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雪椿
:2012/03/18(日) 22:25:33 HOST:124-144-233-49.rev.home.ne.jp
見宵義夜・・・
夢の中で冷たい笑みを浮かべていたのは間違いない、彼だ。
私がそんなことを考えているとはつゆ知らず、友人たちは彼に向かって自己紹介をはじめる。
「私は愛香!よろしくね!」
「真紀です!よろしく!」
「ほらっ、飛鳥もおいでよ!!」
友人、愛香が私の名前を呼んだとき、俯いていた見宵君が少し顔をあげた。
ああ、もう、いやな予感しかしない。
でも、ここで拒むのもおかしな話だから、見宵くんに歩み寄ってみる。
近づけば近づくほど、きれいな顔立ちが伺える。女子が寄って行くのも納得だ。
「神宮寺、飛鳥、です」
恐る恐る声をかけてみると、彼は、待ってました、というようにあの冷たい笑みを浮かべて
「見宵義夜、よろしく」
といった。なんだか怖かった。よろしくなんてしなくていい。どうか距離をおいてほしい。でもでも、ここで、「夢の中で会いましたよねー」なんて言ったら見宵くんどころかクラス全員に引かれてしまうので、ぐっと呑み込んで自分の座席に戻る。
「神宮寺飛鳥、へぇ、彼女が・・・」
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