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Paradox
1
:
柚希*
◆onIBKk2i0k
:2012/01/23(月) 19:29:03 HOST:182.163.16.109
どうも、柚希です。
と言っても初書きです。
ジャンルは……病院?ファンタジー?
説明しずらいジャンルです。
でも話がめちゃくちゃと言うわけではないです(多分)。
基本的なルール(荒らしはしない)などは守ってください。
感想などは大歓迎です。
よろしくおねがいします。
2
:
柚希*
◆onIBKk2i0k
:2012/01/23(月) 20:51:38 HOST:PPPbm8109.kanagawa-ip.dti.ne.jp
いつたいいん? / 空
1月7日、櫻井記念病院。
僕たちのママが入院している病院。
ママは3年前からずっと入院していて家には僕と陸、そしておばあちゃんだけ。
パパは僕たちが生まれるるちょっと前に病気で亡くなったらしい。
来年からは小学校があるから今年はいつもよりも多くお見舞いに行っている。
「あら、2人が陸君と空君?」
『うん!』
「本当にそっくりなのね。」
僕、相馬空と相馬陸は双子の兄弟。
陸のほうがちょっとお兄ちゃんらしい。
でもほとんどその実感はない。
「今日からお母さんのお世話をすることになった、真奈美よ。
私はもうすぐ全治する人をお世話する係なの。」
「どういうこと?」
「お母さんはもうすぐ退院できるってこと。」
真奈美は笑顔でそう言った。
彼女は普段からすごく優しく、いろいろな患者さんから人気があるみたいだ。
ママとも楽しそうに話し、暇があるときは僕たちと遊んだりもしてくれた。
「でも真奈美。」
「もうすぐっていつ?」
「え…?」
僕たちがそう聞くと真奈美の笑顔が少しひきつったように見えた。
でもすぐに普通に戻ったので気のせいだろう。
「えっと…多分入学式には出られると思う。」
「そっかぁー。」
入学式は確か4月9日だったからちょうど3カ月くらい。
長くも感じるが、3年に比べれば全く大したこともない。
入学式はおばあちゃんだけの予定だったがママも来ることになるのだろうか。
「あとちょっとだ!やったね空!」
「やったね陸!」
「仲もいいのね。」
「良すぎてむしろ困ることもありますよ。」
ママが苦笑してそういう。
しばらく真奈美とママと陸とで遊んでいると外から救急車の音が聞こえた。
ここは病院だからそれは当り前なのだが、近くからパトカーや消防車の音も聞こえてくる。
この近くで起こった事故なのだろうか。
3
:
柚希*
◆onIBKk2i0k
:2012/01/24(火) 07:01:16 HOST:PPPbm8109.kanagawa-ip.dti.ne.jp
ふたごとふたご / 空
「なにがあったんだろう。」
「なにって事故でしょ?」
「神田さん、きてくれますか。」
救急車の音がやんだと同時に病室のドアが開き、別の看護師さんが入ってきた。
神田さんと言うのはどうやら真奈美のことらしい。
「は、はい。じゃあね。」
そう言って早足で真奈美は病室を出て行った。
「……どうしたのかな?」
「知らなーい。」
「結構大きな事故だったのかしらね。」
ママも少し心配そうに窓の外を見ている。
「あ、あのねママ!おばあちゃんにランドセル買ってもらったんだよ!」
「そうなんだ。何色買ってもらった?」
『黒!』
「二人とも?」
「うん。」
「ふぅ終わったー。」
「真奈美。」
しばらくいなくなった真奈美が戻ってきた。
「空君、陸君。さっきの救急車気になる?」
真奈美が僕と陸の顔を見て言う。
「真奈美。俺が陸。空じゃないよ。」
「あれ?似てるから間違えちゃった。見分け方とかないんですか、お母さん。」
「陸は鼻のあたりに切った跡があって、空は右目の下に涙ぼくろがあります。」
「あ、ホントだ!」
「もう間違えないでよ。」
「ゴメンゴメン。…じゃなくて!さっきの救急車よ。
気になってたじゃない。」
4
:
柚希*
◆onIBKk2i0k
:2012/01/26(木) 21:41:54 HOST:PPPbm8109.kanagawa-ip.dti.ne.jp
『教えてくれるの?』
「うん。
ここからすぐ近くに山があるでしょ?
そこで事故があったみたい。私も詳しくは聞いてないからこれしか分からないけど。」
「なーんだ。それだけー?」
陸が少しつまらなさそうにそういう。
「わがまま言っちゃだめよ。真奈美さん困ってるじゃない。」
「はぁーい。」
お母さんに言われて陸が文句を言わなくなった。
陸は基本的に言うことは聞かないのだが、お母さんの言うことはしっかりと聞く。
「あ。陸!もうすぐ昼御飯だよ。おばあちゃんに怒られちゃう!」
この前病院に行った時は帰る時間が遅くて、おばあちゃんに叱られた。
怒るととても怖いから最近は急いで帰るようにしている。
家から病院までは歩いて10分くらいなのでいつでも行き来ができる。
「うわ、ホントだ。じゃあ帰ろっか。」
「バイバイ、ママー。」
「バイバイ。気をつけて帰ってね。」
「うん!」
◎
1月14日、櫻井記念病院。
しばらく用事があって行けなかったから久しぶりの病院だ。と言っても一週間。
でも毎日行っている僕たちにとってはずいぶん久しぶりな気がする。
病院は四角くなっていて、真ん中には中庭があった。
子供の用の遊具などもたくさんあって、しばらくはそこで遊んでいた。
すると2階の窓からじーっとこっちを見ている人を見つけた。
「ねぇねぇ陸。さっきからあのお姉ちゃんずっとこっち見てない?」
「ホントだ。…中学生かな?」
櫻井記念病院は1階が受付、診察室、2階と3階が病室だ。
2階は中学生以下、3階はそれ以上の人が入院している。
僕たち見ていた人は小学生には見えなかったので多分中学生だ。
しばらくして相手がこっちを見るのをやめた。
「あ、あっち向いちゃった。」
「まぁいいか。
そう言えば俺ら2階行ったことないなー。…探検しようか!」
「えぇ〜、いいのー?怒られるんじゃない?」
「別に騒ぐわけじゃないしさ。」
「そうだねー。」
というわけで僕と陸は2階を探検することになった。
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