと、淳は首を傾げる。
「何も知らないってどう言う事?俺…お前に何かした!?」
真剣すぎる淳の顔に私は思わず笑ってしまった。
「アハハハハ!!何その顔!!いい加減、猫被りなんて止めてよ…」
「猫被ってないよ…俺はお前が心配で…」
「もう止めてよ!!淳なんて…嫌い」
私は冷たく言い放ち、お風呂場へ駆け込んだ。
103
:
真城最高
:2012/04/08(日) 04:02:57 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
パクられるほど、良いスレでないよw
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