ト　モ　ダ　チ

7：Maria：2011/07/30(土) 17:03:02 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp: ｢ねぇねぇ、理沙ちゃん｣

また話しかけてきた。

休み時間くらいゆっくりさせてよ。

私は小さい本を取り出した。

ミステリー小説だ。

｢その本、なぁに?｣

｢…ミステリー小説｣

｢へ～!理沙ちゃんってそういう話好きなの?｣

｢うるさい。話しかけないで｣

｢まぁまぁ、そんな冷たいこと言わずに～｣

｢……｣

私は再び無視しはじめた。

｢あたしもねー、ミステリー小説持ってるよ!!…1冊だけ｣

あっそ。

で?って感じ。

｢無視しないでよォ～～｣

私はあんたみたいにおしゃべりしたくないの。

読書がしたい。

バッ。

｢!?｣

本を取り上げられた。

｢うっわぁ…。文字ちっちゃいね～｣

｢…返して｣

｢ちょっと読ませて～｣

｢……｣

私はもう1冊持ってきていたので、そっちのほうを読み始めた。

｢今度は何何?｣

｢うるさいってば｣

｢でも、気になるジャン｣

｢……｣

もうこんな奴に構ってないで読書しよう。

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