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陰陽師 〜前世と現世〜
61
:
ピーチ
:2012/04/15(日) 10:42:54 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
後方の妖魔達が消えて初めて、視界に火の鳥が姿を見せた。
≪ナ・・・何ダ!?ドウシタ!?≫
「あれ・・・は・・・!?」
誠人はあの鳥に見覚えがあった。そう尭悸が放つ、あの鳥だ。
「・・・焼き払え、あの邪魔な妖魔達を」
後方の妖魔の更に後ろから、声が聞こえてきた。
≪ナ・・・!?≫
とうとう、前方の妖魔の所まで火の手が回ってきたが、その火が円形となり、誠人を包み込んだ。
「・・・やっぱり・・・」
妖魔を焼き払ったのも、誠人を火の盾で守ったのも、全て尭悸だったのだ。
「・・・神・・・」
「この間、明人と話したって言ったろ?」
「え?あ・・・うん・・・」
明人が、尭悸話を続けるかのように付け足した。
「その話の内容が、俺とお前を尭悸達が間違えたんじゃないかってことだったんだ」
「おーい!」
「誠秋ー!」
タイミング悪く、その時駆け寄ってきた雑鬼達が誠人のことを“誠秋”と呼んだ。
「あ・・・!」
「・・・やっぱりな・・・」
「あ、いや・・・」
言い訳をしようとしている誠人を見ながら、明人が心配そうに尋ねた。
「怪我してねーか?」
「あ・・・うん・・・」
「誠秋・・・?」
「大丈夫か?」
「今は誠人だって!」
条件反射で言い返した誠人を見て、雑鬼達が小さくなった。
「だってさぁ・・・」
「術の使い方とか、誠秋そのものだったもんなー・・・」
「それでも今は誠人!」
誠人と雑鬼達のやり取りを聞いて、尭悸の頭の中に一つの疑問が浮かんだ。
「お前ら・・・誠人のこと気付いてたのか?」
「え?」
雑鬼達だけでなく、誠人まで聞き返していた。
「あ、あぁ!」
「一番最初は逃げ回ってたけどな!」
「独特の気配や力ですぐ分かったよ!」
上から一鬼、刃鬼、諜鬼の順だ。
「・・・そうか」
「ところで誠人、呪詛大丈夫なのか?」
「あ・・・!?」
「・・・呪詛だと?」
「あ、いや・・・別に・・・」
「もーいいじゃん、どーせばれるのだって時間の問題だし」
「左腕の所」
左腕、と言うのを聞いて、尭悸が誠人の左腕を掴みあげた。
続きまーす
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