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道化師と仮面
1
:
燐
:2011/08/27(土) 13:35:50 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
第4作目になりました!!!
燐でございますw
今回は切なさ&犠牲みたいな話になりそうです。
主人公は男の子ですw
頑張ります!!
13
:
燐
:2011/08/31(水) 18:45:51 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「おい!お前、自己中すぎるぞ!!」
俺は刹那に文句を言った。
でも刹那はすっかり寝てしまったようだ。
「まったく…。」
俺は、刹那の横で本を読むことにした。
ちなみに刹那と俺はただの友達だ。恋人なんかじゃない。
昔少し助けられただけの単なる友達だ。
刹那の部屋には本がたくさんある。
昔から本好きらしい。
俺は手元にあった本を手に取り、パラパラと本のページを捲りはじめた。
14
:
明優
:2011/08/31(水) 18:59:12 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
読んでて分かりやすい小説だね^^
これからも頑張れっ☆
15
:
燐
:2011/08/31(水) 19:01:53 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>サンキューw
16
:
燐
:2011/09/01(木) 18:49:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
良く見たら、小説ではなく、英文をまとめた本だった。
俺は理数系+英語が得意だが、英語の長文などは苦手の分類に入る。
「おい。玲。何読んでる。」
振り返ると、刹那は上半身を起こして、こっちを見ているようだった。
相変わらず、刹那も仮面を被っているので、表情までは分からなかった。
「英文の本だ。お前は小説好きではなかったのか?」
「もちろん。小説も好きだ。本自体は好きなんだが。」
刹那は言った。
17
:
燐
:2011/09/04(日) 18:27:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「あっそ。」
俺はそう言うと、地面で仰向けになった。
「お前は、捻くれ者か。」
刹那は呆れたように言った。
「俺、外行って来る。」
俺は立ち上がって、部屋のドアに向かった。
「なら、ジュース買ってきてくれ。コーラで。」
刹那は言った。
「はぁ!?自分で買いに行けよ。」
「こっちは疲れてるんだ。買ってきてくれ。」
刹那の融通な意見に俺は文句をつけた。
「とにかく俺はお前のぶんは買ってこないからな!人を奴隷みたいに言うな!!」
18
:
燐
:2011/09/13(火) 17:51:26 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
俺は刹那の部屋を出た。
刹那の家の周りには何もない。
あるといえば自動販売機ぐらいしかない。
19
:
燐
:2011/09/21(水) 16:54:09 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「何でアイツはあんなに命令すんだ!!」
頭にきた俺は舌打ちをしながら、刹那の家を出た。
でも、俺は刹那の期待に答えてやる事にした。
いつもそうだ。
いつもいつも。
俺はズボンのポケットから財布を取り出し、自動販売機の前に着いた。
金を自動販売機に入れ、コーラのボタンを押した。
俺はコーラを手に、刹那の家に戻る事にした。
刹那の家の前には公園がある。
公園と言っても遊具とかはなく、空き地みたいな所だった。
いつもと変わらない空き地。
そこで子供など居ない。
誰も居ない。
寂しい所だ。
20
:
ライナー
:2011/09/21(水) 22:10:56 HOST:222-151-086-002.jp.fiberbit.net
こちら小説では初めてのコメントとなります、ライナーです^^
仮面という設定、面白いと思います^^
キャラクターも個性があり、刹那さんの性格がドストライクしました(笑)
これからも、色々な掛け持ちで大変そうですが、頑張って下さい!
ではではwww
21
:
燐
:2011/09/22(木) 14:50:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>コメありがとうございます!!!
面白いって言ってくれると嬉しいです!!!
掛け持ちしまくりですみません(-_-;)
もう何がなんだか・・・。(ーー;)
ドストライクですか!!!?
ん・・どうでしょう・・。
ま、何はともあれこれからも頑張りますので
応援してください(@^^)/~~~
22
:
燐
:2011/09/22(木) 16:30:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
俺は、そんな空き地を無言で立ち去った。
この空き地の近くには警備員が居る。
そりゃそうだ。
この町…いや、この国全体に警備員がいたるところに配置されてる。
彼らは俺達を監視しているのだ。
さすがに家の中までには警備員は居ないが、家に監視カメラが付いてる。
いらん付録だ。
その監視カメラの映像は政府に送られる。
23
:
燐
:2011/09/23(金) 10:04:47 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
そこに仮面を外している者が居ればすぐさま、
警備員に情報が送られ、確保される。
だから人々は仮面を外すことを恐れてる。
全く、誰がこんなルールを作ったんだ?
馬鹿げてるな。
俺はそう心の中で呟いた。
24
:
燐
:2011/09/25(日) 10:25:19 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
俺はコーラを片手に刹那の家に戻った。
俺は空き地から出ると、一人の少年が警備員に連れ去られる場面に遭遇した。
少年の手首には手錠がかけられ、頭から首元までは袋を被されていた。
年齢は9〜10歳ぐらいだろうか。
少年は酷く暴れまわっていた。
「嫌だー!!!」
少年は酷く泣きじゃくんでいる様子だった。
警備員は顔色一つ変えないで、近くに止めてあった車に少年を投げ込んだ。
そうして、政府に運ばれ処刑される。
俺はその光景に背を向けて、刹那の家に戻った。
25
:
燐
:2011/09/25(日) 10:51:02 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
俺は刹那の家に戻り、刹那の部屋に戻った。
「おい!!コーラ買って来たぞ!!」
俺は部屋の扉を開け、言った。
そこには刹那の姿がなかった。
「…ったく。何処行きやがったんだ?」
俺はコーラを地面に置き、刹那を探す事にした。
「玲は相変わらず馬鹿だな。私はここに居るのにな。」
刹那は部屋にあるベッドから顔を出し言った。
「さて、玲が買ってきたコーラでも飲むか。」
刹那は地面にあるコーラを手にキャップを回した。
仮面をしている為、少し飲みにくいが…
その辺は気にしない。
刹那はベッドに座りコーラを飲んだ。
「お前…何処に居た!!?」
正面を見ると玲が激怒していた。
「お!!どうした?そんな汗だくになって。」
刹那は笑いながら言った。
「どうした じゃねーよ!!お前…何処に居たんだ!!俺がこんなに探したのに
お前と言うヤツは……。」
俺は刹那に言った。
「お前は相変わらず単純な思想を持っていると思ってな。もっと周りをよく観察
したらどうだ?」
刹那のその言葉に俺は黙り込んだ。
26
:
燐
:2011/09/25(日) 10:58:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「どうした?私の図星に声も出ないか?」
刹那は言った。
「そ…そんなんじゃねーよ。」
俺は刹那から顔を逸らした。
27
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/25(日) 11:21:43 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
玲も刹那もかっこいいですw
仮面をしながらコーラって大変そうですね;←
これからもがんばってください^^
28
:
燐
:2011/09/25(日) 11:23:11 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
涙s>>そうですよねw
飲む時に大変ですし・・。
刹那sの性格が結構S・・・
29
:
燐
:2011/09/26(月) 13:15:16 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
アイツはいつもそうだ。
他人の気持ちなんて考えないヤツだ。
俺は心の中で愚痴を吐いた。
30
:
燐
:2011/09/26(月) 18:18:00 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「ま、いいか。話を変えるが最近、妙な噂が流れている。」
刹那が急に話題を変えた。
「妙な噂?何だそれは。」
俺は腕組みしながら刹那の横に座った。
「最近ある町で次々と人が殺されてる事件だ。殺された人達はもう…。」
刹那は顔を逸らして言った。
話すのが辛い感覚が伝わってくる。
「死ぬのか…。でもそれってただの殺人事件じゃねーのか?」
俺は言った。
「ま、そうだと願いたいがな…。」
刹那も腕組みをして考え込んだ。
「まだ何かあんのか?」
「……。まぁな。」
刹那はまだ考え込んでいた。
俺はふいに悟った。
刹那は何かを隠していると思ったからだ。
31
:
燐
:2011/09/26(月) 20:27:55 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうか。でも、ただの殺人事件だぜ。絶対。俺らが首を突っ込む必要なんて
ない。」
俺はきっぱり言った。
「そうか。」
32
:
燐
:2011/09/27(火) 17:37:09 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
刹那はベッドに寝転がった。
「どうした?」
俺は刹那に言った。
「いや…。少し気がかりでな。噂によると、その事件が起こると
必ずある者が現れるらしい。」
「ある者って何だ?」
俺は首を傾げた。
「それはまだ分からん。風の噂ってヤツだからな。」
刹那は意地を張って言った。
「風の噂って…。お前なぁ…。」
「さ、夕方のぶんの課題をやるぞ!手伝ってくれ。」
刹那はベッドからテーブルに移動した。
「はいはい。分かりましたよ。」
俺は刹那の課題を手伝う事にした。
33
:
燐
:2011/09/28(水) 18:56:16 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
あれから丸2時間、俺は刹那に勉強を教え続けた。
「お…終わった。何で玲はそんなに勉強が出来るんだ?
私にはそれが理解出来ないんだが…。」
刹那は腕組みをして俺に言った。
34
:
燐
:2011/09/28(水) 19:42:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そりゃお前が勉強の才能がないからだ。」
俺は意地を張って言った。
「そう言うお前だってそうじゃないか。人の事を言うより
自分の事を心配したらどうだ?」
刹那にそう言われ俺は反論出来なかった。
「…。あーあそうかよ。俺はいつだって捻くれもんだ。
お前と違ってな。」
俺は地面に仰向けになった。
刹那は言い訳には強い。
俺を反論出来ないように追い込んでくる。
俺は刹那のトラップに踏み込むと、抜け出せない。
攻略する方法は未だ不明。
分からん話だ。
「おい!この課題をpostに出しに行くぞ。切手も貼ったし。」
刹那は茶封筒に入れた課題を持ち、部屋を出ようとした。
35
:
燐
:2011/09/28(水) 20:22:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「待て。」
俺は刹那を引き止めた。
「どうした?」
刹那は振り返り言った。
「何か聞こえないか?」
俺は天井を見上げて言った。
「何かって何だ。私に分かるように説明してくれ。」
刹那には理解出来ないようだ。
ま、当たり前か。
コイツは頭を使わない。
身体に身を任せるみたいなヤツだしな。
「おい!玲!!」
俺は刹那の言葉に再び現実に引き戻された。
36
:
燐
:2011/09/29(木) 16:24:09 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
お知らせ
今日は更新出来ないんで・・コメだけします(^^ゞ
この後、刹那sの意外な弱点が分かりますw
ま、苦手なもんが分かると言った所ですかね・・。
たぶん・・。
ですけど・・・。
もしかしたらまた延びる形とかになりそうです・・。
で、蝶の方なんですが・・・
少しネタを書いてますがまだまだですね・・・。
出来上がったら絶対更新するのでお楽しみに(^^ゞ
37
:
燐
:2011/09/30(金) 14:00:59 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「あ…。すまん。」
俺は刹那に謝った。
「まったく。どうぜろくでもない事を考えていたのだろう。」
刹那は俺を馬鹿にしたように言った。
「…。別にそんな事どうでもいいだろう。」
俺は視線を逸らした。
「……。」
刹那は急に黙り込んだ。
「刹那?どうし…。」
「黙れ!……何かがこっちに向かってくる。」
刹那は部屋の窓際に身体を向けた。
「……。来る。」
刹那の声に俺は腕を引っ張られ、部屋を出た。
その時。刹那の部屋の窓が何者かに割れる音がした。
38
:
燐
:2011/09/30(金) 14:36:21 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
凄まじい音が刹那の部屋に響き渡った。
「!!!!?……。どうすればいいんだ。俺達は殺されるのか。」
俺は手を震わせながら言った。
「まず、外に出る事には始まらん。靴を持って外に出るぞ!」
俺達はいつのまにか玄関に居た。
「早く靴を持て。」
刹那は玄関の棚の上に置いてあったケータイを服のポケットに入れながら言った。
「ああ…。」
俺は靴を持ち、刹那の家を出ようとした。
「そこまでだ。」
俺は後ろを振り向いた。
そこに黒い覆面を被り、黒い仮面を被った男が立っていた。
「お前は誰だ!!」
俺は男に向かって言った。
「殺人鬼…と言えば分かるかな。」
男は言った。
「例の殺人事件の奴か。こんな田舎まで来れたもんだな。」
俺は男に言った。
「…。」
男は身体からナイフを取り出してこう言った。
「お前達を殺す。」
男はナイフを持ち、俺に襲い掛かってきた。
俺はそれを下にかわし、男の腹に拳を殴りつけた。
男は腹を押さえ、地面に倒れこんだ。
男は苦しそうに唸っている。
「さてどうしたものか…。」
刹那は顔に手を添え考えこんだ。
「警察…。に言っても無駄だしな。今の警察は再起不能だし。
どうするか?」
俺は頭を掻きながら言った。
「一層、殺したらどうだ?」
刹那は提案した。
「それは駄目だろ。そうしたら俺らも殺人者になるだろ。」
「そうか。そうだったな。。」
まったくコイツは…。
頭の悪い奴だな。
39
:
燐
:2011/09/30(金) 20:48:07 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「玲。」
刹那は俺に顔を近づけて言った。
「な、何だよ!?」
俺は慌てながら言った。
「この男、やはり殺した方がいいんじゃないのか?」
刹那は再びその提案をした。
「だから、殺したら俺ら犯罪者になるだろ!!駄目だって。」
俺は必死に刹那を止める。
「なら、睡眠薬を飲ませ、死んだって言う設定でどうだ!」
「駄目だ。睡眠薬には時間があるだろ。万が一解けたらどうすんだ。
誤魔化せる訳ないだろ!お前もちっとは頭で物事考えろ!!!」
俺は刹那に向かって激怒した。
「何一人で熱くなってるんだ。お前と言う者は実に謎だ。」
刹那はそう言った。
「お前の方がもっと謎だ。無鉄砲で俺を奴隷扱いにするんだからな!
もっと計画的に行動しろ!!」
俺は大声で刹那に言った。
「それは謎とは言わんだろ。ただの性格と私の長所だろ。」
刹那は腕組みをして仁王立ちして言った。
「長所って…。認めるのか?」
「もちろんだ。それって褒めているんだろ?ならなおさらだ!」
刹那は嬉しそうに言った。
コイツは普通の人間より馬鹿だな。
40
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/01(土) 15:32:42 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
刹那ちゃん天然w
41
:
燐
:2011/10/01(土) 16:16:19 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
涙s>>天然なんか?
分からんw
でも、ドSだなw←どっからどうみてもw
42
:
燐
:2011/10/01(土) 16:47:28 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「で、本題に戻るがコイツはどうするか。」
俺はすっかり刹那に気を取られてしまい、時間が進んでいる事を忘れていた。
「とにかく、手首足首をロープで縛っておいてはどうだろう。身動きは取れない
訳だからな。」
刹那はいい提案をした。
「でも、ロープがないぞ。」
「ロープならここにある。」
刹那は何処からかロープを出し、俺に渡した。
「準備がいいな。てか、これ何処から持って来たんだ?」
「事前に持ってきていたんだ。万が一の為にな。」
刹那は俺に向かってドヤ顔をした。
「何気に俺にドヤ顔してんだ!!馬鹿か。」
俺は刹那に向かって怒った。
「ま、とにかくロープでコイツの手足首を縛ろう。」
「話を逸らすな!!…ま…喧嘩はこれぐらいまでするか。」
俺は何か複雑な気持ちで男の手足首にロープを縛り付けた。
43
:
燐
:2011/10/01(土) 17:27:41 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「これでいいか。」
俺は刹那に聞いた。
「ああ。コイツを私の家の地下に閉じ込めておくぞ!」
刹那は妙に張り切りながら言った。
「妙に張り切っているな…。本当に地下に閉じ込めておいて大丈夫かよ。」
俺は少し焦りながら言った。
「大丈夫だ。しっかり鍵をかけておくからな。」
刹那はそう言ってズボンのポケットから紐に吊るされた鍵を見せた。
44
:
燐
:2011/10/01(土) 17:29:47 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
今日の更新は終わりですw
明日は書けるか分かりませんのでご注意くださいw
45
:
燐
:2011/10/01(土) 20:39:15 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうか。で、地下の入口は何処にあるんだ?」
俺は刹那に聞いた。
「こっちだ。玲。コイツを運んでくれ。」
「はぁ!?何で俺なんだよ!!」
俺は刹那に抗った。
「お前は男だろ。男はこういう仕事が向いてる。それに私みたいな女は
力が弱いんだ。」
刹那は俺に言い訳をした。
「とか何とか言って俺に全部任せるつもりだろ。」
俺は手を強く握り締めながら言った。
「当たり前だ。それ以外に何かあるか?」
刹那は首を傾げながら言った。
まったくコイツは…呆れた奴だ。
正直者なのか?コイツは…。
「お前と喧嘩やっていてもしょうがない。コイツは俺が持つ。」
俺は地面に倒れている男の肩を担いだ。
相変わらず、男は意識を失っている。
「おい。こっちだ。」
刹那に言われ、横に振り向いた。
そこには3畳ぐらいの部屋の地面に扉があった。
「この中か?まるで物置小屋だな。」
俺は言った。
「しょうがないじゃないか。此処しかないんだ。」
刹那はそう言って地下に下りていった。
「…ったくよ…。はぁ…。」
俺はため息を吐いて刹那の後に着いて行った。
46
:
明優
:2011/10/01(土) 22:03:04 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
最近、いろんな人の小説読めてないけど
必ず時間ある時読むね!!
その時はまたコメントさせてください!!
でも少し読んだよww
47
:
燐
:2011/10/02(日) 11:07:01 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
地下の物置部屋には俺も入った事がない。
と言うか物置部屋がある存在すら知らなかった。
刹那に聞いても答えてくれないだろうし…。
「玲。此処に奴を閉じ込めておけ!」
刹那は妙に張り切ったままだ。
まったく…何を期待してんだ?コイツは…。
48
:
燐
:2011/10/02(日) 14:50:37 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「おい!」
刹那に右耳を引っ張られ、ようやく気がついた。
「な、何だ!!?」
「コイツを此処に閉じ込めろと言ってるんだ。」
刹那にそう言われ、俺は男を地下の物置小屋に閉じ込めた。
「これで大丈夫だな。」
刹那はそう言って地下から抜け出そうとした時。
刹那の足元に何かが居た。
「うわぁ!」
刹那は足元を見て悲鳴を上げた。
「どうしたんだよ。」
俺は刹那の足元を見た。
そこには長さ10cmの小型ネズミが居た。
俺はそれを片手で持ち上げた。
「お前、ひょっとしてネズミが嫌いなのか?」
俺の言葉に刹那は吃驚した。
「そ…そんな訳ないだろ。私が嫌いなのはゴキブリだ!!それ以外に
怖いものなどない!!!」
刹那は俺から視線を逸らして言った。
「のわりには目が泳いでるんだが?」
「…。さ、戻るぞ。」
刹那はぎこちない歩き方で地下の入口に向かった。
「なーに緊張してんだ。馬鹿か。」
俺も刹那の後に着いて行って地下から脱出した。
49
:
燐
:2011/10/02(日) 15:18:59 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
地下から脱出した俺と刹那は地面に倒れこんだ。
俺はネズミを手から逃がしてあげた。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
刹那は再び悲鳴をあげ、逃げ出した。
「やっぱアイツはネズミ嫌いじゃねーか。」
俺は部屋を逃げ回っているネズミを捕まえ、ケータイの入っているポケット
とは逆のポケットにネズミを入れた。
「おい!玲!!ちょっと2階へ来てくれ!」
刹那にそう呼ばれ、俺は2階へ続く階段を上った。
50
:
燐
:2011/10/02(日) 15:34:00 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
俺は階段を上り、刹那の部屋に行った。
「どうしたんだよ!一体…。」
「これなんだ。」
刹那は自分の部屋の窓を指した。
「これは…。どう言う事なんだ…。」
刹那の窓は割れていなかった。
51
:
燐
:2011/10/03(月) 16:58:10 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「何で割れていないんだ。割れたはずじゃ…。」
俺の手はかすかに震えていた。
「原因は不明だがな。調べた方が良さそうだな。」
刹那は言った。
「調べるって…どうやってだよ。」
俺は首を傾げながら言った。
「外に出て聞き込みだ!」
刹那は俺に向かって再びドヤ顔をした。
「何気にドヤ顔すんな。てか…聞き込みって
刑事みたいになってるぞ…これ。。」
「刑事か。ますます面白くなってきたな!玲!
さっそく調べるぞ!!」
刹那は子供のようにはしゃぎながら部屋を出て行った。
52
:
燐
:2011/10/03(月) 20:02:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「おい。刹那!!」
俺は刹那を追いかけながら言った。
「何だ?」
俺は前に居た刹那に衝突してしまった。
「いたっ…。」
俺はでこを触りながら言った。
「さ、行くぞ!」
「もしかして、待っててくれたのか?」
刹那は黙る。
「そ、そんな訳ないだろっ!!!……。」
刹那は少し動揺しながら言った。
「そうか。」
そんな訳ないよな。
コイツはそんなに優しくない。
俺を奴隷扱いするぐらいだしな。
でも、コイツは…刹那は本当に俺を奴隷だと思っているのか?
もしかしたら違うかもしれないし……。
確認した方がいいのだろうか。
53
:
燐
:2011/10/03(月) 20:12:59 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
いや、まだ確認はしないでおこう。
世の中には触れてはいけない物が存在してるしな。
俺はその事を心の中で封印した。
「玲。さっそく行くぞ!!」
刹那は俺の手を握り再び玄関へ向かった。
54
:
ライナー
:2011/10/06(木) 22:34:51 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
コメント失礼します、ライナーです^^
意外な弱点……面白いですね^^
別スレで書いたことを参考にしていただけたのでしょうか?そうだとしたら嬉しいです(何か自分の手柄っぽく言ってしまって済みません)。
にしても、ドヤ顔はまりました(笑)
今後とも読ませていただきます!
ではではwww
55
:
燐
:2011/10/07(金) 20:10:41 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>
そうですか?
刹那sはドヤ顔で攻めまくると言うか・・追い詰められると言うか・・。
はい!!欠点ですよねw
ちゃんと入れましたし・・。
56
:
燐
:2011/10/29(土) 13:36:31 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
久しぶりに道化師ryを更新したいと思います!!!
この小説はとぎとぎしか更新出来ません。
そこら辺を頭に入れておいてください。
57
:
燐
:2011/10/29(土) 13:43:10 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
俺はスニーカーを履き、刹那もスニーカーを履いた。
「さっそく聞き込みをする訳だが…。メモとか持っていた方がいいだろう。
おい!刹那。持っているか?」
俺は聞いた。
「持っていない。そんな物必要ないだろう!!」
刹那はそう言うと馬鹿笑いをし始めた。
「いや…通行人などに聞いただけでは忘れてしまうだろ?お前は物忘れが
激しいだろ?だから言ってるんだ。」
俺は言った。
「大丈夫だ。気合さえあれば。なんとかなるだろ!!」
刹那は俺にピースサインをした。
「なんとかなる…って。。適当すぎだろ。」
俺は呆れた顔で言った。
「さ、喋りはこれぐらいにして。行くぞ!!」
刹那は張り切りながら扉のノブに手をかけて扉を開いた。
58
:
燐
:2011/11/16(水) 20:37:12 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
扉を開くと、前には警備員が立っていた。
「げっ…。」
俺は硬直してしまった。
「外出禁止の令が出ている。戻れ。」
警備員はそう言った。
命令に背けば殺される。
どうせ政府の言い成りぐらい把握している。
「刹那。戻るぞ。」
俺は刹那に言ったが、刹那は動じない。
「…こんなルール誰が決めた?私は背くつもりだ。殺されても構わない。覚悟は出来てるからな。」
刹那は腕を組んで言った。
「ほぅ…。ま、いつか見させてもらうぞ。その覚悟を。とにかく今は外出禁止令が出てるから
駄目だ。」
そう言って警備員は俺達を家の中まで押し込んで、扉を閉めた。
扉を閉める瞬間、一瞬ピースしたような気がした。
59
:
燐
:2011/11/18(金) 20:39:30 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
気のせいか…。
俺はしぶしぶ家に戻った。
「おい玲。」
刹那に言われて俺は振り返った。
「何だよいきなり。」
俺は動揺しながら言った。
「この仮面を外してみないか?」
刹那のその答えに俺は抗った。
「お前は何言ってんだ!?仮面を外したら俺達は殺されるんだぞ!!それはお前も
分かってるだろ?」
俺は刹那の両肩を両手で揺すって言った。
「ああ。分かってるが…。私はこの仮面を取ってみたい。死ぬ覚悟は出来てるんだ。」
刹那は顔を逸らして言った。
「本気で言ってるのか!!それ!!俺は賛成出来ない。」
そう言って靴を脱ぎ、家に上がった。
「そうか。3日待つから考えがまとまったら言ってくれ。」
刹那はそう言って靴を脱ぎ、家に上がり、2階へ行ってしまった。
60
:
燐
:2012/01/10(火) 13:24:59 HOST:zaq7a66c4f3.zaq.ne.jp
「…アイツは何考えてんだ。仮面を外すなんて行為…命を捨てると同じなんだぜ?
アイツの考えてる事が全然分かんねー…。」
俺は玄関に座り込み、その場に蹲った。
アイツは自分は殺されてもいいとか言ってたな。
と言う事は自ら死ぬつもりか?
「おい玲!」
後ろから呼ばれ俺は振り返る。
「何だよ…。」
「お前は本当に仮面を外してみたくないのか?」
刹那は言う。
「別に…。外したくもなんともねぇ。」
「私は思うんだ。この仮面を外せば私達はこの国から解放されるような気がしてな。
つまり自由になれるかもしれない。と私は思っている。」
刹那は嬉しそうに言う。
「仮に仮面を外して俺達が捕まったら一貫の終わりじゃねーか。どうすんだよ。」
「その時は全力疾走で逃げる。変装もして逃げまくるんだ。どうだ?いい考えだろ?」
刹那は満足気に言った。
61
:
燐
:2012/01/20(金) 18:12:13 HOST:zaq7a66fd0c.zaq.ne.jp
「変装って…お前なぁ…。」
俺は呆れた表情で言う。
「そうと分かれば明日にでも外に出て辺りを偵察して来るか。」
刹那は妙に張り切っている。
人の話を訊かない所は相変わらずだ。
…コイツは何処まで大雑把なんだか…。
「おい玲!!何ボサッってしている!!」
刹那に怒鳴られ俺は我に振り返った。
62
:
燐
:2012/02/04(土) 21:09:38 HOST:zaq7a66fd0c.zaq.ne.jp
「あっ…すまん。」
俺は謝る。
「全く考え事もいいが、私の話もちゃんと聞け!!」
刹那は口を尖らせながら言った。
‘ちゃんと聞け。’ってお前の方はどうなんだ?って聞きたくなるが、そこはあえて言わないでおこう。
後で喧嘩になればそれでこそ大惨事だ。
俺はそう心の中で納得していた。
「さて、そうとなれば今から作戦会議だ。今から即座に私の部屋に来い!!」
刹那は偉そうに俺に命令しながら言った。
コイツは何時から偉くなったんだ?
とつい心の中で思ってしまう。
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