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箱庭少女の紫蝶々
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來霧 奏
◆ptZpvaYoVY
:2011/07/30(土) 22:12:57 HOST:i118-16-154-61.s10.a021.ap.plala.or.jp
きっと私は望んでいたのだと思う。
キラキラと光る太陽がある、青く澄んだ空がある外に行けることに。この閉まった世界から解放されることに。
だけど私は怖かったんだと思う。
自分が人と違う事が。自分がおかしくなってしまう事が。何よりー……、自分自身が自分に分からないことが。
彼は私に笑いかけました。だけどそれは、ひんやりとした冷たい笑みで何も分からない私を突き放しました。
私は、何も分からぬただの小娘にしか過ぎなかったのです。
*Next story†序章 捉えられた少女と…*
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