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青年と奴隷と預言書と
4
:
御陵
:2011/11/15(火) 17:47:44 HOST:wb005proxy04.ezweb.ne.jp
彼は一言も言葉を発することもなく、ただ黙々とエリオットの隣から離れずついてきている。何か話題をと話しかけても、彼は反応を示さなかった。
怪我など目立った外傷はないが、少しばかり汚れている服や髪を見て、なによりもまず宿でシャワーを浴びせることが優先だとエリオットは判断した。
ほどなく見つけた宿で部屋を取り、黙ったままの少年を無理やり浴室へ放り込む。そしてエリオットは、彼がシャワーをしている間に近場の店で適当に服を購入して戻った。
ちょうどその時、浴室からドアの開く音がしてエリオットはそちらに視線を走らせる。ベッドには少年の為に購入した服が並べられていた。
少しして脱衣場から出てきた少年の髪が、綺麗な金髪だったことに驚く。バスローブから覗く透き通るような肌にエリオットは思わず息を飲んだ。
少年はゆっくりとエリオットに近づく。何故か嫌な予感がして逃げるようにエリオットは後ろへ足を向けた。しかしベッドに行く手を阻まれて、そのまま倒れ込む。少年は黙ったままベッドに足をかけてエリオットを上から見下ろした。
「……ちょ、キミ……」
「……僕を買ったんでしょ?」
冷や汗を流すエリオットを見下ろしながら少年は少し低めの声で尋ねた。
「たしかに、買いはしたが……これはどういう状況だろうか?」
「どういうって、主人への奉仕をしようと……」
「は!?いやいや、そんなの要らないから!」
年下の子供に襲われかけている状況にエリオットは必死に抵抗と否定をした。すると少年は不可解そうに眉を寄せる。
「そういうつもりで買ったんじゃないの?」
「そういうつもりって、どういうつもりだよ!」
「だから……」
「言うな!言わんでいい!」
とにかくこの状況下から今すぐ離れたい一心で、エリオットは喚いた。
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