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箱庭少女の紫蝶々
15
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來霧 奏
◆ptZpvaYoVY
:2011/08/11(木) 23:10:23 HOST:i58-94-115-253.s10.a021.ap.plala.or.jp
ふと音羽の脳裏に"嫉妬"と言う言葉が浮かび上がって、クスリと小さく笑う。すると羽鳥はキョトンとして首を傾げるがニコリと笑って「……久し振りに音羽様、笑いましたね」と呟いた。ハッとしたように音羽が唇に手をあて「べ、別に……、羽鳥様のことで笑った訳ではありません」と言いプイッと横を向き視線を羽鳥から外した。
† † † † †
初めて“ズレ”を感じたのは、首に黒いチョーカーが付けられたころからでした。
私は八歳までの記憶がないのです。お母様は「星条家がお父様と琉音を殺したのよ」とずっと言い聞かせてきました。それなのにお母様、妹までもが星条家の人と仲良くするのです。私は可笑しいのではないか、何故仲良くするのか、問いかけたくても……問い掛けられませんでした。
いつしか私は星条羽鳥という、仇である星条家の奴等を婚約者にしてきたのです。羽鳥と言う少年は、生意気で敬意がなくて私が仇という総称がなくても嫌いだと思いました。でもそれが彼の良い所ではないのかと考えてしまうときはズキリと心が痛み心を封印しました。
お父様が星条家の誰に殺されたのか聞くと口ごもるお母様達に不信を持ち始めたのは約五年前程でした。
私はもう長くは生きられないと思います。どうかそのことを、考えて下さい。
† † † † †
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