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Paradox
4
:
柚希*
◆onIBKk2i0k
:2012/01/26(木) 21:41:54 HOST:PPPbm8109.kanagawa-ip.dti.ne.jp
『教えてくれるの?』
「うん。
ここからすぐ近くに山があるでしょ?
そこで事故があったみたい。私も詳しくは聞いてないからこれしか分からないけど。」
「なーんだ。それだけー?」
陸が少しつまらなさそうにそういう。
「わがまま言っちゃだめよ。真奈美さん困ってるじゃない。」
「はぁーい。」
お母さんに言われて陸が文句を言わなくなった。
陸は基本的に言うことは聞かないのだが、お母さんの言うことはしっかりと聞く。
「あ。陸!もうすぐ昼御飯だよ。おばあちゃんに怒られちゃう!」
この前病院に行った時は帰る時間が遅くて、おばあちゃんに叱られた。
怒るととても怖いから最近は急いで帰るようにしている。
家から病院までは歩いて10分くらいなのでいつでも行き来ができる。
「うわ、ホントだ。じゃあ帰ろっか。」
「バイバイ、ママー。」
「バイバイ。気をつけて帰ってね。」
「うん!」
◎
1月14日、櫻井記念病院。
しばらく用事があって行けなかったから久しぶりの病院だ。と言っても一週間。
でも毎日行っている僕たちにとってはずいぶん久しぶりな気がする。
病院は四角くなっていて、真ん中には中庭があった。
子供の用の遊具などもたくさんあって、しばらくはそこで遊んでいた。
すると2階の窓からじーっとこっちを見ている人を見つけた。
「ねぇねぇ陸。さっきからあのお姉ちゃんずっとこっち見てない?」
「ホントだ。…中学生かな?」
櫻井記念病院は1階が受付、診察室、2階と3階が病室だ。
2階は中学生以下、3階はそれ以上の人が入院している。
僕たち見ていた人は小学生には見えなかったので多分中学生だ。
しばらくして相手がこっちを見るのをやめた。
「あ、あっち向いちゃった。」
「まぁいいか。
そう言えば俺ら2階行ったことないなー。…探検しようか!」
「えぇ〜、いいのー?怒られるんじゃない?」
「別に騒ぐわけじゃないしさ。」
「そうだねー。」
というわけで僕と陸は2階を探検することになった。
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