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箱庭少女の紫蝶々

8來夢 奏 ◆ptZpvaYoVY:2011/08/04(木) 07:58:09 HOST:i118-16-154-61.s10.a021.ap.plala.or.jp
*第一章†神音家と星条家* †作者視点†

 ヒラヒラと木の葉が舞う。空は星空が溢れている薄暗い色になっている。その中をパッと明るいライトが照らし出し、音羽と日和と小鳥と羽鳥が移し出される。
 今日は神音家と星条家を称える祭りの最中で、音羽と羽鳥の正式婚約のことを言ったり、音羽と小鳥の挨拶やらで最初は時間を潰す。

「こんな時間、必要ないと思う」

 音羽はぼんやりと言いました。今は小鳥が喋っているため日和と羽鳥が遊んでいて、音羽は正直面倒臭いように伸びをして「それでは終わりますわ」という小鳥の声を聞いてスクッと立ち上がりニコニコと作った笑顔を浮かべてステージへ出て行く。

「私達、神音家、星条家のために集まって下さり誠にありがとうございます」

 ニコニコと微笑みながら喋っている音羽。
ステージの裏には羽鳥、小鳥、日和の三人がいて「姉さん、僕は先に帰りたいんだけど」と小さくため息を付く。

 やっと音羽が帰ってきて、自由になれる。音羽は特に周りを見歩こうともせずにボーっとしている。そう言えばカップルで何か見るかやれば永遠に仲良くなる、とか言う下らないジンクスがあったな、と考える。

「音羽様はいかれないのですか?」
「面倒ですから行きません。行くのならばどうぞあなた一人だけで」
「そんな事言わずに………」

 正直羽鳥は困ったような表情もするも無理やり音羽を立たせて歩き出す。音羽はひんやりとした視線を送り「離して下さい。私はあなたが大っ嫌いで、口も聞きたくありません」と無表情で告げる。くるりと振り返った羽鳥は悲しそうな表情をして「それならば、あなたはどうしてそんなに悲しそうなのですか?」と問い掛ける。

 キュッと唇を紡ぐ音羽は、キッと羽鳥を睨みつけ「うるさい、です。私は悲しくありません、きっとあなたの思い違いでしょう」とつまらなさそうに言った。


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