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Happy☆Love☆Sweets

5チョコ:2011/10/15(土) 01:53:41 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
「だからっ!あたし苦手なんですっ!!」
「苦手だからこそ克服しようと思わない?」
「思いません」

あたしはキッパリ言った。

「先輩にぶつかっといてお詫びは、なし?」
「はぁ!?」

あたしはキレそうになったのを必死に抑え、一言言った。

「無理です」

あたしは先輩に背中を向けて歩き出した。

すると先輩が走ってあたしの前に来た。

「廊下は走らないでくださ・・・もがっ」

口の中に広がる甘い味。

「・・・チョコレート?」
「うん」

どうやら先輩はあたしの口にチョコレートのカップケーキを入れたようだ。

にしてもこれ・・・。

「美味しい・・・」
「でしょ?それ、手作り」

先輩は、あたしが握っているチョコレート味のカップケーキを指指しながら言った。

「!?すごーい!」
「それ、あげる。作りたくなったらいつでもおいで」
「き、来ません!」
「家庭科室だよ〜〜」
「先輩っ。静かにしてください!」

あたしは先輩に背中を向けて歩き出した。

すると、後ろから声が聞こえた。

「もう先輩ってよんでくれるんだ〜〜」

あたしは顔が熱くなった。

そうだよ、今日初対面じゃん。

それでいきなり『先輩』って・・・。

「じ、じゃあ何て呼べばいいんですか?」
「佑樹とか☆」
「下の名前で呼ぶわけ・・・え?ゆうき?」
「何が?俺の名前佑樹だけど」

・・・え。

あたしは後ろを振り返った。

「マジ・・・ですか・・・?」
「うん」
「・・・あたしの下の名前も優姫なんですよ・・・」
「スッゲー。偶然だねー。優姫ちゃん☆」
「先輩、うるさいっ!」

先輩はニヤニヤしながら言った。

「優姫ちゃんってツンデレ?」

!?

あたし、そんなこと初めて言われた・・・!!!

あたしは、「うるさいっ!」と言って後ろを向き、走って教室に行った。

あ、カップケーキ、どうしよう・・・。

あたしは走りながらカップケーキを食べた。

・・・悔しいけど、美味しい。


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