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僕がいるこの世界、君のいるあの世界。

1霜月 刹那 ◆iOkjiDK8IQ:2012/02/18(土) 21:04:33 HOST:i180-63-16-96.s41.a021.ap.plala.or.jp

 初めまして、霜月 刹那(シモツキ セツナ)です。
前までは色んな作品を書いていましたが、飽きっぽくて、なかなか続かなかったのでこの作品一筋で書けたらなぁ、と思います。

「僕がいるこの世界、君がいるあの世界」は長過ぎ?とも思いまして前は「星の下の、君と僕」だったのですが、何か違うなぁ、と思いこの長い題名にさせて頂きました!

>>2から、念のための主に登場するキャラ紹介、あらすじ、舞台設定などを明確にして、>>3から物語に入っていきたいと思っています。

 どんな物語になるかは分かりませんが、シリアスでもありコメディーでもあり、ラブコメだったり……。グロかったりするし……現実的でもないかも知れませんが、どうぞ宜しくお願い致します。

 荒らし、暴言や一行レスなどはやめて下さい。
感想、アドバイスはどしどしお待ちしております。

 まだまだ駄作ではありますが、パクリなどは絶対ありませんので、楽しんで見られるよう努力しますゆえ、宜しくお願いします。


>>2 キャラ紹介・あらすじ・世界観(予定では)

>>3より物語スタート!! (予定では)

2霜月 刹那 ◆iOkjiDK8IQ:2012/02/18(土) 23:39:36 HOST:i180-63-16-96.s41.a021.ap.plala.or.jp


 予定、変更致しまして本編をスタートさせて頂きます。

 では、本編をお楽しみ下さい!((>>3から

3霜月 刹那 ◆iOkjiDK8IQ:2012/02/19(日) 18:53:49 HOST:i180-63-16-96.s41.a021.ap.plala.or.jp

 前兆はあった。
虚ろな記憶を辿れば、あのとき確かに“僕自身”の様子はおかしかった。
きっと、誰もがそう思っているだろう。けど、僕はそれを治せなかった、直したくなかった。

 治してしまったら、僕は僕自身を見失って、この世界は僕だけのものじゃなくなってしまいそうで……、彼が僕の世界を荒らすようにして僕を壊して行く。

 いつか、いつか僕が自然に、生きれるようになれるのなら……誰か、僕を愛してくれるの?

 僕は、醜い。
いつしか消えてなくなって誰よりもさきに消えてなくなってしまいたい。
     


     そうしたらー……
   
          あなたのあんな裏切り、

             見ることはなかったのに!!

4霜月 刹那 ◆iOkjiDK8IQ:2012/02/20(月) 22:48:25 HOST:i180-63-16-96.s41.a021.ap.plala.or.jp

 † 第一章・“幸せって何?”……彼女はそう問い掛ける †

 ザァッと言う大きな風の音と共に、ピンク色の可愛らしい桜の花びらが舞い散る。その風で、ふわり、と金色に輝くポニーテールの髪も揺れていた。
 金髪の持ち主は、鋭い目つきを持ち右目赤、左目青のオッドアイの瞳に学園の制服である、白いYシャツに黒いリボン、白ブレザーに黒ライン入りで、黒いスカートをはいている。どこにでもいそうな少女ではあったが、周りから見ると“美少女”と言う分類に入るそうで男子達がチラリ、チラリと視線を少女に移す。 そんなことも気にしないまま少女……、雪音 奏(ユキネ カナデ)はツカツカと足音を立て玄関に貼ってあるクラス名簿を見ていた。
 校門には大きく星城(セイジョウ)学園高等部、と書かれていた。今日は星城学園高等部の入学式、クラス発表の日なのである。奏はジィッとクラス名簿を見つめていると、“二年D組、25番”と書かれいる後ろに“雪音 奏”と書かれている。その下には数えられる程度の人がいたが特に覚えず教室へ向かって行った。


 ガラッ、とドアを開けると黒板にカツカツと音を立てながら文字を書く男性だけがいた。しかし男性は生徒ではない。ふとその男性を見て今日初めて奏が口を開いた。

「先生が……このクラスの担任?」

「ん?おー、まぁな。 つか、お前名簿の担任欄見てねぇのかよ」

「興味ないから……、見てない……はず」

 “先生”と呼ばれた男性、古木 有紀(フルキ ユウキ)だった。黒髪を短く切って少し跳ねたりしていてスーツをピシッとしているがさっきの会話から分かる通り、少しキツい先生でもある。二十代後半の有紀は何故か生徒と仲が良い。年齢があまり近いと言う訳でもないが話相手にはなるらしく生徒からは人気がある。
 奏は黒板を見ながら自分の番号の書いてある席に座りボーッと黒板と有紀を見ていた。再びガラリとドアが開き有紀と奏が振り返ると、そこにはライトブラウンの髪を前髪が長く後ろはショートカットにし白いYシャツに肌色のセーター、黒いネクタイ、ズボンを身に付けた少年、奏と幼馴染の霜月 瑛(シモツキ アキラ)が立っていた。
んー?と有紀が小さく口にしつつも「お前、このクラスだっけ?」と軽い調子にいうと瑛は「いえ……C組です。ボクは奏ちゃんに用があるだけですから」と冷めた表情で言いつつ、瑛は奏に手招きをした。
 すると、奏はビクッとしたように肩を震わせカタカタと震え始めた。簡単に言うと、奏は男性恐怖症なのである。有紀とはある程度話せるようになったが触れられたりするとすぐ倒れてしまったり発作が起こってしまう。瑛に対しては何も解消されてないので、二人になること、喋ること事態が駄目なのである。

(無……理っ。瑛くんと、お話? 何……何の、話?)

 ぐるぐると奏の頭の中で問題が回っていると「やっほぅ!!ねね、有紀ちゃん先生が担任でしょ!?しかも奏と同じクラスー」と語尾に音符がつきそうな程、ハイテンションな声で黒髪を肩までのサラリとしたショートカットにしこめかみにヘアピンを二本して、白いYシャツ、黒いネクタイ、黒ライン入白ブレザー、黒スカートをはいた少女がいた。少女、園田 亜理紗(ソノダ アリサ)は奏の昔からの親友で奏が男性恐怖症だったりするのも、他にも全て知っている。
 そんな亜理紗だからこそ気付いたのかは分からないが、ガタガタと震える奏を見て「ねーねっ、霜月くん。後にしてあげて。 霜月くんにとったら奏の体調を考えてくれるよね?」と微笑みを浮かべる。瑛は困ったような顔をしつつも「奏ちゃん、また来るね」と言い残して教室へ帰って行った。

5霜月 刹那 ◆iOkjiDK8IQ:2012/02/21(火) 19:49:47 HOST:i180-63-16-96.s41.a021.ap.plala.or.jp

 カタカタと震える奏を見て、有紀は少し困ったような表情をして微かなため息をつくと「まだ……治ってなかったのか」と静かに言う。奏は小さな申し訳なさそうな微笑を浮かべ、亜理紗はキョトンとしながら「ま、その内治るって」と脳天気に人事のように笑った。

「おっはよーございまーす」
「おっはーよっ」

 暫くぼーっとしていると、ずらずらと何人かの生徒が教室に入って来た。有紀がその生徒達に対応していた。奏はそれからもずっとぼけっとしていたが一人の女子生徒が駆け寄ってきたかと思うと「ゆーきねさんっ!! おはよっ」と可愛いらしく笑う。その少女は艶やかな黒髪を肩より少し長めにし、こめかみに白いヘアピンを二個ずつつけていて、金色の瞳をキラキラ輝かせている。白いYシャツに肌色のセーター、赤いリボンに黒いプリーツスカートをはいている。その少女を見て、驚いたように奏は目を見開き「……あ……えっと、秋乃さん……?」と呟いた。秋乃 麻未(アキノ マミ)という少女は髪をなびかせながらニコニコと笑い「マミ、C組なんだけど宜しくねっ」と笑って何やら意味ありげに去っていった。
 それと入れ違いであるような形で、黒髪を少し癖っ毛の髪を伸ばしたイケメンの分類に入るであろう、紅蓮 琉(グレン リュウ)はニコリと愛想を振りまきながら教室に入ってきた。琉はニコッと奏を見て微笑むが、奏は戸惑ったようにペコリと一礼して視線を黒板にうつした。

6氷霧 瑛 ◆mWxYFZAHgY:2012/02/26(日) 07:58:11 HOST:i180-63-16-96.s41.a021.ap.plala.or.jp

 ○  ○  ○

 君は僕を壊してゆく。
僕の体は焼かれるように少しずつ燃えて行き、最後には何もなくなっていく。


 “少し一人にして?”そういった君は一時間ぐらいたったら僕の所に遊びにきてた。本当にムカつく!!もう、僕に構わないでほしい。
僕が無視したら慌てた様にオロオロしてて、怒ってるの、とか謝るから、とか上辺だけの言葉を、軽薄に語ってゆく。

ずっとずっと、君には僕しかいなかったのに、僕から離れて行くの?

  *  *  *

誰かっ、僕を助けて!!
もう、学校へは行けない。

  ○  ○  ○


 4月6日は、平和に終わりを告げようとしていた。
鞄に机の中の物をしまっているとニコッと笑顔を浮かべる琉がたっていた。気付かないふりをしようと奏は思うと流は案外しつこく、ポンポンと方を叩いて「雪音さん」と名前を呼ばれた。

「さ…わらないでっ!!」

 ビクリと肩を揺らし、小さな声から教室に響き渡るほどの大きな声が咄嗟に出てしまう。クラスメイトがざわつきながら奏と琉に視線を集め、亜理紗もジッと様子を見つめ有紀は微かにため息を付いていた。
琉は驚いたように目を見開き「えっと……ご、ごめん」と謝りながら後ずさりしていくと、奏の後ろの方からヒソヒソと「感じ悪くない?」と一人の女生徒が言うと「だよね。折角、琉が話しかけてたのに」と隣にいた女生徒が言う。その雰囲気が周りに移ってゆき、ヒソヒソと奏を見て悪く言っていく。
 しかし、亜理紗だけは何も動じずに「もう、行くよ!! ほら、奏」と言うとグイッと奏の腕を引っ張った。


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