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エクストリームクライシス(翼の章)

1彗斗:2012/03/04(日) 17:43:46 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
どうも、彗斗(ケイト)です。この小説は章ごとに区切ってあって章ごとに主人公が違います。
今回はその1章目です。(超能力を使ったり戦闘シーンがあります、グロシーンが出てこないように努めますが出てくる可能性があります)
この小説の設定(説明)
舞台 クロノス地方 ここはかつて七大神の戦い(ゴッディストビッグバン)があった場所。やがて疲れ果て力を消耗した神々はその地方の五つの原住民族「スカイ」「アクア」「フレイム」「ボルト」「スノー」「ライト」「ダーク」
に目をつける、そして自身の力をそれぞれの民族に託した。
それから数百年後各民族はそれぞれの国をつくるやがて神々の力をそのまま有する者(エクストリーマー)が現れたそしてそれぞれがすべてを自分の物にしようと企む
その企みを阻止すべくそれぞれの国の英雄が立ち上がる
・・・といった感じです(あと恋愛シーンも少々入ります)

2彗斗:2012/03/04(日) 17:45:17 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
あ・・・・感想ももちろん待ってます改善点もあると思うので指摘して下さい

3彗斗:2012/03/04(日) 19:50:29 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
プロローグ 物ニ隠レタ影

???「う〜〜んそこを何とかまけて・・・20円でいいから・・・」
人通りが多い商店街で必死の値切り交渉を試みている少女がいた。
「そりゃ駄目でさぁお譲ちゃん。ちゃんと値段どうりにはらってくれないと・・・」
???「・・・・ケチィィ!」
仕方なく代金をはらって少女は人の波の中に消えていく。
〜〜???視線〜〜
はあぁぁぁぁ・・・・私ってこーーんなに値切りが下手くそだったのね・・・ちょっとショック・・・・。
・・・・・ん?あぁそういえば自己紹介して無かったわね。わたしは橘 望(たちばな のぞみ)15歳、まぁ故郷はこの町「カイント」の出身なんだ
話すことはこのぐらいかなぁ?
あぁそれと私は親がいなくて一人で暮らしてるの、だからあんな値切りなんてやってたのよ。さぁ身の上話はこれぐらいにしてさっさと帰らなきゃ!
〜〜ナレーション目線〜〜
人込みを抜け出してやっと自分の家にたどり着いた。
ノゾミ「あ〜〜〜ただいまぁ・・・・ってだれもいないけど・・・・」
座り込むと同時にドサッと買っておいた物の音がする。そしてその音に紛れるように「ガサッ」としないはずの音が聞こえた。
ノゾミ「えっ!?な・・なに・・・?」
こんな音を聴き逃すはずはなかった。何かいるのかと恐怖で凍りつく・・・はずなのだが
ノゾミ「レディの部屋に泥棒したことを後悔させてやるわ・・・」
最初は驚いたが即座にこんな態度に変わるとは・・まったくもって恐ろしい・・・そして異常な殺気を放ちながら泥棒(仮)の捜索を開始した
ノゾミ「さぁどこにいるのかなぁ〜〜出ておいでぇ〜〜(暗黒)」
・・・・・もし仮に出ていけばどんなことをされるかわかったものではない。
???「こりゃまずいな・・・要件説明しても聞く耳持たないかもな・・・(ボソッ)」
ノゾミ「そこかっ!!おりゃぁぁぁぁ!!!」
???「どぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
鉄板を打ち抜く様なスピードの鉄拳を放ったと同時に物陰から人が出てくる。
???「わ・・悪かった!!勝手に上がりこんだりして・・・!」
必死の説得もむなしく先ほどと同じような鉄拳で殴られていた。

4彗斗:2012/03/04(日) 19:58:02 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
どうですか?ここまでの感想は?今回は日常的な感じにしてみました(日常じゃ無いとこ混じってるけどww)
感想待ってます。

5彗斗:2012/03/05(月) 22:02:57 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
え〜〜〜と訂正で「五つ」ではなく、「七つ」でした
↓本編はここから

???「•••••••!ぶっ!!!」
1メートルほど吹っ飛んだあと壁に激突。程なくのびてしまった••••••
ノゾミ「••••••あら?」
まったく、当の本人は記憶がとんでいる様子••••••
しばらくして••••••
〜〜???目線〜〜
うっ•••••ううっ•••••いったたた••••ん?なんでこんなとこで俺は倒れているんだ?•••••••••••そうだ•••••••••たしか鬼神(違います)に襲われて••••••!!だめだ•••こっから先の記憶がとんでいる•••••ついでに寒気がする•••••••こっから先は思い出さない方がいいかもな•••••••あ、でも名前などは覚えているから心配しないでくれ(誰に向けていっている?)俺の名は•••〜〜ナレーション目線〜〜
ここは望の自室•••だが一人暮らしなので家の部屋は望の部屋である
ノゾミ「も••••••もしもし•••だ•••大丈夫ですか?」
???「••••••••!ギャァァ!!!わ••••悪かった!俺が悪かった!許してくれっ!!」
全くこの少年、悪い夢でも見ているのだろうか••••••
ノゾミ「え?!全く記憶にないんですけど•••••••と••••とにかく落ち着いて!あなたの名前は•••••?」
???「お……俺の名前!?えっと•••俺は…零(レイ)、成瀬 零だ」
ノゾミ「あ••••えっと私は••••••」
レイ「言わなくていい、お前は橘 望だな?」
ノゾミ「え•••••どーして私の名前を••••••?」
レイ「ま、色々な訳があってなこっからが本題だ、ノゾミ、サイキッカーって知ってるな?」
ノゾミ「知ってるけど•••••それがどーしたの?」
レイ「そんなにのんきにしてられるのも今のうちさ、お前もそのひとりだ」ノゾミ「え!?••••••••えぇぇぇ〜〜!!!??」

〜〜作者から〜〜
やーーーーーーーーっと物語がはじまる〜〜〜〜〜っ!感想待ってます改善点も指摘してください。

6ライナー:2012/03/06(火) 20:10:08 HOST:222-151-086-019.jp.fiberbit.net
コメントさせていただきます、初めまして、ライナーと名乗る者です。
冒頭が特徴のあるもので、読者を惹き付けるには良いと思いました。
主人公も冒頭で特徴が示されて、初見と言えどなじみやすい感じでしたね。

アドバイスですが、まず台本書きは止めましょう。
文章の方で誰がどのように話しているかを書いた方が妥当です。
それと、視点を一つに纏めて書きましょう。見る方としては、分かりづらいです。
最後に一つ、ナレーション(つまり文章)が少ないです。実際の小説などを参考にして、文章を構成してみたら如何でしょう?

では、更新頑張って下さい。

7彗斗:2012/03/06(火) 21:13:02 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
あ••••••そうなんですか!これから改善しますありがとうございました!!

8彗斗:2012/03/06(火) 22:20:24 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
それではライナーさんの改善点をふまえて頑張ります!

第2話 コノ世界ノ「オキテ」
ノゾミ「え!?えぇぇぇ〜〜〜〜〜!?」
••••••••まぁ無理もないここで落ち着けといっても無理があるだろう。
レイ(まぁ無理もない、いきなりの宣告だしな•••••)
とレイは、繰り返すように心の中で呟いた
レイ(それはそうとして•••••なんでこの少女なのか••••••)
それだけはレイ自身、分からなかったなんせ、[ある人物]が決めたことなのだから•••••
レイ「さて•••••動揺もおさまったし••••ここで要点を説明するぞ」
レイは淡々とまだ動揺しているノゾミに向かって説明しだした•••••聞く耳は持っていないかもしれないのに•••••
レイ「お前がそんなに動揺するのは分かる•••だがもう一刻の猶予も無い状況なのは分かるな?」
流石にそこは理解したのか少女は首を縦にふった。
レイ「流石にそこは分かっているみたいだな•••••一応この世界の階級制度について説明しておく、市民の上には役人がいるのは知っているな?」
コクッとまた縦に首をふった、
レイ「実は、その役人よりも上の人間は全部魔導士なんだ」
「エッ!」と少女は声に出しそうになったがその台詞を飲み込んだ。
レイ「やっぱり初耳だったみてぇだな•••そう!市民には、魔導士だってことは知らせてねぇんだ••••」
ノゾミ「じゃあ•••••なんであなたがそんな事知ってるの?」
やっとノゾミが口を開いた。
レイ「ま〜〜〜ったく••••••市民が知らない事を知ってる俺は何なんだよ•••••そう!お察しの通り俺は役人なんだよ!」
••••••誰に向かって「そう!」なんて言っているのか知らないが、どうやらこの男は役人のようだ
ノゾミ「えっ!?じゃあどうして私の前にいるの!?」
言っている意味合いが分からなくはないが、どうしてそんな質問を彼に投げかけるのだろう••••••?答えはすぐ帰って来た。
レイ「え〜〜〜〜とだな••••••[ある人物]に言われてここにいる。確かにお前の言う通り、俺達役人は市民との接触を禁止されている。」
こんなにこの世界の「オキテ」とやらは厳しいのか••••••彼に少しだけ哀れみの情を感じる••••••

〜〜作者より〜〜
今回はアドバイスを自分なりに意識して書いたつもりです。
感想、改善点まってま〜〜す!!

9彗斗:2012/03/06(火) 22:23:31 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
あ〜〜〜えっとやっぱギャグ要素が入ってますねーーーこれはこれで面白いと思うのですがどうですか!?

10彗斗:2012/03/07(水) 22:21:15 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
それでは今回はノゾミの武器が出てきます。

サイキッカー•セブン奔走篇
第3話 ノゾミノ武器
レイ「ま、あらかたこんな所だな」
だいたいの説明が終わりようやくレイは立ち上がった。
レイ「あぁ、そうだ、お前が使えるサイコパワーの説明がまだだったな」
レイは思い出したようにまた元の体勢に戻った。
レイ「まぁ簡単に言えばお前が使えるサイコパワーは、[精神魔術]と[ウイング•マジック]の二つだ。生憎、武器魔術なんてモンは無い。」
ノゾミ「じゃあどーやって戦えばいいの?」
となると返事に困るのはレイである。レイ「う〜〜〜ん弱ったな••••••ん?あの杖みたいな物は何だ?」
突然、レイが部屋の隅っこにある杖について聞いてきた。
ノゾミ「え?あぁ、あれね。あれは•••」
ノゾミは少し躊躇ったあと言葉を続けた。
ノゾミ「あれは、杖術をしてた親の遺品(かたみ)なの••••」
少し涙ぐむが、彼には悟られないように涙を拭った。
レイ「成る程、親の遺品か••••!そうだっ!」
と、何か思いついたように杖を手に取ると、
レイ「この親の遺品を武器に変えてやる!」
なんと、何を思ったか魔術をかけて武器に変えると言うのだ。
ノゾミ「えっ!そんなこともできるの!?」
と驚いて聞くと、
レイ「あぁ!魔術に[不可能]はないからな!」
と自信満々の返事が返ってきた。
しばらくして•••••••••
レイ「できたっ!!」
と大きな声で言った。
レイ「コイツがお前の武器、その名もマジック•ロッドだ!!」
ノゾミ「それ、そのままじゃん•••••」と、ノゾミの冷たいツッコミが入る。レイ「うっ•••••••痛い所をつくなよ•••••••」
彼の心に少し痛みが走った。

11彗斗:2012/03/08(木) 22:18:23 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
ではでは、今回からやっと旅に出ます。

サイキック・セブン奔走篇
第4話 新タナ[アイテム]

レイ「よし、それじゃ行くぞ」
とレイは立ち上がると・・・
レイ「[空間転移]を使って役人の目をかいくぐりながら町の外に出る」
と言い終わる前に2人の姿は消えていた・・・
〜〜〜カイント郊外〜〜〜
レイ「よし、着いたな。」
ノゾミ「それはそうとしてこれからどうするの?」
レイ「これから、270キロ離れた町「ブレイブ」に向かう。」
270キロと言うと途方もない数字である・・・
ノゾミ「え〜〜〜!!これから歩きなの!?」
レイ「誰がそうといった?こいつを使う」
そう言ってまた空間転移を使う
ノゾミ「あっこれつかうの?」
レイ「違う!俺の能力では限界がある」
中から何かが出てきた。ボードのような乗り物である。
レイ「これは[サイキック・ボード]動力は魔力だ」
そう、この[サイキック・ボード]に乗って移動をするのだ。
ノゾミ「おぉ〜〜!!これならラクチンねっ!」
ノゾミもご満悦の様だ
レイ「しかし、コイツには武装が施してある。下手な事したら人一人ぐらいなら灰になるぞ。」
ノゾミ「えっ!?そ・・・そうなの?」
爆弾発言を真に受けたのかノゾミは少し後ずさりをした・・・

〜〜作者から〜〜
冒険に役立つ新アイテム登場です。ちなみに次回はレイ&ノゾミが少しだけいい事をする話です。

12ライナー:2012/03/10(土) 11:09:22 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
奇跡的にも再び時間が空いたので、来させていただきました。

あの、台本書きの意味分かってますか?
台詞の前に名前を書くのは駄目だと言っているんですが……

ノゾミ「えっ!?そ・・・そうなの?」
ではなく、
「えっ!? そ……そうなの?」
と直したほうが良いでしょう。これはだいぶ基本的なことですよ。
「!」や「?」のあとは一個スペースいれたり、「・・・」は三点リーダー二個分「……」のほうが良いでしょう。
それと、文章の前には必ず一個スペースを空けておきましょう。

基本的なこと以外では、やはりナレーションが少ないですね。
情景模写や、比喩表現。色々と付け加えるものは多いです。
それと、前回言い忘れたのですが、小説を参考にすると言っても携帯小説は駄目ですよ。文章力向上には書店で売っているような物が良いです。

ではではww

13彗斗:2012/03/10(土) 19:50:16 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
な…成る程……勉強になります。

14彗斗:2012/03/10(土) 19:53:55 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
この方法であってるんですかね……?↓

15彗斗:2012/03/10(土) 22:53:46 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
 …………ここはとある町、特徴と言えば一年中蒸し暑い、何しろ火山のふもとに出来ている町だからだ。ここに炎の様な赤い髪と瞳を持った一人の少年がいる。
「この町は何でこんなに蒸し暑ぃんだ〜〜〜っ!!」
 この町に何とかしろとでも言うように少年は怒鳴り声を上げた……もっとも、それ自体意味が無いことだが……。一応この町にも名前がある。
「ブレイブ」それがこの町の名だ、そう、ここはノゾミ達の目的地である。
 そして彼は名前を「紅 颯」と言った。
「みんながみんなこの俺をもてはやす、なんで俺には[友達]と呼べる仲間がいないんだよ……」
 そう、彼は一人ぼっちだったのだ。[天才]、[秀才]だのと同じような言葉でもてはやされて彼とまともな話をした人間なんて、一人もいなかった……
今の彼の心は[孤独]と[虚無感]と言う色に染まりきっていた……。そして彼自身も自分に[絶望]していた。
「ふっ………拙いものだ人と言うのは……。」
 不意に話しかけてきた人物にハヤテの視線が向く、その人物は見た目が[科学者]に近いものだった……。
ひょろりと伸びた腕は針金を連想させるぐらい細長かった。
「フフフ…………どうですか?これを使えばそんな苦労とも永遠におさらばですよ……?」
 そう言いながら懐中から取り出したのは……[GD]と書かれたチップの様なものだった……。
しかもそのチップから禍々しい雰囲気が感じ取れる……そう、例えて言うなら[この世の物]ではないと言ったところか……
 もちろんハヤテも警戒せざるおえない、敵意をむき出しにして。
「お前は誰だ! どうして俺の居場所が分かった!!」
 そう言い放った。するとあいては怖気ずく様子も無く、さらりとこう言った。
「おや、聞こえなかったんですか?こんな苦しみから逃れられると……」
「何だと……? それはどういうことだ。」
 ハヤテは少しだけその男が言った言葉に興味を持った、しかしまだ警戒はとかない、なんせ、いきなり現れた人物だからだ。
「この俺の孤独が解る奴がいるとでも言うのか?」
「なぁに、簡単な簡単な事です。」
 と、また懐中から何か取り出した、2枚の紙である、よく見ると人が印刷されている。これをハヤテに渡しながらその例のチップも一緒に渡して、
「そのチップを使ってこの人物を消して欲しいんです。この目標が達成できたら、あなたが望むことを一つだけかなえて差し上げましょう。」
「……………」
 ハヤテは考えた……この事が本当なら俺は孤独から解放される、だがそれが嘘だとしたら………。彼は考えに考えた挙句、
「……わかった。協力しよう。」
 やはり孤独から解放されたい思いが先走ってしまった……
「フフフフ…………その言葉待っていました……では早速そのチップを使ってごらんなさい……」
 そして言われるがままにハヤテはそのチップを飲み込んだ……すると、体に変化が表れ始めた。
全身には強靭な紅い鱗が生えて、足の爪は巨大なかぎ爪となり、背中からは強靭な翼が生えた、口は耳まで裂け火を噴き、紅い瞳は禍々しくつりあがり、尻尾が生え、手もおぞましく変化した。
その姿は正しく……龍そのもの。
「フフ…ハハハ……!! やっと完成した…[GD(グラン・ドラゴン)]が!! さぁ[ストーム・ドラグニル]!! この町を焼き払え!! そしてこの二人を殺せ!!!」
 そう、この男の目的はハヤテを実験台に使ってグラン・チップの実験をすることが目的だった……だがもう一つこの男には目的があった……
それは男の足元にある紙、それには何とノゾミとレイの姿が描かれていた……。
 
 ノゾミ達は………殺風景な荒野をサイキック・ボードで移動していた……少しノゾミがダレているがレイはそんな事気にせずに先を急いでいた。その矢先、地面を揺らすような轟音が大地を包んだ………。
「うわっ……!! ノゾミっ!! 大丈夫か!?」
「な……なんとか!」
 そして、ノゾミ達は音のする方向へ顔を向けてはっとしたような表情を見せた。
「ね…ねぇ!! この方角って……!!」
「! まずいっ! 町の方角だ!!」
 急いでサイキック・ボードに乗り込んで[ブレイブ]を目指す事になったのだった……
〜〜作者から〜〜
いや〜〜やっぱナレーションの字増やすのはちょっと自分には無理そうです。何分、キャラ達の会話でこの小説は成立してますので……ライナーさん、すいません(謝)
あと前書いた事ですが「文章が長すぎます」と拒否されたので省かせてもらいます。すいません。

16彗斗:2012/03/11(日) 22:11:20 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
(………この様子は一体なんだ?)
 ハヤテは、気が付いて辺りを見回して声を出そうとするが声は出ない……色々な人々に近寄ったが全員、化け物でも見た様子で逃げていく………
(俺が一体何をしたと言うんだ?)
 そう思いながら焼き尽くされた町を歩いていた………。
(だが、この町の焼き尽くされ方はなんだ? 一体俺が寝ていた間に何が起こったんだ?)
 そう考えながら、歩き続けていた…すると焔の様な紅い剣が一本地面に刺さっていた。
(これは! 深紅の剣じゃないか!!でも…どうしてこんな所に?)
[深紅の剣]それは、かつて神々が持っていたとされる七つの剣の一つであるしかし、この町の神殿に厳重に保管されている筈の剣がここにあるのか……それがハヤテの疑問である。
(…………!!?)
この時、やっと彼は気付いた…いや遅すぎたのかも知れない……何故なら、深紅の剣に映ったその足には紅い鱗が生えた巨大な脚になっていたのだから………。
「うっ……うわぁぁぁ〜〜〜〜!!」 彼は声にならない悲鳴を上げた…。 その頃、ノゾミとレイは町の入り口にいた、
「ここから入れないの!?」
「駄目だ! ここから入れば、俺もお前も犯罪者だから捕まえられるんだぞ!?」
「………ねぇ、それなら[空間転移]を使えばいいんじゃない?」
「! た……確かに……」
今更気付いたとはどれだけ鈍いのだろうか?
「よしっ! それじゃいくぞっ!!」その瞬間二人は消えてしまった……
 そして二人は焼け野原と化した町[ブレイブ]にワープしてきた。
「うわぁ…見るも無残だな…これは…」
何があったのかと疑うような光景だった……
「ん? あそこに何かいるぞ?」
レイは物陰に蠢く巨大な体を見つけた、するとその巨体はこっちに向かって突進してきた!
「うおっ!? あ…あれは!!」
レイは見た目を疑った、なんせこの地、クロノスには「いない」筈のドラゴンがこちらに攻撃をしているのだから………。

〜〜作者より〜〜
は〜〜っ……出来る事ならノゾミとハヤテは闘って欲しくなかったなぁ……でも、次回は[ストーム•ドラグニル]VS[ノゾミ&レイ]の闘いです!
……ちょっと切ない……

17彗斗:2012/03/12(月) 21:24:59 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
そう言えば、題名書くのを忘れてました。

第4話 全てを貫く紅い閃光

 今、ノゾミとレイは必死に走って逃げていた……その後ろには『死』を具現化した様な物が追い駆けてきている。
そう、紅い龍だ。炎の様に紅く狂った様な瞳をギラギラと光らせている。
そして、「喰い殺してやる」と言わんばかりの視線をノゾミとレイに向けている……
「ひぃぃぃ!!! レイ!! どうにかしてよぉぉぉ……!!」
 今までただ逃げた訳ではない、ちゃんと知恵を振り絞って抵抗したがもう術が無くなったのでこうして逃げているのである。
流石にこの状態ではレイもお手上げだった…
「そんな無茶言うなよ……あいつが走り疲れたところで一気に魔法襲撃ってぶっ飛んだ考え出したのお前だろ……?」
 そうなのだ、この方法はノゾミが考え出した案。だがどう足掻いてみてもこちらが先に体力切れになることは分っている筈だ。
「だって……見かけ、体力なさそうだし……」
「アホか!! どう考えてもこっちが先に走れなくなるだろうが!!」
 今更どんな事を言っても
やり始めたら止まりはしない……ふとノゾミがある物の存在に気付く、
「ね……ねぇ! アレって何なの?」
 ノゾミが指さしたのは…あ…龍と同じ様な色をした紅い剣だった……
「!! あれなら龍(コイツ)を倒せるかもしれねぇぞ!! 早く取ってこい!!」
 ノゾミは、龍の懐に回り込んで剣を取りに向かった。幸い龍は気付いていない。
「……よし取った!!………?」
 ノゾミは剣を手にした瞬間、何かの声が聞こえたその声はどこか齢を重ねてはいるもののその齢を感じさせない者の声だった。
「汝に問う、我を使う目的は何だ……」
「……え? それは……」
 とノゾミは口ごもってしまう…しかし、今度ははっきりと
「貴方の力を使う目的は、あの龍を倒すためです」
 と力強く答えた。この時ノゾミは気付いていた……この声の主がこの剣である事に……
「分った、しかしあの龍を殺してはいけない」
「……? それはどういう事?」
 ノゾミにはその訳が分らなかった……そしてこの声の主は非常に信じがたい事を口にする…
「あの龍は…実は人間が変身した物なのだ」
「………え?」
 それは流石に信じられなかった。しかしレイの一言で疑いが晴れた。
「そりゃ確かにそうだろうな…元々この地方には龍は居ない。おかしなことだなと思ったぜ」
「成る程…そうだったのね……」
 これでノゾミも納得した様だ、そして剣はもう一度同じ問いを投げかけた。
「では、もう一度問う、我を使う目的は何だ?」
「……フフッ…決まってるじゃない!!勿論、あの人間を助けるためよ!!」
「良い返事だ、ではこの力、汝に預けよう……」
 その答えを待っていたかの様に剣は彼女に力を託した。その瞬間彼女の周りに紅いオーラが漂い始めた、
「グル? ギシャァァァ!!」
 そのただならぬ気配にやっと気付いたのか。龍はターゲットをノゾミに変更して襲ってきた…
「…ん?俺を襲わなくなった……?……!ノゾミ! 危ないぞっ!!」
 しかしその警告は無駄だったなと彼は感付いた。ノゾミは最終奥義の体勢に入っていたのだから……
「龍滅奥義 ブレイカーストーム!!」
 ノゾミが放った衝撃波は見事に龍に直撃、その衝撃には流石に耐え切れずに龍が吹き飛んだ……
「な……!?なんだと…あの龍を吹き飛ばすとは……こいつは思った以上の器かも知れねーな」
 レイは人知れずそう呟いた。
 龍はそのまま壁に激突して砂塵が舞い上がった……
「や…やったの?」
 しかし、龍はまだしぶとく立っていた……
「な…なにっ!?あれだけ喰らっておいてまだ立つと言うのか!?」
 だが次の瞬間、龍に異変が起こった、龍がふらつきだしたのである。
「おそらく…変身が解けているのだろう…」
 そうは言ったものの、まだ何が起こるか分からないのが剣の本心だった……。
だが、そんな心配は要らなかったようだった龍がズズーンと倒れ伏したのだ。
「……どうやら勝ったみたいね…」
 そして、その龍がいた所には一人の炎の様な髪を持った少年が倒れていた……

〜〜作者より〜〜
いや〜〜やっとバトルが終わった〜〜でもノゾミの迫力が凄まじいなww
次回は突如現れた剣の謎についての話です。
お楽しみに〜!

18彗斗:2012/03/16(金) 20:37:24 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
謝罪文章
前回の話は間違えて別のスレに書いてしまいました……ねここさん本当にすみませんでした!!

19彗斗:2012/03/20(火) 15:16:42 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
いや〜〜滅茶苦茶久しぶりです。書いて投稿しようとするとエラーばかりで書くのがとても遅れてしまいました。

第6話 創造
「……でさぁ、このボロボロになった町どうするの?」
 まず最初にこの言葉を口にしたのはノゾミだった。するとこの発言に傷ついたのかハヤテがショボンと肩を落とした。
「……あ、別にハヤテの事を言ってる訳じゃないのよ!」
 慌ててノゾミがこう付け足す、そのフォローで少しだけ元気を取り戻したのか、
「あぁ、それは分っている」
 と、短く言葉を発した。そして、話題を変えるようにレイに話しかける。
「ねぇレイ、これってどうにかならないの?」
 まぁこれは彼女の本心である事は間違いないだろう。するとレイは無い事も無いという様な顔をして、
「まぁ方法が無い事も無いが……」
 と少し言葉を濁す、それでもノゾミは言葉の続きをせかす。
「あるんだったら教えてよ!」
 その時、少しだけ躊躇うそぶりをみせたが覚悟を決めてこう告げた。
「俺が『創造魔法』を使う必要がある」
 そんなに危険なものなのか? とノゾミは考えたが少しだけ嫌な予感がした。
「……まさかとは思うけど、レイ、町と引き換えににあなた自身が[消える]なんて言わないでしょうね。」
「…………」
 今度はレイが黙る番だった……そしてこう言い放った。
「これは……仕方が無い事なんだ……」
 ノゾミは頭の中が真っ白になった。家族の他にまた何かを失うのではないかと……
「ねぇ…嘘でしょ…ねぇ…嘘って言ってよ!!」
「あ…あぁ確かにノゾミの言う通りだ嘘って言ってくれよ…レイさん!!」
 どんなに言ってもノゾミ達の前にいる青年は嘘とは言わなかった……
「……悲しいかも知れない、だがこれは嘘ではないんだ。町を元に戻すのには誰かが犠牲にならなければいけないんだ。」
 そんな……とノゾミは本気で思った瞬間、ガクリと膝をついた、
「そんな……そんな……うわぁぁぁっ!!」
 ノゾミは本当に悲しかった、辛かった、またあんな思いをしなくちゃいけないのかと思った。
「だ…だったらこの町のために犠牲になるまでしなくてもいいんじゃないですか!!」
 レイに質問をするハヤテ、しかし返ってきた答えはハヤテの考えを上回っていた。
「……もしも俺が犠牲にならなかったら今度はお前が狙われる。それはそれでまたノゾミを泣かせる事になるんだ……」
「……!!」
 ハッと気付いた。レイは俺のことまで考えて犠牲になろうとしているのだと。だが一つ矛盾する点に気が付いた。
「でもどっちにしろ泣くことになる……それでもいいんですか?」
 そのことも考えていると言った表情で淡々とこう言った。
「どちらにしろ泣くことに変わりない…でも俺は必ず戻ってくる。絶対に!! だから、それまでお前がノゾミを護ってやってくれ……ノゾミの笑顔をまた見たいからな!!」
 そう言い残してレイは町の中心地へと走り出した。でもハヤテには止められなかった…いや、止めなかったのだ。
(……あなたのその言葉を信じて、俺があなたの代わりをして見せます!! 絶対に…絶対に!!)
 そう決意した瞬間、町全体が光に包まれた……
〜〜作者より〜〜
ん〜〜なんかとっても切ない話だなぁ……これでレイがメンバーから外れてしまいます……。
では次回もお楽しみに!!

20:2012/03/20(火) 16:20:47 HOST:zaqdb739ec8.zaq.ne.jp
こnです^^

燐と言いますノン

内容的に面白そうな感じなので来て見ました(*^_^*)

ファンタジーですよね?

SFやファンタジー系の小説は割りと好きな方なのでこれからもちょくちょく見に来ますノシ

応援してるので頑張ってくださいね(^。^)y-.。o○

21彗斗:2012/03/20(火) 17:36:26 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
あ…えっと…内容からしておそらくそうだと思います。
もう少しギャグ要素を入れていこうかなと考案中です。
皆さんにどんなストーリーがいいか聞いてみてその意見を参考にストーリーを作成したいなと思ってた所です。燐さんはどんな感じがいいですか?

22彗斗:2012/03/20(火) 17:46:10 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
あ…勿論他の皆さんにも聞きたいので書き込み待ってます!

23:2012/03/20(火) 20:28:43 HOST:zaqdb739ec8.zaq.ne.jp
彗斗s>>

リクエストなんてないですよ。

でも笑いが少し入るだけで見てる人達も飽きないと思いますよ^^

24神目まどか:2012/03/20(火) 22:19:34 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
第零の、始まりの原住民族「スカイ」を出せばいい。

25彗斗:2012/03/20(火) 22:26:56 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第7話 過去との決別
 まず今いる場所を話しておく、ここはハヤテの家、町が元に戻った後、ノゾミを連れて家に帰宅、そして次の日、旅に出ると昨日親に告げて旅立つ準備をしている最中なのだ。ハヤテはふとあの時の剣を思い出した、そう言えばあの剣も元々の場所に帰って無かったな……と、
(……今の所頼れるのはあの剣だけってことか……)
 早速、あの剣に聞いてみる事にした。
「……んでアンタしか今の所頼れる奴がいねーんだ。」
「その前に一つ問う、何故我が押し入れなんかに入れられなければいけない」
「あ……あのな…今お前が見つかるととっても厄介な事になるんだよだからお前をこうして隠しているんだよ」
「……成る程了解した、で相談がノゾミについて……」
「あぁ、そう言う事だ、どうすれば元のノゾミに戻るかって事か…」
 剣は暫く考えてからこう言った。
「しかし、元に戻る可能性は低いぞ」
「あぁ何でもいい」
 剣はこの時のハヤテの顔を見てハッとした。この顔はあの時のノゾミの顔とそっくりだと……この少年は本当にノゾミを護りたいんだなと剣は確信した。
「分った。では手順を話すぞ……」
 そうしてノゾミを元気づける大作戦がスタートしようとしていた……
〜〜次の日の夜〜〜
 朝から準備を済ませたハヤテは夜、皆が寝静まるのを待った。そしてノゾミの部屋へと急ぐ。一方ノゾミはやはり黙りこくっていた。まぁこの沈黙が変わる事は絶対にない。心の傷は相当深いようだ。
「で…でも……こんなんでノゾミが喜ぶと思うか……?」
「まぁ事は試しだやってみなくちゃ分らない」
 とコソコソ話していた所……ノゾミに見つかった……
「……? ハヤテ? それと……」
「……ハッ!!(二人共)」
 ……と訳を話して二人で話していたものを取り出す。
「……あの…さ、良かったらこれを一緒に見ないか?」
 そう言って取り出したのは3つのマジック・キャンドルだった。マジック・キャンドルとは魔力で火が付く蝋燭の事だ、ちなみに火を点ける人によって炎の色が違うと言うのも特徴だ。
「え…えぇいいけど……」
 …とすんなり通してくれた。これには流石にハヤテや剣も驚いた。
「ま…まさか、こんなにもすんなりと通してくれるとは思わなかったな。」
「……確かに…まぁそれだけ汝は彼女に信頼されているという事だ」
「ハハハ…それじゃ俺もその信頼に答えなきゃな」
「……ハヤテ〜? 何してるの〜?」
 向こうでノゾミがハヤテを呼ぶ声がした。それに反応するようにハヤテも、
「あぁっと! 流石に怒らせたりしたらマズいな……」
 と急いで部屋に入って行く。そしてノゾミが使っている部屋でマジック・キャンドルに火を点けた。ノゾミの炎は珍しいオレンジと柚色の2色の炎が交互に舞っていた。そしてハヤテはと言うと紅蓮の赤色の炎だった。そして剣は本当に混じりけのない紅色だった。閉め切っている部屋でキャンドルを見ると星を近くで見ている様な美しさだった。
「本当に綺麗ねぇ……」
「あぁ……」
 そしてふと思い出した様にハヤテが言葉を続ける。
「あ…あのさ…レイさんが走り去る前に俺、言われた事があるんだ…」
「………」
 妙な沈黙が続く…そしてその沈黙を打ち破る様にハヤテが次の言葉を続けた。
「お前が……お前がノゾミを守ってやれって言われたんだ……」
「……レイがそんな事を……?」
 ノゾミもそれは心外だと言わんばかりの顔をして言った。
「俺はお前に助けられた、それなら今度は俺が助ける番だって考えたんだ。」
「ハヤテ……」
 これでいいんだ。今は自分の気持ちを伝えよう……とハヤテは自分に言い聞かせた。
「でも昔と違って今、頼れる仲間がいる、俺だってそうだ、お前にとってもそうじゃないのか? レイさんはきっと俺がいなくてもお前には大切な仲間がいるって事に気付いてほしかったんだと俺は思う」
「………でも…でもいきなり消えてしまうなんて酷過ぎるよ……」
「…確かに酷過ぎるかも知れない、でもレイさんはノゾミの強さを知っている筈だ」
 そして、静かにノゾミにこう言った。
「今のお前の姿を見たらレイさんはきっと悲しむはずだ、だって、またお前の喜ぶ顔が見たいって言っていたから…」
 ノゾミは涙を少し零していた……
(全く……俺は何時まで経っても同い年ぐらいの女の子の涙には弱いんだな…)
 ハヤテは最後にノゾミにある問いを投げかけた。
「お前に最後に聞く、このまま居たいか、それとも俺と共に旅を続けるかどっちだ」
「……フフッ…そんなの決まってるじゃない!!」
「ハヤテ!! 私はあなたと次の場所に旅立つわ! だから…これからもヨロシクね!!」
「あぁ!! ヨロシク頼むぜ!! ノゾミ!!」

26神目まどか:2012/03/20(火) 22:32:15 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>25
スカイ一族まだ⁇

27彗斗:2012/03/20(火) 22:32:52 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
いや〜〜エラーばっかりで大変だった…省きすぎて意味が解らなくなっている可能性があります。
次回は少しだけ寄り道をと考えています。勿論ストーリーの参考になる様な書き込みも受付中です。
(例)レイを復活させてほしい などです。

28彗斗:2012/03/20(火) 22:34:29 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
>>26
え〜と今はどうしようかなと考案中です。

29神目まどか:2012/03/20(火) 22:42:54 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>28
ありがとう

30彗斗:2012/03/21(水) 22:34:45 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
え〜神目まどかさんの案ですが考案した結果、今からノゾミ達をUターンさせる訳にもいかないので最後に回す…と言う事になってしまいました。すみません!!

第8話 剣の名
「……で旅は続けると言っても行く当てが無いと何も決まらないんだけど……」
「………」
 しまった…そこの所を考えてなかったとハヤテは言いたげな顔をした。
「………あのねぇ……そんなのだったらとっくに行き先を決めてるものでしょ?」
「……すまない…」
 とハヤテは謝ることしかできなかった。ハヤテが背負っていた剣がすかさず助け舟を出した。
「行き先なら一応決めてある。」
「えっ…何処に決めたの?」
「まぁ一応だが…な」
 強調する様に剣は同じ言葉を繰り返した。
「…………一つ聞いていいか? それはお前が決めた事だよな?」
 ハヤテは背負っていた剣に聞いてみた。すると剣はすんなりと受け流すように、
「…どこの誰だ? こんな蒸し暑い町から出て水が沢山ある「レイン」にしようって言いだしたのは」
 本当の事を言われた…とハヤテは後悔した、がノゾミの反応は、
「えっ!! じゃぁこの町を出て涼しい所に行けるの!?」
 ……以外に喰いついた、ノゾミも同じことを考えていたようだ。
「……んじゃ、その「レイン」で決まりだな、剣…って言うのはよそうか…」
「確かにね、いちいち「剣」では締りが付かないから」
 締りが付かないとはどういう事なのだろうか…そうして暫く話しあった結果…
「それじゃぁ、今度から「剣」じゃなくて…「スレイ」でいいわね?」
「うん! 言い名前じゃねーか。なぁ、つる…じゃなかった、スレイ!!」
 危うく剣と呼びそうになった……
「ま…まぁ良いだろう…」
 スレイも言い名前が貰えて満更でもなさそうだ。
「うん!! それじゃ「レイン」に向かって…」
「しゅっぱ〜〜つ!!」

〜〜作者より〜〜
比較的短くなってしまったと感じると同時にノゾミ達の元気ハツラツさを感じた第7話。
今回はとっても平和でしたね〜〜次の仲間が入ってくると今回の様な事は殆どありません。
(次のノゾミのお仲間もお楽しみに〜〜)
……あ、ちなみに「スレイ」は何の根拠もない名前です(あるとすればカッコいいからと思ったぐらい…)

31彗斗:2012/03/22(木) 17:55:41 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
訂正
最後の方の記述ですが「言い」ではなく「良い」でした。

32彗斗:2012/03/22(木) 17:58:08 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
あぁ……また見つけた……7話ではなく8話です。

33彗斗:2012/03/22(木) 19:22:52 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
前回の話は間違いが多いなぁ……今後は気をつけないと…

第9話 剣豪の心意気
 ここでノゾミ達から視点を移してレインに目を向けてみよう。
 この町の特徴は「湖や大きな河がある」事だ。そして湖の畔に青い髪と瞳を持つ少女が一人座っていた。
「あ〜〜あ、なんか面白い事無いかなぁ……」
 この少女、実はパッと見可愛いがある剣術の流派の天才であり同時に道場の管理も任されているいわゆる「剣豪」と言った所か……
「いっつも、いっつも同じ道場の相手ばかり飽きちゃった…もっとこう別の流派の人と試合がしたいわね……」
 ……まぁ向上心と言うのは見上げたものだが別の流派では話にならない様な気がするのは気のせいだろうか……とまた少女の元にあの科学者似の男がやって来て
「おや、そんなに別の相手が欲しいんですか?」
 こう話しかけた。少女はさほど怪しむ訳でもなくサラリとこう答えた。
「別に……もっともっと強くなりたいだけよ」
「なら……耳寄りの話をしたいのですが宜しいですか?」
 この話に少女が喰いつかない訳が無い。すぐに興味をそそられた様にこう聞いてきた。
「え!? それ本当なの!?」
「嘘を言ってどうするのですか」
 どうやらこの男の言っている事は本当みたいね……と少女は判断した。その判断を待っていましたとばかりに次の言葉を口にする。
「こう言う者が間もなくこの町にやって来ます。この顔を覚えていて下さい。」
 そう言うと男は懐からあの写真を取り出した。ノゾミの写真である。
「とするとこの娘が……?」
「そうです、この娘もまたある武道の天才なのです。どうです? やってみる気になりましたか?」
 成る程、それならやってみる価値はある。と少女は自信満々にこう言った。
「いいでしょう! 受けて立つわ!!」
「その意気です。ではこれで失敬」
 そう言い残して男は立ち去って行った……少女は男が立っていた傍にあったチップみたいな物を見つけた。たぶん男が「わざと」落としたのだろう。そのチップには、
「負けそうになったらこれを使って下さい。」
 こう書かれてあった。少女はこれを読むと、
「きっとあの人は私に勝って欲しいのね、そうと決まれば早速練習、練習! 絶対に「無双神流」の名に懸けて負けないんだから!!」
 そして少女は自分の道場に戻って行った……。
 ではノゾミ達の視点に戻してみよう、今ノゾミ達は河の畔を歩いていた、
「ひゃっほ〜〜い、河は久しぶりだな〜〜っ」
「え? 久しぶりってどういう事?」
 先ほどの「久しぶり」っと言う発言が気になったのかハヤテに聞いてみた。
「あぁ、この間まで「レイン」で少しの間「戦術修行」してたからな当分家に色んな意味で帰りたくなかったぜ」
「それどういう事?」
「そりゃまぁ、すんごく可愛い青い髪の女の子が道場にいたりしたから……!」
 この時ハヤテはうっかり口が滑ってしまったと後悔した、ノゾミの視線がとても怖い……
「今……なんて言った?」
「え!?…あぁ、いや何でも…」
「無いじゃ無いんでしょ〜〜!!」
「うわぁ〜〜!! すんませ〜〜ん!!」
 …とノゾミはハヤテを追いかけ回し始めた……

〜〜作者より〜〜
以外にノゾミはヤキモチ焼きだったんだと知った第9話。
いよいよ話の数が2桁になります。今まで見てくれた方ありがとうございます。そしてこれからも宜しくお願いします。
次回はいよいよノゾミVS青髪の少女!! どうぞお楽しみに!!

34彗斗:2012/03/25(日) 10:58:07 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
いよいよノゾミVS青髪の少女の決闘がスタートします!!

第10話 魔剣VS魔法の杖(前篇)
 そんなこんなで「レイン」の入り口まで来た二人、ハヤテに関しては肉体的にも精神的にもボロボロだが……
「痛てぇ…何もあんなに殴らなくたっていいだろ!?」
「あら〜〜? それならあんな話するからいけないのよ〜〜?」
 ……ノゾミは口喧嘩ならだれにも負けないかも知れない…しかしハヤテも負けず劣らず口喧嘩には強い方だった。
「あのなぁ…誰なんだよ。先に殴り掛かって来たのは…明らかに撲殺企んでいたよな?」
「さぁ……どうかしらね?」
 さらりと受け流す所を見るとノゾミの方が一枚上手の様だ。
「まぁ……どちらでも構わないが…それよりレイさんがいないから侵入は難しいんじゃないのか?」
 そうこの前レイは町を元に戻した代わりに消えた。従って町への侵入は難しくなる。しかしノゾミは慌てる事無くこう言った。
「まぁこんな事もあろうかと私も「空間転移」を練習してたのよ。まぁ…失敗続きだったけど……」
「なら別の方法の方が確実なのでは……?」
「まぁ…変な所に飛ばされるよりは……」
 と言いかけたその時、町を囲む壁の上から声がした。
「やっと見つけた! あんたが橘 望ね?」
 ノゾミ達が視線を向けた瞬間ノゾミの前に飛び降りて来た。
「あなたと決闘がしたい、あなたの扱う武器は?」
「……杖、マジック・ロッドよ」
「そんな物で勝てると思ってるの? 生憎私はそこの君と同じ魔剣よ?」
 そう、魔剣とはハヤテが背負っているスレイと同じ剣の事だ。
「な…何だと!? これが使えるのはノゾミだけのはず…」
「あら? そう思ってたのなら残念、その娘だけじゃない私もそうよ。」
 この世界には七つの剣がある。元の持ち主は七大神だと伝えられている。まさに「神の剣」なのだ。
「いいでしょう、その決闘受けましょう。」
「Σえっ!? ノゾミお前……受ける気か!?」
「確かに誰に仕向けられたかは分らない…けどこの娘、何か隠してる…」
 ノゾミは勘付いていた、この少女が心の内に隠している「何か」を……
「私の名は鳴滝 渚!! 使用武器は剣ともう一つ、装備チップがあるわ。」
「なら私も名乗ろうかしら、私の名は橘 望!! 使用武器は杖と魔法。」
「いざ尋常に……」
 その場に緊張感が漂うハヤテは息を殺してその決闘を見守っていた……
「勝負っ!!」
 決闘が始まったと同時に3人は消えてしまった……そして着いた先は森の中、
「今回はここで勝負よ!!」
 と言ったが早いかノゾミとナギサは駆け出した、この時ハヤテはノゾミの様子がいつもと違う事に気付く、
(何故か今回ノゾミから「殺気」を感じるのは気のせいか……?)
 今ハヤテは気が付かなかった、ノゾミの体全体から紅いオーラが出ている事に……

〜〜作者より〜〜
何かを予感させる様な話になった第10話いよいよ話の数が2桁!! 読んでくれた方々有難う御座います!!
今まで見てくれた方々、アドバイスをくれた方、これからも宜しくお願い致します!!

35彗斗:2012/03/25(日) 15:09:32 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
スピード更新ですみません。何分ヒマなので……

第11話 魔剣VS魔法の杖(中篇)
森の中を3色の閃光が走り抜けている、それぞれ赤味を帯びた橙、紅、藍の3色だ。だがそれぞれは並走することは無く赤味を帯びた橙と藍はたまにぶつかり合っている、
「その程度なの? あなたの実力!!」
「…………」
 二つの閃光は互いに交錯しながら進んでいくその傍らハヤテが「神速魔法」で追い駆けていた……
(何なんだあの二人は……「神速魔法」でも追い付くのがやっとじゃねーのか?)
 その時、ナギサがノゾミに斬りかかった。
「そらそら〜〜っ! どんどん行くわよ!!」
 だがいくら斬りかかってもノゾミはそれを回避するのみだ、
(何やってんだアイツ…攻撃もしないで…)
 ノゾミの謎の行動が理解できていないハヤテ、首を傾げた瞬間ノゾミが視界から消えた、
(んなっ! どこ行ったアイツ!)
 その後、ノゾミを見つけたハヤテは一瞬だけ悪寒を感じた。それは相手にとってもそうだっただろう。なんせノゾミは地獄の業火をそのまま模した様なオーラを発していたのだから。
「壊してあげるわ、あなたの正義ごと……全てを飲み込む地獄の業火、ワイルドコロナモード(WCM)!!」
 ワイルドコロナモード…それはスカイ一族に伝わる二つの究極変身形態の一つである。
「それがどうしたって言うの? 私にはこれがある…私は…私は…絶対に負けないっ!!」
 と言ってチップを懐から取り出した、そのチップには[BU]と書かれていた。
「あ…あのチップ! まさか……!?」
「そうそのまさかよ!!」
 そう言ってチップを飲み込んだ、すると…足にはおぞましい鍵爪が生え、背中には蒼い翼が生え、尻尾が生えた、そして体中に蒼い棘の様な羽毛が生えた、その姿は正に「怪鳥」。
「おいおい…これじゃぁ決闘どころじゃない様な……」
「ハヤテっ!! 戦闘準備!!」
「あぁ…そうだった…」
 と言いつつハヤテも戦闘に加わる、今ここに激戦の火蓋が切って落とされようとしていた。

〜〜作者より〜〜
やっぱり戦いになる……戦いにノゾミ達は呪われているんじゃないかと疑う第11話(←こう思うのは自分だけ?)
次はBU(ブラット・ウオーカー)VSノゾミ(ワイルドコロナモード)とハヤテ&スレイです。次回決着!!

36彗斗:2012/03/25(日) 22:20:27 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
あぁ…ヒマだ…と言う事でまたまた更新、本当にすみません(読むの大変かなぁと思った為)

第12話 VSBU(ブラット・ウオーカー)
 最初に先手を取ったのは怪鳥のほうだった、
「ギシャァァァァァァァ!!」
 まず直線上にいたノゾミに矛先を向けた。しかしノゾミは一歩も動かない、
「お……おいっ!?」
 ハヤテが叫んだ瞬間ノゾミはまたもや視界から消えた。目標を見失った怪鳥は一時立ち止まる。その瞬間頭の中にノゾミの声が聞こえた
「今の内にあの技を決めて!!」
 成る程、俺から注意を逸らしてあの技を打ち込む作戦か…とハヤテは納得した。そしてノゾミが自分に放ったあの技の構えに入った……と同時にノゾミは怪鳥を牽制する技の構えに入った。
「これはあなたに対する制裁よ!! 己の罪を悔みなさい!! ブレイズ・マシンガン!!」
 と言って両手を掲げてから狙いを怪鳥に合わせると手の平から無数の火の弾丸が怪鳥に降り注いだ。
「ギャァ? ギャァァァ!!」
 当然、怪鳥が平気な訳が無い。怪鳥は砂埃の中に紛れてしまった……
(正直、この化け物んを倒すのは気が引けるな…なんせ変身前があれだからな……)
 ハヤテは青髪の少女、鳴滝渚の顔を思い浮かべた…これがノゾミに知れたらただ事では済まないだろう……
「ハヤテ!! 今よっ!!」
「喰らえ!! ストーム・ブレイカー!! せぇぃやぁぁぁぁぁっ!!」
 この直後、森を吹き飛ばした事は言うまでも無い……残ったのはボロボロのナギサとチップのみである。
(おいおい……これ大丈夫か……?)
 これ、生きてるのか……? とハヤテは疑いたくなった。
「おい! 大丈夫か!?」
 ハヤテはナギサに駆け寄ってナギサを抱き起こした。
「おいっ! 聞こえるか? しっかりしろ!!」
 だがいくら呼びかけてもグッタリしている。
「こりゃ流石にやりすぎたか。ちょっとここから空間転移で脱出できるか?」
 とノゾミに聞くと無言でこくっと頷いた、そしてこう言い添えた
「別に助けるつもりは無いんだからね!」
 ハヤテは内心素直じゃないな、と思いながらナギサを連れて森から消えた……

〜〜作者より〜〜
ノゾミの意外な一面が見れた第12話
次回はナギサの剣も……喋るぅ!? ではではお楽しみに……

37彗斗:2012/03/26(月) 09:29:58 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
ヒマなのでまたまた書き込み(まぁ春休みだからする事無いけど……)そんで持って今回は決闘の続きです。

第13話 決闘準備 〜〜再戦ノゾミVSナギサ!!〜〜
 ここはレインの町中、ここにノゾミ達が隠れていた。勿論の事ノゾミ達は犯罪者なので隠れ無ければいけないのだが……
「おい…ノゾミ…コイツどうすんだよ……」
「どうするって言ったって……ねぇ?」
「いや、そこで何故我に聞くんだ?」
 誰に聞いても答えられないこの状態……その時運よくナギサが目を覚ました。
「う……うぅっ…此処は……?」
「おっ…気が付いたのか。」
 その時ナギサは全てを思い出した、そうだあの後私は……
「……!! そうだ決闘は!?」
「……あれは無効、とんでもない事態に陥ったから……な。」
「……ふっ…全くお前の執着心には色々と驚かされるよ。」
「!!?(全員)」
 突如誰の声でも無い声が聞こえてきた……その声は壁の立て掛けてあったナギサの剣から聞こえて来た。
「ま、驚くのも無理は無い。なんせ今までずーーっと黙っていたからな。」
「ま…まさかぁ私の剣も喋ったりするの?」
「いや…俺たちにもそれは分らないんだが……」
 突如喋った剣の事に驚きを隠せないナギサ、一方でスレイは
(この剣は私と同じ仲間……か?)
 こう考えていた。するとナギサは立ち上がって、
「今回の事には感謝するわ。でも決闘では手加減なしよ」
(何だよ…助けてやったってのに……)
 と内心ナギサの言った事に毒づくハヤテ、そしてナギサはハヤテの方を見ながらこう言った。
「助けてくれてありがと。」
「……ん? あぁ」
 と曖昧な返事を返しながらナギサと別れた、ここで少しナギサに視点を移してみよう、
(まさかとは思うけどあの『ハヤテ』って呼ばれてた人……もしかするともしかするかも…)
 ナギサはどうやらハヤテの事を知っている様だ、
(でも…もうあの人は私の事を覚えてないかも知れない……だってもう今から4年前の事だからね……)
 ハヤテの事をどう思っているのかは別にしてナギサが背負っていた剣が声をかける、
「お前ひょっとしてあの「ハヤテ」とか言う奴が好きになったんじゃねーのか?」
「……!! だっ……誰がそんな事……!」
 こんな事を行ってはみたものの100%的を射た発言ではあった、
「べ……別にそんなのじゃないから……」
 剣は内心(あぁこりゃ図星だな)と思いながらも口にはしなかった
「ほう…そうだったか」
「そ…それよりも早く道場に戻らないと……」
 と言ってそそくさと帰路につくのだった……

〜〜作者より〜〜
以外にもナギサはハヤテの事をひょっとして……? と思わせる第13話。
ノゾミのライバルなのか……? まぁどちらにしろハヤテはそんな事には疎い設定なんですが…時折ノゾミ達の好意を知らず知らずのうちに無視したりなんやしてしまうのでそこも見どころかと…(笑)
で次回、遂に(やっと)決闘の決着が付きます。お楽しみに〜〜。(コメント等お待ちしてます)

38彗斗:2012/03/26(月) 15:50:41 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
またまた更新、最近恋愛要素が濃くなりつつあるこの小説……今回ぐらいは恋愛から離れたいと思います。ノゾミ、思い切り暴れて頂戴!!

第14話 魔剣VS魔法の杖(後篇)
 その後、道場でナギサは一人剣の稽古をしていた。
(あの戦いではっきりと戦術は解ったけど……どうしてもあのワイルドコロナモードのスピードには追い付けない…それなら!!)
 今、ナギサはあのワイルドコロナモードに対抗する剣術を練習していた……
 一方でノゾミ達は……のほほんと今後について考えていた……
「で……これから寝る所とか探さなくちゃいけないんだけど……」
「まぁ……問題はそこになるな……おい、ハヤテ? 聞いてるのか?」
 スレイはそこでぼ〜〜っとしているハヤテに話しかけた。
「………えっ?! あ…あぁ確かにそうだな。」
「………お前今何か考えてなかったか?」
(ギクッ)
 しまった勘付かれたか……とハヤテは察した、と言うのは、今さっきまでナギサの事を考えていたのだ。
(不味い……この事がノゾミに知れたら殴られるぐらいじゃ済まないぞ……何とか誤魔化さなくては!!)
「あ〜〜え〜〜とな、今さっきまで泊る所を考えていたんだよ……」
「それ……本当か?」
「今の内に白状した方がいいわよ……後どうなったって知らないから。」
「ひぃぃぃぃっ!! 分りましたぁぁぁっ!! 全部話しますぅぅっ!! 話すから許してぇぇぇぇっ!!」
 ハヤテはもう泣きながらノゾミに取り縋った、そして洗いざらい全てをノゾミ達に話した……
「……つまり要点だけ話せば早い話、ナギサは俺は知っている可能性があるんだよ……」
「………成る程、その「戦術修行」の中にいて仲良く話していたその少女がナギサの可能性があると……そう言う事?」
「あぁ、そう言う事だ。」
「………なら……あの娘には悪い事したかもね…」
 ノゾミの言葉の意味が理解できなかったハヤテとスレイはこう聞き返した。
「ん? それはどう言う事だ?」
「だって考えても見なさいよ、好きだった人が知らない人と一緒に居るのを見てどう思う?」
「いや、何とも思わない。」
「…………………………」
 ハヤテに対するノゾミの視線が異様に冷やかにそして痛いほど鋭くなった……。
〜〜翌日〜〜
 決戦の日、両者が集合場所に揃った、
「やはり来たわね。」
 とナギサが声をかけた、するとノゾミは、
「逃げもせずにここに来た事は褒めてあげる、でも今のあなたでは私には勝てないわよ」
 ………相手を挑発…何とも言えない会話である。
「それじゃ、二人とも、準備はいいか?」
「えぇ」
「OK!!」
「それじゃぁ。バトル……」
 ノゾミもナギサも息を呑む、それだけ緊張しているのだろう。
「……スタート!!」
 その瞬間、二人は大空の中に消えた……
「……何が起こったんだ……?」
 もうすでに上空では火花を散らす戦いが始まっていた。ノゾミの放つ魔法をナギサが避けて斬りかかる。
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 ナギサは威勢のいい声は上げるもののノゾミは少しも怖気づく様子も見せなかった。
「まだまだ甘い……!!」
 すると突如ノゾミはナギサの背後に瞬間移動をした。
「なっ……!!」
「だから甘いと言ったでしょう……」
 と言いながら杖を縦に振るう、
「我が内に眠る破壊の心今現出せよ!! 破壊者達の魂(ブレイカーズ・ソウル)!!」
 と言うと杖の先に黒い塊が出来始めた…ちなみにブレイカーズ・ソウルは名前の通り破壊精神からなる精神魔法の一種である。
「!! 何!?」
 と言った時にはもう遅かった。既に魔法が放たれた後なのだから……
「!!!」
 避けようとした瞬間、ナギサがいた辺りは爆発を起こした。
「!! ナ……ナギサァァァァァッ!!!」
 気が付くとハヤテはそう叫んでいた、助かる見込みは無いと知りながらも……
(ゴメンね……ハヤテ…)
 ノゾミもそう思った矢先、一人の人間の拍手が聞こえた……
「フフッ、見事な物ね、これが杖術の天才でもあり魔術師の実力か……」
 拍手と同時に悪戯っ子の様な声も聞こえて来た……そうナギサだ。

〜〜作者より〜〜
うお〜〜ナギサ、すげ〜〜ってなった人、手を上げて下さい。←(・o・)/(ハイっ)
このトリックは後ほど解説いたします。(ちょっとマジシャンぽくなったな…って言うか元々魔術師かww)
ではでは次回をお楽しみに……恋愛要素少しばかり入ってる……

39彗斗:2012/03/26(月) 21:46:54 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
前回の話、驚きましたか?(と言うより一日の更新回数に驚いたかな?)これから暫くの間ハイペースで更新して行きます。

第15話 勝負の真意
「あれはただ単に実力を計る為の物、言わばニセモノなのよ。さぁ、ここからが本番よ!!」
(しかしニセモノなら私たちはとっくに気付いていた筈、しかも実体で存在していた。だとしたらあれは一体………)
 少しばかり矛盾する点が気に喰わないノゾミ、一方でハヤテはホッとため息をついていた。
「でも、それが本当ならあなたは影武者を用意した事になるけどどう見たってその髪、瞳からして無理だと思うんだけど?」
「あら? 聞こえなかった? あれはマジックだって」
 両者は睨みあったまま地上に降りて来た、そのまま2分が過ぎようとした時、ノゾミの体に異変が起きた。……肉体が崩れ去ったのだ、まるで砂の様に。
「な……っ!!」
 今度はナギサが驚く番だった、そしてノゾミを探す。
「どこ……? 隠れてないで出てきなさい!!」 
「フフッ、私が隠れていると思った?」
 何といつの間にかノゾミはナギサの背後に居たのだ。
「あのトリック分ったわ、あなたは影武者なんか用意していない。勿論、瞬間移動もしていない。あなたは「水」になった……そうでしょ?」
「Σえっ!? 何で水になる事が出来るんだよ?! 人間がだぞ?!!」
「あの時、私は気が付いた。あなたの種族は「アクア」だって事に」
 今更何言ってんだ? と言いかけたその時、ハヤテはふと閃いた……
「まさか……「水魔法」か?」
「そう! この種族は自由に水が扱える、それ故に自分自体も水になれる魔法がある。」
「なら、どうやって消えて元に戻ったと言うんだ?」
 そう「水魔法」とナギサの消失には何の繋がりも無い、だが決定的な証拠をノゾミは口にした、
「……雲。そう、雲よ!!」
「雲……?」
 最初は言われてもピンと来なかったがまたハヤテは閃いた、
「そうか!! 水は蒸発すると見えなくなる!!」
「そう言う事、あの爆発と同時にナギサは水になって蒸発、そして雲になって私たちの前から消えた……そして高温から気温が下がると同時に元の人の形に戻る……といった具合よ」
「フフッ……このトリックが見破られるとは思いもしなかったわ。」
 とノゾミの推理に驚いている様だった、
「そう、あなたの推理は全て正しいわ、私は水の性質を利用してこのトリックを思いついた、上手く行くと思ったけど…こうもあっさりと見破るとはね……」
 残念そうに声のトーンを落として言った。
「この勝負、あんたの勝ちね、私にはあの砂のトリックが見破れなかったから」
「でも、あなたもとても凄かったわ。最初は分らなかったんだもの蒼髪の魔術師さん。」
 この言葉に照れたのか少し顔を赤くして、
「そんな風に呼ばれるとは思わなかったわ……ところで、お願いがあるんだけど……いいかな?」
 と申し訳なさそうにナギサは聞いた、
「あの……良かったらあなたたちの仲間に入れてもらえないかな……?」
 一瞬ハヤテにどうする? と言う様な視線を送ったがハヤテは答えなかった……と言う事で自分で決断を下した。
「分ったわ、ナギサ!! ヨロシクね!!」
「えぇ!!」
 ナギサは少し嬉しそうだった。

〜〜作者より〜〜
『蒼髪の魔術師』(そうはつのまじゅつし)ナギサが仲間入りした第15話
良かったね〜〜これでハヤテに近づけるn←((殴
イタタ……ナギサに殴られちゃった…それではまた……イテ…

40彗斗:2012/03/27(火) 10:38:07 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
え〜〜〜、と今、書き込みの数が40なので書き込み数が50になった時に特別な対話を書いてみたいと思います。

第16話 謎の人物
 今、ノゾミ達はナギサの家にいた。彼女は親が修行の為、一人で家に住んでいる。
「まぁ、何も無いけど上がって上がって。」
 ノゾミ達を押すように家の中に入れた。まず最初に通されたのは居間だ。
「まぁ、ここで少しだけゆっくりして行ったら?」
 と言いながらノゾミ達にお茶を出す。
「えぇ、そうさせてもらうわ、ところで……旅立つにあたって道場の方はどうするの?」
「あ………」
 その面を全く考えていなかった様だ。ナギサは暫く考えてこう言った。
「明日、門下生達に旅に出るって言っておくわ」
〜〜明朝〜〜
 ナギサは道場の門下生を集めて全てを話した、
「だから、私は新たな剣術の確立に努めたい、でもあなた達は反対するでしょうね……」
「め……めっそうもございません!! 師範が旅に出るなら私たちは反対なんかしませんよ」
「………あ……ありがとう…皆…」
 ナギサは返す言葉も無かった、ただありがとうとしか言えなかった。
「フッ……ナギサも良い仲間に恵まれたな……」
 少しハヤテも嬉しげだ。
「それじゃぁ、話は決まったわね?」
「えぇ、決まったわ」
 ナギサは道場の門下生に別れを告げ、旅立った。
「本当に良かったのか?」
 少しだけ意地悪にハヤテが聞いてきた。するとナギサは迷いもせずにこう言った
「えぇ、悔いは無いわ」
「ほう……今の方がいい…と」
 水を注す様な発言をした剣にナギサは
「あんたね……ホントにここに捨ててちゃっちゃと置いて行っちゃうわよ?」
 何か不味い空気になったな……と思ったノゾミは話を逸らせた。
「あ……そう言えばナギサの剣には名前があるの?」
「えぇ…一応あるわよ。名前は……名前は……?」
「え? ひょっとして……? ……忘れた?」
「いやいや、そんな訳無いでしょ! えぇっと……あぁそうだ!! 「クレイ」……だったかしら?」
 あぁ、こりゃ完全に忘れてるな……と察したノゾミとハヤテ…とここでナギサは付け足した、
「あ、忘れてる訳じゃないのよ!! この名前は数年前、親が言っていた剣の名前なのよ」
 ここで親のせいにするか……? と心の中でつっこむノゾミとハヤテ……旅はまだまだ始まったばかりだ。
「全く、アイツは変わりはしないな……」
 ノゾミ達を遠くから見据える仮面の人物にノゾミ達は気が付かなかった……

〜〜作者より〜〜
なんか意外にナギサは物忘れが激しいなと思った第16話。
次回は少しだけ仮面の人物がかかわってくる話です。この人物は敵か? 味方か? それとも……
ではこの辺で……

41彗斗:2012/03/28(水) 09:54:45 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
今更気が付いた……この小説何かと登場人物に馬鹿が多い……(色んな意味で)

第17話 それぞれの目的 〜〜強襲! クロノス盗賊団!!〜〜
 今ノゾミ達はレインを出て3日間、当ても無く彷徨っていた。今は夜、ゆく道も暗い、何処となく物々しい雰囲気である、とこの状況に耐えられなくなったのかノゾミが話を持ち出した。
「ねぇ……少しはこの旅自体に目的を持たせた方がいいんじゃない……? 明らかに行く場所適当に決めて巡ってるだけじゃない……」
 成る程…それはそれで悪くは無いな…とハヤテは考えたがナギサにはもう目的はあった。
(私の目的は…剣術を今まで以上に磨く事!!)
 ………恐らくナギサには別の目的もありそうだがそこはあえてスル―しよう。
「でもそうとなればレイさんとか言う人が一番知ってそうだけど……今はいないしねぇ……」
 ナギサの言う通り。今の所レイはいない、戻ってくると言った癖に……とハヤテは心の中でレイに対する文句を言った。
「なら、「一時的」な目的をつくればいい」
「ま、レイが戻ってくると言ったんだ、それまで待っていればすぐに本当の目的が解る時が来るさ」
 と言うのがスレイ&クレイの意見、何故そこまで呑気になれるのか……
「まぁ……仕方ないか…じゃぁ何か思いつくこと言ってみろ、まずノゾミから、」
「おいしもの食べ歩き!!」
「アホかお前!! そんなんじゃ旅自体の意味でもないじゃねーか。次、ナギサ」
「剣術修行!!」
「それはお前だけ、俺達は如何すりゃいいんだよ……はぁ……ここまで二人とも馬鹿だとは思いもしなかったなぁ……」
 ほとほとハヤテは呆れていた。これじゃロクな案も出ないんじゃないかと思った矢先、ハヤテは気が付いた……何者かに周りを囲まれている事に。
「なぁ……さっきから気にはなっていたが……これ…取り囲まれてるよな……?」
「!! これちょっと不味くない……?」
「えぇ……明らかに……不味いわね。戦闘準備!! ハヤテ! ナギサ!」
 戦闘準備に入るナギサとハヤテ、一方で謎の集団はじっとこちらを見据えている……
「ざっと見ても150人はいそうよ、油断すると殺されるかもね…」
 一応ハヤテとナギサに警告する、そしてこう付け足した、
「こう言う場合は大抵リーダーを倒すと敵陣が総崩れになる可能性があるわ、持久戦は戦力的にこちらが不利なのは解ってるわね? 相手は魔術師ではないとなると……」
 この集団からは魔力を感じ無い、となるとこの集団は……その単語を言おうとした時、ハヤテが口を開いた。
「クロノス盗賊団……だな?」
 クロノス盗賊団、それはこの地方で一番大きい強盗グループとしてかなり有名である、何より不思議な事はこんなに大きい組織なのに何故か警察はこの盗賊団を逮捕していない。
「仮に、この集団が本物だとしたら…えらい事になりそうね……」
 この言葉の意味、それは「盗賊団」は表の顔、しかし裏の顔は「魔術師狩りグループ」なのだ。無論ノゾミ達も魔術師なので狩りの対象になると言う事だ、
「じゃぁ私がワイルドコロナモードになるまで護衛お願いね」
 と言ってノゾミは瞑想に入った。するとハヤテが
「一人一人の力自体は大したことは無い。だが、この数になると話は違ってくるぞ」
「えぇ、問題はこの中からいかに早くリーダーを見つけられるか……よね?」
「あぁ、そう言う事だ!! 行くぞっ!!」
「OK!!」
 そう言ったと同時に二色の閃光は集団の中に入り込み爆発を繰り返した……
「さて、俺もそろそろ行くとしますか……」
 と仮面の男は重い腰を上げて敵陣の中に消えていった……
〜〜作者より〜〜
最初の方はギャグ、最後は戦闘といった具合になってしまった第17話。
最後の方まで仮面の男は仮面を取りません……じれったいかも知れませんが我慢して下さい……では。

42彗斗:2012/03/28(水) 17:16:11 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
最近コメントが少ない……なんか寂しいなぁ(泣)

第18話 乱入者 〜〜新たなる参戦者〜〜
(さぁ、この数は流石にキツイなぁ……こんな時にレイが居たらなぁ)
 とノゾミはふっとレイの事を思ってしまう。今は居ないのに……
(あぁっと……今は目の前の事に集中、集中……後3分、頑張ってハヤテ、ナギサ……!!)
 そう思った矢先、集団の一人がノゾミに襲いかかって来た……
(……!! ま……不味いっ!! 助けてっ! ハヤテ!!)
 と心の中で助けを求めた矢先、灰色の閃光が目の前の敵を打ち抜いた……
(えっ……?)
 ノゾミ自身にも訳が解らなかった、今まで見た事が無い色の閃光だったのだから……。
――――――ドガァァン!!
 ハヤテやナギサの物ではない破壊音が響いた、と同時に一人の仮面の 
男がノゾミの前に降り立った、
「……………………………」
 男は無言でノゾミを見つめた、男が持っているのは灰色の大剣、一振りで周囲の敵は粉微塵になるだろう。そんな大きさだった。
「グレイ師匠、どうかしましたか?」
 と今度は仮面をしていない深緑の目を持った黒づくめの服を着た少年が駆け寄ってきた、背中には森の様な緑色をしたロング・バレルを背負っていた。
「あっ……大丈夫ですか? 敵を打ち抜いた時、弾とか掠ってませんか?」
 どうやらこの少年、極度の心配症らしい。執拗に何も無かったか聞いてくる。
「おい、グリーン……生憎今はそんな事している暇は無いぞ」
「……えぇ、そうみたいですね。」
 と一気に少年の表情が優しそうな顔から冷たい顔にに変わる、
(? なんなの? この人達?)
「フフッ…従って呑気に自己紹介する暇も無いよ……今はね」
 この人、私の心が読めるの……? と考えたノゾミ、だがその思考も中断せざる負えなくなった。なぜなら大量の敵がこちらに進んできたのだ
「畜生……いくら倒しても減る気配すら見せねぇ……」
「私たちは出来る限りバックアップするわ。ノゾミ、後はヨロシクね……」
 少々息が上がっているハヤテとナギサに向けてノゾミはこんな返事お送った。
「えぇ大体わかったわ後は任せて!!」
「それじゃ俺達も助太刀するとしますか……」
「はい、困ってる人は見捨てられない……それがお師匠のモットーですよね?」
「ありがたいわ、バックアップ頼むわ。え〜〜と……」
「グレイと呼んでくれ」
「僕はお師匠から「グリーン」って呼ばれてるけど本当の名前は「緑矢 慱」って言うんだ。簡単に「ダン」でいいよ」
「分ったわ、じゃぁグレイさん! ダン! バックアップお願いします!!」
「あぁ。」
「わかったよ」
 二人の了解を得た所で盗賊団との決着が今まさに着こうとしていた。

〜〜作者より〜〜
助っ人参上させてみた第18話。サブタイトルもこれから付けてみようと思います。
最近前に書いた通りコメントが無いですね……少しさみしいです(泣)

43彗斗:2012/03/28(水) 17:35:58 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
お知らせ
書き込み数50の時の特別対話の内容が決まりました。
題して
「エクストリームクライシス 作品㊙裏話!! ぱーとONE」 DJ彗斗、ノゾミ、ハヤテ、ナギサ
 と言う事になりました。
〜内容〜
 「エクストリームクライシス」が創られた時の㊙裏話を大暴露する話です。(今回は珍しく作者もキャラ達と対話)
ぱーとONEと言うだけに続きもあります。
お楽しみに〜〜

44彗斗:2012/03/29(木) 17:26:14 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
今回やっと決着がつきます。感想待ってます。

第19話 消滅
「何なのこいつらっ!!」
「倒しても倒してもきりが無い……どうしたらいいのか」
 流石にノゾミのワイルドコロナモードでも押され気味だ。一方でグレイも何とか応戦している状態だ……
「お師匠〜〜!! 何とかして下さいよ〜〜!!」
 ノゾミ達の援護射撃をしていたダンが泣き事を言い始めた
「じゃかましいぃぃっ!! 泣き事を上げるなぁぁぁっ!! そんな暇があったら援護射撃の一つでもしろ――!!」
 この状況でグレイのお叱りが飛ぶ。とこの時グレイの頭の中に名案が浮かんだ。
「…………そうだ! これなら出来るかも知れないぞ! 「ステルス」!!」
「うわぁぁぁっ!! ………あ…あれ? 透明になってる!?」
「どうやら敵の襲撃は一時的に避けられたみたいだな」
 グレイはノゾミ達を一箇所に集めて作戦の説明をした
「…まずは俺が「ステルス」をノゾミにかけるからそれと同時にお前たちは走り出すんだ、そうしてから敵の注意をノゾミから逸らす、その間にノゾミはとっておきの技をあいつらにお見舞いしてやる……大体こんな手順だ」
 コクッとノゾミ達は頷いた。それしかもう方法が無いのだ、
「分ったわ」
 と言った瞬間、「ステルス」が解けた……
「!! ノゾミッ!! ステルス!」
「ありがとうグレイ!!」
 お礼を言った瞬間、ノゾミだけまた消える残されたのはグレイとハヤテそしてナギサとダンだけだ
「生憎、俺達には殆ど力は残っていない、ノゾミの技に全てを賭けるんだ!!」
「「「おおぉぉっ!!」」」
 と叫んでから4色の閃光はまた大群の中に消え去った……
(あの魔法……音声魔法の一種ね…確か…「ステルス」とか言ったかしら?)
 パワーチャージしながらノゾミはあの魔法について考えていた。
(ところで、私…何でこんなに魔法関係に詳しいのかしら?)
 何故かノゾミは一般人なのに魔法についてやたらに詳しい。その事についてはノゾミ本人も全く知らない。
(そろそろ……ね)
 と思いつつワイルドコロナモードの最終奥義の構えに入った……
 一方でハヤテやナギサは……敵に囲まれていた
「くっ……万事休す……か?」
 そう諦めかけた瞬間、大きな火の玉がハヤテの周りに落ちて来た…
「ノ……ノゾミ…か?」
 その薄れていく視界で捉えたのは太陽の様に紅く輝く人影だった………
〜〜数時間後〜〜
「う……うぅっ……?」
「あ……あぁ!!気がついたみたいよ! 皆!」
 まだはっきりとしない視界で捉えた世界は何とも残酷であった……妙に焦げ臭い上に何故か自分自身も変な臭いがする……
「な…なぁ分りたくないが……これ、ひょっとして……」
「そ……そう! 言いにくいんだけど、ハヤテが気を失った後ノゾミが「シャイニング・ディメンション」を放って盗賊団を全員消し炭にしちゃったの(少し舌を出して)テヘッ☆」
「何がテへッ☆だぁぁぁぁぁぁぁっ!! 思いっきり地形が変わってるじゃないか。おまけに穴まで開けてるし……」
「でもまぁ、結果がどうであれ助かったんだ良しとしようじゃないか?」
「いやいやいやいやいや……絶対に良しにできないレベルですよねこれ?!」
 とハヤテがグレイにツッコミを入れている最中、ナギサがノゾミにボソッと耳打ちをした
「ねぇ……実はハヤテも盗賊団と一緒に燃えていたってこと言わなくていいの? 消し炭にならなかったから良かったけど」
「今の状況から更に追い打ちをかけると本当にハヤテが壊れちゃうからやめとくわ」
 ……………知らぬが仏とは正にこの事である。

〜〜作者より〜〜
ハヤテも実はノゾミの技を喰らって消し炭になりかけたっていうオチの第19話。何かハヤテ可哀そう……(←これ仕向けたのはお前だろうがっ!! byハヤテ)
では次回からまたいつも通りの旅に戻ります。では!

45彗斗:2012/03/30(金) 19:19:23 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
いよいよ特別話書き込みまで後5回ですかね……? 楽しみにしていて下さい!! (見てくれてるのか解らないけど……)

第20話 再出発
「じゃ、ここでお別れだ……」
 と唐突にグレイが別れを告げた。
「Σえっ、なんか異様に早くない?!」
「仕方が無いよ……だって私達とは違って目的があって旅してるんでしょう?」
「いいや、俺達にも目的が出来た、その目的は「クロノス盗賊団を捕まえる事」だ」
「まぁ……それもそうだけど…」
 とノゾミが言葉を濁す、
「ん? どうしたんですか? ノゾミさん?」
 と声をかけて来たのはダンだ、しかしノゾミは答えようとしなかった……
(しゃ〜ない、フォローに回るか……)
 とハヤテは仕方なくノゾミのフォローに回った
「すまねぇな、俺達はある人を探していたんだ。確か…成瀬零っていう人だったよな?」
 とノゾミに聞くと無言で頷いた。
「ん? 成瀬……! まさか……っ!!」
「お……お師匠? どうしました?」
 どうやらグレイはレイについて知っているようだ……しかしグレイは
「………いや、何かの聞き違いだろう、気にしないでくれ。」
 と言って黙りこくってしまった……。ダンは、
(これは何かあるな………ちょっと聞いてみるか……喋ってくれそうにないけど…)
 と考えながらグレイに話しかけようとしたその時何かを思いついた様な顔をしてこう言った、
「そうだ! 暫くコイツ(ダン)を預かってくれないか?」
「「「「……はいぃぃっ!?」」」」(4人全員)
 唐突過ぎるにも程があるぞ……と思いながらハヤテは聞き返した。
「なんでまたそんな事を思いついたんだ?」
「まぁな、俺にも色々訳があるんだよ。あぁっとそれからグリーン!! これからお前はこいつらと一緒に行け、わかったな? 俺は今からすぐに調べたい事があるからお暇させてもらうぞ」
 と慌ただしくざっとした説明をした後グレイはダンの返事を待たずに大急ぎで別方向の道へと走って行った……
「ね…ねぇ、グレイっていつもあんな感じなの?」
 とグレイが去った後にノゾミがダンに聞くと……
「え…えぇ、確かに時折スピードが変わったりしますがこんな変り方はみた事が無いですね……」
 どうやら弟子も驚く変貌ぶりだったと見える、するとナギサが
「ま…まぁ別に良いんじゃない? 旅は道連れって言うし……」
「あぁ、確かにナギサの言うと通りだ、また賑やかになると捉えた方が良いんじゃないか?」
 仲間からの一言にノゾミも納得するしかなかった。いや、せざる負えなかった。
「ま…まぁそれもそうね……じゃぁ、行きましょう!!」
 ノゾミはグレイに違和感を覚えていた……
(あの人……ひょっとしてひょっとするかもね……)
 一方、グレイは……
「ふぅ、危ねぇなぁ…もう少しで不味い話題に入るところだった……」
 と誰も居ない平野で一人呟いた様に見えるが返答したものが居た……
「フン…お前の正体の話か……?」
 と背負っていた剣が喋ったのだ。そう、この剣もまたハヤテやナギサの剣と同じものだ。
「いや、そうじゃない。俺が気にかかったのは……あのメンバーだよ…グリーンも含めて…な」
 とグレイは意味有り気な事を呟きながらフードを被り直すと同時に仮面をまた付け直してまた歩き出した……
(どうしても『アイツ』よりも先にこのメンバーを見つけださねーと……)
 と思いつつ広げた紙には4人の少女と3人の少年が絵描かれていた。
(今ん所グリーンまで集まっている……となると次は……)
 とグレイは次の少女に視点を移す、この少女の特徴は日輪の様な鮮やかな橙色で腰の少し上まである長い髪と大空を透かして見える様な橙色の瞳を持っていた。
(……この少女、何となく嫌な予感がするのは気のせいか……?)
 と足取り重く次の町に向かって進み始めた……

46彗斗:2012/04/01(日) 19:02:44 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
あともう4回ですかね? もう大体の流れは出来ていますので後は文章力が有るか無いかという問題です。正直できるかなぁ……

第21話 七大神の名
 十何キロ進んだ所でダンがこう口を開いた、
「……あ、そうだ。ねぇ、ノゾミさん達は七大神って知ってますか?」
「「「……?」」」
 全員知らないという顔をしたそう言う事をノゾミ達はあまり聞かされてもいないからだ。仮に聞いていたとしてもノゾミとナギサは忘れているから意味が無いのだが……その時ハヤテが一応頭の中で出来た仮定を口にした、
「………あくまで推測だがまさかこの地方に神がいたとでも言うんじゃないだろうな?」
「う〜〜ん……半分的を射ているますね。ハヤテさんの言う通りこの地方に神はいました。」
「いました? いるんじゃなくて?」
 ナギサの指摘にも動じずにただ繰り返しこう言った。
「はい、確かにいたんですがある出来事が終わってから姿が見えなくなったと言い伝えられています。」
「ある出来事?」
 今度はノゾミが言ったことを繰り返す、そうするとダンは
「あぁ、言い方が不味かったかな……? 言い換えたら「ゴッディストビッグバン」と呼ばれる戦いがあったんです。その時を境に神々は姿を見せなくなった……そう言う事です。」
「「「な……成る程…」」」
 このような専門的な知識にノゾミ達はこう返事することしか出来なかった。となるとダンは一体……
「ところでさ、何でダンはそんなに神話について詳しいの?」
 と思い切って聞いてみた、するとかなり意外な言葉が返ってきた。
「……え? 何でって俺自身も考古学者だからですよ」
「「「え?! えぇぇぇぇぇぇ?!?」」」
 それは驚くのも無理は無い、なにしろ自分と同じ年齢の人物が考古学者だなんて考えもしなかったのだから……
「お…お前それほんとうなのか?! 考古学者だなんて……」
「……よくこの事で驚かれるけどこんな驚き方をした人は初めて見たよ……」
 よく訳を聞けばあのグレイも考古学者で、弟子入りしたダン自身もれっきとした考古学者だと言う事だそうだ。
「成る程、成る程……つまりお前もちゃんとした一人前の学者何だな?」
「まぁ…そう言う事だよ。そんでこれから町に帰る所だったって訳さ。」
 とダンが言いきった時フッとノゾミの頭の中に一つの考えが過った、
(あれ? 何で町に帰れるんだろう……?)
 何故こう思ったのかそれは今までの経験からして何かが不自然だった。
(私達は帰れない、なら何でダンだけが町に帰れるの……?)
 その考えを口に出そうとした時、ダンが別の話題を引き出した為、中断せざる負えなくなった。
「あ、そうそうそれで今回は師匠とある遺跡の調査に行って来たんだ、そこで凄い発見があったんだよ。」
「どんな発見があったの?」
 発見? とノゾミは思いもしたが耳を傾けた。
「それは…神々の名前だよ。それぞれこの地方で戦っていた神々にはそれぞれ名前があったんだ、その名前は……」
 そしてダンは暗記の要領で一人ずつ神の名を呼んでいった。 
時空神(じくうしん) クロス
聖裁神(せいさいしん) ジャッジ
戦慄神(せんりつしん) リアス
双極神(そうきょくしん) リラ
機皇神(きこうしん) ギ―ク
呪怨神(じゅえんしん) ネクロ   ……の七体だと言った。
「ほえ〜こんなのとまともに戦ったら勝ち目すら無いね……だって神様だもんね」
 と呑気な声を出したのはナギサだった……そのような事はノゾミ達も分っているのに……
「あのな、お前少しばかり呑気過ぎないか?」
「まぁそれは人それぞれでしょ? ナギサにはナギサのペースがあるんだから……ね?」
 と慌てて仲裁には入ったノゾミ、そんな光景を見てダンは
(ここにノゾミさん達の強さがあるのかも知れない。強さとは武力で押さえつける物でも無いとノゾミさんはしっているみたいだね)
 と人知れず心の中で呟いた、その時ノゾミが大声を上げた。
「それじゃぁまずは「ライト」目指して進もう!! みんな! いくよ?」
「「「おおっ!!」」」

〜〜作者より〜〜
今回は神々の名前を出してみました、もっと早く書けばよかった〜〜(今更嘆いても遅い)
次回は全くノゾミ達は出てきません。そこをご了承ください。では

47彗斗:2012/04/01(日) 19:11:41 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
訂正
え〜と七大神の名前の所に「終焉神(しゅうえんしん) サエリア」が抜けていました。

48彗斗:2012/04/06(金) 14:14:16 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
え〜〜この肝心な時に忙しくなってしまいました。忘れてしまったのか?と思うぐらい亀ペースになってしまいます。従って特別話の書き込みまで結構時間がかかりそうです。今か今かと待っている人がいたらスミマセン!!

第22話 対称的な存在
 ここはとある研究所の一室、ここに一人の科学者がいた。あのチップを与えていた白衣の男だ。
「もう少しで完成するぞ……これが完成すればアイツの存在が小さく見える……」
 この言葉を言い終わるか終らないかぐらいのタイミングで扉が開いた……
「…ん? 何だ帰って来たのか……グレイ」
 その白衣の男がこう呼んだその相手は白衣を身に纏ったグレイであった……
「……あのお言葉ですが無計画に「絶」達、人造人間(ヒューマノイド)を創るのは止めてもらえますか? 夢幻博士……」
 グレイは夢幻博士と思しき男を見据えてこう言った、すると…
「まぁまぁ、そう難い事を言うな、お前もこの「絶」が誰に似ているか分るだろう?」
 サラリと受け流してしまって逆にグレイに問いかけて来た、するとグレイは
「それとこれとは関係ありませんよ……でも本当にあまりにも酷似していますね……」
 と夢幻の言葉に賛同している、その二人が見据える培養槽の中に「絶」と呼ばれる人造人間、所謂ヒューマノイドが完成しようとしていたのだ。
「よくもまぁこんなに似させる事が出来ましたね、瞳や髪の色は違うけど。」
「そんでもって他に違うのは性別だな。こいつは男だ」
「え…それは何か違和感があるんですが……気のせいですか?」
「そうそう気のせい気のせい。」
 夢幻は適当に話をはぐらかしながら培養槽を見つめていた……とその時
「おっと、そう言えばまだ「隼」の製作がまだ残っていたな……それじゃ微調整を頼んだぞ」
 と言いながら奥の暗闇に消えていった……
(全く無計画を直す気ないだろ……あれ)
 と心の中で毒づきながら微調整を進めるグレイ、一体彼の目的は何なのか……全く持って見当が付かない。
「よし……ま、大体こんな位だろ。よ〜〜し そんじゃ俺も調査に行くとするかな……」
 と同じ様に暗闇に消えていった……その時、「絶」の瞼が微かに開いた。
(……此処は何処だ…私は…私は誰だ……)
 絶は自分の名前さえも知らない様だった、そしてその言葉を心の中で自分に問い続けた……
 さて、ここでグレイに視点を変えてみよう、今グレイはとある遺跡のホールに居た、
「さて……ここまで来てはみたが一向にアレが見つからないな……本当にあるのか? この遺跡に」
 と言い終わろうとしたその時、とうとうそのお目当ての物を見つけた様だ。
「おおぉぉっ!! これだこれだ見つけたぞ古代生物の琥珀を……かつて世界に君臨し続けた暴君の遺伝子が詰まっている筈だ」
 とか何とか言いながらその琥珀を背中のバックの中に詰めたと同時に上から何かが降って来た、いや落ちて来たのだ石ころなどミジンコの様な大きさの化け物だ。
「……ここは逃げるが勝ちだっ!!」
 と叫んでから逃げようとしたが遅かった……もう一体いたのだ入って来た入り口に沢山いた、つまり団体なのだ。
「うおっ!? こいつは無しだろ?!!」
 と叫びながらUターンして逃げ道を探す……が見つからなかった…
「……万事休すって奴か…って事は……え? 俺死ぬの?」
 未だに自分の立場を弁えていないグレイも流石に死ぬ覚悟をしていたその時、
「今放つ引力の弾!!」
 その声がしたかと思えば地面に黒い塊が落ちブラックホールと化して無数の相手を吸い込み始めた。
「我は築く蒼月の鉄塔!!」
 そしてもう一つの声がすると何も無かった地面から無数の巨大な鉄の針が突き出して電流が流れだした……
「ま……まさか!! あいつ等か!?」
 と慌てて辺りを見回すグレイが見たのは、蒼白の足場に立つ二つの人影だった……

〜〜作者より〜〜
なんかとってもカッコイイ登場だなぁ〜と思ったりした22話。
残す所後二つ!!頑張って書いていくので感想待ってます(特別話後)

49彗斗:2012/04/06(金) 19:39:03 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
一気に50まで持って行きたいので連続して書き込みます、時間があるうちに書いとかないと後々不味い事になりますので……(自分の立場的に)

第23話 VSクロノス・ウルフ&アックス・アント
「ほぉう……俺のお助けに来たとでも言うのか?」
 とこの状況で助っ人をからかうグレイ、するとワイン・レッド色の髪の男が
「勿論この状況で助けに入らない訳は無いだろう?」
 こう逆に問いかけて来た。ま、その方が一理あるなとグレイは思ったのかそれ以上からかおうとはしなかった。するともう一人の女が
「でもさ……これはどうするの? トラップ起動させちゃったみたいだし、逃げ場無しとなれば……?」
 このタイミングでグレイに振る、そうするとグレイは
「答えは一つしかねーだろ! ほら行くぞっ! レーナ!! スピッツ!!」
 この掛け声が起こった瞬間一体のクロノス・ウルフと無数のアックス・アントたちを全滅させるまで戦う事になったのはあえて省かせてもらおう。
 ではここでグレイが起こした騒動などは露も知らないノゾミ達に視点を変えてみよう、どうやらこうやら「ライト」の町「ブリング」に着いたようだ。そして着いたと同時にノゾミが駄々をこね始めた
「あ〜……やっと着いた…取りあえず宿探そうよ。今日は疲れたわ……」
「駄々こねるヒマがあるんなら此処の辺りにある筈の鍛冶屋を探せよ……」
 なぜ宿ではなく鍛冶屋なのかその理由はここに着く4時間前の話である……
〜〜4時間前〜〜
 ノゾミ達は山麓の中を歩いていた……
「ねぇ…流石に一寸きつくない?」
「あぁ……流石にこの山道はきついな……」
「ねぇ…ちょっと休もうよ…もう足が棒みたいになってるわ……」
「それはダメですよ、その町に僕の知り合いがいます。もう少しですから頑張って下さい。その町は犯罪に関する取り締まりが緩いんです。ノゾミさん達でも簡単に町に入る事が出来ますよ。
(((ピクッ)))
 一斉にノゾミ達が反応した。何故か尋常じゃない程その話に喰いついている。
「よぉぉぉし!! じゃぁその町に向かってしゅっぱーつっ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜

「なんて事があっただろう? もう忘れたのか?」
「分ってはいるけど体が…もう動かない…」
 とかそんな会話をしながらそのダンが言う鍛冶屋を探していた……
「? あれ? あの人って……?」
 と物陰からひっそりとこちらを覗いているノゾミ達と同い年ぐらいの少女には気が付いていない……その少女は腰の少し上まである長い橙色の髪と橙色の瞳を持ったあのグレイの持っていたリストに載っていた少女だった……

50彗斗:2012/04/06(金) 22:19:49 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
彗斗「50スレ特別企画!! 作品㊙裏話!! 今回のDJは私、彗斗と……」
颯・望・渚「私(俺)達でお送りします!!」
彗斗「え〜〜この話ですが特別話つまり構成上ではこのキャラはどんな扱いだったかを一人ずつ明かしていこうという企画でございます。中にはストーリに居なかった等など酷過ぎる物がおります。後、他にもおまけがあったりもしますのでお楽しみに……」
颯「それじゃこの小説の中に出て来た人たちの紹介だZE☆」
望「ん? 何かハヤテが壊れてる!?」
彗斗「え? あぁ、壊れてるんじゃなくて構成上の設定に戻してみたらこうなった。」
望「Σえぇぇぇぇぇぇぇ?!?! 構成上のハヤテってこんなにチャラかったの?!」
彗斗「あぁ、だけど小説書いてた友人にこれ見せたら即座にこれ却下って言われて今書いてる性格にしたんだ、ツッコミのポジションも欲しかったしね。ハヤテ以外のキャラの性格は次の様になっています」
望「私、ハヤテみたいになってないよね……?」
彗斗「さぁ、分らんぞ」

橘 望 構成上→小説 主人公なので変更はほとんどなし。ただ友人に性格が悪いとダメ出しを喰らったので性格のみ変更。
鳴滝 渚 構成上→小説 魔法の追加があっただけ。
緑矢 慱 構成上→小説 武器変更があっただけ(チッ)
成瀬 零 構成上→小説 あ…よくよく考えてみたら旅のきっかけが無いと考えた結果、急遽追加
グレイ 構成上→小説 ピンチヒッター的な人物が欲しかったので彗斗の気まぐれで追加
夢幻博士 構成上→小説 あ…よく考えたら敵がいないじゃん! と言う事で追加。
ヒューマノイド(絶達の事) 構成上→小説 夢幻だけはダメと言われたので考えに考えて急遽追加。
スピッツ&レーナ 構成上→小説 ただ単にグレイの仲間が欲しかったので即興で名前を付けて追加
七大神 構成上→小説 名前の意味が解らん!! と言われ分りやすいように七体とも名前を改良して追加(改悪されてる?)
その他の魔獣等々 構成上→小説 全てオリジナルで名前を付けるのに苦労した。 
彗斗「この位かな?」
颯「おいっ!! まだスレイとかが残ってる!!」
彗斗「あぁ…そうだったな、スレイ達、剣は考えた結果色に関係ある武器がいるという事で剣を作ったんです。他にも聞きたいキャラの設定があればかいてくださいね〜」
望「それじゃぁ次のコーナー!!」
渚「今さっきのは望とかの担当だったけど此処は私と…」
彗斗「作者でやらしていただきます。題して!!」
渚・彗斗「作者の毒舌あだ名相談所!!」
渚「簡単に説明すると作者が私達キャラクターに即興で酷いあだ名を付けるというこのコーナー(かなり自虐的なコーナーね……)」
彗斗「重ねて言うようですが本当にあらかじめ考えていません100%即興です。」
渚「ではまず最初のお題は…「ノゾミ」!! ちなみに今回は3つだけです。」
彗斗「う〜〜ん…ノゾミか……強いて言うなら「お払い箱」これは理由が解ると面白いです。(笑)」
渚「う〜〜ん私には意味が解らないけど……まぁいいわ次のお題は……「私」よ!!」
彗斗「そうだなぁ……まずお前は言動からして「鯉の脳味噌」この意味は…言わない方がいいかも…」
渚「何よ〜ちゃんと言いなさいよ〜って言ってる所だけどまぁいいわ、次は…「ハヤテ」!!」
彗斗「そうだなぁ…あいつの事だからちょっとだけ格好良く言って「ハズレ籤(くじ)ヒーロー」でいいかな?」
渚「……何が何か分らなくなったわ、じゃぁ今回はこれでおしまい、このキャラにあだ名つけさせたいってのがいたら書き込んで下さい。」
彗斗「では、今回はこれでお開きです。これからもこの駄文に付き合って下さるのならよろしくお願いします。」
颯「次回は遠く遠くの100回目!! それまでお楽しみに!!」
彗斗「それじゃあせ〜〜のっ…」
全員「これからもまだまだ宜しく御願いします!!」

51彗斗:2012/04/07(土) 00:17:42 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
お知らせ
この小説「エクストリームクライシス」を見てくれている方にお知らせです。次章の予定があったのですが受験の為、急遽弟子にバトンパスする事になりました。(打ち切ることは出来ない為)
この章は問題なく進めますがこの章が終わると同時に次章「エクストリームレジェンズ」の筆者は私「彗斗」から弟子の「牙」にチェンジします。
誠に勝手ながら申し訳ございません。(書き方が変っているかもしれません)次章を書くときのIDなどは変わりませんが私ではないのでご了承ください。

52月波煌夜:2012/04/07(土) 10:24:50 HOST:proxyag099.docomo.ne.jp
>>彗斗さん

こんにちは!
読ませていただきましたー(o^_^o)
キャラが生き生きと動いていて、憧れます(≧∀≦)
文章力高いですっ

お弟子さんがいらっしゃるとはさすがです……w
受験も頑張ってくださいね!

ではでは、駄文失礼しました←

53彗斗:2012/04/14(土) 10:42:14 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
>>月波さん
お久しぶりです。何故かすごく久しぶりにコメントを頂いた様な気が……
この小説も半分ぐらいにさしかかっています。色んな事を弟子と計画していますのでお楽しみに……

54凶真:2012/04/20(金) 17:27:35 HOST:opt-183-176-173-189.client.pikara.ne.jp
思ったより結構かいとるなぁ。あと見たら簡単に返事して 。

55彗斗:2012/04/20(金) 23:48:40 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
うっす、この前話した通り、思ったよりも長く続いた。まぁ、今度の月曜ぐらいに簡単な感想なり言ってくれや。

56彗斗:2012/04/21(土) 00:46:02 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
では、ここに来た序に書き込みでもしとこうかな……

第24話 謎の轟音
「ちょっと〜〜ホントにこの辺りなの〜〜?」
 まず最初に聞こえてきたのはナギサの疑惑の声だった。その声に対してダンはこう答えた
「おかしいな……確かにこの辺りなのに…」
「も〜〜!! ちゃんとしてよ〜〜!!」
 とすぐさま文句が飛ぶ、この繰り返しだった……その中。
「あ…ダンじゃん! 何でこんな所ほっつき歩いてるの?」
 と不意に女子の声がした、ノゾミ達がそっちに振り向くと一人の気の強そうな少女がこっちを見つめていた…だがダンだけはまだ気が付いていなかったが……
「ちょっと〜?! ダン! 聞こえてるの!?」
 その少女が怒鳴って初めてこっちを向いた。と同時に探し物を見つけた顔をして
「ゲッ…! レ…レンじゃないか!! どうしたんだこんな所で…」
 「レン」と呼ばれる少女は深いため息を一つしてから呆れ気味にこう言った。
「それ、こっちの台詞…。ちょっと前にグレイさんが此処に来たわ、何かゴツイ人ときれーな女の人連れて…」
「�瑤覆叩帖帖Ą,修譴呂匹Ω世♢槪世茵▷�
 その事については計算外だったとでも言いたそうな顔をして「レン」に尋ねた。するとこんな答えが返って来た
「伝言だって、何でも早く何が何でもボルトの町に来い…だってさ」
「え……そ…それは不味いなぁ…」
 と伝言を口にしたとたん冷や汗をかき始めるダンそれを見てノゾミは
「? どうかしたの?」
「あ、はい…お師匠との約束は絶対なんです。ちょっとでも遅れようものならどうなるか……」
 今度は恐怖の為か震え始めた……
(((あぁ、これは本気でやばいパターンだな……)))
 ダンの様子を見てノゾミ達はこう確信した……
「じゃあ此処でも何だし私の家においでよ勿論そこの人達も」
 とレンが急に話題を変えた本当に不味い事なのだろう……その直後慌ててこう付け足した
「あぁっと、自己紹介がまだだったわね…私は「鉅 戀」って言うの簡単に「レン」でいいわよ」
「えぇ、解ったわ」
 と短い返事をして一同は鍛冶屋に向かった…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 そして鍛冶屋に着いた。ここは複雑な迷路になっていて居場所が判りづらい構造にあるのだ。
「私が何でこんな所に鍛冶屋を建てたか解る?」
 全員が首を横に振った、そこでレンはしょうが無いかとでも言いたそうな表情で言葉を続けた。
「実は此処、唯の鍛冶屋じゃないの…此処実は違法武器屋なの……」
 と言い終わりかけたその時、
――――ドガァァン!!
 一つの轟音がいびいた……
「!? な…何!? 何があったの?!」
「とにかく行ってみる必要があるわ! みんないきましょう」
「「「「「おぉっ!!!!」」」」
とノゾミ達は音がした方に駆けて行った……

〜〜作者より〜〜
今回はこの位にしとこうかな…あぁ…無理矢理描いてるから眠くて眠くて……それじゃ…

57凶真:2012/04/21(土) 11:49:57 HOST:opt-183-176-173-189.client.pikara.ne.jp
長すぎて読みきれんかもしれん。でもできるだけ読みます。

58彗斗:2012/04/21(土) 12:48:56 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
了解です。(めっちゃ短い)

59彗斗:2012/04/23(月) 19:50:53 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
で、今回もギリギリの時間を使って更新来週は修学旅行で殆ど不在です。

第25話 歴史上の魔獣達
(…ところで違法ってどういう事なのかしら?)
 と走っている最中にノゾミはレンの言っていた事を考えていた。
「あっ!! コイツがあの轟音の正体か……」
 とハヤテが遠目であの轟音の正体を見ながら口を開いた。
(まぁ今は目の前の事に集中しなくちゃね。)
 と心の中でノゾミは自分に言い聞かせてからその例の正体と向き合った。その物体は銀色の体で右手には灰色の両刃剣を持っていて左手の手首らしき所には何やら魔法陣の様な物が刻み込まれていた。あと一つ付け加えるならばその銀色の物体の体格は人に似ていたがどこか違うそんな雰囲気を放っていた。
「……何なのアレ…」
 とノゾミは幸いこちらに気付いていない物体の感想を述べた。はっきり言うと誰にも正体が掴めていなかったのだ。
「その言葉そっくりそのままお前に(あなたに)帰す(わ)」(同時に)
 返って来たのはそんな返事だけだった……
「…ま、こんな事してても町が破壊されるだけですしね。さっさと片付けましょうか?」
 しばらく続いた沈黙を破る様にダンが問いかけた。い
「ま……そうだな。じゃあ…早速、殺りますか」
 と言いながらハヤテは戦闘態勢に入る。と同時にナギサが
「もっとも殺るじゃ無くて壊すだけどね」
 と言いながら同じ様に戦闘態勢に入る。
「それじゃ、先手必勝って事で…発射ぁ!!」
 ノゾミ達に確認を取る様な形で言いながらロングバレルの引き金を引いて放った弾丸が銀色の人形に当たった…が
――――ガキィィン!!
 凄まじい金属音を発しながら緑の魔法弾が弾き返されてしまった。
「…ウソだろ…?」
 今さっき起こった出来事を理解出来ていない様子のダン。とその時
――――バシュゥゥン!!
 今度は向こうから鉄弾丸が飛んできた。
「ダ…ダン!! 危ない!!」
 レンの悲鳴も空しく鉄の弾丸はダンの心臓を貫通……する筈だった。そう、する筈だったのだ。

〜〜作者より〜〜
ん〜〜この後はお楽しみにしてて下さい。大体の予想はつくかも?(ヒントは50レス目 キャラ㊙裏話にあります)
こんな駄文の小説にファンなんていないと思うけど(いたらスミマセン)あまり期待はしないで下さい(楽しみにはしといて下さい)
ではでは……

60彗斗:2012/04/28(土) 14:39:25 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
どうも。次回からちょっとした都合で前書きと〜〜作者より〜〜の二つを除けて書いていきます。では始まり始まり。

第26話 神兵とシナリオ
「……?」
 ダンは次に来る激痛を覚悟していた…だが何時までたっても激痛が来ない。それと薄らと目の前に灰色の髪を持った人影が見える。
「ん? ……お…お師匠?!」
 そう、その人影はダンの師匠、グレイだったのだ。
「ったく…世話かけさせやがって…俺がいなかったらお前は100%地獄に逝ってたぞ」
 時折グレイはさらっとエグイ事も言う。冷たいように見えるのだがこれが師匠のやり方だとダンは解っていた。
「は…はい…その…」
「今は言い訳なんぞ聞いている暇は無い、解らないか?」
 今は四の五の言っている場合ではない…ノゾミはグレイが切羽詰まっているように見えた。そしてグレイがあの人形について口を開いた。
「アイツは「神兵 クロスノイド」。いわば神の手先ってとこだ。しかし「クロス」なんてたいそうな神の名前が付いちゃいるがコイツは「機皇神 ギ―ク」の手下なんだよ」
「ん……?それは一体どう言う事ですか?」
 確かに、「クロス」と名が付いているのに何故「ギ―ク」の手下なのか。ただ共通しているのはどちらも神の名が使われている事…ただそれだけだ。
「さぁな、聞くんなら俺じゃ無く、古代人に聞け。……あぁそれとレン!!」
「ん? 誰か呼んだ?」
 と適当な返事をした後急にレンを呼んだ。そして、
「お前は例の物を完成させて来い。わかったな?」
「えぇ。分ったわ。」
 グレイの問いに短く答えてそのまま去って行った…。
「あの…ところで貴方達は……?」
 とワイン・レッドの髪を持つ男とコバルト・ブルーの髪を持つ女に声をかけた。すると代わりにグレイが
「あぁ、そいつ等二人の紹介がまだだったな。向かって右の男が「グレース=スピッツ」、一寸読めねぇ奴だ。んでもって向かって左の女が「スライダー=レーナ」、コイツは悪戯が好きだから気を付けな。んで最後にノゾミ達も知っての通りこの俺グレイの本名は「ハイロンズ=ザ=グレイ」だ。」
(一体誰に向かって言ってるのかしら……? 私に向けての話じゃない様な気がするけど…)
 まぁ、そんな事はさておきそのクロスノイドなる古代の神兵に向き直る。
「それじゃあ、行くわよっ!!!」
 その掛け声を合図に全員が突っ込んで行った……
 さて、時を同じくして謎の場所、此処に七人の人影があった。しかし人の形はしているが明らかに人と違う特徴があった。それは大きさが明らかに違うことだった。と不意に一番のリーダー格らしき人物がこう言った。
「さていよいよだな、あの計画については…」
 その問いかけに答えるように一人の男がこう答えた。
「クロス。お前の理想は一体どんなのなんだ?」
 クロスと呼ばれた男はその問いかけに対してこう答えた
「私の願いはこの世界の平和、それ以外の何物でもない。解るか…ギ―ク」
 先ほどの問いかけをしたのはギ―クなる人物だったらしい。すると今度はギ―クではない違った男がクロスに問いかけた。
「……何時……何時になれば我々はあいつの脅威から解き放たれるのだ。」
 その言葉が引き金になったのか他にいた二人の人物も声を出して抗議し始めた。
「後……後何年なの…私は…私はもう…耐えられないわ…」
「そう……確かにこいつの言うとおりだ今まで何年耐えたと思っているんだ!!」
 二人の抗議を静かにクロスは聞いてから静かに右手を上げて静かにさせた。静まり返った謎の部屋、本当に何もない感じさえするこの場所でクロスは静かにこう答えた。
「ネクロ達の叫びはよく解った。それでは全てを明かすとしよう。実はあの計画に当てはまる人物がいたのだ」
 その発表があったと同時にクロス以外の人物が騒ぎ出した。
「そう驚くのも無理は無い、何たって相手は私たちよりも上の神、ソイツを倒す事が出来る人物がいたという事自体が驚きだろう」
 と落ち着いて結論を述べるクロス、すると弱音を吐いていた女が
「でもあの方は今……何処にいるのか……」
 そのことは予測済みだとばかりにクロスは自信満々にこう答えた
「なぁに心配するな、サエリア、その点についても解決済みだ」
 そして今度は抗議していた男が問いかけてきた。
「それならどうして教えてくれなかったんだ?」
 その問いかけに対してこう答えた。
「ジャッジ、それは仕方が無いだろう、この状況は流石に不味いと感じたから言わなかった……それだけだ」
 ジャッジと呼ばれた男は納得するしかなかった。すると今度はまた話し合いに三人加わった。
「面白そうだね。僕も入れてよ」
「私も私も〜〜!!」
「あら? 何か大事に話だったかしら?」
「あぁ、そうだ。滅茶苦茶大切な…な」

61彗斗:2012/04/28(土) 20:08:15 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第27話 双極神
「あら、そうだったの。それなら私達はお邪魔ね?」
 その女はちょっとだけ皮肉をこめてこう言った。しかしクロスは
「いや、誰も邪魔とは言って無い。むしろ探そうかと思っていた所だ。」
 と彼女の言った事を否定した。その言葉を聞いた彼女は驚いた顔をして
「あら、意外な事もあるのね。じゃあ混ぜて貰おうかしら。おいで〜リーズ〜ラグ〜リアス〜」
 彼女の呼び声に反応して5歳ぐらいの男女の双子が元気良く駆け寄ってきてその後に17歳ぐらいの女の子がやって来た。
「なぁに〜〜?? 恒ね〜ちゃん?」
「ど〜かしたの〜? まさか…あのイヤ〜な人のはなし〜?」
 この双子もどうやらその人物について解ってはいるようだ。するとリアスが答えた
「そうよ、今から話した事は誰にも秘密よ? 解った?」
「「うんっ!!」」
 二人は元気良く返事した。クロスはその様子を見ながらギ―ク達にこう言った。
「わかってはいると思うがあの三人が新しい神達だ。名前は……」
「リーズだよっ!!」
「ラグですっ!!」
「リアスです。宜しくお願いします」
 とここでギ―クがある事について疑問に思う。一人多いのだ。本来この地方に8体も神はいない。なら何故一人多いのだろうか。その事をクロスに尋ねてみた。
「おい…クロス。何で一人多いんだ? 二人じゃなかったのか?」
 すると帰ってきた言葉は以外に呆気ないものだった。
「ん? 何を今更そんな事言ってるんだ? 言わなかったか? 「二人で一人だ」って」
「………え?」
 するとその会話の中に恒こと「来島 恒(せん)」が話に入って来た。
「ギ―クさん。どうしたんですか? そんな顔して、あの子たちは二人で一人、一人で二人なんです。存在自体が交錯していてややこしい状態ですけど二人ともとっても可愛いですよ?」
 そうこの二人こそが今まで例を見ない「双極神 リラ」。普段は二人だが戦闘になると一人に合体、簡単にいえば合体魔法(ユラグシル・デルタ)が使える唯一の存在。基本的に七大神は自分しか使えないオリジナルの魔法属性(ディメンション・ユニット)を一つは持っているが七体神の中で双極神だけは違った。双極神は元々二人で一人だが一人で二人なのだ。従って計算上オリジナルの属性をを二つも持っている事になるのだが、この二人共が特異体質でそれぞれオリジナルを二つずつ持っている(リーズが「ブレイジング・ファントム」と「フリージング・ソウル」で、ラグは「ソーサラー・フォース」と「リベンジャー・バングル」の持ち主)ので合計4属性保持している事になるのだ。合体すればどの神よりも強いのだが二人とも一人になるのを嫌う為なかなか合体してくれないのだ。
「そうだ。恒、ギ―クにあれを見せてくれるように頼んでもらえないか。どうも私は子供が苦手でな……」
 クロスは無理を承知で恒に頼んでみたのだ。すると恒は
「分りました、では相談してみましょう。」
 快く引き受けてくれた。そして1時間後……
「何とかしてくれるみたいです。良かったですね」
 そこでクロスは早速リーズとラグを呼びお願いをしていた。そんなクロスを見て
「うん。そこまで言うのならしてあげる。」
 と承諾してくれた、するといきなりリーズとラグは可愛い声でこう叫んだ
「天に掲げるは白光の紋章!!」
「地に掲げるは漆黒の文様!!」
「「今ここに一つとなりし神よ!! 現れろ「双極神 リラ」!!」」
 二人が叫んだと同時に建物の中なのに稲妻が走り二人の体が金色に煌めき始めた。そして……
 二人は完全に一人となった。
 その体には金の装飾が施されていて髪は半分がリーズの髪の色である金色、そしてもう片方がラグの髪の色である銀色だった
「ほおう……これはすごいな」
 と隅で見ていたネクロも感心するほどの力だった
「どう? (わたし)ぼくたちの力」
「あぁ凄い凄すぎるぐらいだ…」
 とクロスは言葉も出なかった。

62彗斗:2012/04/29(日) 00:09:29 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
此処でちょろっと27話に出て来たキャラの紹介です。(何故このような事をしたかと言うとキャラの特徴が書けなかった為)

・時空神 クロス  
プロフィール
この地クロノスを統べる七大神の一人、実は他にも統べている所があるとか……
性格は真面目(たまに適当になる事あり)

・双極神 リラ(リーズ、ラグ)
プロフィール 
クロスと同じ七大神の一人、外見は男女の双子なのだが合体することも可能だが普段は別々で分裂して過ごしている。
性格はリーズは無邪気、ラグは控えめ

・来島 恒
プロフィール
何故かクロス達の後に着いている人間、外見は凄く可愛いのだが経歴不詳の為はっきりしない事が多い。簡単に言い換えれば「謎の美女」である。
性格は人をからかったりする悪戯好き。今はリーズやラグのお守をクロスから任されている。

・呪怨神 ネクロ
プロフィール
クロスと同じ七大神の一人、いつも何か考え事をしている為取っ付きにくいのと黒い髪が特徴。常に孤高の雰囲気を漂わせる。
性格は冷静沈着でとにかくクール。

・終焉神 サエリア
プロフィール
クロスと同じ七大神の一人、七大神の中では1、2を争う実力だが無駄だと感じたり相手がふさわしくないと感じると戦いを拒む
性格はネガティブ思考気味

・聖裁神 ジャッジ
プロフィール
クロスと同じ七大神の一人、誇り高く自分と同じ又はそれ以上の相手としか戦わない。やはりそれなりに無関係な者を戦いに巻き込まないと言うのもモットーの様だ。
性格は何よりも仲間を大切にする仲間思い。

・機皇神 ギ―ク
プロフィール
クロスと同じ七大神の一人、クロスとは長い付き合いでお互いが頼れる相棒、神兵 クロスノイドを操る司令官を務める。
性格は楽観的で無責任な所があるが最後まで使命は果たす芯の強さを持っている。

・戦慄神 リアス
プロフィール
クロスと同じ七大神の一人、リーズやラグ達よりは年上だがサエリヤ達よりは年下である。
性格は常に物静かで言われた事はきちんとやり通す根性の持ち主。

……とまぁこんな感じです。解らない点があれば言って下さい。
では…………

63彗斗:2012/05/12(土) 19:28:25 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第28話 神を壊す者(ゴッドクラッシャー)
 クロス達がリラの力を見ていたころ此処では生と死を別ける戦いが勃発していた。数は少なく見積もって100を優に超えている。対するノゾミ達の人数は戦線を外れたレンを除いて約7人、到底勝てる数ではない。
「ちょっと……これは流石にヤバイって!!」
 泣き事を言っているノゾミを無視してグレイは勝率の計算をしていた。
(………正直、コイツはヤバイなんてレベルじゃない、その上こんなバケモンが百を超えているのなら勝率は0に等しいな……)
 この状況下で冷静に考え事が出来るのも凄いのだがそれ以上に彼を突き動かす存在があった。その存在とは……そうノゾミの事だ。
(だがいくら0に近くても確実に負ける訳ではない。何としても俺は生き残らなくてはいけないのだ。その理由もこの仮面もいつか彼女の前で取らなくてはいけない……)
 その考え事をしていた矢先! 鋼鉄のクローを持った神兵がグレイにタックルを仕掛けて来たのだ!
「……! くっ……!!」
 そのままタックルを喰らってカウンターを喰らわすしか方法が無かった為両腕で防御の体勢に入るグレイ、その直後衝撃が走り転倒した。
(……今だっ!!)
 そう感じたグレイはすぐさま防御体勢を解き攻撃態勢に入る……がそこには神兵の姿は無かった。
(………?)
 拍子抜けする様な出来事に考え込むグレイ、するとその頭の中に一つの答えが生まれた、だがそれと同時にある事を懸念し始めた。
(…………!!!! ま…まさか?! レンの所に行ったんじゃ……!?)
 その答えが出た時には遅かった。神兵はその場から立ち去っていた。
(これは本当に不味いっ!!)
 すぐさま追いかけようとしたが不意に立ち止まる。そうこの戦場からまた一人減れば敗戦は確実、それ故にノゾミ達の命も無い。
(このままだと本当にヤバイ、だが今、レンが作っているあの武器だけは敵に渡してはならない……どうすればいいんだ……)
 と悩んでいたその時不意に頭の中で響く様な声がした。超能力の一種、テレパシーである。
(クックッ……お困りの様だな どうするんだ? ノゾミとか言う奴を護るんじゃなかったのか?)
「……は…はは…」
 グレイはそのテレパシーの質問に対して笑い声を返した。
(あん? どうかしたのか?)
「……お前、珍しく俺を助けるためにこんな事してるのか? 俺とした事がお前の事を計算に入れてなかったぜ。なぁ数少ないゴットクラッシャーさんよ」
(その名前で呼ぶという事はお前、今、俺に黙って相当面白そうな事してるな? そんならちょっと俺も混ぜさせて貰おうかぁ!!)
 その言葉が終わったと同時に何処からか霧が流れ込んできてその戦場一帯を包んだ。それと同時にノゾミ達の動きも神兵の動きも止まる。
「ん? 何だこりゃ?」
「何これ? 一体どうしたの?」
 口々に疑問を言っている間に霧が晴れていた。と同時にグレイの近くに面識の無い人物が立っていたのだ。髪は金髪、顔立ちはきりっとしているのだがサングラスをかけている為不良に見える人物である。年齢はノゾミの2歳年上だろうか。
「さぁ! 派手にスクラップにしてやるぜぇ!! 覚悟しな!! クロスノイド共!!」
「む……? その声はもしや……」
「あ〜〜〜! やっぱ来てくれたんだ!!
「さあこれで勝率は1000%に跳ね上がったぞ。勝負は此処からだ!!」

64彗斗:2012/05/12(土) 21:27:32 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
追記
それとこの章が終わる見通しが立ったのでお知らせしておきます。
終了時期
今年の夏あたり(7月上旬〜8月上旬)

それとほぼ同時に次章もスタートを合わせると言っていますのでよろしくお願いします。
望「いよいよ皆とお別れなんだ……(泣)」
 あぁ……それとこの間言っていた弟子との計画の事ですが実は少し面白い話に転がりました。なんとノゾミ達7人とアスカ達7人のコラボ小説を書く事になりました。つまりノゾミ達はまだまだ活躍の場が残されているって事です。(いきなり出てくるなよ…)
望「おぉ!! それはそれで楽しみですなぁ〜〜」
???「本当ですね。ノゾミさん達と共演するなんて思ってもみませんでしたよ」
望「�瑤─€Ą,┐叩Ą€_燭乃錣襪痢Ą€�
 そうだったそうだった、紹介は早めの方がいいという弟子の意見で紹介させて頂きます。それでは自己紹介をどうぞ。
???→飛鳥「どうも皆さん初めまして。私が先程紹介に与った「エクストリームレジェンズ」主人公アスカこと容堂 飛鳥です。飛鳥って言うと男のイメージかもしれないですが私は女です。これから宜しくお願いします。」
 う〜んやっぱり私は口調が敬語の人だと話づらいなぁ〜〜……と言う事でこれから彗斗にはタメでお願いできるかな?
飛鳥「�瑤┐АĄ€ 帖弔錙弔錣ǂ辰拭帖�
 うんうん、大体そんな感じ。その調子でいいよ。え〜それじゃあこの辺で……

65彗斗:2012/05/12(土) 22:47:56 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第29話 新たなる存在
「さあ、一丁やってやるぜ!! 覚悟しな!! クロスノイド!!」
 突如現れた金髪の不良の様な青年、どうやらこちらの味方だと言う事は分る、だが何故こちらの手助けをしてくれるのかまでは解らずにいた。
「あの……お師匠…この人は……」
 と勇気を振り絞って師匠であるグレイに尋ねてみた。
「あぁ。アイツの事か? アイツは「エルグネル=デルト」でまたの名を「神を壊す者」今この地方には数少ない「デルテッド・イーター」なんだ」
「あと一つ付け足しだ。俺の出身はここから遠く離れた「銀の谷」って所だ。無駄話はこの位にしてグレイお前は早く逃げ出したガラクタを追え」
「! すまないデルト!! 後は頼む!!」
「承知した」
 デルトは短い返事を残して戦場の方へと向き直った。その姿を見届けたグレイは細い裏路地を伝ってレンのいる鍛冶屋に向かって行った……
「あと一つ警告だ。お前ら全員半径4m異常離れろさもなければ本当に消し飛んでしまうぞ。」
 と不意にデルトが警告を口にした。すると真面目な顔でスピッツとレーナが
「アイツの言ってる事は本当だから近づかない方がいいわ。」
「あれは本当の警告だ、本当に消し飛びたくなかったら近づかん事だ」
 あまりにも二人が真面目に言っているので本当なんだと感じたノゾミ達は一つ作戦を組んだ。
「ねぇ。私もレンの所に行ってもいいかしら?」
「おいおい……戦線から二人も離脱したら本当に勝てなくなる。それは止めてくれ」
「あら、あれを見てそう言えるのかしら?」
 ノゾミが指さす方向を見ると何とデルトは変なベルトの様なものを腰に付けていた。そして付けた直後こう叫んだ。
「いくぜっ!! デルタリア―・ファイナルフォーム!!」
 行ったと同時に何かのスイッチを入れた。するとなんとベルトが喋ったのだ。
「デルタリア―・ファイナルクライシス プランドリアーズ・ラグニル!!」
 その瞬間デルトの体に異変が起こった。何と地面に足が突き刺さり体が緑っぽくなっていった。そして新緑の緑色の様になった顔から覗くぎらついた空色の瞳は何処か飢えた龍を思わせた。そしてその姿は完成した。ぎらついた空色の瞳、植物の蔦の様な細長い腕、パックリと割れた大きな口、立派な大輪の花を思わせる襟飾り、大樹のように太い巨大な胴体、植物の葉よりも遥かに堅そうな鱗、正に姿かたちは違えどもハッキリとした龍そのものであった。
「ほほう。あんなに小さかったのかぁ? そこのガラクタ共は。」
 そして特徴的なのはその変身した龍には「足が無かった」のだ。そう、この龍は「緑藻龍 プランドリアーズ・ラグニル」その名の通り植物なのだ。
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
 と雄叫びを挙げながらノゾミ達が苦戦していたクロスノイドを粉微塵に粉砕していった……
「ほら私が居なくたって変わらないでしょ?」
「「「た…確かに」」」
 これを見て誰がここに残れなどと言うだろうか……
「それじゃ、行ってくるわ」
 そう言い残してノゾミもまた路地裏へと颯爽と走り去っていった……

66彗斗:2012/05/13(日) 09:43:48 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第30話 動き出す者達
 デルトがクロスノイドを粉砕し続けていると同時に戦線から離脱したノゾミはレンの救助に向かった。レンは一般人、魔法が到底使えそうな人物では無い。それがノゾミの見解だった。だがこの後信じ難い物と出くわす事になる。それはグチャグチャになった変な塊であった。所々腐食していて原形を留めていないのだがおそらく人ではない。
(……? 何なのこれ?)
 と進む足を止めてその物体の観察をし始める。そして遠回しにその辺りを観察すると何と壁自体も所々腐食していた。
(一瞬で鉄が食べ物の様に腐食する様な魔法、或いは武器……そんなの聞いた事も無いわ。それに持ち主もただ事じゃ済まない気がするけどね……!!)
 改めて目を通して判った。殆ど原形を留めていないが少しだけ鈍い銀色が見えていた。そう、この物体は………腐食したクロスノイド。おまけにズタズタに破壊され尽くしていた。腕は片方無く両足は完璧に腐食が進んだ跡がある。それと胸の部分には大きな穴が開いていて何かを抉り取った後がある。
(何かをこの人形から取って行った…? ちょっと考え過ぎかしら……? でもここまで来ると流石に敵とは言え可哀そう。)
 流石に酷過ぎる壊れ方である事は間違いない。すると……ふっとノゾミは足元に目を遣った。そこにはクロスノイドのコア(心臓)らしきものが落ちていた。差し詰め「クロスコア」と言った所か。
「? それにしてもこれは綺麗ね〜。何なのかしらこれ。」
 そのコアは赤と青が交互に煌めく不思議な塊だった。それ故に何故か嫌な予感がノゾミの頭の中に過った。
「まあ何れにせよ、気を付けろと言いたいのかしらね」
 とノゾミは一人ごちたのと同時にそのコアを胸のポケットに入れた。
「あ、しまった!! 早く行かないと……」
 とノゾミは裏路地の迷路に消えて行った……。それから何分経っただろうか。その腐食した鉄の塊が動き出したのだ。しかも腐食部分が徐々に無くなって行っている上に無くなっていた筈の腕も元に戻っていた。
「あ〜〜飛んでもねぇ目に逢っちまった……何なんだぁ? あの女、突然襲ってきて……それから死に物狂いで戦って……あぁ、そこから記憶がねぇな」
 なんとクロスノイドが喋ったのだ。しかしこの他人をナメている様な声。この声を持つ人物は一人しかいない。そうクロスノイドの姿をした「機皇神 ギ―ク」だ。
「だが俺が気ぃ失っていた間にクロスコアパチられちまったか……しゃぁない」
 と一人ぼやきながら完治した体を起こしてこう言った。
「さぁてぼつぼつ俺達も動くとしますかぁ!!」
 そうギ―クが叫んだと同時に影から七人の人間が出て来た。それぞれ人ではない格好だ。
「そろそろターゲット確保に向かうぞ。お前も目暗まし程度の変装は止めろ」
「へいへ〜〜い」
 と生返事をした直後一体のクロスノイドから銀色の光球が飛び出した。そして飛び出したと同時にこれまた人ではないシルエットを形作っていた。
「さあて、行くかぁ!! クロス!! ネクロ!! リーズ!! ラグ!! ジャッジ!! サエリア!! リアス!!」
「さあ行くぞっ!!」
「ふっ……」
「「それじゃあしゅっぱ〜つ!!」」
「では行きましょうか」
「それでは」
「行くぞ!!」
 こうして戦いの序章が始まろうとしていた……

67彗斗:2012/05/13(日) 17:33:05 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第31話 神の目的
 デルトの登場で戦乱がデッドヒートした大通りの戦場、だがその喧騒も5分と持たなかった。結果はクロスノイド側が全滅。こちらの圧勝に終わった。
「こんな物だったのか? 本当に呆れるぜ。」
(これだけの魔力を使っておいて顔色一つ変えないなんて……)
(普通の魔術師なら魔力の使い過ぎで即座に倒れている所だが…一体何者なんだ……この人物は……)
(流石はデルテッド・イーター。神話などで英雄として語り継がれてはいたけどまさかここまでの実力を誇るとは……)
 正直この力にはハヤテ達も恐怖すら覚えていた。そこの尽きる事の無い魔力、それがどんなに恐ろしいか……
「そいじゃ次にそのレンとか言う奴のとこに行くんじゃ無かったのか?」
「あ! そうだった!!」
 しまった!! とでも言いたそうな顔をしてハヤテは途端に走り出した。
「おいおい……ったく…」
「あ……ちょ…ちょっと!」
「……お…おい」
 三人の警告も空しくハヤテ、ナギサ、ダンの三人も路地裏に入り込んだ。
「……なぁ。レーナ、スピッツ。」
 しんとした静寂を破る様にデルトが二人に声をかけた。何故かその声は切羽詰まっている。
「……? どーかしたの? デルト?」
「如何様だ」
「今、俺が指差す方向に見えてる物が何か分かるか。」
「「……!!! あ…あれは……!?」」
 デルトが指差す方向には七人…否、七体の影が見えていた。その真ん中に居た人物が全てを吸い込むような眼でこちらを見ていた。そう、その人物とは……
「………ちぃっ!! こりゃぁツイてねぇ!! よりによってこんな時に何でクロスが居るんだよ!?」
 そう、その人物こそこの地「クロノス」を統べる者、「時空神 クロス」だったのだ!!
「貴様ら、この人物達が居る所を教えろ、教えないのなら……抹殺する」
 クロスは威厳を持って問い詰めた。デルトはこの瞬間にも計算を練っていた。
(仮に俺達が居場所を教えたとすると……俺は「デルテッド・イーター」助かる見込みは無い。と言う事はどちらにせよ……)
 ……殺される。それがデルトの結論だった。しかしなおも神は淡々と問い詰めてくる。
「もう一度言う、これが最後だこの人物達の居場所教えろ。条件が飲めないのなら……抹殺だ」
 どちらにしても殺される。それならどちらを選ぶか、それはつまり死に方を選ばされているのだがデルト達の答えは決まっていた。
「……教えねぇ…」
「教えないわ」
「右に同じ」
 何と!! 神の言葉に逆らったのだ。するとクロスは冷酷な瞳を三人に向けてこう言った。
「操縦人形魔法……マニュアリング・パペッド!!」
 その言葉を聞いた瞬間手足の自由が奪われて動けなくなっていた。
「Σな……!!」
「�瑤─帖弔叩ĄĄ�
「�瑤漫帖弔イ叩Ą€�
 最早抵抗も出来ない状態になってしまったデルト達、そのまま息も出来なくなっていき……
―――――ドシャッ!!
 バタリと倒れ伏してしまった。そしてそのまま動かない。
「おいおい、殺しちまったんじゃ元も子もないだろう?」
 とクロスに気味の言い笑みを浮かべるギ―ク。しかしクロスはこう答えた。
「心配するな、殺しはしていない。決して軽くは無いが精神支配をしているだけだ。」
 「精神支配」…この技も魔力が有ってこそなせる業である。つまりデルト達をクロスは捕虜にしたのだ。だが仮に強い衝撃を受けたり気絶させられた場合いとも簡単に解けてしまう特徴を持つ。それ故にクロスも警戒している魔法があった。
「この精神支配は「轟震魔法」でもない限り解けない事になっている。今のメンバーでは到底出来はしないだろう。」
 「轟震魔法」…通称の呼び名で本当の名は「グランディング・ブレイク」という名前だこの業はどの種族にも出来はしない。これが使える人物はもう此の世には居ないはずなのだ。
「……さて、この町の何処かにアイツ等が居る筈だ」
 と言いながら広げた紙には何とノゾミ、グレイ、ハヤテ、ナギサ、ダンの5人が書かれていたのだ。

68彗斗:2012/05/19(土) 12:11:57 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第32話 無言の殺戮人形
 その頃ノゾミ達はレンとの合流に成功。後はグレイが言っていた物の完成を残すだけとなっていた。ノゾミ達は鍛冶屋の前での見張りだ。
「これはちょっと難しいなぁ…」
 流石に鍛冶屋のレンでも難しい物の様だ、一体何が出来るのか……とそこにガサガサと大きな音を立てて近づいてくる気配があった……
「!?」
「待て! 今は様子を見よう。それから判断しても遅くは無い筈だ。」
 …とその時!! いきなり背後の暗がりから何かが飛び出してきた!!
「な……!!」
「え……!?」
 その動きの速さにグレイもノゾミも反応しきれなかった。従って激突してしまったのだ。少し後ろに下がって戦闘態勢に入るグレイとノゾミ、だが激突した黒い影は二人増えて3人になっていた。すると激突してきた影がムクッと起き上がってからこちらを見た……その時!!
「いつつ……頭が割れるとこだった……って…ああぁっ!!! ノゾミじゃないか!!」
「あ、本当だ。やっと見つけましたよ」
「や〜〜〜っと見つかった〜〜疲れたわ〜〜」
 その3人はハヤテ、ナギサ、ダンの3人だったのだ。
「!! 何でハヤテ達が此処に居るのよ!? 後の3人は!?」
 あとからデルト、スピッツ、レーナを連れてくるだろうと考えていたノゾミだったが生憎一人も連れて居ない。とその時慌ててハヤテが口にしたのは信じられない事だった。
「もうじきこの場所もバレてしまう!! 明らかにヤバい奴らが来てるんだ。デルトさん達は俺達を逃がしてくれたんだ……」
「? それは一体どういう事だ? 詳しく説明してほしいのだが……」
 そしてハヤテ達はノゾミが去った後デルトがファイナルクライシスを使ってクロスノイドを全滅させた事、そしてその後に明らかにクロスノイドよりも強い力を持っている人物に倒されたという事を話した。
「! ま…まさか! デルト達がやられた……!?」
 グレイは愕然とした。このような事があるのかと…しかし考え事をしている暇は与えてくれなかった。
――――バキィィン!! 
 建物の細い路地を突き破って双方向からクロスノイドが襲って来たのだ。
「ちっ!! 仕方が無い! 話はこれを片付けてからだ! 行くぞ!」
「「「「OK!!」」」」
 そして路地裏で操り人形との死闘が始まった……
 その頃レンは……
「よしっ!! これで…完成ね」
「ほぉう? そりゃご苦労なこった。」
「!? だ…誰!?」
 ここには今、人は居ないと思っていたレンは驚いてしまった。慌てて後ろを向くと……2メートルはありそうな剣を持った人の様な銀色の人形がこちらを見て無機質に笑っていた。後ろにはキャノンやピストル、アームなど様々な武器が据え付けられている。
「あ…あなたは……?」
 レンの声が恐怖で震えている。すると冷淡の声でその人形はこう告げた。
「……アンタを殺りに来た。暗殺者(アサシン)だ。」
 そう言った瞬間、目の前に居たレンを大剣で薙ぎ払った。

69彗斗:2012/05/19(土) 17:23:05 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第33話 殺戮人形計画
 ……その部屋に残ってるのは大量の血痕だけになっていた。そして一人佇んでいたのは「暗殺者(アサシン)」と名乗る人形だった。その顔には血痕がべっとりと付いていたが気にしている様子も無い。とその時後ろから一人藍色の髪と緋色の瞳を持った人物が出て来た。髪の色や瞳の色は違うもののその人物の顔は何処からどう見ても「緑矢 慱」にそっくりだった。
「はいはい、お疲れさん。でもコイツは驚いたな何もここまで酷い殺し方をしなくても良かったのに」
 と少々気味の悪い含み笑いをした。…本来ならこのタイプの殺戮人形は戦争に使われる物である。従ってこの人形は国が管理しなくてはいけない。だがこの場合この人形を虐殺に利用しているのは事実、だとしたらこの殺戮人形を操っている人物は一体何者なのだろうか……
「――ザザーザ―こちら[Z−ETU]。聞こえているか[S−HIN]現在状況を報告しろ」
 と不意にダンに似た男の耳に通信が入って来たどうやら[Z−ETU]と呼ばれている仲間がいるようだ。
「あぁ。確かに聞こえているよ。たった今一人の可憐な標的(ターゲット)を始末した所だ。不意打ちしたら一発だったよ」
「……わかった。では次の標的にシフトチェンジして置いてくれ」
 少しだけ通信していた男は黙っていたが何か考え事でもしていたのだろうか。そもそも「可憐なターゲット」とは一体何なのか。謎が残る会話である。とその会話が終わった後血痕だらけの場を後にした……
 男が去った後、その場所に倒れていた黒い塊がピクリと動いた。その人物はズタズタに斬り裂かれていてわかりにくいが瀕死の状態のレンだった。レンは自分の死を覚悟したと同時に、銀の装甲に身を固めた男がレンが倒れている所にやって来た。
「あ〜らら。ちょっと遅かったかなぁ? でもまぁ案外やる様だねェ。コイツは俺も侮れねェな……ん?」
 と血だらけで倒れているレンを見てその男は愕然とした。
「なぁっ?! コイツはあの時俺をボコボコにしたお譲ちゃんじゃないか……コイツは流石に酷でぇなぁ…」
 男は瀕死のレンを抱き起こしてこう呟いた。と途端に何か閃いた様だ。
「そうだ! コイツはクロスが言っていたあの譲ちゃんだ!! 確か名前は…レンだったか? 仕方がねぇ。コイツを生き返らせて何があったか聞くとするかな」
 と言いながら男はグレイでも組めそうにない魔法陣を編んでいた。そして呪文を言い放つ。
「此処に出でよ!! 蘇生化身 ビクトリア!!」
 この俗に化身魔術と呼ばれるこの魔法は特に稀な性質の持ち主にしか出来ない魔法だ。自分の体を媒体として魔力の塊を具現化、そしてその力を増幅させて使用する。この方法を用いると普段使用する魔法よりも500倍の効果があるとされている。例えば使う魔法が蘇生魔法なら死んだ人を生き返らせることが可能で攻撃魔法なら500倍の破壊力を持つのだ。しかし自分を媒体に用いるため自身の肉体への負担は計り知れない。
「……ん…ん?」
 今さっきまで冷たかったレンの体に熱が戻った。それと引き裂かれた箇所も元に戻っていく。そう「蘇生」しているのだ。
「お! 気が付いたな、あの時はすまなかったな。何故こんな事をしたかってのはお前に用があるからなんだ」
 とその前に軽くその男「ギ―ク」は謝罪してから本題に入った。そうしてレンから事情を聞いたギ―クは即座に顔を青ざめさせてこう言った
「それは不味いぞ!! ひょっとするとお前の仲間が殺されるかもしれない。」
「!! そうだ! あれを届けに行かないと…!」
 と棚の上にあった七つの内の五つを取って走り去ろうとした時ギ―クが呼びとめた。
「おい!! これも持っていけ!!」
 と言って渡したのは一つのカプセルだった……
「それは俺からの贈り物だその人形とやらに使ってみろ!! 凄い事になるぜ!!」
「ありがとう!! ギ―ク!!」
 と言ってから少女はノゾミ達の居る所に走り去って行った……すると後ろから一人の声がした。
「全く…お前はどう言うつもりだ? ターゲットを逃がすなどと…」
「ま、そんな堅い事言うなよクロス。俺にも考えがあるんだ」
 そのクロスと呼ばれる神は呆れた表情をして見せた。明らかにお手上げなのだろう。
「これでは全ての計画が狂ってしまう。どうするつもりだ?」
「決まってるだろ。捕虜を離してあの「アサシン」とか言う輩に皆殺しにさせる。そして生き返らせる序にその力を託すんだよ。そんでもってその力で「アサシン」とか言うのも消してもらうって寸法だ」
「?! お前正気か!?」
「ああ。俺は本気だぜ? 俺はあいつ等を信じてる。」
 ギ―クのぶっ飛んだ作戦の内容ににあいた口が塞がらないクロス。増してや本人は本気と言っているのだ。クロスは諦める他なかった。

70彗斗:2012/05/19(土) 17:27:42 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
だれかぁ〜〜誰でもいいので感想とか何でもいいのでかいてくださぁ〜〜い(かと言って荒らしなどはNGだよ!!)

71彗斗:2012/05/19(土) 23:01:35 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第34話 燻し銀のガーディアン
――――ドガァァン!!
 先程からこの調子で轟音が鳴り響いている。これで丁度10回目である。
――――ドォォォン!!
 11回目、これは明らかに違う音だ。何かあったのだろうか。それとも全滅したのかさせたのか…
「はぁ…はぁ…コイツは結構タフな奴だな。実力もさる事ながら本当に強い……」
 今グレイ率いるダン、ナギサチームはクロスノイドの中でも抜群の耐久力を誇る「ディフェンサ―・クロス」と戦っていた。このクロスノイドの特徴は何よりも腕に付けられた燻し銀色のアームである。このアームはどのような攻撃も受け付けず腕を合わせることで盾にもなってしまう何とも厄介な武器である。その上切れ味に長けており、まともに当たれば大出血は免れない。
「お師匠!! どうするんですか?! この相手!!」
 と不意にナギサが後ろに下がってきた。 一方でノゾミとハヤテのタッグチームはと言うと……こちらも苦戦は強いられているようだ。
「おいおい……冗談も程々にしてくれよ…」
 ハヤテはブツブツと自分の攻撃が通らない事に文句を言いながら後退して来た。こちらのクロスノイドもやはり動かない。
(このクロスノイドは2丁銃を持っていて遠距離射撃も出来る…距離を取れば命中率は下がるけど侮れない相手ね……)
 と相手の武器を見て苦々しく思うノゾミ、このクロスノイドはあまり強くは無い。だが他のクロスノイドが居ると途端に強くなる変な特性がある。このクロスノイドの名は「ショッティンガ―・クロス」援護射撃に適しておりあまり1対1の戦いなどは好まない様だ。
 ジッとこちらを機械独特の無機質な目で見ているのはノゾミ達では無かった。そう仲間であるはずの「ディフェンサ―・クロス」だったのだ。
―――ガチャッ
 タイミングをはかっている様な仕草を見せる「ショッティング・クロス」、その瞬間ノゾミは感付いたが遅かった。
―――ダダダダダダッ!!
 事細かに途切れない銃声。しかし狙っていたのはノゾミでもハヤテでもダンでもなくグレイでもナギサでも無い。となると残るはただ一つ「ディフェンダー・クロス」だ。
―――ギュイイィィン!!
 このタイミングを待っていたとばかりにその場で回転を始めた。
「!? 何してんだ? あれ…」
「!! 危ない!! 離れて!!」
「「「へ?」」」
 その近くに居た三人が間抜けな声を上げた瞬間「ディフェンダー・クロス」にヒットした銃弾が乱反射して四方八方に飛び散り始めたのだ!!
「ウギャァァァァァァァ〜〜〜〜!!!」
「キャァァァァァ〜〜!! こんなのアリなのぉ〜〜?!?!」
「ウゲェェェェ?!?! アリなのかぁぁ?!」
 ちなみに「ショディング・クロス」が所持している二丁銃の弾は「魔法弾」と言われる弾である。故に反射が利くクロスノイドの装甲に当てる事で四方八方に拡散させることが可能なのだ。
「あっちゃ〜〜……注意が遅かったかな……」
「これ…どうなっても知らんからな……」
 これは明らかにノゾミ達の計算違いで起こった事だ。故にこれは危ない。先にハヤテが動いた。
「おりゃぁぁぁっ!!」
 ハヤテは火炎を纏った渾身の蹴りをショッティング・クロスの顔に向かって横殴りに喰らわした!
―――ビシィィ!! ギギギギギ……
 ショッティング・クロスは火花を散らしながらドサリと音を立てて倒れた。顔の側面には抉り取った様な焼け跡が残っていた。
「いっっってぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
 ハヤテはショッティング・クロスが崩れたのを見て安心したのかジンジンと腫れ上がった足を抱えてその辺りを飛び跳ねていた。
「ち……ちょっとハヤテ!! 大丈夫なの!? あんな事して!!」
 痛々しく飛び回るハヤテを見かねたのか慰めの言葉をかける。
「だ……大丈夫じゃ……ない」
 涙目でノゾミに訴えるハヤテ、かと言ってノゾミにはどうする事も出来ない。
「でもハヤテのお陰で5対1になったわ。ありがとう」
 ハヤテは足がジンジンと痛むもののその言葉で満足していた。

72ピーチ:2012/05/20(日) 01:34:22 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>

久しぶりに一気読みしたーww

何か凄いことなってるような・・・

でも、続きが気になるのは確かなんだよねーww

ってなわけで、更新待ってまーすww

73Mako♪:2012/05/21(月) 23:51:26 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
慧斗さん>>
私も、久しぶりに一気読みしました。
敵のはずなギークさん、なんという企みでしょうか!まぁ、生き返らしてくれたことは私もうれしいな…
頑張ってくださいね!
応援してますので!

74彗斗:2012/05/27(日) 21:22:58 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
ビーチさん>>
あともう2〜3ヶ月と言った所です。更新は確実に纏めて書いてしまいます……読みにくいとは思いますがどうかお許し下さい(謝)

Mako♪さん>>
案外ギークは頭の回転が早いから血生臭い任務をどうやって回避するか策を張り巡らして回避しようとしているんです。
それと、案外ギークやクロス達はノゾミ達の敵ではない……かも知れません(笑)

75彗斗:2012/05/28(月) 11:10:10 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第35話 動き出した勢力
 ここは何処なのだろうか。暗闇の中である為何も分らない。ただ一つ言える事は部屋らしきスペースの中央に4体の人影がある事だけだ。他の物はなにも捉える事は出来ない。
「ところで「絶」。私達は何時になったら動けるようになるの?」
 暗くてわからないが誰かが不意に「絶」と呼ばれるリーダー格の人影に声をかける。ここからだと「絶」の闇に紛れる様な黒い髪の色しか窺う事しか出来ない。
「そう急かすな。直に博士から指示か来るはずだ。それまで待つ事も出来ないのか? 「波」」
 その「波」と呼ばれる人物は暗闇の中でゴゾゴゾと動いてこう叫んだ。
「当り前よ!! 作られて直ぐここに閉じ込められて退屈しないの!? あの博士どうかしてるんじゃないの?!」
 先程から「あの博士」と言う単語が聞こえてくる。その人物とは一体誰の事を指しているのだろうか……? と不意に今まで黙っていた人物が「波」に向かって口を開いた。
「さっきから煩い! 一寸ぐらい我慢しなさい!!」
 その一括だけが何処か虚しく暗闇に大きく響いた。おそらく部屋には何も置かれて居ないのだろう。と不意に「絶」が何かに反応する。
「……ん? 何か足音が聞こえるぞ。それと「隼」お前の方が煩いぞ耳に響くから止めてくれ」
「……全く持って言いたい事は同じだ」
「何よ!! 「絶」も「鷏」も!! ムキ―!!」
 最後に「隼」がキイキイ声を出したと同時に扉が開いた。ここからだと逆光で扉を開いた人物が見えないが白衣を着ていた。
「お前たち。今「迅」から連絡があって急遽お前たちを派遣して欲しいとの要望があった。よって今から戦乱が起こっている「ブリング」に向え。」
 この人物が裏で何かを仕組んでいるのだろうか謎が多い人物に「絶」達は返事を返した
「…解りました。マスター」
「了解しました。直ちに」
「分ったわよ。行けばいいんでしょ!!」
「それじゃ私も行くとしましょうか」
 それぞれ返事をした後「絶」「隼」「波」「鷏」は部屋らしきスペースを飛び出していった…そこに残っていたのは外見が科学者の白衣の人物のみである。
「それでは後の二人の製作にかかるとするか。グレイ君の注意を受けぬ間に行くとするか」
 その人物は白衣の所に名前が書かれていた。その人物とは……そう、夢幻博士だ。「絶」達は作られたのだから勿論人ではない。「人造人間(ヒューマノイド)」なのだ。
(あの儀式に間に合わせる必要がどうしてもある。「時空の神殿」「制裁の神殿」「機皇の神殿」「終焉の神殿」「双極の神殿」「戦慄の神殿」「呪怨の神殿」に辿り着くのはこの私だ……!!)
 この男は何を考えているのか、何をしようとしているのか、何が目的なのか一切分らない謎の男だ。だが何処か、何かと同じに見えてしまう。それは目の色だ夢幻はあの人物によく似ているのだ。
その人物は……ノゾミである。

76彗斗:2012/05/28(月) 13:05:25 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
キャラ説明書(ヒューマノイド編)
ここではあまり話に出て来ていないヒューマノイドファミリーの紹介をさせて頂く説明書です(約二名足りないのですがそこはスル―と言う事で)

「Z−ETU」(通称「絶」)
 夢幻博士に作られた最初のヒューマノイド。夢幻には特に忠実で他のメンバーを纏めるリーダーでもある。どこかノゾミに似ている。性格は冷静沈着かつ冷徹である。

「S−YUN」(通称「隼」)
 夢幻博士に作られた2番目のヒューマノイド。信じた人物には愚痴を言いながらも付いて来る故に「絶」には何処までも忠実である。どこかハヤテに似ている(夢幻の方はちょっと怪しい)性格は竹を割った様にサッパリしていて明朗活発、嘘はつかない様だ。

「N−AMI」(通称「波」)
 夢幻博士に作られた3番目のヒューマノイド。若干我儘を言ってチームワークを乱したりするが根は優しい人物である。どこかナギサに似ている。性格は思った事を直ぐに口に出すハキハキとした明るい性格。他人をおちょくったりもする悪戯好き。

「T−ENN」(通称「鷏」)
 夢幻博士に作られた4番目のヒューマノイド。人を馬鹿にする発言は頭に来る物があるが実際は仲間を思いやる優しい人物。性格は基本的には無口である。(大半を無口で過ごしている為小説にはあまり出て来ないかも)

「S−HIN」(通称「迅」)
 夢幻博士に作られた5番目のヒューマ―ノイド。残酷かつ非情で「暗殺者(アサシン)」をいつも連れている。それ故に自分の手は汚さない主義。どこかダンに似ている。性格は少々ナルシストで口答えするが仲間は大切にする憎めない人柄である。

 後二人名前が決まっていないのですが設定だけ書いておきます。

「?????」(通称「??」)
 夢幻博士に作られた6番目のヒューマノイド。口数は多く無く多人数でいる事を嫌いほぼ一人行動だ。性格はどんな事もサラリと受け流してしまう冷静な性格。何処かの誰かに似ているらしいのだが……?

「?????」(通称「??」)
 夢幻博士に作られた最後のヒューマノイド。最後故に最強の性能を誇る。誇り高く周りの人を寄せ付けない圧倒的な威圧感を持っている。性格はあまり話したがらない無口な性格。

 ちなみにヒューマノイドファミリーの使用する魔法は直に明らかになるので書きませんでした。この二人↑実はいい名前が浮かばないので名前を誰か付けてくれないでしょうか?
出来たらでいいのでお願いします(絶達と同じ様な名前で宜しくお願いします)

77彗斗:2012/05/28(月) 17:12:38 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第36話 ゴッディスト・ビックバンの真相
 ここはとある建物の中、ここにクロス達七体神が鎮座していた。今回クロスが立てた計画が全て誰かのせいでパーになった為こうして時を過ごしているのだ。勿論クロスノイドは町に残っているのだが。
「あ〜〜〜ヒマだなぁ……早くしてくんね―かなぁ……」
 人知れずに呟いたギ―クだったが全員に聞こえてしまった様だ。
「誰なんですか? こんな事言いだしたのは? ねぇギ―クさん」
「全くです。折角の初陣だったのに……」
 サエリアもリアスも明らかにギ―クのせいだと言わんばかりに責め立てる。そこでわざとギ―クは話題を自分では無く別の物に逸らそうとした。
「……あ〜〜何だその〜〜…」
「なんだ? 今更言い訳か?」
 これもジャッジに即殺されるなす術が無いギ―クはクロスに助けを求めた。この姿は例え神とは言っても哀れに感じる。
「神が神を頼ってどうする。自分で解決しろ」
 クロスにまで冷たく突き放される。この瞬間ギ―クは頼みの綱が切れたと確信したと同時に責められる事を覚悟した。その時一人の少女が半ばズタズタのギ―クを庇ったのだ。
「ちょっとぉ? 皆さんギ―クさんだけ責めるのは酷くないですかぁ? ギ―クさん半分涙目ですよ?」
「せ……恒〜〜!!」
 ギ―クにとっていつも悪戯ばかりしている恒が今回だけは神様に見えた。自分自身も神なのだが……
「でもギ―クさんって弄られるだけの存在なのでは?」
「……え?」
 サエリアからの意外な爆弾発言に少々驚く恒、フッと後ろを見ると……
「そうか…俺ってその為に居るのか……(泣)」
 ギ―クは部屋の隅で地面にのの字を描いていじけていた……本当に神なのだろうか……? とそこにギ―クを無視してクロスが別の話題を出した。
「ところでもう150年か……あの戦争から」
「確かにそうなるな。しかしそれがどうかしたのか?」
「いや、私の兄が封印されてもう150年も経つのかと思ってな……」
 ギ―クは未だいじけていてそのそばに恒がいて励ましている。よほどショックだったのだろう。ジメジメとした空気がギ―クの周りから滲み出ている……
「そうですね。あの方が封印されてはや150年。思えば長い道のりでした。」
「実は言わなければいけない事がある。みんなよく聞いてくれ。
 クロスは言いにくそうに話題を切り出した。それに従ってギ―クを除く神々の視線がクロスに集まる。ここで思い切ってクロスは話の主旨を口にした。
「実は……私の兄「滅壊神 ロイダ―」が復活の兆しを見せている……つまりまたあの大戦が始まろうとしているんだ……」
「「「「「�瑤福腸燭世辰辰辰討ГГГАĄ€Ą€ĄĄ€廖廖廖�
 いじけていたギ―クも驚いた。驚くのも無理は無い、何たってクロノスの「八体目の最強と謳われし神」が復活の兆しを見せているなどもってのほかである。クロスの兄の名は「滅壊神 ロイダ―」主に破壊魔法を扱うのだがあまりの力の強さに空間を歪めたり時間を狂わせたりすることも可能なのだ。故にこのクロノスも「ロイダ―」の力で次元の狭間に消される処だったのだ。
「い…一体何の冗談だ! おいクロス! ロイダ―が復活するなんて冗談にも程があるぞ!!」
「本当です!! 一体何の真似ですか!!」
「「嘘だよね? 嘘って言ってよぉぉ!!」」
「それが本当なら世界は……どうなるのだ」
 それぞれの神が抗議を終えた所でクロスは首を縦では無く横に振った。彼自身も落胆の色に染まっている。しかしどれ程強いのだろうか……神を七体も相手にしても相手が勝っているとは。
「残念だが本当の事だ、兄を縛っている結界の力が確実に弱まってきている。解放されるのも時間の問題だ。」
「だ…だが「常闇の神殿」には俺達でも近づけない筈だぞ!? 一体どうやって……」
「近づける者がいたとしたら…その人物はヤバいほどの禍々しい波導を持っているって事になるわ」
「確かに恒の言うとおりだ。その人物は誰なのか、結界は何故弱まっているのか、そしてその人物は何を目論んでいるのか……調べる事は沢山あるな」
 まだ暗闇の中に居る神々は答えを出せずにいた……今この地方に何が起こっているのか…確実に何かが壊れ狂い始めているのだ、今、正にこの地方に巨大な常闇の影が差そうとしていた……。

78彗斗:2012/05/28(月) 22:29:16 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第37話 降臨!! 伝説の七聖徒!!
「全員落ち着くんだ!! この時の為に「あの計画」を練っていたんじゃないのか?」
「「「「「「……あ」」」」」」
 そこで慌てふためく六人は間抜けな声を出して動きを止めた。と同時に歓喜の声が沸き起こる。ここからみると本当に忙しい連中だ……
「全く…そこを考えておけ前に話しただろうこの時の為だと…」
 ネクロも呆れてものも言えない様だ。ここでクロスが話題を元に戻した。
「そこでだ。恒、お前は仲間を連れてノゾミ達の元に行くんだ。分ったな?」
「分ったわ!! 私達「七聖徒」の出番ね!!」
 七聖徒…それは恒を始めとするクロスノイドを纏めるリーダーの様な者を指す。彼女らには特殊な「魔法そのもの」ではなく「魔法を宿した武器」が与えられている。恒達にも勿論魔力はあるのだがそちらの方がいいと言うクロスの案でこうなった。ちなみに恒の武器は「宝玉双銃剣」と呼ばれる「聖神武器」が与えられている。
「やっと七聖徒の出番ですか。クロス様。」
と不意にやって来たのは明るい空色の髪を持った恒と同い年ぐらいの少年だった。
「あれ? 先に描こう場所で待っているんじゃ無かったの?」
「生憎今回の出動命令で動けるのはこの俺「七星 九龍」しかいなくてな、新入りだけどヨロシクお願いするぜ!! え〜と…」
「私は「来島 恒」簡単に「セン」でいいわ。それじゃああなたはなんて呼べばいいのかしら?」
「簡単に「クウ」でいいよセンちゃん。」
 お互いの呼び方を確認した所でいよいよノゾミの元へと降りる準備が出来た。あとはこの神殿を出て戦乱の中に身を投じるだけとなった。
「それじゃあ行くわよ〜〜!! セイント・ラインストリーム!!」
 その呪文を唱えた後恒の体に金色の線が走って背中に集まりそして……
―――バサァァァァッ!!
 巨大な金の翼が生えたのだ混じり気一つない純金の翼、それは見事としか称え様がないほどだった。
「出発の時だよ!! 準備はいい?」
「OKだ!!」
 クウも翼を作って準備していた。二人とも出発に支障はなさそうだ。
「「いざ天空の世界へ!!」」
 そう言ったと同時にセンとクウは大空へと身を投げ出した……

79彗斗:2012/06/09(土) 15:46:51 HOST:s1706096.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
38

80彗斗:2012/06/09(土) 15:56:40 HOST:s1706096.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
すみません此方の入ミスです正確には38話とうとうとしたところ誤ってかきこんでしまいました

81彗斗:2012/06/30(土) 00:34:53 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
おぉ…めちゃくちゃ久しぶりですな〜〜実はこの期間中ず〜〜〜〜〜〜っと小説の文章力アップ(ナレーションの文字数アップ)の練習をしていたんです。楽しみにして下さって方が居るのならば申し訳ございません(謝)
でもその代わり目覚ましい進歩を遂げたと周りの人に励まされました。小説開始直後より数段実力アップした←(自分で言うものではない気が…)彗斗の小説、これから遅れを取り戻す為ハイスピードで書きすすめていきます。
望「でも作者の夏休み中に私の出番終わっちゃうの?」
仕方が無いのです。でも今度ここに戻ってきたら新しい企画考えるから…それで我慢して欲しいんです。
……では!! ハイスピードで更新頑張ります!! ←(…よくよく考えてみたら…誰に向って言ってんの!? この宣言?!)

82彗斗:2012/06/30(土) 14:08:38 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第38話 忍び寄る黒い影
 今戦いが激戦化しているノゾミ達が居るエリア、そこに向って「暗殺者(アサシン)」と呼ばれる人物が近づいている事すらノゾミ達は知らないだろう。何故かそれは…今、ノゾミ達は目の前の戦いに集中しているからだ。ハヤテが技の反動の為戦線離脱。今の状況は5VS1となっている相手となっているのは「ディフェンダー・クロス」。抜群の耐久力を誇りちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない。正に「難攻不落の絶壁」という表現が相応しいだろう。この事に関してグレイは頭を抱えていた。今は何とか身を隠して追撃を逃れているがこの状況はそう長くは持たない。いつ見つかるのか分った物では無いのだ。今グレイは持てる知識を総動員させてこの「難攻不落の絶壁」を打破する秘策を考えていた。そこで考えた結論をノゾミ達の伝えてから作戦内容の発表する。その様な手順なのだ。
「あっ! これだ! 結論はこれなんだ!」
 グレイはとうとう一つの結論にたどり着いた様だ…だがこの状況が引っくり返るかどうかはグレイが選んだメンバーの腕に懸かっている。そのメンバーとは……ナギサとダンだこの二人のグレイは全てを賭ける事にした様だ。その覚悟が瞳からも伺える。一体そのグレイの閃いた奇抜な作戦内容とは……
「出来たぞ!! とうとう奴を打破出来るかも知れない!! まずこの箇所から試すんだ。」
 と言いながら顔を指差すグレイ。まず顔から仕掛けて見るのだろうか…この判断が間違っていないといいのだが…
「え…か…顔からやってくの?」
 少しばかり動揺しているノゾミ。装甲は顔の方が固いと知っていての事なのだろう何故グレイはあえて顔を選んだのか……ノゾミ達には訳が分らなかった。キョトンとしているノゾミ達を見てグレイは説明を手短に話した。
「あのな…何故顔を狙うか解らないのか? そんなら顔には何がある? 一つずつ言ってみろ。まずノゾミから」
 …何を考えているのかは分からないがとにかく顔にある大事な物を一つずつ言ってみろと言いている様だ。まず指名されたノゾミからスタートして
「まずは口じゃないの?」
「「「………」」」
 グレイ達はもっと大事な物があるだろうと言いたそうな冷たい視線をノゾミに向ける。そしてまあ、いいかとため息をついてから
「…まあいい。次、ナギサ」
 今度はナギサが指名された。少しはマシな答えが返ってくるかと思っていたのだが…
「やっぱり鼻とか…」
「「………」」
 今度はナギサに二人の冷たい視線が入る。今のグレイの目は完璧に死んでいる…。呆れたようにナギサから目を逸らした後ダンを見据えてこう言った。
「…グリーン。お前なら解るよな? ちゃんと戦闘訓練を教えて来たかr…」
 ら、と言おうとした時グリーンことダンが真っ先にグレイの言葉を遮ってこう回答した。
「はい!! たぶん「耳」ですかね…?」
「………」
 またもや暫しの沈黙が流れる…。グレイの視線は明らかに弟子を見下している目だ。何故かノゾミ、ナギサ、ダンの三人は嫌な予感を覚えた。目の前の人物から自分達に向けられている異様な殺気を感じたからだ…
「…一つ言っておく。ここまでお前たちが馬鹿とは思っていなかった。俺の予想を超える馬鹿だよお前たちは…」
 と言いながら剣を静かに抜いた…グレイの剣独特の音だけが綺麗に響いた。何故かノゾミ達はする事が一致していた。アイコンタクトもとっていないのに…
――バタタタタ!!!
 ノゾミ達はその場から持てる体力を振り絞って全力で逃げた。それに反応してグレイはこうノゾミ達に向って叫んだ。
「Σお…おいコラ待てぇ!!」
 「誰が待てと言って待つのよ(んですか)〜〜!」
 …と即座に回答していたその時、ノゾミはある作戦を思いつく。直ぐに走っているナギサとダンを手元に呼んでこの事を伝えたのだ。
「えぇ。やってみるしか無いわね」
「有無の選択は無し…か。よしやってみよう! 物は試しだ!!」
 その後三人は同じ路地を曲がってグレイの視界から消えたように見せかけた。この程度の事で彼の眼は誤魔化しきれない…
「何処に逃げても無駄だー! 覚悟しやがれー!」
 とノゾミ達を追って同じ角を曲った瞬間何か硬い物体にぶつかった。
「痛っつつつ…コイツは壁なのk……」
 か、と言いかけていた時、グレイはぶつかった相手が何なのかやっと確認できたのだ。それはあの時戦闘を繰り広げた「ディフェンダー・クロス」だった……
「Σうおっ!? 何故コイツが此処にいるんだ?! …まさか…ノゾミ達が誘導した…?」
 ご名答、実はノゾミが狙っていたのはこの状況だったのだ。今頃ノゾミ達はどこかに隠れてグレイを嘲笑っているのかもしれない…ノゾミ達にいつか復讐してやる。そう心の中で叫びながらディフェンダー・クロスに猛然とダッシュした……

83彗斗:2012/06/30(土) 17:25:36 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
う〜ん…ナレーションが荒修行前よりは多くはなったけどちょっと最初の文章は流石にやり過ぎたな…文字が多すぎて…自分でも目が痛い…(笑)
この駄文の塊を読んでくれた方がいましたら申し訳ございません。

84彗斗:2012/07/01(日) 18:40:23 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第39話 その灰色は死の匂いを漂わせながら……
「ちぃっ! ノゾミの奴何でこんな時にコイツを呼んで来るんだよ!!」
 グレイは灰色の大剣を上下左右に振るいながらノゾミの事について毒づいた。……もっとも怒りの矛先が目の前のディフェンダー・クロスに向いているのは確かなのだが……
――ギィン! ジャキィン!! 
 刃をぶつけるたびに音が大きくなっていた。状況から考えて若干グレイが押している。次第に壁に追い詰められるディフェンダー・クロス。その様子を壁の上から四つの頭が覗いていた。ノゾミ達だ……どうやらハヤテは腫れが引き動けるようになったみたいだ。
「……で、あれが…グレイさんの実力…なのか?」
 と、隣に居たグレイの弟子、ダンに尋ねる。するとダンは体を縮め恐ろしげに肩を竦めてこう言った。何故か怖さに震えている様にも見える……。
「いや…俺の前であんなことはしないよ。……少なくとも。」
 少なくともとは一体どういう事なのか…ハヤテが聞こうとした時ノゾミがその他三人にこう言った。
「いい? あの時ナギサとダンには話たけどグレイは多分あの変なのの顔を狙うと思う。だから顔が壊されると何もできなくなるから一瞬だけ動きが止まるじゃない? その隙に今話したフォーメーションで一気に叩く! どう? 完璧でしょ?」
 どうやらノゾミは自分が立てた作戦はグレイにも劣っていないと思っている様だ。…とハヤテがすかさず痛い所を突いて来た。
「確かに欠陥は無い…。でもよ、その作戦が成功した後を考えてもみろ。……間違い無くお前ら全員グレイさんに血祭りに挙げられるぞ……特にダンなんか…」
「「「…………………」」」
 暫しの沈黙…その事は視野に入れていなかった様だ。ノゾミもダンもナギサも黙りこくっている……とその時! グレイの勇ましい掛け声が聞こえた。
「おらっ! コイツでも喰らいな!」
 渾身の一撃がディフェンダーの顔面を捉えた。その一撃を喰らった瞬間2メートル以上もあるかと思わしき巨体が2メートル位後ろに飛んだ。吹き飛んだ巨体を捉える眼光は限りなく鬼神の様に鋭かった……。
「「「「……………………」」」」
 その光景を覗いていたノゾミ達にまた先程よりも長い沈黙が訪れた……仮に作戦が成功したとして命の保証があるのかと言う問題だ。運が良くて半殺しと言った所か……
「まぁ…仮に殺されるとしても死ぬ時は一緒だから安心して!」
「「「Σちょ…それどういう意味?!」」」
 グレイの怒気と威圧に圧倒されたのかノゾミは支離滅裂な事を言い出した。…最も成功を祈っているわけではなさそうだ…(死を前提にしている訳なので…)
「そ…それじゃあ…い…逝くわよ!」
「「「…Σってあの世には逝きたく無いから!?」」」
 ……もう目に見えるぐらいにノゾミが壊れてしまっている……

85彗斗:2012/07/04(水) 04:05:51 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第40話 撃破! ディフェンダー・クロス 〜新たなる序章〜
「あのな……少し位落ち着いたらどうだ?」
 ハヤテはノゾミの説得を続けている。今までざっと二時間ぐらいだろうか…ハヤテからしてみたら先程から支離滅裂になっているノゾミの言動をどうにかしたいのだろう……
「まずは作戦確認だ。俺は生憎腫れが引かずに戦線離脱をしていた。今ノゾミはこの状態だ…誰か作戦を覚えている奴はいないのか?」
 とそこに一つの声が聞こえて来た…その声の主は…レンだ。レンは何かを抱えて走って来た。……何やら色んなものを抱え過ぎて顔が見えていない様だが……。
「お〜〜い!! グレイさんから頼まれたものを渡しに来たよ〜!」
「?? おい、一体何を言ってるんだ? 俺達は何もグレイさんに頼んじゃいないぞ?」
 ハヤテ達は困った顔をした。何しろ頼んでもいない物をレンから渡されるとは思っていなかったのだ。それもその筈この行動はグレイ自身が極秘に行っていた行動なのだから……そうとも知らずハヤテ達は渡された物を見て困惑した。
「? 何だこれ? 銃…だよな? 何故に四丁もあるんだ?」
「でも…この忍者刃と籠手は何? 一体何のつもりかしら?」
「僕のもなんでしょう…お師匠も変わってますね今更『駆動人形』なんかプレゼントしなくても……」
 壊れているノゾミは放っておいて……「駆動人形」とは、あるキーを差し込むと動き出す仕組みになっている人形の事だ。後、特徴としては指での操作になる事だ。それにしてもレンはこの駆動人形まで抱えて来たのだろうか………。
「まあまあ…細かい事は放っておいてその武器を使ってあの人形をやっつけてちゃってよ。」
 この時ハヤテ達は気付くべきだった……レンの立っている地面だけが融けている事に……その事は気にもしていないハヤテ、早速四丁銃の使い方を教えてもらった。
「で…要は何の為に銃が「四丁」あるのかって話なんだよ…普通はさぁ…二丁だったりするだろう?」
「さあ…その辺りはグレイさんに聞いて。私はノータッチよ」
 と適当にはぐらかしているレン、ハヤテは多少彼女の態度に苛立ちを感じながらもグレイとの戦いに加わる為、その場から飛び降りた。距離にして縦7メートル、並の人間なら運が良くて骨折のレベルだろう…ただしハヤテもノゾミ達と同じく特殊な運動神経の持ち主だこの程度の高さはどうって事無い。
――ドズン!! 
「Σうおっ!? な…何だ?!」
 新手かと身構えたがハヤテだった事に気付き構えを崩すグレイ、その姿を見てハヤテは、
「どうかしたんですか? グレイさん、俺も一応戦えますので参加しましょうか?」 
 と一声かけた、視線から察するにグレイはハヤテに殺意は無いらしい、何しろ戦線離脱をしていたハヤテはその事を知る由も無いのだから……とグレイが動かないクロスノイドを背にしてハヤテの手元に視線を落とし驚いた顔でハヤテに聞いた。
「お…お前それって…レンから渡されたものなのか?!」
「? そうですけどそれがどうかしたんです……っ!」
 言葉が途中で舌打ちに変わる。何故か? それはグレイの後ろに居たクロスノイドが顔に傷を負いながらも動きだしたからだ。
「ギギギギ…ビシィッ!!」 
 火花を散らしながらターゲットに絞ったのは……クロスノイドに背を向けていたグレイだったのだ……!!

86彗斗:2012/07/04(水) 05:07:21 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第41話(幕話) グレイの仮面の裏
――バキューン!
 いきなりグレイに向って銃口が火を噴いた。勿論グレイに当たった訳ではない。だが後ろに居たディフェンダークロスに向ってグレイの首筋ギリギリを狙ってディフェンダークロスにヒットさせた。
「……ターゲットブレイク…っと」
 その言葉を呟いた瞬間ディフェンダークロスの頭が飛んだ。胴体だけになったディフェンダークロスは力無くその場に倒れ伏した。今やっと完璧に破壊できたのだ。
「…すまないな。危ない所だった……」
 グレイは命を助けてくれたハヤテに感謝の意を示した。すると帰って来た言葉は……
「困った時はお互い様って事ですよ。グレイさんだって俺達が危なかった所をダンと一緒に助けてくれたじゃないですか。そう言うのは水臭いですよ」
 困った時はお互い様…か…。グレイはハヤテの言葉を頭の中で反芻した。少しは前より強くなったか……と改めて目の前の人物を仮面越しに見つめた。その顔は少しだけ笑ってる様に見え無くも無い。その時その様子を見たハヤテの第六感がこう結論付けた。
(あれ……? この人…よく顔を見たら何処かで…?)
 何処かで見た事がある、それは誰しもよくある様な事だ。同じ様に見えて違う人の事の方が圧倒的に多い。ハヤテは気のせいと割り切る事にした。だがどうしてもモヤモヤが晴れていなかった。何故なのだろうか? ずっと一番尊敬し続けていたあの人と似ている。と心の中で自然とそう思うようになっていた。恐らくグレイの後ろ姿とあの人物の後ろ姿が似ていた為だろう。
(ひょっとして……レイ…さん…?)
 「レイ」とハヤテは呟いた、ずっと前、闇に堕ちた自分をノゾミと一緒に闇の底から引き上げてくれたあの人物だ。髪は灰髪で瞳も灰色だ。何故その人物と似ていると思ってしまうんだろう…? とハヤテはふっと思った。そこで思い切って聞いてみた。
「あの…グレイさん!」
「…何だ? どうかしたのか?」
 以外にそっけない返答が返って来た。まあグレイらしいと言えばグレイらしいのだが……しかしハヤテは返答の仕方を無視して疑問をぶつけてみる。
「グレイさんって…いつも仮面付けてますよね?」
「…だからそれがどうかしたか?」
 どうしても回りくどい言い方になってしまう。そこでハヤテはグレイに思い切って尋ねた。
「これは俺の考え過ぎかもって思ってるんですが…グレイさんって…ひょっとして仮面取ったらレイさんなんじゃないかって思ってて…」
「ふっ…何だそんな事か…確かに仮面を人の前ではとらないが後ろ姿がレイとはよく似てるとスピッツやレーナによく言われるよ。だがな俺は俺はな似てると言われても仕方ないと思ってる。何故なら俺は「グレイでありレイでもあるからだ」」
 グレイでありレイでもある…これが差す意味とは一体何なのか…ハヤテは頭がショート寸前になっていた。その様子を見てグレイはハヤテにこう言った
「時期に解るはずさ、レイの居場所も…アイツはよく隠れたりするんだ人の見えない所で努力したりするからこそアイツの価値がある。俺はそう考えてるな」
 理解できそうで出来ないそんなもどかしさを感じているハヤテにグレイは一つ付け加えをした。
「でも解らない事はある時が来るまで解らない。大事なのはその時が来るまでじっと待つ。時にはそんな事も大切なんだ。」
 難しく言っているのか解りやすく言っているのかまるで解らないハヤテなのだった……

87玄野計:2012/07/04(水) 20:04:20 HOST:ntfkok253193.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
エクストリームクライシス
威力∞!

88彗斗:2012/07/05(木) 04:38:01 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
玄野計さん>>コメントありがとうございます。この小説を気に入ってくれたのでしょうか…?

89彗斗:2012/07/05(木) 05:14:43 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第42話 音も無き殺戮 〜血に狂い飢えた藍色〜
 ここはブリングの中、破壊され尽くしたビルが立ち並んでいた所、今はクロスノイドの襲撃を受けてビルも立っていながらもすぐに崩れそうだった。そのビルの屋上に……一人の緋色が姿を見せた。
「目標捕捉、そいじゃここからデカイの一発放つとしますか…アサシン!」
 アサシン、それがこの人形の「名前」。暗殺者と言う名は伊達では無かった…砂煙が上がっている箇所見つけると……無機質なアナウンスが迅の耳に入る。
「ディパライト・ケミカル発射準備完了。ボタンを押すと発射します。」
 ボタン一つで沢山の命が失われる。最もこの戦いに市民を巻き込んだりしない。それもミッションだからだ。
「見つけた…標的(ターゲット)!! ……!?」
 迅はスナイプスコープを覗きこんだときノゾミ達を捉えた。だがそこに居たのは死んだ筈、アサシンが始末した筈の「鉅 戀」も一緒に捉えたのだ……!
「ん? 何でコイツは生きているんだ? 不死身か? まあ良い、また「殺せ」ばいいだけだ。」
 と独り言を言いつつアサシンが変形した「ディパライト・ケミカル」を構えなおした。そして……
「全て終わりなんだよお前たちが負ける事も最初から予測していた…つまりお前たちは俺には勝てないんだよ!!」
 また吐き捨てるように独り言を言う迅、その姿には少しばかり狂気が滲み出ている。血に飢えた…黒い闇の様な狂気。それは如何なる者でも震え上がらせる恐ろしい狂気。その狂気をこの少年らしき人物は纏っている。
「これで本当にお終いだぁ……全て…な」
「ディパライト・デストロイ発射。」
 感情の無い機械のアナウンスが発射を予告する。するとノゾミ達の方向に一つの破壊の光が放たれた……。

90彗斗:2012/07/08(日) 09:58:53 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第43話 神々の試練 〜ハヤテ視線〜
「いっつう〜……何なんだ此処は……? 俺…何してたっけ?」
 ハヤテは周りを見てまだ痛む頭をさすっていた。グレイからあの答えを聞いた後の記憶が全て残っていない……それに目を覚ましたら急にこんな所に居るのだから驚いたどころの話では無い。それと周りを見てある重大な事に気付く。
「はっ! ノゾミは!? 他の皆も……!? 何処行った?!」
 慌てて辺りを見回すハヤテ、しかしその空間には人はおろか何も無い空間だった……それと無駄に広い。
「……何かしらの影響で分断されたのか……? まあ…とにかくここから脱出…」
「そうはさせない……」
 ハヤテの言葉を遮る様に低い男の声がしたそれも威厳を帯びている。ハヤテは見えない人物に向ってこう言い返した……
「…はぁ!? そうはさせないだと?! 飛んだ迷惑だ! こっちは探してる人が……」
「その探している人を知っているとしたら……どうする?」
「ちっ……!」
 先程から話しかけてくる人物は何故か会話の先を見通している様に答えてくる。…心が読めているのか……?
「じゃあ一つ問うがよ……さっきから話しかけてるアンタ…一体誰だ?」
「私か……? 私は…」
 問いかけの答えが途中で途切れた……と同時にその部屋の中央に砂塵が舞い上がる。少なくともハヤテの身長の50倍程はあるだろうか……そして砂煙が晴れた所に一人……いや一体と言う方が正しいか……とにかく巨大な像が佇んでいた……そしてこの像がハヤテに話しかける…
「『聖裁神 ジャッジ』だ……」
 ハヤテは只ならぬ殺気を帯びた像に向って戦闘の構えに入った……とその次の瞬間!! 
――バキキィイイィィン!!
 石らしきものを払いのけて中に居た者が出て来た……その姿は正に『神』…神その物と言っても可笑しく無いぐらいの威厳だった……
「……で? その『聖裁神」が何の用なんだ?」
「………貴様が仲間を護り切れるだけの力量があるか…測るだけだ…」
 力量を測る…この言葉は一体何を表しているのか……その真意は誰にも分らない……只一つだけ…一つだけだが分っている事がある……それは…
――この勝負は何を如何しても勝てない。

91彗斗:2012/07/15(日) 09:20:45 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第44話 神々の試練 〜ナギサ視線〜
「……ん? こ…ここは……?」
 ナギサはゆっくりと辺りを見回した。しかしこの部屋らしきスペースには何も…無い。
「……あれ? そう言えばノゾミやハヤテ達は……?」
 ともう一度辺りを見回す。だが…そこには何も無いのだ。ナギサはこの状態はおかしいと咄嗟に悟った。……とその次の瞬間!
――バキィィィン!!! 
 途轍もない轟音が響いた。慌てて耳を塞ぐナギサ、そして音の影響を受けない視界で捉えたのは………
――巨大な女神像 だった、何の変哲も無い女神像、だが…何故地中から出て来れるのか……? と今度は頭の中で女の声が響く。
(あなたは……ここから出たいですか?)
 出る事が出来る……そうすればノゾミ達と合流出来る…そう考えたナギサは答えを発した。
「勿論…ここから出たいわ!! ……でも…その前に…」
 ナギサは石像に向って戦闘態勢に入る。どうやら気が付いたみたいだ。石像が話しかけている事に……。
「貴方の力……試めさせてもらうわ…でしょ?」
(ふふふっ……どうやら解ってたみたいね…)
――バキイィィィイン!!
 途端に石像が爆発した、いや爆発では無い……表面の石が撥ね退けられたのだ。そして肉声が聞こえる様になった…
「私は終焉神 サエリア!! 貴方の器、測らせてもらうわ! いざ! 勝負っ!!」

92彗斗:2012/07/22(日) 21:49:12 HOST:opt-183-176-190-251.client.pikara.ne.jp
第45話 神々の試練 〜ダン視点〜
「……ん? こ…ここは……?」
 ムクッと起き上がったダンは一応辺りを見回した……が辺りには何も無い。あるのは無駄に静かな虚空のみである。と不意に男らしき人物の声が頭に響いた……
「ハッハッハッハッ……やっと目を覚ましやがったか、待ちくたびれたぜぇ!」
 そう言い終わったと思うや否や部屋の中央に砂煙が舞い上がる。……だが出て来た物は明らかに人とは思えない物だった……
「……な…なんじゃこりゃ〜〜〜!?」
 その怪物…と呼ぶ方が正しい物体は鋼鉄の体と頑丈な頭が二つに分かれており八つの足で二つの体が繋がっていたのだ。正に傷つく事を知らない怪物そのものとしか言いようが無い。そして声だけの男は無情にも自己紹介も含めてこう言った。
「俺の名はギ―ク! 七大身の一人だ! んでそこに居るのは「デュラフ」って言う名の俺が作ったお手製の駆動人形だ。これから俺が操る駆動人形と戦ってもらう! 準備は良いな?」
 「デュラフ」…ダンはその言葉を繰り返した。師である「グレイ」が言うにはギ―ク四駆動衆の中の一つでその四駆動衆を全て操った時のギ―クは七大身の中で随一の破壊力を持つとされる。因みに一番その中で弱いのはこの「デュラフ」だ。
(何だよ…これ。こんなの規格外の大きさじゃないか…こんなのに勝てるのか…?)
 この考えが過った時、思い出したのは師グレイのある一言だった…
「負けを確立させるのは相手との実力差じゃねぇ! 自分(おまえ)の心だ! 自分(おまえ)の心が折れてさえなきゃ勝てんだよ!」
「……わかった。その試練…受けて立つっ!!」
 この様な大きな危機に直面した時に真っ先に感じるのは…「死」のみ。だが…ダンだけは違った。
(お師匠…その言葉を俺は信じて戦います! だけど…もし間違ってたらあの世で恨みますよ!!)

93彗斗:2012/07/27(金) 15:41:20 HOST:opt-115-30-135-17.client.pikara.ne.jp
第46話 神々の試練 〜レン視点〜
「……ここは…? 何処?」
 何も無い…ただ単に何の変哲も無いと言っても何かが変だとしか言い様の無い妙な空間…そこにただポツンと座り込んでいるのは…レンだ。
「もぉ…何でこんな変な所に来なくちゃいけないのよぉ…」
 何も置かれて無い為か無情にもよく声が響く。それは何処かレンが悲しそうにも見えるが…とまたハヤテ達と同じ様な声が頭に響く……ただしこの声は何処か優しさと厳しさを併せ持つ…その様な事を思わせる不思議な声音(こわね)だった……
(…あなたは…何を考えて生きてるのかしら?)
「……へ?」
 いきなり過ぎるのと質問の内容に素っ頓狂な声を上げるレン……こうするしかなかったのだろう。するとその返事を待たずに言葉が続けて頭の中で響いた。
(…まあ…いきなりこんな事言われても…答えられないのが素直な所よね。……じゃあ質問を変えるわ。貴女にとって大切な物、人…何でもいい。とにかく頭の中に浮かんだ物を言って頂戴)
「…………………………」
 暫くの間レンは黙ってしまった…流石にこの年でこんな事を聞かれる機会など無いと思っていたからだ。だがレンの頭の中には……漠然としながらも薄らと形が見えていた……。後ろ姿は人そのもの、髪の色は少しばかり緑がかって見えていた。おまけに大きな銃を肩から引っ提げている。
「……私の…大切な…物……」
(…その物を護る覚悟は…今の貴女には…ハッキリと言うけど無いわ)
「………っ!」
 心外だった。見知らない人間かも分らない様な者にその様な事を言われるのに関しては…しかし頭の中で「でも」と声が続いていた。
(でも、今のあなたには無い…つまりこれから…って事よ。貴女にも護りたい物がある事は分ったわ。声に出さなくていい。それと……これを…貴女に…)
 …と言い終わったと同時に空からキラキラと煌めくボールが落ちて来た……しかし、そのボールは何故か危険な雰囲気を醸し出している……とここでまたあの声がレンの頭に響いた。
(それは「アジット・スフィア」って言うの。昔々の古代人が作った代物よ。でも注意して、そのスフィアはかなり危険なの。下手をすれば貴女の護りたい物も消してしまうかも知れない…それだけは覚えておいて……)
 …と今度は部屋自体がキラキラと白く点滅を始めた。レンは見えもしない相手に向って最後に……こう言った。
「…一応『ありがとう』と言っておくわ。……でも、あなたは一体誰なの?」
(……私の名は…『戦慄神 リアス』。他の神様とはちょっと違うって言うぐらいに覚えておいてね)
 その後レンが入っていた部屋は後形も無く光と共に消えてしまった………

94彗斗:2012/07/27(金) 19:20:02 HOST:opt-115-30-135-17.client.pikara.ne.jp
第47話 神々の試練 〜??視点〜
「……で此処は何処なのかな?」
 突然見知らない少年はいきなり何も無い部屋に連れて来られた事に顔には出してこそいないが起こっている様にも見えた。まだブツブツと文句を垂れている……。
「まいったなぁ……まだあれとかこれの実験も残ってるのに……早く返してよね。そこに居る金髪のお譲さん」
 その少年が見据えていた方向にはまだ十歳にもならない位の幼い少女が立っていた。最もその少女は悪戯っ子の様な笑みを浮かべているが……
(こりゃまいったな…反省の色も無い…これは当分返してくれそうに無いな……やれやれ)
 呆れた様な悲しんでいる様な顔をして少年は幼い少女に近づいていく。……とその時! 少女の姿が一瞬で消えてしまったのだ!!
「……なっ! ……これは一体全体どう言うつもりかな? 魔法で僕と勝負か…面白い事を提案してくれるね」
 と愚痴に似た言葉を吐きながら冷たい光を放つ魔法陣の構成と展開を繰り返す少年、どうやらノゾミ達を遥かに凌ぐ魔術師の様だ。冷たい光と複雑な魔法陣からして恐らく「氷結魔法」か或いは……「絶対零度魔法(アブソリューズ・ゼロニクル)」。この魔法はどのような物理法則も弾き返してしまう無敵の結界魔法。その威力は神をも凌ぐほどの威力だと語り継がれている。その上攻めにも守りにも強烈な威力を見せ対峙した者を震え上がらせる。その名の通り「完欠無双」の魔法なのだ。
「……僕は本来、こんな事はしない。……だけど僕を怒らせたのが運の尽きだったね。またあの人と同じ様にフルボッコにしてあげるよ」
 その時、少年の脳裏には手入れをしていない金髪に黒いサングラスをかけた不良らしく見えるの青年無様な姿が移っていた……その人物は…そう、不良に見える外観、黒いサングラス、そして手入れをしていない金髪。間違い無い……デルトだ。
「じゃ、氷漬けになる前に僕の名を名乗っておこう。僕の名は…「カイ」、「白井 魏」だ。それじゃ、See You」
 その言葉を言い終えた途端カイの周りにカイ程はある大きな氷の塊が浮遊し始めた。そして……呪われし古来の魔法陣を狭い部屋の中で…解放する。
「『白銀の騎士』の名は伊達じゃないよ。……消えな『凍結監獄(フリージング・プリズン)』」
 その呪文を唱えた瞬間部屋は消し飛びそのカイが入っていた部屋の外にあるスペースには無残にも部屋の破片が飛び散った……そうこの事を予知した上での事だったのだ。……残されたのは大量の氷と…雪銀色に光る鎧(アーマー)のみだった。
「……残念ながらその魔法は対策済みだよ。……カイと言ったかな?」
 カイは静かに目を開けた後声のした方を見てみた。がそこには何もいない。辺りを見て回ったものの何も見つからないのだ。
「……遅いよ」
 その瞬間上からの衝撃がカイを襲った。

95彗斗:2012/07/27(金) 22:36:20 HOST:opt-115-30-135-17.client.pikara.ne.jp
第48話 神々の試練 〜???視点〜
「……一ついいかしら? 私は勝手に連れて来られるとか変な所に押し込まれるとかがとっても嫌いなの。だから……アンタ、許さないわよ」
 少女はかなり苛立ちを感じていた。何故なら目の前に居る相手に呼び付けられたと思えばこんな所に押し込められたからだ。そこは彼女が話すとおりである。だが……問題は…その話しかけている「相手」だった……目の前に立っていたのは…「呪怨神 ネクロ」だったのだから……。
「……お前…それは俺に向って言えるのかどうか…身を持って確かめたらどうだ? 話はそれからだ……掛かってこい。全てお前の技を封じて見せてやる」
「それじゃお言葉に甘えて……行かせてもらうわよっ!!」
 少女はそのままネクロに向って猛進してから至近距離で魔法の構成を解放した。それも……一番威力のある「幻黒魔法」だ。
「幻黒を刻みし黒流よ今その力を私に示せ! 黒流幻海!!」
 と叫んだ途端に少女の手の中に黒い塊が出来ていた。その姿は…何処かノゾミの魔法「破壊者達の魂(ブレイカーズ・ソウル)」に酷似していた……
「…………………………」
 ネクロは無言のまま動こうとしない。そうすればいずれ……時が経てば魔法の一撃を喰らう事を知らない筈はない。何せ相手は「神」だ。
――ドゴッ!!
 ネクロは結局そのまま動こうともせず少女の一撃を喰らう事となった……それを見た少女は神を嘲り笑う。壁に激突した後に倒れたままのネクロをバカにするように……。
「ふんっ!! 何が神様よ。どうって事も無いじゃない。」
「………………」
 ネクロはそのまま無言で起き上がって闇に溶ける様な黒い双眸を見開き少女を見つめた。流石にその双眸に見つめられた者でゾッとしない人はいないだろう。その双眸には少なからず狂気が入り混じっているのだから……
「貴様は…これから自分の首を自分で締める事になるだろう……それでも尚、この勝負…続ける価値があるとでも言うのか……」
 ネクロは静かに少女に向って言い放った戦いが全てでは無いとでも言う様に…だが少女の答えは彼の望み通りにはいかなかった。別の答えが返って来たのだ。
「………「呪怨神」とか言ってるけど本当に人の憎しみって奴に触れた事があるの? アンタは人の心を見透かせるって言うの? ……ハッ。バッカみたい、人の心を見透かすのは気持ちいいかもしれないけど少なくとも私は……アンタよりも強い憎しみを抱いて生きてる!! 私にとって戦いは「存在意義」を掴む為に大事な物、それを手放す事は……死んだも同じなのよ!!」
「……それは…本当にそうなのか? お前は偽っていないか? 真偽程度なら誰だって判断できる。勿論、この俺もな。」
 ネクロは何もかもを見通した様な口調でそう告げた。が、それが少女の感情を逆なでした事を知っていて……少女は大声でネクロに言い返した。それは……心の中からの訴えの様にも聞こえた。
「アンタは護りたい物が無いの!? 私は少なくとも護る物の無いアンタよりは上だと思ってる!! 私は護る物はある。だけど私はその護る物から裏切られた! だから私は他の人は信じない! 信じたくない!! ……感情が無いのなら…アンタは相当な化け物よ」
 『化け物』その言葉がネクロの胸に深く刺さった。……かつて自分が神としてではなく人間として生きていた頃、魔術師と解るや否や愛する者に裏切られ、『化け物』だという理由で故郷を追い出された揚句、目に映る何もかもがが絶望一色に染まっていたあの頃……その時初めてネクロは気が付いた。この少女は……自分の過去を映し出せているんだと…そう思いを馳せても尚少女は叫び続ける。
「アンタは何も分っちゃいないんだ!! 私がどれだけ辛い思いをしたのかも…感情の無いアンタに何が…アンタに何が……」
「黙れっ!!!!!!」
 柄にも無くネクロが大声で怒鳴った。彼の周りを包んでいた黒いオーラが一層黒くなった様に見える。ネクロの黒い双眸はもう唯の漆黒では無い、狂気の混ざった漆黒と化していた。
「貴様には…俺の…境遇はわかりもしないっ!!! それなら教えてやる!! 俺がどんな道を歩みそして滅んだのかをな……!!」
 その言葉を言い終わるか終らないかのタイミングで部屋が黒い霧に包まれた………

96彗斗:2012/07/27(金) 22:44:49 HOST:opt-115-30-135-17.client.pikara.ne.jp
お知らせ
え〜こんな駄目文章を見ている人などいないと思いますが一応お知らせです。私のコラボ小説「パープルストリーム・ファンタジア」ですがちょっとしたこの本編の関係で暫くの間ですが連載を中止します……
楽しみにしていた方が居るのなら本当に申し訳ありません……(謝)

97彗斗:2012/07/28(土) 01:56:52 HOST:opt-115-30-135-17.client.pikara.ne.jp
第49話 黒き影差す時… 〜破壊と黒龍〜
 …ここはクロス達の話にも出て来た「常闇の神殿」。此処は常に薄暗く闇の狂気が漂っている為神ですらも近づけないのだ。……ここにある結界の中に…クロスの兄である「滅壊神 ロイダー」の本体が安置されている。かつて「分体」と呼ばれるニセモノを作ってこの地方に災いを齎した。だからこそ本体をこの場所に安置しなければいけないのだ。
「……お前か…7(セブン)と名乗るものは……」 
 ロイダーはその結界の中から外観を見ている物に話しかけた。だが…この物は人では無い様だ。言うなれば「龍」体が朽ち果て大空を舞う為に必要なあの龍特有の大きな逞しい翼は…被膜に穴があいて所々白骨化している。勿論の事体がこの様な事になっているのなら当然、顔の方も同じ様になっていた……所々だが白骨化している…言うなれば…「黒の化身」その物だ。
「……ガルルルル…」
 言葉は発しない、どうやらとうの昔に言葉と言う物を捨ててしまった様だ。骨ばった外殻だけが妙に際立って見えてる……とその時!
「ガグルワァァァ!!!」
 その龍が結界に襲いかかり何とロイダーの入った結界を砕いてしまったのだ!! 当然の事ながらロイダーは結界から出て来てこう満足そうに言った。
「…フン! 何処の誰かは知らないが名を名乗れ。喋れる事はとうに知っている。」
 ロイダーは黒き龍に向ってこう言い放った。まだ話せるとは一体どういう事なのだろうか……とその時!! 何と龍が喋ったのだ!!
「…ほおう。この俺が喋れるとよく判断したな。俺は「ウィズリアム・ボーン」冥国からの使いの一人だ。お前が……滅壊神ロイダーだな?」
「そうだが…どうかしたのか……俺が?」
 その確認を取った後龍は…抑揚の無い声でこう告げた。それは神の宣告だ。勿論の事俺達のボスからのな」
「? それは一体どう言うつも……っ!!」
 何といきなり黒い龍はロイダーを襲い始めたのだ!!!


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