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蝶が舞う時… ―絆―

102:2011/10/30(日) 11:30:51 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
そら>>thanks.

これからも応援してください(@^^)/~~~

103:2011/10/30(日) 11:48:35 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「一つ聞いていい?」

私は誠に聞いた。

「何?」

誠は首を傾げながら言った。

「憐の事なんだけど…。誠は何で気味が悪いって言ったの?」

「…。アイツ…俺と握手した瞬間、笑いあがったんだぜ?気持ちわりーぞ。
 アイツには注意が必要だ。何考えてるかさっぱり分からないからな。」

誠は真剣な顔で言った。

「笑ってた?そうなのかな?私には2人が握手した時、憐が誠を睨んだように見えた。
 気のせいだと思うけど…。注意が必要なのかな?」

「さぁな。もう少し様子を見た方が良さそうだな。」

104:2011/10/30(日) 19:16:47 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
誠は言った。

「そうだね。でも…何か悲しそうだった顔だった。」

私は言った。

「アイツには気をつけろ。何かを企んでいる様子だったからな。」

誠は真剣な顔で言った。

「企んでる?私達の中を切り裂こうとしてるとか…。」

105:2011/10/30(日) 20:03:54 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は冗談半分に言った。

「そんな事なら俺が許さん!!人の彼女を奪うなんて心が汚れてる証拠だっつーの。」

誠はそっぽを向きながら言った。

「まぁまぁ。そう怒らずに…。まだ確定じゃないし…。冗談で言っただけだし。」

私は言った。

「…お前まさか…憐が好きじゃねーのか?」

誠の言葉に私は一瞬硬直した。

「えっ…。そんな事ないよ…。」

私は笑いながら言った。

「嘘。絶対好きだろ。顔で分かる。」

誠の図星に私は手を握り締めた。

106:2011/10/30(日) 21:01:09 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「…友達として好きになっただけ。憐の優しさに触れたのはあの時が初めてだった…。」

私は腰を下ろして地面に座り込んだ。

「あの時?」

誠も地面に座り、私と対面する形に座った。

「うん…。半年前。誠が病院に入院してる時にね。出会ったの。
 その時の憐の雰囲気は少し暗かった。」

107:2011/10/30(日) 21:23:09 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は顔の視線を落として言った。

「でも憐は事故で片目を失った子なの。で2日後に退院していった。ちゃんと片目に
 義眼を入れてもらってね。憐はとても優しかった。そんな所が好きになったのかな…。」

「…そうか。でも良かった。恋愛感情じゃなくて。」

誠は言った。

「何で?」

私は聞いた。

「だって恋愛感情なら浮気なるだろ。だからさ…。」

誠は少し照れながら言った。

「そっか。言われて見ればそうだよね。でも…これからいつでも憐に会えるんだ…。
 嬉しい。」

私は嬉しくなって地面に仰向けになった。

「身勝手で暢気だな。夜那は。」

誠は呆れた顔で言った。

「身勝手は余計だよ。このまま寝ようかな…。」

私はあくびをしながらそう言った。

「寝たら風邪引くぞ。せめてベッドで…。」

誠が問いかけたが、私はすでに寝息を立てていた。

「何だよ…。人の話も聞かずに…。ったく…。」

誠は、そう言うと私の唇にそっとキスをした。

108:2011/10/30(日) 22:06:50 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
―――――…

「…。」

私は無言で目を開けた。

そこは白の世界。

前回来た場所と同じだった。

ここで真相を暴く。

私はそう心の中で呟いた。

「夜那。」

その声に私は振り返った。

「憐…。」

私は低い声で言った。

「君が此処に来た理由は分かってるよ。この夢の真相を知りたいんでしょ?」

憐はそう言うと少しずつ私に近づいてきた。

109:2011/10/31(月) 15:40:45 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「それが何?何だって言うのよ!!!」

私は両手を握り締めながら言った。

「ま、いずれ分かる事だよ。この夢が君に何を伝えているか。でも一つだけ言っておくね。
 僕は必ず夜那を手に入れるから。」

憐はそう言って立ち去ろうとした。

「手に入れるって…どう言う事なんだ!!」

私は強気で憐に言った。

「そんなの自分で考えなよ。じゃあね。夜那。」

憐は薄く笑い、私から立ち去った。

憐の様子が違う。

別人に見える。

でもこれは夢なんだ。

でもこの夢は本当に予知夢なの?

私は胸を右手で握り締めた。

もし…予知夢ではないとしたら?

何だろう。

疑問が心の中に残る。

……。

分からない。

その時。頭に痛みが走り私は地面に倒れこんだ。

夢が解けるんだ。

私はそのまま目を閉じて意識を失った。

110:2011/10/31(月) 16:25:57 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
―――――…

「ん…。あれ?」

私は目を覚ますと、横には誠が寝息を立てて眠っていた。

そう言えば唇が温かい。

気のせい?

私は上半身だけを起こして唇を触りながら思った。

「夜那?」

横に振り向くと誠が優しく微笑んでいた。

「あ…起こしちゃった?ごめん。。」

私は頭を下げる前に誠が私を正面から抱擁した。

「ちょっ…。誠。。」

私は身動きが取れない状態で唸った。

でも誠は強く抱きしめるだけで何も喋らない。

「……。もう離したくないんだ。アイツにも取られなくない。」

誠のその言葉に私は硬直してしまった。

「誠…。」

111:2011/10/31(月) 17:49:49 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
私はその言葉を受け止めようと誠の背中に手をあてた。

「憐は友達として好きなだけだから。大丈夫だよ。」

私は落ち着いて言った。

「だから余計心配になる。その感情が恋愛になったらどうなるか分かってるのか?」

「そんなのまだ分からないよ!!そんなのまだ…。」

私はそう言った瞬間、身体の力が抜けた。

「おい!!夜那!!」

誠が私に問いかける。

でも身体の力が入らない為、声も出せない。

声が出せない。

手や足の力も入らない。

私はそのまま気を失ってしまった。

112:2011/10/31(月) 18:11:09 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
―――――…

「…。此処は?何処…?」

私は何処かの部屋の一室に居た。

服は何処かの高校の制服だった。

紺色のブレザーに胸元には高校の紋章みたいな物があり、スカートは黒の膝までのスカートで

靴は上履きで、靴下はニーソだった。

何でこんな所に?

て言うかこれは夢?

疑問が次々に浮かんでくる。

その時。突き当たりの扉が突然開いた。

「憐…!!?どうして此処に…。」

私は勢いで言った。

「今日は気持ちを伝えに来たんだ。」

良く見ると憐も制服だった。

私の制服の男性用っぽかった。

「気持ち?」

私は尋ねた。

「うん。聞いてくれる?」

憐はそう言うと、私はうん。と返した。

「僕は夜那が好きだよ。」

憐の素直な答えに私は黙った。

いくら夢でも私には…。

私は両手を握り締めた。

「ご…ごめんなさい!!!私にはそんなの…無理です!!」

そう言って私は必死に何回も頭を下げた。

「…。そっか。。駄目か。」

113:2011/10/31(月) 20:20:47 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
憐は言った。

「それは…誠が居るから?」

憐の言葉に私は答えられなくなってしまった。

「えっ…。それは……。」

私は戸惑いながら言った。

「Je t'aime。フランス語で、“僕は貴方を愛している”って意味さ。」

憐は一歩ずつ私に近づきながら言った。

「je t'aime…。それが憐の今の気持ちなの?」

私は言った。

「うん。僕の気持ちは変わらないよ。」

憐はそう言うと軽く私を抱擁した。

夢の中で抱擁はあまり慣れてない。

理由は分からないけど…。

「嬉しい?」

憐は優しく私に問いかけた。

「嬉しい…。そんな感情なんて私には感じられない。」

私は言った。

「どうして?僕じゃいけない?」

憐はそれでも優しく問いかける。

「いけない訳じゃないけど…。私は誠が好きなんだ。誠は私を助けてくれた。
 私に勇気をくれた。だから…絶対に手放さない。譲れない。だから
 誠は私にとって大切な存在なの。」

私は天井を見上げながら言った。

「…。でも僕は夜那が好きだよ。誠とはライバルだね。」

憐は私の身体から離れ、そう笑顔で言った。

「そうだね。」

私は言った。

114:2011/10/31(月) 20:44:22 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「じゃ、僕は行くね。また会えるのを楽しみにしてるよ。」

そう言って憐は立ち去ろうとした。

「ま、待って!!」

私は憐を追いかけようと一歩踏み出した瞬間、地面に大きな落とし穴が出来た。

落とし穴と言うか…何処までも落ちていく暗い底なし沼状態に近かった。

私はそこに足を踏み込んだ為に、その穴に落ちかけた。

でも間一髪、穴の淵に片手をかけて、落ちないようにした。

「憐、助けて!!」

私は憐に助けを呼ぶが、憐はただ見てるだけで助ける素振りを見せない。

115:2011/10/31(月) 21:17:09 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「此処の僕は夜那を助ける事は出来ない。情けないよね。
 愛してる人なのに…。」

憐は俯いて言った。

「そんな悲しい事言わないで…。」

私の手も限界だった。

少しずつ手が開いていく。

もう…だ…め……。

最後の指が淵から離れた時…憐は静かに私の頭を押さえ抱擁した。

意識が朦朧とする中…憐はごめん。と呟いた気がした。

その言葉が私にとっては嬉しくて瞳から一筋の涙が零れた。

そのまま私と憐は真っ逆さまに下に落ちていった。

116:2011/10/31(月) 22:10:43 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
――――…

「此処は…。」

私は辺りを見回した。

「夜那?起きたのか?」

横には誠が笑顔で居た。

「此処は…。現実?」

私は途切れ途切れに言った。

「ああ。此処はお前の部屋だ。で、ベッドの上だ。また夢を見たのか?」

誠は言った。

「…うん。凄くリアルな夢だった。今までとは全然違う。」

私は前を向いて言った。

「どんな内容だったんだ?」

誠は顔に手を添えて言った。

「…憐に告白される夢だった。とても胸が痛いの…。締め付けられるぐらいに…。」

私は胸を押さえながら言った。

「そうか…。でも何で告られる夢なんだ?今までの夢とは違うって何が違うんだ?」

誠は尋ねる。

「それはまだ言われない。それよりも今から憐に会いに行く。少しでも真実を確かめたいんだ。」

私はベッドから立ち上がり、クローゼットからハンガーにかけられたマフラーを取り出した。

私はそれを首に巻いて、向かう支度をした。

「それで行くのか?風邪引いても知らねーぞ。念のために俺も同行させてもらう。」

誠はそう言うと立ち上がった。

「いいよ。誠が居ると落ち着くし。」

私はそう言って部屋の中のハンガーにかけてあったダッフルコートを着て、
ボタンを留めた。

「夜那。少し待っててくれ。」

そう言って誠は私の部屋を出て行った。

数分後…。

誠は私があげた桃色のマフラーを手に戻って来た。

「それ…私があげたマフラー。。」

「ああ。夜那の温もりが伝わってくると言うか…。」

誠は言った。

「それって褒めてるの?」

私は言った。

「ま、どっちでもいいし。さ、行くぜ。」

誠はそう言って私の腕を引き、誠と共に部屋を出た。

部屋を出て階段を下り、玄関で靴を履いて、ドアに手をかけて扉を開いた。

外はそれほど寒くなかった。

風も吹いていない。

穏やかな風景だった。

私は無言で憐の家まで走り出した。

理由なんてない。ただ真実が知りたいだけだった。

「おい!夜那!!」

後ろから誠が追いかけてくる。

私は憐の家の前に行くと、インターホンを鳴らした。

インターホンを鳴らすと、憐が出てきた。

「夜那…。どうして…。」

憐は戸惑っていた。

「今日は少し聞きにきたの。貴方の事を!!」

私は憐に向かって指を指した。

「何の事を聞きにきたの?」

憐は言った。

「貴方の気持ちよ。私の事をどう思ってるかを聞きに来たの。」

私がそう言うと、憐は俯いた。

117:2011/11/01(火) 16:45:47 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「どう思ってるって…そんなの何で聞くの?」

憐は震えながら言った。

「聞きたいから。貴方が思ってる事によって選択肢が変わる。」

私は言った。

「…好きだよ。半年前から夜那の事が忘れなれなくて…だから此処に引越して
 来たんだよ。」

憐がそう言うと、開けていた玄関の扉から黒い蝶が出てきた。

あれは…。黒い蝶!!?

どうして…。

「どうして憐が蝶を…。」

私は大きく目を見開いた。

「驚くよね。ま、無理もないか。この蝶については今度話してあげるよ。」

憐は不気味な笑みを浮かべながら私に近づいた。

「誠。帰ろう。憐が怖い…。」

私は誠の左腕を触りながら言った。

「…。」

誠は無言で動かない。

「お前…。憐に真実を聞くんじゃねーのか。怖気づいて逃げ出すつもりだろ。
 そんなんじゃいつまでたっても相手の思うつぼだ。」

誠は冷たい視線で私に言った。

そうだそうだ。私は真実を聞きに此処に来た。

夢の事を少しでも聞きだす為に…。

「憐。一つだけ聞いていい?」

私は誠の腕から手を離して、憐に近づいた。

「何?」

憐は言った。

「憐は…何か身の回りであったりする?」

私は言った。

「あったよ。不思議な夢を見るんだ。最近は…。」

憐はさらりと言った。

「どんな夢?」

私は疑わしい顔で言った。

「夜那が出てくる夢。昨日は夜那が告白してくる夢を見た。とても嬉しかった。」

告白…!?

それは今日見た夢…。どうして?

まさか夢がリンクしてるとか…。

憐は私のサイドの髪を触り始めた。

私は思わず目を瞑った。

「夜那。アドレス交換しない?」

憐は優しく問いかけた。

「いいよ…。」

私は少し緊張しながら言った。

私はコートのポケットに手を入れてケータイを取り出した。

ケータイを取り出すと、憐は貸して。と言った。

私は、うん。と答えて渡した。

憐は私のケータイを開き、赤外線の画面にした。

「持っていて。」

憐にそう言われ私はケータイを両手で持った。

憐とアドレスを交換すると、憐は微笑んだ。

「ありがとう。これで夜那といつでも連絡が取れる。」

憐はそう言うと私を抱擁した。

「ちょっ…。憐。」

私は憐の身体を引き離そうとした。

でも離れない。

「おい!!」

誠の人声で憐は我に返った。

「…ごめん。つい……。」

憐はそう言って私の身体を離れた。

「でもいつか夜那を僕の物にするから。覚悟しておいてね。」

憐はそう言って誠の所に行った。

「君には負けないから。君と夜那は吊り合わないっていつか証明してあげるよ。」

憐は笑みを浮かべて誠に言った。

「俺も負けないからな。てか、人の彼女を取るなんてな最悪な奴だって事を
 教えてあげるからな。そっちも覚悟しておけよ!!」

誠は腕を組み言った。

118:2011/11/01(火) 17:10:10 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
憐と誠は互いを睨んだ。

「ちょっと二人とも…。」

私は止めに入ろうと思ったが、常に二人の周りの空気が険悪みたいに渦を巻いているようだった。

「夜那。帰るぞ。」

誠は顔をだけを憐に向けて、私の方向に右手を差し出した。

「うん…。」

私はその手をしっかり握った。

「じゃあな。憐。」

誠は怒った表情で憐に言った。

「じゃあね。誠。」

憐はそれでも笑顔で言った。

そうして私と誠は家に戻っていった。

その様子を見ていた憐は涙を流した。

「どうして…誠を見るの?僕の事もちゃんと見てよ…。」

憐は涙を浮かべながらそう呟いた。

119:2011/11/01(火) 17:52:45 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
私と誠は家に戻ると、玄関で誠のお母さんが迎えてくれた。

「何処に行ってたのよ!!誘拐でもされたらどうするのよ!!」

誠のお母さんは私と誠を強く抱擁した。

「ごめんなさい。」

私は素直に謝った。

「大丈夫だよ母さん。俺が居るから。」

誠は軽い口調で言った。

「だから余計心配なるのよ!!でも…無事で良かった。」

誠のお母さんはそう笑顔で言った。

120:2011/11/01(火) 17:53:16 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
今日の更新はこれで終わりです。

ではではまた明日ですww

121:2011/11/01(火) 22:57:59 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「母さん…苦しい。」

誠は苦しそうに言った。

「あら。ごめんなさい。」

そう言って誠のお母さんは離れた。

私はすぐさまに2階へ向かった。

「夜那ちゃん!?」

誠のお母さんは叫ぶ。

「大丈夫だ。精神的な面じゃねーから。」

そう言って誠は私の後を追いかけた。

私は自分の部屋の窓から景色を見ていた。

窓からは冷たい風が入って来る。

いくら寒くても景色は見たかった。

どうして憐が黒い蝶を…。

これだけが頭に残って仕方が無かった。

私の青い蝶は何処へ行ったの?

そう思って空を眺めて居ると、何かがこっちに向かってくる影が見えた。

「あれは…。」

私は窓から右手を伸ばした。

それは青い蝶だった。

青い蝶は私の所に来て、右手の人差し指に止まった。

不思議と涙は出ない。

幻じゃないんだね。

私はそう心の中で思った。

「良かったな。夜那。」

その声に後ろを振り返ると、誠が笑みを浮かべながら部屋の灯りをつけた。

「誠!?いつからそこに…?」

私は驚愕した表情で言った。

「さっきから。」

誠はさらりと言った。

122:2011/11/02(水) 14:52:16 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「そ…っか。。」

私は再び景色に目を戻した。

「でも良かったな。戻ってきてくれて。」

誠は私の傍に来て言った。

「うん。」

私は俯いた。

「どうした?嬉しくないのか?」

誠は聞いた。

「憐は…。憐はさ…どうして黒い蝶を持ってたの?」

私は窓の溝に縋りついた。

「それはまだ分からねーだろ。謎に過ぎん。」

誠は言った。

「もう…何が何だか分からないよ…。」

私は地面に座り込んだ。

「夜那。」

誠はしゃがみ込み、私に問いかけた。

「何…?」

私は聞いた。

「お前はどうしたいんだ?」

誠は真剣な眼差しで私に言った。

「えっ…。」

私は一瞬硬直した。

「お前は俺にどうして欲しい?憐の事はたしかにあるが…。それ以外の面でもあるだろ。」

「どうして欲しいって…そんなの、ない。今は憐の事で頭がいっぱいだから。」

私は顔を逸らした。

「…そんな事今は考えるなよ。忘れさせてやる。」

誠は私の左手手首を握り締め、私の唇にそっとキスをした。

私は静かに目を閉じた。

たしかに憐の事もあるけど…。それはまた今度考えよう。

今は…この瞬間を大事にしたい。

まずは…あの予知夢の謎を解くしかない。

誠の唇が離れると、誠は優しく私を抱擁してくれた。

もう予知夢も怖くない。

怖かったら泣けばいい。

そう私は思った。

「…今からまた予知夢の真相を暴いてくる。」

私は誠の耳元で呟いた。

「なら、俺も行く。」

誠の意外な言葉に私は動揺した。

「でも…どうやって?」

私は聞くと、誠は私の身体から離れた。

123:2011/11/02(水) 15:15:37 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「思ったんだけどさ。憐も夜那も不思議な夢を見るんだったら俺にも見れるんじゃねーかって。
 思うんだがな。」

誠はそう提案した。

「そう単純な発想でいいのかな…?でもどうやって見るの?その夢を。」

私は聞いた。

「…一緒に寝るとか…。」

誠は照れながら言った。

「前一緒に寝たけど…。何も起こらなかったのに?」

「…そうじゃなくて。。手を繋いで寝るとか…。」

誠はそっぽを向きながら言った。

「なるほど。その方法も有りだね。」

私は誠に向かって拍手をした。

でも誠は呆れた顔で私を見る。

「お前ってやっぱ鈍感すぎ…。」

誠はため息をついて言った。

「そう?じゃ、さっそく寝よう。」

私はそう言って地面に寝そべって仰向けになった。

「身勝手すぎ…。他人事みたいに言ってさ…。」

誠は頭を掻きながら地面に寝そべって仰向けになった。

私は左手を誠に差し出した。

誠はそれに気づき、さりげなく私の左手を握る。

私は小さく深呼吸して目を閉じた。

誠もそれに応え、目を閉じた。

124:2011/11/02(水) 16:15:10 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
―――――…。

「…な。夜那…!!」

誰かが私を呼んでいる。

私は目を開けると、一瞬、視界がぼやけた。

「夜那…。大丈夫か?」

その声に私は横を向いた。

「誠…。」

誠は右手を差し伸べてくれた。

私はその手を握り、身体を起き上がらせた。

「夢の中に入れたんだね。誠。。」

私は明るく言った。

「ああ。ま、第一段階クリアってやつか。」

誠はズボンのポケットに手を入れながら言った。

私の服は前回と同じ制服だった。

部屋も前回来た所と全く同じだった。

誠の服も前回憐が来てた制服と同じだった。

「憐…。来るかな?」

私はそう言った。

「さぁな。気軽に待っておけば来るんじゃね?」

誠は近くにあったパイプ椅子に座りながら言った。

「何気に何座ってるの…?」

私は肩を下ろして言った。

「いいだろ。別に…。」

誠が言った瞬間、部屋の扉が開いた。

「また会えたね。夜那。」

現れたのは憐だった。

憐は夜那の姿を見ると、すぐさまに駆け寄った。

「よ!憐…。」

誠は左手を上げながら笑顔で憐に言った。

憐は誠の存在にやっと気づいたのか舌打ちをした。

「何で誠が居るの?」

憐のその声はイラついているのかとても低い声だった。

「私が呼んだの。だから気にしないで…。」

私は必死に憐を説得した。

「夜那がそう言うなら…従うけど。。」

憐はそう言うと微笑んだ。

「今日も聞きたい事が合って来たの。」

「聞きたい事って?」

憐は首を傾げる。

「黒い蝶の事…。どうして憐は黒い蝶を持っているの?それが頭に残って 
 しかたがないから。知りたいの!!」

私は憐に近づいて言った。

「Je t'aime…。って言ってくれたら教えてあげるよ。黒い蝶の事を…。」

憐はそう言って私に近づいた。

「!!?……。」

私は言葉を失った。

言いたくない。

私が愛してるのは…誠。ただ一人だけなのに…。

胸が痛い。

ただ友達としての好きが…恋愛感情に変わったらどうなるの?

そうなったら誠は絶対怒るよね。

憐は…嬉しくて、はしゃいだりするのかな?

125:2011/11/02(水) 16:26:30 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
そんなの……私……。

私は手を握り締めた。

「…ごめん。憐……。言われない…。そんな事言ったら、誠が…誠自身が
 傷づく。憐は知らないかもしれないけど…。誠はずっと私に尽くしてきた。
 半年前からずっと…。ううん。出会った時からずっと。。私は、憐が好きだよ。
 でもそれは…友達として好き。恋愛感情じゃないの…。本当にごめん!!」

私は頭を深く下げた。

「…僕は今からそうして尽くしていくつもりなのに…。誠に先越されて…。
 やっと尊敬出来る人に出会えたと思ったのに……。これじゃ何も残らない。」

憐は俯きながら言った。

126:2011/11/02(水) 17:21:32 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
えっ…。

尊敬?

私を…?

「尊敬って…私尊敬されるような事なんてやってないのに…。」

そう何気に言うと、憐は笑顔で微笑んだ。

「そんな事ないよ。夜那の存在全てが尊敬みたいなものだから。」

憐は優しく私に問いかけた。

「……。そんな事言われたらこっちまで恥ずかしいよ。でもありがとう。」

私は笑顔で憐に返した。

「憐…。お前どう言うつもりだ?」

誠は足を組みながら憐を睨んだ。

「どうって?」

憐は笑顔で返す。

「Je t'aime…。って…“私は貴方を愛してる”って意味だよな。
 お前には魂胆があると俺は考えてる。ま、それは俺の憶測に過ぎんがな。」

誠は淡々と言った。

「それが何?」

憐は冷たい視線で誠を睨んだ。

「いや。別に?」

誠は言った。

127:2011/11/02(水) 20:25:16 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「Je t'aimeの意味…知ってたの?」

私は誠の顔を覗きこみながら言った。

「ああ。まぁな。」

誠は言った。

「夜那はどうして誠だけを見るの?僕の方も見てよ…。」

憐は泣き顔で言った。

「憐の事もちゃんと見てるよ!私は人に対して特別な扱いとかそんなのないから!!」

私は言った。

「…嘘。僕の存在は夜那の視界から消えてるんだぁぁぁぁ!!!!」

憐はそう泣き叫びながら言うと私の視界がぼやけた。

その時。私と誠の足元に穴が出来た。

でも間一髪、穴の淵で誠は手をかけてくれた。

「大丈夫…か?夜那…。」

誠は途切れ途切れに言った。

「うん…。」

誠の右手がたった一つの命綱だった。

つまり私と誠は穴の淵にぶら下がっている状態だ。

憐は未だに泣き叫んでいる。

「夜那はまだ大丈夫か…?耐えれるか?」

誠は私の方に振り返って言った。

「うん。体力には自信ないけど……。でも何とか耐えてみせる。誠は大丈夫なの?」

私は心配しながら言った。

「大丈夫だ…。俺はそんなやわじゃねーから。」

誠は息を切らして言った。

相当息切れが激しい。

落ちるのは時間の問題かと言った所だ。

「そのまま落ちてよ。誠。」

憐は泣きやみ、冷たい視線で誠に言った。

「落ちねーよ。お前みたいに汚い奴じゃねーから。」

誠は笑いながら言った。

「そんなに言うなら指を折ってやるよ。」

憐はそう言って穴の淵にかけている誠の右手を靴で踏み潰した。

「……っ。。」

さすがに誠にとってこの行為には限界を感じた。

指が少しずつ離れていく。

やがて全ての指が離れて、私と誠は穴の中に落ちて行った。

128:2011/11/02(水) 20:45:29 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
私と誠が穴に落ちていく瞬間を見た憐は不気味な笑いを浮かべた。

「あーあ。落ちちゃった…。」

憐は穴の中を見つめる。

何処までも続く深い闇。

「中々厄介な敵だね。排除するのにもう少しかかるね。」

憐は穴の周りにしゃがみ込み、穴の中を眺め続ける。

129:2011/11/02(水) 21:00:03 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「そう今回の夢は逃げられないよ。覚悟しておいてね。夜那。」

憐はそう言うと穴から立ち去った。


―――――…

穴の中に落ちていく。

そう言う状況は慣れてない。

だから余計、不安感が増す。

私と誠の握っている手は離れない。

離れたりしない。絶対に!!

怖いけど…進まなければならない。

私は深い穴の真正面を見る。

まだ出口には辿り着かない。

このまま何処まで落ちていくのか見当がつかない。

「大丈夫だ。夜那。絶対出口はある。そう信じろ!」

誠の言葉に私は頷いた。

やがて光は見えてきて、落ちていく速度は緩まった。

どうして緩まったのかは知らないけど…。

やっと出口だ。とそう思った。

私と誠は地面と思う所に降り立った。

降り立った所は黒の世界だった。

半年前来た所と同じだった。

辺り一面が黒の世界。

130:2011/11/02(水) 21:26:54 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
今日の更新は終了です。

明日は更新出来る回数が極端に減ります。

ごめんなさい<(_ _)>

第2章は結構長いので・・そこら辺は理解しておいてください。

131:2011/11/03(木) 08:54:55 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
今回の夢は長い…。

何かが影響してるのかな?

いつもの憐とは違う表情をしてた…。

別人みたいで少し怖かった。

「此処…でどうしろって言うんだ。ったく…。」

誠は怪訝な顔をしながら言った。

「分からない。分からないけど…。とりあえず進もう。この夢の出口を探さなくちゃならない訳だし…。」

私はそう言って一歩ずつ歩き出した。

「…分かったよ。」

誠はそう言って私の手を強く握り締めた。

「ありがとう。でもちょっと痛い…。」

私は苦笑いで言った。

「あっ…。ごめん。。」

誠は私から顔を逸らして言った。

「いいよ。さ、出口を探そう。」

そう言うと誠は私に承知してくれた。


あれからどれぐらい歩いたのだろうか…。

一向に進んでない気がする。

でも絶対出口はある。

でもこのまま迷ってしまったら…ただの迷子?

……今はそんな事考えるな。

出口を見つける事が先決なのに…そんな不安が込み上げてくる。

「夜那。大丈夫だ。不安なのは誰でも一緒。それぐらい分かるだろ。」

誠の優しい言葉が私の心の中を温かくする。

「うん。そうだね。」

私はそう言って小さく頷いた。

その時。突き当たりに青い光が見え始めた。

やっと出口なんだ。

そう私は思った。

「あれ…って、夜那の青い蝶じゃねーのか?」

誠は青い光に指を指しながら言った。

「えっ…。」

私は近くに行ってちゃんと見た。

「本当だ…。私の蝶だ…。でもどうして?」

私は青い蝶に手を伸ばした。

でも蝶は遠くに行ってしまう。

まるで“私について来て”と言ってるみたいだった。

「夜那。」

誠は言った。

「うん。行こう。きっと蝶の着いて行った先に出口がある。」

私はそう言って誠と共に蝶の後を追いかけて行った。

132:2011/11/03(木) 09:21:04 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
私と誠は蝶の後を追いかけた。

青い蝶の行きついた先は――――…。


――――――…

「此処は…。現実?」

私は右目を右手の甲で擦る。

あの夢は肝心な所で途切れてしまう。

まだ真実を知ってはならない。っと伝えてるように思えた。

真実って…予知夢の真実?

じゃあの憐の別人みたいな表情は何だったの?

憐は二重人格とか…そんな所なのかな?

結構、願望強かったりして?

私はそんな事を頭で考えながら一人で悩んでいた。

「うーん。はぁ…。」

そんな声を漏らしながら誠は目覚めた。

「起きたんだね。誠。」

私は誠の顔を覗きながら言った。

「…ああ。さすがに寝起きはキツイ…。はぁ…。」

誠は上半身を起こして背中を壁につけた。

「憐の表情が別人だった。あれは本当に憐自身だったのかな?」

私は言った。

「さぁな。むやみに聞くのはあまりいけねーと思うが…どうする?」

誠はあぐらを掻いて言った。

「今の所…様子を見ようと思う。憐は私の大切な友達ながら。
 何かに悩んでいるんだったら絶対助ける。そう決めたから!!」

私は立ち上がって胸に手をあてて言った。

「……そうか。明日から頑張れよ。」

誠は私の頭を撫でて立ち上がった。

133:2011/11/03(木) 09:22:38 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
訂正です。

夜那の言葉に「大切な友達ながら」の「な」を「だ」に

変えておいてください。

宜しくお願いします!!

134:2011/11/03(木) 09:47:21 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「うん!!」

私はそう言うと私の部屋の扉がノックされた。

「はい…。どうぞ。」

私は言うと扉が開いた。

「夜那ちゃん。今日は隣の夜霧さんの家庭と歓迎会をするんだけど…
 準備を手伝ってくれないかしら?」

赤のギンガムチェックのエプロンをした誠のお母さんは言った。

憐は家に来るの?

普通に接して居れば大丈夫だよね?

私はそう思った。

「じゃ手伝う。誠も手伝ってよ。」

私はそう言って誠の服の袖の裾を引っ張った。

「いいけど…。何手伝えばいいんだ?」

誠は尋ねた。

「とりあえず誠には料理を手伝ってもらうわ。結構料理は得意でしょ?」

誠のお母さんの言葉に誠は動揺した。

「…得意じゃねーよ。別に……。」

誠はつい顔を逸らす。

「あらあら。照れちゃって。夜那ちゃんと共同でやりなさいよ。」

誠のお母さんの提案に私と誠はもちろん賛成した。


そして私と誠は2人で階段を下りてリビングに向かった。

部屋の飾りつけもちゃんとして、これで準備は万端だった。

それから1時間後―――…。

リビングのテーブルには数々の料理が並べられた。

中華系からフランス系まで。

まるで料理のフルコースみたいだった。

「これで終了。」

誠は最後の料理を皿に入れ、テーブルに運んだ。

「凄い…。何かとても豪華……。」

私は驚きながら関心した。

135:2011/11/03(木) 13:04:38 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「料理なんてやったの…半年振りだし…。手が鈍ってないのが幸いだった。」

誠は私にグットサインをしながら言った。

「凄いね誠は。私には一生出来ない事だよ。料理だって少し手伝うぐらいしか出来ないし…。
 そんな人が私の好きな人で良かった。」

私は満面の笑みを浮かべて言った。

「…っ。。そうか…。今日は俺の自信作ばっかだから好きなだけ食べろよ!」

誠は着ていた黒のエプロンを外しながら言った。

「でも今日は歓迎会だから…そんな張り切って作ってよかったのかな?」

「良かった。って思っておけばいいんじゃね?そんな事より憐の事をよく観察しとけよ。」

誠は言った。

「分かってるって。それぐらい。でもそれってある意味調査の一環みたいな物なの?」

私は言った。

「そう言われてみればそんな感じだな。でもこれってストーカー行為に当たらねーか?」

誠は笑いながら言った。

「当たらない当たらない。そう思っとけばいいって。」

私も笑いながら言った。

それから2時間後――――…。

憐は来ない。

誠のお母さんは憐の家に電話したが、不在だった。

「お母さん。憐は来ないの?」

私は聞いた。

「ええ。家に電話したけど不在みたいで。せっかく部屋の飾りつけもしたのに…。
 しょうがないわ。3人で楽しみましょ。」

誠のお母さんはそう言って椅子に座った。

「母さん…。父さんは?」

誠は尋ねた。

136:2011/11/03(木) 13:31:04 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「お父さんなら昼の仕事があるとかで出かけたわ。今日は残業するらしいの。」

誠のお母さんは悲しそうに言った。

「そうか。分かった。」

誠はそう言って椅子に座った。

何か深刻な悩みでもあるのかな。誠には…。

私の胸の中が急に痛くなった。

誠が遠くに感じる気がした。

私は…。誠にとって邪魔な存在?

その時。私の頭にお母さんの言葉が過った。

半年前…誠はアメリカに渡って私より特別な存在が出来たかもしれない。

その言葉が急に頭に入って来た。

特別…。

じゃ私は誠の特別な人じゃなかったのかな…。

もしそうなら私は消えなくちゃならない?

私はそれでも構わない。

誠が幸せになれるのなら私は…。

私は、手を握り締めて俯いた。

「…ごめん。ご飯はいらない。。」

私はそう言って泣きながらリビングを出て階段を駆け上がった。

下から誠の叫び声が聞こえてくる。

137ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/03(木) 13:35:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

ども、ねここですノ

久し振りに一気に読んだら凄く話しの内容に吸い込まれていく感じがしておもしろかったよ!
人の小説見るのもいいもんだと改めて実感したぜ(`・ω・´)←




で、ちょっと下に書くのはあんまり良い内容ではないからなんだけど…
小説じゃなく人間関係とかそっちの方の注意です^^;

燐が友達いっぱいいるのは凄く良くわかるし、燐ノリ良いし面白いし話してて楽しいんだけどね?
人のスレで関係無い話しするどうかと思うな;(どこのスレとはいわないけど)
たまーにそういう面が見られるから気を付けてね!


これからも頑張ってくださいノ

138:2011/11/03(木) 13:40:50 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>あ・・・それはたまにあるw

私の場合・・話し出すと止まらんタイプやしなw

妹にも言われたし・・・。

これからは気をつけます。

でもいざとなったらまた止めてください。

たまに暴走する時もあるんでw

139:2011/11/03(木) 14:03:20 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
振り向きたくない。

振り向いたら余計辛くなる。

ごめん。誠…。

私は自分の部屋に駆け込み、鍵をかけた。

此処から離れたくない。

私はポケットからケータイを取り出した。

すると“Eメール1件”と言う言葉があった。

私はそのメールを何気に見ると誠からだった。

「何ですぐ逃げるんだよ。悩みなら俺に相談しろって言っただろ?
一人で溜め込むな。」

と書かれていた。

「…私の事……嫌いなくせに。そんな言葉言わないでよ!!」

と私は誠に返信した。

その1分後。

誠からのメールの返事が来た。

私は少し戸惑いながらもメールの内容を見る。

「嫌いな訳ねーだろ!!お前…とうとう疑心暗鬼になりやがったか。」

140:2011/11/03(木) 14:08:19 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
コメします。

第2章は結構長いです。

ネタバレは一切なしです。

でも・・憐には悲しい過去があるので・・

その辺もご理解してください。←ネタバレやんw

一応・・第5章まであります。

続編なのに第1期より長くなってしまうかもしれません。

でも・・これからどんどんヒートアップしていくので

楽しみにしておいてください。

141:2011/11/03(木) 14:37:37 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「疑心暗鬼なのかな。。分からないよ。。」

と私は返信した。

そんなメールのやり取りを1時間以上もした。

142:2011/11/03(木) 15:03:40 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
メールだと自分の伝えられない事も話せるから気が楽だった。

「聞きたい事があるの。…半年前、誠はアメリカに渡ったけど
 そこで特別な人は出来た?」

そう送ると扉の向こうから誰かがこう言って来た。

「出来てねーよ。何心配してんだよ。」

その声に私は我に返った。

「そんな事。偽りに過ぎない。」

声の主はもう分かっていた。

私は扉に背をつけてため息をついた。

「偽りの訳ねーだろ。ったく…。話の飲み込めないやつ……。」

誠は言った。

「誠には分からないよ。私の気持ちなんて…。」

私は服の裾を強く握り締めながら言った。

143:2011/11/03(木) 17:06:57 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
どうせ私の気持ちなんて誰も分からない。

私は絶望のどん底に落ちそうな気分になった。

だから怖いんだ―――…。

私はそう心の中で叫んだ。

私はそのまま地面に縋りついた。

144:2011/11/03(木) 20:11:20 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
どうしても怖い。

また私はふきだしにに戻ったのかな?

弱い自分に…。

強くなるってあの時そう誓ったのに――――…。

約束を守れなかった。

貴方の約束を…。

私はこれからどうすればいい?

私の心を満たせる者は居るの…。

私は立ち上がろうとした。

でも身体に力が入らない。

駄目…。このまま意識を失ったらまた夢から出られなくなるかもしれない。

それは嫌だ……。

145:2011/11/03(木) 20:59:57 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
誰か助けて…。

誠でも誰でもいいか…ら。。

私は右手を伸ばした瞬間、意識を失った。

私が意識を失った瞬間、私の部屋の扉が開いたような気がした。


――――…

「夜那!!大丈夫!?」

誰かの声で私は目を覚ました。

「れ…ん?どうし…。」

私が上半身を起こすと、憐は正面から私を抱擁した。

「良かった。夜那が無事で…。これでやっと二人きりになれたね。」

憐は笑みを浮かべて優しく言った。

「えっ…あっ…。そうだね。。」

私は憐の背中を持った。

温かい。

私の心の中を優しく満たしてくれる。

そんな優しい憐が私は好きなのかな?

でもそれは友達として好きで…。

恋愛としては好きでもない。普通なのかも…。

「僕は夜那が好きだよ。愛してるとも言えるね。でも夜那は誠が好きなんだよね…。
 僕はそんな二人を応援するよ。」

憐はそう言って私を強く抱擁する。

「でも今日…誠と喧嘩しちゃったから。私は邪魔なのかもしれないの…。
 誠は私以外に特別な人が出来たかもしれない。それが怖くて…。」

私は頭を抱えながら言った。

「そうなのか…。でもそれってただの思い込みじゃない?僕はそう思うよ。」

憐は私の身体から離れ、そう言った。

「でも…怖いの。今だけ一緒に居させて…。憐。。」

私は泣きながら憐に頼み込んだ。

「夜那…。もう夜那を泣かせなくないよ…。」

憐はそう言って私の左手を自分の左手と絡めて、私の唇にそっとキスをした。

憐……。

私の心の中を満たしてくれるたった一つの望み。

どうしても憐の傍に居たかった。

忘れられない愛しさが込み上げてくる。

憐の唇が離れると、憐が照れた表情を見せた。

「ずっと傍に居たい…。だからこれからも……。」

私は涙を零しながら涙声で言った。

「ずっと居るよ。夜那の為なら死んだって構わないから…。」

憐はそう言うと再び私を抱擁してくれた。

もう決めたんだ。

誠とは縁を切ろうと。そう私は思った。

146:2011/11/03(木) 21:13:52 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「この夢が覚めてもずっと一緒に居てね。絶対…嫌いなんて言わないでね。」

私は憐の身体に顔を埋めながら言った。

「僕が夜那を嫌う訳ないよ。今なら言える? Je t'aimeって…。」

憐の言葉に私はそっと頷いた。

「Je t'aime…。それが私の気持ちだから……。」

私はそう言った。

憐の言葉には偽りなんてない。

憐に着いて行けば私は…楽になれる。

そう心から思っていた。

「現実でも貴方を愛してるから…。誠とはもう別れる。もう縁を切る……。」

私は操られているように言った。

「本当?それなら良かった。これからはずっと一緒だね。」

憐はそう言った。

「うん。」

私も笑った。

「…今日は此処でお別れ。また明日待ってるよ。じゃあね。」

憐はそう言って立ち去ってしまった。

それで良かったのかな…。

心に穴が空いたようにとても悲しい気持ちになる。

147明優:2011/11/03(木) 21:23:37 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
久々のコメント♪
最近来れなくて。。。
見る時間なくて悲しい(涙
見れないときもあるけど応援してます!

148:2011/11/03(木) 21:24:30 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
明優>>全然エエよww

この後の展開がガチでヤバイって言う・・・。

ありがとう。

嬉しい。

149:2011/11/03(木) 21:29:54 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
今日の更新はこれで終了です。

今回は10回以上更新したかな?

何か昨日・・更新あまり出来ないとか言いながらバリバリ更新できましたって

言う・・変な達成感が多少残ってますけど・・;

明日も夕方から更新したいと思います!!!

なのでお楽しみに(-。-)y-゜゜゜

150:2011/11/03(木) 21:34:13 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
※お知らせ※

前前のコメで・・ネタバレで一切なしと言う事が一応取り消しと言う

形でお願いします。

何か・・ネタバレ一切なしって言った直後からすでにネタバレが・・;;

それはあまりにもアレなので・・・。

少しだけネタバレを更新していく事にしました。

と言っても公開出来る範囲だけですが・・・。

ま、何はともあれ今後とも「蝶が舞う時に… ―絆―」をよろしくお願いします!!!

151ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/03(木) 21:45:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

うあ、今日二回目のコメントです。
何回もごめんね!でもあまりにも早くコメントしたくて(´;ω;`)
言い訳にしかならないry←


燐にねここが注意したあと、すぐ直してくれて嬉しかったです(´;ω;`)
何だか注意したねここに罪悪感がry
ありがとね(`・ω・´)!

そしてお知らせのこと、了解ですノ
ネタバレ大歓迎なねここって一体ww

たくさん更新お疲れ様!
これからも頑張ってね^^

152:2011/11/04(金) 14:05:29 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
私はしばらくその場で佇んでいた。

本当にこれで良かったのかな…。

誠は…どうなるの?

そんな気持ちが私の心の中に残った。

…そんな事。考えるな。

自分で決めた事なら実行に移すのみ。

私は地面に仰向けになり、目を瞑った。


――――…

「はぁ…。複雑……。」

私はそう呟きながら天井を見上げた。

誠と別れる。

私の心を満たせるのは憐だけなんだ。

私は服の胸の辺りを右手で握り締めた。

誠に何て言えばいいのかな…。

そう思っただけで身体が熱くなる。

「夜那。」

その声に私は慌てて首を横に動かした。

「誠…。話があるの。。」

私はゆっくりと立ち上がり、俯きながら言った。

「何だよ。いきなり。」

誠は聞いた。

「あの…。私と別れてほしいの。もう誠とは一緒に居られない。」

私がそう言うと誠は激怒した。

「何でだよ!!?お前は俺が嫌いなのか!?だから別れるのか!!?」

誠は怒り顔で言った。

「そ、そうじゃなくて…。私の心を唯一満たしてくれるのは憐だけだから。
 誠…本当にごめん!!」

私は頭を下げた。

153:2011/11/04(金) 14:34:11 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>

エエよwそんなん気にせんでもさww

気楽にいこーぜいこーぜwwみたいなw←何だよそれw

罪悪感とか気のせい気のせいww

ネタバレ大歓迎なんかw

よっしゃw

ねここの為にも頑張るぜw

154:2011/11/04(金) 17:17:59 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「ったく…。勝手にしろ!!」

誠はそう言って私を睨み、部屋を出て行った。

ごめん。誠…。

私はその場で地面に座り込んだ。

155:2011/11/04(金) 19:22:49 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
私と誠はあの日以来、目を合わしていない。

まるで疎遠してしまったみたいな気持ちを味わった。

そんな日々が1週間を過ぎようとしていた。

憐は毎日家に遊びに来る。

それは嬉しかった。

気まずい日々でも憐の笑顔を見れば頑張れた。

そんな某日。憐はまた私の家に遊びに来た。

明後日には正月に入ろうとしていた頃だった。

私は今、憐と一緒に自分の部屋に居た。

憐には全て事情を話し、理解してもらえていた。

事情を話した時は、凄く喜んでいた。

そんな憐を見れてとても私は嬉しくなった。

「憐…黒い蝶の事を教えてほしいの。」

私は泣きながら言った。

「いいよ。教えてあげるよ。何から教えて欲しい?」

憐は聞いた。

「何で黒い蝶なの?蝶は人の闇で黒く変色する。それは悩んでいる事がある証拠。」

私は肩を落として言った。

「それは…その…。あるのはあるけど……。個人情報だから。」

憐は戸惑いながら言った。

「そう…。」

その時。私の扉が開いた。

出てきたのは誠だった。

「誠…。」

私は視線を逸らして言った。

「夜那。もうこれ以上調査しても無駄だ。一応、情報は取れたと言う所か。」

誠は薄く笑って言った。

「そう…はぁ…。長かったな。この芝居。」

私は立ち上がって言った。

「ど、どう言う事…。僕を騙してたの…?」

憐は震えながら言った。

「…うん。。ごめん。人を欺くにはこの方法しか無かったから。
 蝶の謎と予知夢の謎は未だに分からないけどいつか解いてみせる。」

私は憐の正面でしゃがみ込んで言った。

「…。今日はもう帰る。この事は絶対許さないから。」

憐は強く私を睨み、私の部屋を出て行ってしまった。

156:2011/11/04(金) 19:41:30 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
「もう少しで蝶の真相が解けるはずだったのに…。演技力が足りなかったのかな?」

私は言った。

「そんな事ないと思うけど…。寧ろバレるかと思って冷や冷やしてたがな。」

誠は笑いながら言った。

「そう?でも憐には酷い事しちゃったな…。」

私は俯きながら答えた。

「…んな事。。気にすんなよ。それより夢の件はどうするんだ?」

誠は右手で頭を掻きながら言った。

157:2011/11/04(金) 19:57:15 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
今日の更新は終わりです!!!

何か・・変な展開ですみません><

努力してるつもりなんで・・先に謝っておきます。

そろそろ第2章は短いので・・・。

もうすぐで終わりです。

ではでは、引き続きお楽しみください!!(p_-)

158:2011/11/05(土) 13:51:10 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
「まだ真相を知ってはいけない気がする。あの夢は肝心な所で途切れてしまう。
 それは、きっと私に何かを伝えてる気がするの。」

私は言った。

「真相はまだ闇の中か…。ますます謎が深まるな。アイツには深刻な理由が
 あるんじゃねーか?」

誠は真剣な顔で私に言った。

「深刻な理由って例えば?」

「それは分かんねーけど…。知って欲しくない事とか…そんな所じゃね?」

誠は腕を組みながら言った。

「うーん。ま、いっか。いつか分かる事かもしれないし。」

私は地面に仰向けになって目を瞑りながら言った。

「夜那。」

その声に私は目を開けた。

「ひっ…。ど、どうしたの!?」

誠は私の左手首を掴んでいた。

「……っ。。」

誠は私の右肩に顔を埋めた。

「……。」

私は無言で誠の頭を撫でた。

「誠の心を満たすのは私なの…?」

私は天井を見上げてそう呟いた。

「…そうだよ。だからお前と憐が一緒に居ると胸が引きつるような痛みに
 襲われるんだ。」

誠は涙声で言った。

「…そうなんだ。私の心を満たす者は居ないかもしれない。分からないんだ…。
 ただ悲しいんだ。」

私は目から溢れる涙を右手の甲で拭った。

「俺だって悲しいさ。お前が泣いてる姿を見ると心が痛くなる。」

誠は私の肩から離れ、地面に手をついた。

「心が痛く…?私は誠の笑顔を見るたびに泣いてしまうから…。何か悩んでるじゃないかって。
 思ってしまうから…。」

私は泣きながら誠の頬に右手を当てた。

温かい…。

「これから私…誠を泣かせないから……。」

私はそう言って右手を添えてる頬にそっとキスをした。

どうしてもそれだけは言いたかった…。

悲しくても私はそう誓いたかった――――…。

私はそっと唇を離すと、誠は笑みを浮かべていた。

「これからも私の傍で笑っていてね。たとえ悲しくても苦しくても
 私と誠となら乗り越えていけるから…。」

私はそう涙を流しながら言った。

「…ああ。それからも宜しくな。」

誠は笑い顔をして私にそう言った。

159:2011/11/05(土) 13:54:03 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
訂正です。

誠の言葉に「それからは宜しくな」とありますが・・

「それから」の「そ」を「こ」に変えてください。

最近・・訂正ばっかですみませんm(__)m

後、160レスには書き込まないでください。

160:2011/11/05(土) 13:56:19 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
コメします。

第2章はこれで終わりです。

で、第3章に突入します!!!

第3章はたぶん長いと思います。

第1期より第2期の方が短くてすみません・・・。

何か展開も早くてすみませんm(__)m

でも、これからも頑張っていくので宜しくお願いします!!

161:2011/11/05(土) 14:32:49 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
episode.3 約束

心の痛みが和らいでいく。

「何か安心した。」

私は立ち上がって服についている汚れを両手で取りながら言った。

「そうか?夜那がそう思ってるだけじゃね?」

誠は呆れた顔で言った。

「そうなのかな?て言うか今、馬鹿にした気がするんだけど…。」

私は誠を睨みながら言った。

「気のせい気のせい。」

誠は笑いながら誤魔化した。

162:2011/11/05(土) 20:54:10 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
第3章スタートしました!!!!

名前は「約束」ですね。

たぶん・・誠さんの出番は少ないかもしれません。

(もしかしたら多めかもしれない・・)

憐さんの過去が明らかになる第3章だと思います。

ではでは。明日書きます。

今日は寝ます。おやすみなさ〜い(-。-)y-゜゜゜

163:2011/11/06(日) 09:33:24 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
「今、誤魔化したでしょ!!」

私は誠に指を指しながら言った。

「誤魔化してねーよ。」

誠は目を逸らして言った。

164:2011/11/06(日) 17:07:48 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
「絶対誤魔化した。私には分かる。」

私は誠のおでこにデコピンをした。

「いたっ…。地味に痛いぞこれ……。」

誠は右手でおでこを触る。

「ならもっとしてあげる。」

私は誠のおでこに2発デコピンをした。

「止めろ止めろって…。」

誠は笑いながら言った。

私はそんな誠の笑い顔が見れて嬉しかった。

165:2011/11/06(日) 21:14:29 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
今日の更新は2回だけです。

少なくてすみません。

明日は3回以上更新します!!

166:2011/11/07(月) 19:32:49 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
※お知らせ※

最近・・蝶の方を書く気になりません。

ネタはあるんですが・・・。

やる気が失せるというか・・。

なのでしばらくお休みさせていただきます!!!

ま、書く気になったら書くのでその時はまたよろしくお願いします!!!

167そら ◆yC4b452a8U:2011/11/08(火) 18:26:45 HOST:p180.net112139158.tokai.or.jp
燐の小説面白いノノ
Σえぇえ??しばらく休みになっちゃうのか‥。トホホ‥(←

168:2011/11/08(火) 18:29:49 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
そら>>そうなんさ・・。

最悪なんや・・←

いや・・・今、別の掲示板で小説を書き始めたからさ・・;;

169そら ◆yC4b452a8U:2011/11/08(火) 18:36:33 HOST:p180.net112139158.tokai.or.jp
そっか‥oyz
お疲れちゃん‥←
>燐

170:2011/11/08(火) 18:37:13 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
そら>>うんw

しかも短編って言う・・・。

171:2011/11/09(水) 17:06:54 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
※お知らせ※

復活です!!!←案外あっさり。

やっと短編の方が書き飽きたので・・・こっちの方も更新しますw←今からではないよw

最近・・第1期の方のエピローグも書いているのでそこも要チェックです!!w

172ゆめ:2011/11/10(木) 17:04:59 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
来たよ〜←
ゆめも描こうかな〜って気になった♪

173:2011/11/10(木) 17:06:46 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
ゆめ>>おお!!!

久々やんかw

此処ではやけど・・・。

まさか私の小説見たんか!!?

174:2011/11/13(日) 12:47:06 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
少しお休みしますw
では。

175:2011/11/16(水) 17:29:44 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「はぁ…。いじるのやめた。」

私は立ち上がって、窓から景色を眺めた。

「お前もSだな。俺と一緒だな。」

誠は少し馬鹿にしたように言った。

「あーそうですか。私はどうせSですよ!!」

私はそっぽを向いて言った。

「何だよ冗談半分に言ったのに、本気になりやがって。」

誠は不機嫌そうに言った。

「別に本気になってないし。話逸らすけど、憐は…また私の所に現れるよね。
 真実と向き合う事がこんなに辛い。」

私は俯きながら両手を握り締めた。

「…そうだな。そこは辛抱しなきゃいけねー所かもな。」

誠は私の横に来て、背中を壁に貼り付けた。

「でももう迷いはないって決めたから。辛いけどもう少し我満すればきっと
 真実に近づける。深刻な理由も分かる。」

私は真剣な顔で正面見て言った。

両手の震えが止まらない。

怯えている。と言う事は分かっている。

これが私の弱さかもしれないけど、その弱さに立ち向かう事も大事だ。

「誠…。着いて来て欲しい所があるの。」

私は深呼吸して言った。

「そこって…。憐の所か?」

「うん。真実に背いては駄目だから。直接聞きに行く。」

私はそう言って、クローゼットに向かい、黒いコートを取り出した。

「そうか。無理だけはすんなよ。いざとなったら俺が守るからな。」

誠はそう言って私にグットサインを出した。

「ありがとう。」

私はコートを着て、机の上に置いてあった白の手袋をはめて、手を右手を握り、目を瞑った。

憐…。

貴方が何を企んでいるか知らないけど、私は貴方に嘘をついてしまった。

私にとっては初めての嘘を、憐についてしまった。

どうしても情報が欲しかったから、そうしてしまった。

許されないかもしれない。

でも許されなくてもいい。

私は目の前の真実から逃げない。

今は一人じゃない。

一人で解決出来なかった問題も今なら出来るような気がする。

私の中で起こる予知夢と憐の真相を私がこの手で解明するまで絶対私は死なない!!

176:2011/11/16(水) 17:40:57 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
お母さん…。

見ててね。

幼い記憶はもうあまり残ってないけど…。

あの手紙を見た時は、少しだけお母さんの事は知れたような気がした。

お母さんの形見なんて物はもう何処にもないけど…。

空の向こうで見守っててね。お母さん。

私は目を開けて、大きく深呼吸した。

「覚悟はもうしてる。でも普通の覚悟じゃない。決死の覚悟だ。
 不安定な気持ちで行かれないから。十分な覚悟が必要。それを今、此処に誓ってたの。」

私は胸に右手をあてて言った。

「決死…か。俺もそんな覚悟がある。お前が危険な目に逸らされても俺が全力で守る。
 そうだろ?」

誠は明るく言った。

「そうだね。さ、行こう。憐の所へ。」

私はそう言って誠の右手を握って部屋を出た。

177:2011/11/16(水) 18:02:09 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
※お知らせ※

episode 3 は短くなる可能性大です!!

何か・・展開を早くしたいもんで;;

でも全力で頑張るのでこれからも宜しくです!!

178:2011/11/16(水) 20:51:35 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「ちょっと待て。俺も着替える。」

そう言って誠は自分の部屋の扉を開けて、閉めた。

数分後。

誠は毛皮コートを着て、出てきた。

「これで大丈夫だ。」

誠は私の右手を引き、階段を下りた。

階段を下りると、誠のお母さんと目が合った。

「あらこんな時間に何処行くの?」

誠のお母さんは洗濯物を両手に声をかけた。

「憐の所に行くの。でもすぐ済むから。」

「そういう訳で母さん。後は宜しく!」

誠は右手で敬礼した。

「そう。出来るだけ早く帰って来るのよ!!」

「おう!!」

誠と私は靴を履いて、家を飛び出した。

179:2011/11/18(金) 20:01:56 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
私と誠が家を飛び出すと雪が降っていた。

私は左手を握り締めて誠の腕を引き、憐の家まで走った。

真実を知りたい。

ただそれだけだった。

憐の家の前に着いた私と誠はインターホンを鳴らした。

でもインターホンを鳴らしても憐は出て来なかった。

「留守なのかな。」

私がそう言った瞬間、後ろから誰かに声をかけられた。

「夜那さん?夜那さんじゃないですか。」

私が後ろを振り向くと、憐の家政婦さんがバックを抱えて立っていた。

「貴方はたしか憐の家政婦さん…。」

私はそう言って軽く頭を下げた。

「憐は何処に居るんですか?」

私は尋ねた。

「…憐さんは今病院にいらっしゃいます。今日は月に1回の検査の日なので。」

家政婦はそう言った。

180:2011/11/18(金) 20:10:49 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
今日は1回しか更新出来なくてすみません。

明日は3回ぐらい更新するので宜しくです。

181ゆめ:2011/11/18(金) 20:16:11 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
けっこう来てなかったから話しについていけない←

182:2011/11/19(土) 11:51:58 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「ありがとうございます。」

私はそう言って病院に向かって走り出した。

「おい。夜那!」

誠の声に私は、何?と答える。

「ちょっと強引すぎないか?押しかけて行ったって本人が話してくれるかどうかだろ。」

誠の言葉に私は無視した。

「…大丈夫。心から信じればきっと話してくれる。」

私はそう誠に言った。

「お前らしい判断だな。」

誠は私の言葉を指摘した。

「ありがとう。それって褒めてるんだよね?」

私は振り返って笑顔で言った。

「どっちだろうな。」

誠は笑いながら言った。

「誤魔化したでしょ。ま、いい。今はそんな事で喧嘩してる場合じゃない。」

私は再び視線を正面に戻した。

「そうだな。今は前進あるのみだぜ。」

誠は妙に張り切りながら言った。

そんな会話をやっているとあっという間に病院に着いた。

そこは半年前、誠が一時期入院した病院だった。

半年前とあんまり変わってない壮麗な建物。

当時とあまり変わりなかった。

「着いたね。」

「だが、本当に此処で合ってるのか?」

誠は頭を掻きながら言った。

「絶対合ってる!さ、入ろう。」

私は誠の腕を引き、病院内に足を踏み入れた。

183:2011/11/19(土) 12:13:11 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
病院内に入ると、温かい風が入って来た。

「はぁ…温かい……。」

私は息を吐いて両手を擦った。

「とりあえず病室の番号を聞こうぜ。」

誠はそう言って私の腕を引き、ロビーの受付カウンターに向かった。

「あの…夜霧憐さんって此処に居ますか!!」

そう言うと受付の人は私の顔を一瞬見て手元にあるファイルのページを捲っていく。

「今は外科の方に居ますけど…。案内しましょうか?」

受付の人は立ち上がってこちらに着いて来てください。と言った。

私と誠は小さくはい。と答え後に着いて行った。

「貴方…まさか半年前の女の子じゃないかしら?」

受付のお姉さんは前を向きながら言った。

「えっ…。」

私は耳を疑った。

「ほら…憶えてない?貴方を見た瞬間、すぐ分かったわ。元気そうで良かった。」

お姉さんは振り返って笑顔で言った。

「はっきり憶えてます!!お姉さんも元気でほっとしました。」

私は嬉しい気持ちでいっぱいになった。

「そう。後、私の事は佳代って呼んでいいわ。あらそっちの男の子は彼氏?」

佳代は笑顔で言った。

「ありがとうございます佳代さん。えっ…まぁ…そうです。」

私は少し動揺しながら言った。

184ライナー:2011/11/19(土) 14:44:34 HOST:222-151-086-011.jp.fiberbit.net
お久しぶりです、コメントしに来ましたライナーです^^
最近は忙しくてコメントできませんでした。済みません(_ _;)ペコペコ

やはりいつ見ても、文章力が良いですね!
雰囲気がとても伝わってきます。
あと、新キャラでしょうか、佳代さん……まあそちらの方も活躍を期待したいと思います!

アドバイスとしては、隠喩、直喩、擬人法。この3つを使うと良いです。
隠喩とは、ある物を別の物に例える語法です。
例を挙げて、地震を隠喩化してみましょう。地が寒さに震える、地球の貧乏揺すりなどと表せますね。
直喩とは、例えば、あたかも、さながら、〜の如し、〜に似たりなどを使う語法の1つです。
例を挙げて、速く走る人を表してみましょう。さながら雷光のような走り、雷光の如し走り、とこんなふうに使えますね。
最後に擬人法です。擬人法とは、その名の通り人間以外の物を人間に例えた言い方のことです。
例を挙げて、太陽を表してみましょう。日光が温かく見守ってくれている。
以上です、これを駆使してよりよい上達を目指して下されば光栄です(というか、いつもいつも上から目線ですみません^^;)

ではではwww

185:2011/11/19(土) 16:46:35 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
ライナーs>>ご無沙汰してますm(__)m

いや・・新キャラでは無いんですよね・・

第1期の方にも出てきてるんですけどね・・。

サビキャラとして;

隠喩と直喩と擬人法・・・・。

どうも活用形?は苦手なんですよね・・。これが・・。←

少し変に解釈するかもしれませんが入れて見ます。

186:2011/11/20(日) 13:11:43 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
今日は夕方に更新します。

ただ更新率がやや低めなんで微妙です。

そこは理解の上お願いします!!

187:2011/11/20(日) 17:43:49 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「何だよ。そのぎこちない話し方は。ったくよ…。」

誠は呆れた顔で言った。

「ぎこちなくない!!これでも私は…!!」

私はそこで話を止めた。

188:2011/11/23(水) 12:03:08 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
最近、更新出来てなくてすみません。

ネタはあるんですが・・・・。

更新率がとても低くてすみません。

今日の夕方にはたぶん更新出来ると思います!!!

189:2011/11/23(水) 18:20:07 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
あっという間に憐の居る病室に着いた。

「ここよ。また何かあれば言ってね。」

佳代はそう言って去って行った。

私と誠は小さく頭を下げた。

私は扉のとってに手をかけて、思いっきり横に開けた。

病室に入ると、憐が椅子に座って景色を眺めていた。

「憐…。」

その声に憐は振り向く。

片目には包帯がしてあった。

「夜那…。何しに来たの?」

憐は本能を剥き出しにしていた。

明らかに怒っている顔だった。

「怒ってる?」

私は冷静に言った。

「別に…そうだ夜那。後で屋上に来てくれない?話したい事があるんだ。」

憐は不気味な笑みを浮かべて言った。

「いいけど…此処で話せないの?」

私は訊く。

「うん…。」

憐は笑顔で言った。

私にはその笑顔がとても悲しそうに見えた。

190:2011/11/23(水) 18:39:40 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「じゃ、屋上で待っとくね。誠。行こう。」

私は誠の腕を引こうとしても誠は動じない。

「…夜那。ごめん…。俺はお前と一緒には行かれない。1人で行って来てくれないか?」

誠の言葉に私は耳を疑った。

「何で?」

私はすかさず訊いた。

「調べたい事があるからさ。ごめん…。」

誠はそう言って立ち去ってしまった。

仕方が無い事だよね。

でも調べ物って何だろう…。

そんな事を考えながら、私は屋上へ向かった。

191:2011/11/23(水) 18:48:18 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
病院の屋上に向かうのは半年振りだった。

半年前と全然変わってないこの病院。

私は屋上に続く扉の前まで来た。

扉に手をかけて、屋上に足を踏み入れた。

屋上は冷たい風が吹いていた。

冷たい風が吹いてるだけで雪は降っていない。

192:2011/11/27(日) 18:31:34 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
と言っても寒い事に変わりなかった。

でも何で憐は屋上で話す事にしたのかな?

私はそんな事を考えながら屋上の柵に掴まる。

半年前と変わらない壮大な景色。

此処で私は誠に告白したんだよね。

“愛してる”って…。

で、指輪を渡してくれたんだ。

あの頃はとても愛おしく感じたな…。

そんな日々が忘れられなかった。

その時背後で扉が開く音がした。

私が振り返ると、憐が笑みを浮かべて立っていた。

193:2011/11/27(日) 18:42:46 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「憐…。」

私はその場に佇んだ。

「やっと話せるね二人で。」

憐の優しい微笑みに私は視線を逸らした。

「で…話って?」

私は訊く。

「そんなに焦らないで。今から話す事は僕の過去についてだよ。」

その言葉に私は動揺してしまった。

過去…。

やっぱ何かあったんだ。

そんな事が頭の中で過る。

憐は落ち着いて私に近づいた。

私は動じない。

どうしても真実が知りたい一方だった。

私と憐の距離が数メートルになると憐は立ち止まった。

憐は静かに口を開いた。

「人に過去を話すのは初めてなんだ。誰にも話した事がないから。」

憐は悲しそうな表情をしながら言った。

「どんな過去でも私はちゃんと受け止めるから。信じて…。」

私の声は微かに震えている。

「…僕は幼い時に両親を失ったんだ。昔の事はもう忘れてしまったけどそれだけは
 憶えてる。両親は僕の為に犠牲になったんだ。僕の習い事の発表会の帰り道に
 事故にあって…奇跡的に僕だけが助かったんだ…。それから叔母の家で育てられて
 5年前の今日…死んだ。」

憐は泣きながら言った。

194:2011/11/29(火) 21:08:52 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
これから更新を1週間に1回にします。

何か色々すみませんm(__)m

195:2011/12/12(月) 18:38:03 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
私は黙って憐の話を聞く。

「でも夜那に出会って僕の何かが変わった。夜那は僕の光みたいな人で
 僕の初恋でもあった。でも夜那には大切な人が居たから…きっと叶わないんだって
 思った…。だから……死ぬしかないんだよ。」

えっ…。

最後の言葉に私は耳を疑った。

死ぬ…って言った?

何で…?

私の目の前が真っ暗になる。

気がつくと憐は目の前には居なかった。

私は横に振り向くと、憐が柵の外側に立っていた。

「憐…。」

私がそう言うと憐は僅かに笑顔を見せてくれた。

「少しの間だったけどありがとう…。夜那の事ずっと好きだった。」

身体が強張って足が竦む。

「憐…!!死なないで!!」

私がそう叫んでも憐の耳には届かない。

「本当にありがとう…。さよなら。」

憐はそう言い残して柵から飛び降りた。

憐が飛び降りた瞬間、私の身体の強張りが解け、柵に掴まり下を見下ろした。

憐の姿はもう何処にも無かった。

死んだ?

そ…んな…。

私はショックのあまり地面に座り込んだその時だった。

「…な。夜那!!」

その声に私は立ち上がり下を見下ろした。

下を見ると、誠が笑顔で手を振っていた。

196:2011/12/14(水) 20:45:02 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
誠…!?

どうして下に居るの?

私は急いで屋上を出た。

数分で病院の1階にある庭に着いた。

庭に足を踏み入れると誠が憐を抱えて立っていた。

「誠…どうして……てか、憐は大丈夫なの?」

私は誠に駆け寄り、震えた声で言った。

「事情は後で。憐の方は気を失ってるだけだから大丈夫だ。
 それにしても本当に飛び降りるとはな驚いた。」

誠はそう言って上を見上げる。

「まさか…知ってたの?こうなる事を…。」

私はすかさず訊く。

「まぁな。」

誠は笑顔で誤魔化す。

197:2011/12/14(水) 20:49:18 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
注意事項

レスの200は書き込まないでください!!!

宜しくです!!!

198:2011/12/14(水) 21:07:52 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「ん…あれ?何で生きてるの?」

憐は片手で目を擦りながら言った。

「誠が助けてくれたんだよ。と言うか…何で死のうとしたの!!」

私が泣きながらそう言うと誠はゆっくり憐を地面に下ろした。

「…それは……。。」

憐は俯いて黙り込む。

「…その憐の命は…自分たった一人の命じゃないんだよ!!
憐のお父さんとお母さんが残してくれた命でもあるんだよ!!
お父さんとお母さんの残してくれた命を死ぬ事の為に犠牲にするなんて…
 人間失格だよ!!!」

私は泣きながら憐に言った。

「人間失格…?」

憐は弱々しい声で呟く。

「そう!人間失格だよ…!!今ならまだやり直せる…。やり直せるから
 一緒に頑張ろうよ…。人ってね…“盾となる人間が居れば変われる”んだよ。
 もし憐が辛い目にあったら私と誠が盾となって全力で守るから。
 私にとって憐は大切な友達だよ。。憐が死んだら私や誠だって泣くよ。
 自虐的になって…私なんか立ち直れないよ…。だから…もう死ぬなんて言わないで。。」

私はそう言うと地面に泣き崩れた。

199:2011/12/14(水) 21:14:02 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
「夜那……。」

憐は地面にしゃがんでそっと頭を撫でる。

その手はとても冷たくて…何処か温かかった。

「憐…。」

私は優しく憐の身体を抱き締めた。

「ずっと辛かったんでしょ?それぐらい分かるよ…。辛くても必死に生きてきたんでしょ?
その想い…ちゃんと受け止めるから…。」

私は左手で憐の頭を撫でる。

「…ごめんね夜那……。夜那にも迷惑かけてごめんね…。
 友達ってこんなに近くに居たんだね。。忘れてた…。」

200:2011/12/14(水) 21:15:11 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
第3章クライマックスです!!!

ここから最終回までどんどんヒートアップしていくので応援してください!!

後、皆さんのおかげで200行きました!!!

これからも「蝶が舞う時に…。」をお願いします!!!

201:2011/12/15(木) 18:27:45 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
憐がそう言うと私は身体を離れた。

「…憐。これからも宜しくね。約束しよ。」

私はそう言って憐に小指を出した。

「うん。宜しく!!」

憐は自分の小指を私と絡めて笑った。

「指切りげんまん。嘘ついたら針千本飲まーす。指切った。」

私はそう言って小指を離した。

それが私と憐の約束だった。

「さ、帰ろっか。」

私はそう言って立ち上がろうとしたその時だった。

急に立ち眩みがした。

「うっ…。」

私はそのまま地面に倒れこんでしまった。

「夜那!!」

憐と誠の声がした。

何かが私を追い込もうとした。

私はそのまま気を失った――――…。


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