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無題、

1雪椿:2012/03/18(日) 22:05:18 HOST:124-144-233-49.rev.home.ne.jp
夢を見た


よく内容は覚えてないけれど、なんだかとても冷たい夢。覚えてるのはそこは冷たいコンクリートの地面で、あと、誰かがこちらを見下げて静かに笑っていた。あれはだれなんだろう・・・いや、それ以前にそもそもそのとき、私は私じゃなかった気がしてならない

目を覚ますと見慣れた自分の部屋だった。
目覚ましがなる5分前に目が覚めた。だから嬉しいとかそういう感情はとくにない。
はぁ、と一息ついて居間に向かおうとした。
まさにその時だった。

ピリリリリリリ

携帯の着信音。
こんな朝っぱらから・・・と不快に思いながら携帯を開く。大方、クラスメイトからの「今日の授業変更はー」とかその程度のものだと思った。
だけど、違った。

「神宮寺 飛鳥(じんぐうじ あすか)様
貴女は、選ばれました
本日17時に緑ヶ丘公園にてお待ちしております」

・・・なんだ、迷惑メールか・・・
私は迷わずそのメールを消そうとした。
けれど、私の宛名入りのそのとても怪しい文面がなんだか気になって、その時は消さなかった。

気にすることはない。私は何にも関わってないし、悪いことなどしていない、緑ヶ丘公園にも行かないし、今日も一日、平凡に過ごす。

携帯を無造作にかばんにつっこんで、私は居間に向かった。

学校に行くと、いつもの友達といつものように顔を合わせ、いつものように、おはよ、って言った。私はそんな代わり映えのしない平凡な平和な日々が好きだ。

「飛鳥!!ちょっ、あれ、見て!」
「え」

友人の声にをきき、示す方向を見てみる。
そこには見たことのない、銀髪の、イケメンといっていいのかは分からないが整った顔立ちの青年がいた。

どこか見覚えがある

「すごくかっこよくない!?誰!?」
「どこからきたの!?」
「名前は!?」

みんな口々にいうけど、何も頭に入ってこない。
ただただ、漠然とどこかで会ったことある、と
思えるだけだ。

「転校してきました、見宵 義夜(みよい よしや)です」
彼はたんたんと自己紹介をすまし、一礼、顔をあげたときすこし微笑んだ。

ーーーあの人、夢で見た人だーーー

2雪椿:2012/03/18(日) 22:07:04 HOST:124-144-233-49.rev.home.ne.jp
誤字ありました!

「だから嬉しいとか」→「だけど嬉しいとか」です。すみません

3雪椿:2012/03/18(日) 22:25:33 HOST:124-144-233-49.rev.home.ne.jp
見宵義夜・・・

夢の中で冷たい笑みを浮かべていたのは間違いない、彼だ。
私がそんなことを考えているとはつゆ知らず、友人たちは彼に向かって自己紹介をはじめる。

「私は愛香!よろしくね!」
「真紀です!よろしく!」
「ほらっ、飛鳥もおいでよ!!」

友人、愛香が私の名前を呼んだとき、俯いていた見宵君が少し顔をあげた。
ああ、もう、いやな予感しかしない。
でも、ここで拒むのもおかしな話だから、見宵くんに歩み寄ってみる。
近づけば近づくほど、きれいな顔立ちが伺える。女子が寄って行くのも納得だ。

「神宮寺、飛鳥、です」

恐る恐る声をかけてみると、彼は、待ってました、というようにあの冷たい笑みを浮かべて

「見宵義夜、よろしく」

といった。なんだか怖かった。よろしくなんてしなくていい。どうか距離をおいてほしい。でもでも、ここで、「夢の中で会いましたよねー」なんて言ったら見宵くんどころかクラス全員に引かれてしまうので、ぐっと呑み込んで自分の座席に戻る。

「神宮寺飛鳥、へぇ、彼女が・・・」


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