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陰陽師 〜前世と現世〜

57ピーチ:2012/04/15(日) 00:25:32 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
「・・・やっぱり・・・!」
≪アノ者・・・ヨコセ・・・≫
「やなこった」
尭悸が言った言葉に対して、妖はこんなことを言い出した。
≪ナラバ・・・オ前デモイイ・・・≫
「!?」
「・・・え?」
瞬時に、明人に向かって空間を切り裂いたものが飛んでいった。それを見た尭悸が、咄嗟に炎で明人の周りを囲む。
誠人は誠人で、屋根に上って明人達の様子を伺っていた。
「・・・・・・」
少しの音も無く静かに降り立ち、すぐに裕也のもとへと駆け出した。
「あ・・・・・・どうした?誠人?」
「・・・あのさ、明日から当分、絶対に家から一歩も出るな」
「へ?」
「下手したらお前が殺られる・・・」
「・・・」
裕也は、誠人が自分のことを心配していることに気付き、静かな口調で分かった、と答えた。
「ここら辺にいるのは・・・基本的に害はないから、視えてもあんまり気にすんな」
「あぁ、分かってるよ」
その言葉に答えず、誠人が外に出て行った。そして、一分ほどしてから戻ってきた。
裕也の目には、さっきよりも顔色が悪くなったように見えた。
「ま・・・さと?」
「今、この家全体に結界張ったから。その結界が壊されるまでは、絶対・・・雑魚一匹入れない」
「・・・結界?」
「うん、でもいつまで持つか分かんないから・・・こまめに修復はするつもりだけどね」
「あんまり・・・無茶すんなよ?」
裕也の言葉に、誠人が小さく目を見開いた。しかしすぐに、
「分かった・・・」
と答えた。
そう答えた途端、急に全身が痛くなった。
「―――っ!」
「え・・・!?おい、誠人!?」
「だ・・・いじょうぶ・・・」
激しく肩を上下させながら呼吸をしている誠人を見て、厳しい口調で言った。
「嘘つくなよ?そんなに息切らせて、大丈夫なわけねぇだろ?」
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続きまーす


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