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僕のアメリカ生活
3
:
ゴミ
:2011/12/17(土) 00:42:26 HOST:p6786fe.hkidnt01.ap.so-net.ne.jp
外に出て、リュックを背負い地図片手に俺は走った。
転校初日から遅刻ってどこの漫画だよ、高校生にもなって俺は何やってんだ!
だが見慣れない風景。それに加え僕は方向音痴なんていうなんて不運の人間なんだろうか。
回りにいるのは外国人。英語はわかるが、話しかける勇気なんて僕にはなかった。
とりあえず、行けるだけ行こう、
僕はキョロキョロとあたりを見回しながら学校に向かった。
「じゃあ、貴方はこのクラスね」
「はい」
先生に誘導されて、1年生の教室に入る。アメリカについてなんて僕は全くと言っていいほど知らないし、
アメリカよりもヨーロッパに関心があったせいかアメリカの歴史(といっても浅いけれど)などは興味すら沸かなかった。
両親からも学校についてほとんど知らされていないし、「そのうちわかる」としか言われなかった。
母に関しては昔アメリカ、カナダと住んでいたらしいので一応信用はしてみたが....
俺はクラスに足を踏み入れ、挨拶をした。
「日本から来ました、山本礼人です よろしくお願いします」
クラス中がシーンとなる。僕が入る寸前まで結構な騒ぎ声が聞こえていて、悪ふざけをしていたようだった。
それに誰も制服を着ていない。さっき廊下で見かけた子も着ていなかった...ええと、制服がないのか?
「何が好きなんですかー?」
馬鹿にしたような声が飛んでくる。どこからか「ジャップ!」という声さえ聞こえたが、そこは無視して
「あー、読書とか...」と苦笑いしてみせた。
するとなぜかクラス中が大爆笑。...何だこいつらは!
「あのメガネの子の隣に座って、早く!」
先生にそういわれ、金髪で背が180くらいあり、ヒョロっとした赤メガネの男の隣に座る。
そのメガネは右隣で、左隣の女子の茶髪が「ねぇ、あんた小学生じゃないの?」と言ってきた。
「高校生ですよ?」僕が恐る恐る言うと、また馬鹿にしたようにドッと爆笑する。
何が何だかよくわからないが、馬鹿にされているのだけはわかった。
「あの、僕はアルフォンス・フォラール」
隣のメガネが話しかけてきた。何となくいい人そうだな、と思い「良い名前だね」と言った。
「ありがとう、レイト、キミも良い名前だ 僕のことはアルって呼んでくれよ」
「宜しく、アル。ところでこの人たちは何なんだ?」
僕は多分アルはクラスメイトの仲間ではないだろうと雰囲気から察し、アルに耳打ちした。
「こいつらは最低な奴らさ、僕なんかいっつも...」
興奮したのか立ち上がり、大声でそう叫ぶ。すると一人の男子生徒がアルにジュースを投げつけた。
ビシャっという音がする。クラスにはまた大爆笑がおこり、そんな光景を先生は無視して授業を続ける。
アルは無言で座り、「...僕はいじめられてる」と言った。
「あー、…でも僕が友達だよ」
僕は何とかならないかと苦笑いする。正直ここまでオープンなイジメは初めて、しかも戦先生までこれだ。
「本当かい!?」
アルはまた立ち上がる。次はアルの顔にシェイクが飛んできた。
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