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陰陽師 〜前世と現世〜

59ピーチ:2012/04/15(日) 08:03:44 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
次の日、誠人は裕也に言った。
「今日、どうしても行かなきゃいけない所あるから・・・」
「あぁ、分かった」
「え?」
「仕方ねーだろ?まぁ、視えないから何とかなるって」
「・・・俺の式紙置いていくから・・・」
誠人の言葉を聞いた裕也は、慌てて
「い、いや!いくら何でもそこまでは・・・」
と言った。だが誠人は
「大丈夫。そんなに怖くないから」
と言い返した。
「・・・そーゆー問題じゃなくて・・・」
「俺は」
突然、誠人が裕也の言葉を遮った。
「え?」
「誰も傷付けたくない・・・傷付けたらいけないんだ」
「・・・・・・!?」
突然の誠人の言葉に、裕也は言葉を失った。
「じゃあ・・・ゴメン」
「あ?あぁ・・・」
誠人が家に帰る途中、何体かの妖を見かけたが、全員、昨日ほどの妖気は放っていなかった。
「ただいま」
それだけ言って、誠人は自分の部屋に向かった。それを、タイミング悪く尭悸に見られていた。しかし、誠人はそんなこと、全く気付かなかった。
「・・・・・・」
誠人は自分の部屋に行き、記憶と本とを頼りに、鳥妖のことを調べていた。その際、調べる基準として、昨日倒した鳥妖から入手した羽と本とを見比べながら、小さく声をあげた。
「・・・!あった・・・」
名前は愕。姿かたちは鳥のようだが、鳴き声はこの世に存在しないもの、と記されていた。
「あれ・・・?何だこれ・・・!?」
誠人は、愕の説明が書いてある下の所に目を付けた。
「・・・何体もの妖を襲い、霊力を高めた・・・!?」
それを見た時、誠人の脳裏に雑鬼達が浮かんできた。咄嗟に、蝶の形をした式紙を作り、窓から飛ばした。異常がなければ、数分後には戻ってくる。
「・・・妖を襲う、か・・・」
そんなことを考えていたら、式紙が戻ってきた。どうやら、異常はなかったようだ。
そう思うと、今まで無意識に緊張して、張っていた肩の力が、一気に抜けた。
「誠人?いるか?」
突然、尭悸の声が聞こえてきた。
「え?あ、うん」
「入るぞ」
そう言ったかと思ったら、勝手にドアを開け、勝手に部屋に入ってきた。
「・・・?どうしかした?」
誠人は、平静を装いながら尭悸に尋ねた。
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続きまーす


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